後悔ばかりの人生に終止符を。人生はいつからだって変えられる

中村陽子/心理カウンセラー

人生はいつからだって変えられる。
自分のことを振り返っても、しみじみ思います。

「自分の人生、もう終わっちゃったんじゃないか」
「自分の人生、もう取り返しがつかないんじゃないか」

人生について、後悔ばかりが思い浮かぶ。
その真っ最中にいるときは、とてもじゃないけど、いまの状態から抜けられる気がしないかもしれません。
でも、人生はいつからだって変えられる。
自分のことを振り返っても、しみじみ思います。

後悔ばかりの人生を変えることはできるの?

「幸せと言われても、自分には縁がない気がする」
そう思っているかもしれません。
実は、数年前の私が、そんな状態でした。

街を歩いていると、他の人たちは幸せそうに見えました。
週末に外に出ると、カップルや親子連ればかりが目につきました。

人を見てはうらやましく思い、
自分の人生にダメ出しをしていた。
通りすがりの知らない人にさえ、嫉妬していたのです。

ほかの人たちが、「持っている人」に見えていました。
まるで自分だけが「何も持っていない人」のように感じていました。

それまでの人生で「幸せになりたい」と思ったことは、ありませんでした。
「幸せ」という言葉が似合う人も世の中にはいる。
けれど、私は「幸せが似合う人間ではない」と思っていました。

そして、こうも思っていたんです。
「幸せとかそういうの、私には関係ないし。興味ないし……」
バッサリと「幸せ」から自分を切り離していたんですね。

幸せの代わりに「大変さ」を引き寄せていた気がします。

自分は、「苦労する人生」という世界の住人。
頑張っているわりに、報われないのが当たり前。
そんな世界観を生きていました。
自分で自分に「私は、幸せとは縁がない」という呪文をかけていたようなんです。

ほんとなら、こうなってなきゃいけないのに

「自分の人生、いったい何やってきたんだ! 何も手に入ってないじゃないか!」
「ほんとだったら、今ごろこうなっていてもいいはずなのに」
「どうして、自分にはなにもないんだ」

こんな思いの中にいるとき
人は知らぬまに、自分の心を傷つけています。

「ほんとだったら、こうなっていてもいいはずなのに(どうしてそうなっていないんだ)」
これは自分にだめ出しを続ける言葉なんです。

それだけ「ほんとだったら、こうならなくてはいけない」と思って
生きてきたのではないでしょうか。

それだけ、自分に厳しくやってきたのではないでしょうか。

だけど、手に入れなくてはと思っていたものが手に入らなくて。
だから「ほんとうだったら、こうなっていなきゃいけないのに」と
自分を否定し続けているのかもしれません。

いくつもいくつも
「ほんとうだったら、こうなっていなきゃいけないのに」を
心の内側に抱えていないでしょうか。

そして、「ほんとだったら――」を膨らませながら
「ぜんぜん、できていない」と、自分を責め続けてきたのではないでしょうか。

過去ばかりを振り返っているとき
あのとき、ああしておけばよかったのに(できなかった)。
人生、やり直せるものならやり直せたらいいのに。
もしあのときああしておけば、いまごろこうなってたんじゃないか……。

あーでもない、こーでもないと
「もしも、ああだったらシミュレーション」を繰り返してしまうのです。

過去への妄想は止まりません。
自分が子どものころ、もしこんなふうに育っていたら、
もっとうまく立ち回れる人間になれたんじゃないか。

もし違う親の元に生まれてきたら、もっと上手に生きられるやり方を教わることができたんじゃないか。

何百回、何千回、何万回も
「もしもあのとき、ああだったら、自分の人生うまくいったんじゃないか」というシミュレーションをしてしまうのです。

だけど。
過去を変えたいと妄想し続けることは、自分を責め続けることなんです。
そこからは、何も生み出すことはできません。

時間が止まったままになっていませんか?

後悔とは、過去を生きているということ。

時計の針が過去で止まってしまっていて
いまを生きていないのです。

過去を生きているとき、
実は、未来を見ることができません。

過去をみて、自分を責めているとき
自分のエネルギーを向けている先が、過去になってしまっているんですね。
何も生み出すことができないんです。

過去のある時点で時間が止まってはいませんか。
「だから自分の人生は、だめなんだ」と思い続けてきたのなら
もうやめても、いい時期なのかもしれません。

心のどこかで思っていませんか?
「ほんとは、ここから抜け出したい」
「ほんとは、もっと自分をいきいきさせて生きていきたい」

その声に耳をかたむけること。
その声は、とても小さな声かもしれません。
だけど、とても大事な声なのです。

後悔からは、明るい未来は描けない

人は前向きなエネルギーを発しているときは、楽しみを見つけたり、何かを生み出したりできます。
自分のエネルギーを外に向けて、発していくことができるんです。

でも
後悔して反省しているときは、意識が自分の内側に向かっています。
すると外に向かうはずのエネルギーが内側に向かうんです。
その多くは、自己攻撃的、自己嫌悪的なエネルギーとして
ぐるぐると渦巻いてしまうんですね。

これって、とてもつらいんです。
ほんとうに、つらい。
とても苦しいんです。

この状態で、明るい未来を描きましょうと言われても
描けなくてあたりまえなんですね。

うまくいかない想像だったり
誰かを責める妄想だったりで、脳内がいっぱいで。
希望が入ってくるスペースがないんです。

こうなりたい将来像も
描けません。

自分の内側に灰色で、重たい感じがたまってしまって
「灰色の重たい感覚こそが自分」だと、
感じてしまうようなんです。

そして
灰色の重たい感覚を自分の内側に抱え込んだ結果、
幸せそうな人たちと自分とは、違う世界の住人と感じてしまいます。

幸せそうな人たちと
自分との間に
線を引いてしまうんですね。

嫉妬だっていっぱいします。
自分には、幸せそうな人たちが持っているものが手に入らないと思っているから。

やり残しの思いを解放する

後悔して、後ろばかりを振りかえってしまうとき。

もっとうまくやりたかった何かがあるってことなんですよね。
ほんとだったら、もっとうまくやりたかったけど
でも、できなかった。うまくいかなかった。

そこに悔しさや悲しみはありませんか。
やり残した思いがあると、そこに留まり続けてしまうことがあるんです。

罪悪感や後悔や悲しみがたくさん残っていために、過去にとどまり続けてしまうんです。

だとしたら。
やり残した思いを、見つけていきませんか。

やり残した思いって、誰かに話して聞いてもらったりちゃんと悲しんだりすることで癒えていくんです。
未完了の後悔や悲しみを、ひとりで抱え続けるのではなく、誰かに聞いてもらうんです。
これ、とても大事。

やり残した思いを解放していけると、過去に引っ張られなくてもすむようになるんですね。

自分なりによくやったことだって、いっぱいあるはずなんです。
うまくいかなかったかもしれないけれど、あのときの「自分なりのベストを尽くした」ってことだと思うんです。
そんな視線を自分に送ってあげてほしいんです。

後悔の中にいるときは、どうしても自分のだめなところばかりを見てしまうものです。
自分で自分のよくやったことを今は見れないのなら
誰かの手を借りて、自分なりによくやったんだということを見つけていくといいんです。

だってほんとに、そのときのベストを尽くしたんだから。
うまくいかなかったとしても、そのときはそうしかできなかったんだから。
だから、そのときの自分のベストだったんです。

人生の転機は、誰かの一言が運んでくる

私自身の話です。

「自分の人生、失敗の連続だった。もう今さら、巻き返しはできないだろう」と人生を諦めかけていた時期がありました。
40代になったころ、仕事もほとんどしないで家にこもっていました。。

ちょうどそのころ仕事がなくなった時期でもありました。
部屋に籠って「私には、もう仕事も来ないかもしれない」と思っていました。

しばらく仕事をしていなかったから、「もう、使い物にならないかもしれない」とも思っていました。
誰とも口をきいてない。話をする人もいない。
身動きが取れない状態でした。

そんなとき、突破口が訪れました。救いの言葉をくれる人が、現れたんです。

「いま、あなたの人生、みんなとは差がついちゃったと思ってるでしょう。
正社員でそこそこのコースに乗っている人と比べたら、段違いの差がついてるよね。

今の時点では、到底、追いつけないよね。
確かに、『いまの時点』では追いつけない。

だけどね、人生のピークをどこに持ってくるか次第で、変わるんだよ。
他の人たちの人生のピークは、40代、50代かもしれない。
でもね、あなたの人生のピークは、違っていいんだよ。60歳から花開く人生だって、ありなんだよ」

そういいながら、図を書いてくれました。
人生のピークの山が、何本も複数書かれていました。

「小さい山なら3年とか5年あれば、花開かせることできるんだよ」

目から、うろこが落ちました。
いまからでも、いけるのかもしれない。そう思えたんです。
諦めかけてた。
でも、もしかしたらまだいけるかもしれない。

希望が見えたんです。
そしてそこから、動き始めました。

「そうだ、今からでもいけるかもしれない」って、
新しい人生の扉を開くことができたんです。

もし、人生が終わっちゃったような、後悔や諦めしかないような思いの中で暮らしていたとしても。
希望が見えたその瞬間から、人って動き出せます。

希望は……。
人との出会いが運んで来ます。

それは、誰かと話すことかもしれない。
それは、ふと出会った本かもしれない。
それは、ふと足を運んだ講演会かもしれない。

いま、自分には何も見えなかったとしても
どこかに、あるんです。
新しい何かが。

人生はいつからだってやり直せる

後悔のトンネルから抜け出せると
「そうか、いまを生きればいいんだ」と思えます。

過去の思いを手放し、再誕生。

人生はいつからだって、つくっていけます。
いまこの瞬間からだって、自分の人生をつくっていくことってできるんです。

やってみたかったあれをしてみようかと手をつけ始めたら
そこから、何かが動き始めるかもしれません。

いま気づいたなら、いまはじめるだけなんです。
3年、5年、10年経ったとき
あのときが自分の人生の転換点になったなって、思えるように。

いまできることに目を向けて、いまできることをやっていく。
それが、未来をつくります。

いまできることをやる。
それが未来になる。
とてもシンプルなんです。

50歳からのスタートだって、もちろんいいんです。
10年あったらね、かなりのことができます。
10年って、すごいんです。

時間を味方につけるんです。
いままで後ろを見てきた分
これからは前を向く。

いままで後悔に時間を費やしていきた分
これからは希望に時間を費やしていく。

それだけで、いくらだって、人生変わっていくんです。

「まだ、いけるのかもしれない」
そう思った瞬間から、道は開けます。
ほんとうです。

変わりたい。
ほんとうは、自分の人生を終わりになんてしたくない。

その思いさえあれば、いつからだって、人生は変えられるんです。
もし、いま、先に進みたくてもどうしていいか、どうしたら抜けられるのかわからなくて迷いや諦めの中にいるのなら。

まずは、自分の内側にため込んだ気持ちを話してみませんか。
悔しさ、後悔、無念さ、人をうらやむ気持ち……どんな気持ちがあってもいいんです。
だけどひとりで抱え続けているのってしんどいから。
自分の内側にため込んだ気持ちを話すことからはじめてみませんか。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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