個人セッションにいらっしゃいませんか?

中村陽子/心理カウンセラー

これまでカウンセリングをしてきて、しみじみ感じることがあります。
それは何かというと……。
答えは、自分自身が持っている ということです。

個人セッションを受けようと思うとき、なんらかの「ここがうまくいっていない」を持っていますよね。

それは、「なんだかよくわからないもやもやした感じ」かもしれないし、「先週こんなことがあって、すごい落ち込んだ」など具体的な出来事かもしれないし、「恋人がほしいのに、いつも三角関係になりそうな相手ばかりを好きになる」など自分の恋愛パターンかもしれないし。

なんらかの「ここがうまくいっていない」「このままでほんとにいいんだろうか」「なんとかしたいんだけど」「なんでこんなことになっちゃうんだ」といった悩み・問題を感じているときに、カウンセリングを受けようって思いますよね。

個人セッションでは何をするかというと
「いま何に悩んでいるかを話す(漠然とした悩みを話す)」ということをするんですね。

カウンセラーは、クライアントさんが話していることを聞きながら
話していることの中にある「訴え」を探していくわけです。

個人セッションで話しているとき、「話があちこち飛んじゃうな」とか「まとまりがないな」「自分でも何が言いたいのかわからなくなってきた」ということ、あると思うんですね。だけど、一見まとまりのないように思える話であっても、話していることの中になんらかのつながり(関連性)があります。

カウンセラーは、クライアントさんが話していることの中にある「訴え」を探して行き、「聞いていてこんなふうに感じたんですけど。どう思います?」などフィードバックしていきます。

カウンセラーからのフィードバックを聞いて、「たしかに、そうかも」と思うときもあれば、「ピンとこないかも」ということもあります。「たしかにそうかも」となったときには、そこから話を掘り下げていったりします。

掘り下げるというのは、「さっき言っていた〇〇という気持ちについて。その気持ちを持ち始めたのって、いつぐらいな気がします?」と、探して行くんですね。

たとえば、「20歳ごろな気がする」とすぐピンと出てくることもあれば、「中学生のころには、そういう思い持ってたと思います? じゃあ、小学生のころはどうだった気がします?」と遡っていきながら、「この気持ちを持ち始めたのは、小3くらいかも。そういえばこんなことがあったかも……」と思い当たることがあったら、そこをさらに掘り下げていきます。

そのとき、何があったんでしょうか?
そのとき、どんなことを思いました?

「何があって、どんなことを思ったのか」を掘り下げていくことで、「あのとき、飲み込んでしまった気持ち」に気づいたりもするんですね。

あのとき、飲み込んでしまった気持ち
あのとき、思い込んでしまった思い
に気づいて、それを口に出したり、ひも解いたりしていくことで。

「あれ? 私。なんでさっきまで、こんなふうに思ってたんだろう」
「あれ? 子どもの頃からずっと〇〇だと思ってきたけど。あれれ? なんでそんなふうに思ってたんだろう」
となったりすることもあります。

そうすると、からまっていた思いがひも解けるので。
「からまっていた思い(過去の未完了の思い込み)」に、引っ張られなくてすむようになります。

たとえば、「女で一つで私を育ててくれたお母さんの寂しさを私が埋めなくてはいけない。(だから、お母さんのそばを離れるわけにはいかない」という過去の思い込みがほどけて、「あ、私。結婚しなさそうな男性ばかりを無意識的に選んできたけど。もう、それやんなくていいんだ。自分の家族を持っていいんだ」と晴れやかに思えるようになったり。

過去の未完了の思い込みがほどけることで、自分のものごとの見方、とらえ方が変わったり、ほしいものを手に入れていいって思えたりして、これまでとは違うやり方で、前に進んでいきやすくなるんですね。

あのとき、飲み込んでしまった気持ち
あのとき、思い込んでしまった思い
を解放していくことで、ものごとの見え方、とらえ方、自分の感覚が変わったり、ほんとうはどうしたいのかが見えてきたりすること。
とっても多いんです。

あのとき、飲み込んでしまった気持ち
あのとき、思い込んでしまった思い
を見つけて解放していくときに、感情の解放もできたりするんですね。
(涙を流すなど)

心の中のしこりって、そこに「未完了の思い」がくっついているんです。
未完了の思いが、心のしこりになっていて、たとえば「もう誰かと別れるような、あのつらい思いはしたくないから。だから、好きな人をつくらない」というパターンを引き起こしていたりするんですね。

未完了の思いとは、昔、あのとき、言えなかった気持ち。
飲み込んでしまった気持ちです。

それらの気持ちをセッションで話すことで、完了させていく。
そのとき、涙があふれてくることもあるし、泣いてはいないけど心のつかえがとれたということもあるんですね。

飲み込んでいた気持ちを見つけて外に出すことで、「これまでの思い込みがはずれた」「そっか、そういうことだったんだとわかって。わだかまりがなくなった」となったりするんです。

個人セッションでは、音楽を用いた心理セラピーを行うことが多いのですが、どうして音楽を使うかというと、「言葉=思考」ではなくて、「感情・感覚」に働きかけるためなんです。

心理セラピーで感情・感覚に働きかけることで、ずっと心の中に閉じ込めていた気持ちを思い出し「そうだ、あのときこんなふうに思っていたんだ」と気づくことも多いんです。
そして、あのときの心残りを終わらせていくことができるんですね。

「言葉、思考、頭で考えていること」を超えた、深層心理に閉じ込めていた想いに気づいて、手放していきやすいんです。

ほかにも、音楽を使わない心理セラピーもあるのですが、「自分の本当の気持ち」「自分では気づいていなかった気持ち」に気づけることが多いようです。

私・中村は、前職はインタビューを仕事にしてきました。
聞く仕事を20数年していたので、「質問」のプロフェッショナルなんですね。

先日、売れっ子のコーチングをしている方に「気づきの質問」をさせていただいたのですが、質問のプロのコーチの方から「こんなにいろいろ気づけるのはすごい」と言っていただけました。「気づきを深める質問」に関しては「私、かなり得意なんだな」と感じています。

「どんなことを思っているか」を自分で気づいていただく質問をするのが、どうやら好きみたいなんです。

答えは、本人が持っている。
どうしたいのか、どうすればいいのか。
いま見えなくても、自分の中に答えは持っているんです。

自分では見えていないだけで。
話していく中で、だんだんと見えてくるものなんです。

なので、ご本人が持っている「自分では、まだ言語化されていない気持ち」(本当はしたいことや、こんなふうになりたいビジョンなども含めて)を、一緒に見つけていけるといいなと思っています。

あのとき、飲み込んでしまった気持ち
あのとき、思い込んでしまった思い
ほんとうは、こんなふうに生きたいという気持ち
きっと、いろいろお持ちだと思います。

一緒に見つけていきませんか?
いつでも、お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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