子どもが欲しくない心理~子どもの頃の心の痛みはありませんか?

中村陽子/心理カウンセラー

子どもを欲しいと思えない…。それっていけないことなのかな?
こんなふうに悩んでいる方は少なくありません。
子どもがいない生き方をする女性って、実はとても増えているんです。
ある調査によると、3人に1人が生涯子どもを持たない女性(2050年時点)と予測する研究者もいます。

子どもを欲しくないという気持ち。いま、予想以上に多くの女性が持っている気持ちのようなんです。

ただ、もし「子ども欲しくない」と思っていることに、なんらかのもやもやとした悩みを持っているとしたら…。
一度、「子どもをほしいと思えない気持ち」について整理してみるタイミングかもしれません。

子どもが欲しいと思えないのは、わがままなの?

子どもを欲しいと思えない気持ちを持っていることに、もやもやとした悩みや「欲しくないですけど、何がいけないんですか!」と強く言いたくなるような気持ちがあるとしたら。

自分自身が心のどこかに「子どもを欲しくないと思っているのって、よくないことなんじゃないか…」という気持ちを持っているということなんですね。

たとえば…
結婚して5年目。夫は子どもを欲しがっているように感じる。夫はきっといいパパになると思う。だけど、私は子どもを欲しいと思えない。夫が子どもをほしいというなら、夫と別れてあげたほうがいいんじゃないかと思うこともある…。

結婚して3年。周りから「そろそろ子どもは?」と言われるたびに苦痛になる。

結婚してない私。親が孫を望んでいるんだろうなと思うと、悪いなって内心思う。だけど、親から「結婚」とか「子どもだけでも産んでみたら」と言われると。「なんでそういうこと言うの!」と嫌な気持ちになる。

もし、こんな気持ちになることがあるなら。
子どもを欲しくないと思っていることに、後ろめたい気持ちを自分が持っている
のかも、しれません。

心って「欲しくないなら、欲しくないでいい」と思っていれば、悩みは発生しないんです。
悩んだり、もやもやがあるなら「欲しくない。だけど、本当にそれでいいのかな?」と思ってるということなんですね。

本当にそれでいいのかな?
は、大事なサインなこともあります。

「欲しくない」とは異なる、もうひとつの気持ちが心の奥にあることもあるからです。

「欲しくない」が蓋になっているけれど、その蓋が外れてみたら。
ほんとうは子どもに愛情を注いでみたいと強く思っていた……。そんなこともあるんです。

欲しくない気持ちを整理して、欲しくない気持ちがなくなっても。
「別に自分は、子ども欲しいとは思わないな」ということもあるし
「心の奥では、こんなに子どもを望んでいたんだ」ということもあります。

どっちがいいとか、悪いとかはまったくありません。
子どもを持ってもいい、持たなくてもいい。
子ども欲しくなくてもいい、欲しくてもいい。

どちらがいいとか悪いとかは、ほんとにぜんぜんないんです。

子どもを欲しいと思えない気持ちを見ていくと、自分の子どもの頃の気持ちや心の痛みが映し出していることが少なくないんですね。

もしいま、子どもが欲しくないことにもやもや悩んでいるとしたら。
子どもの頃の気持ちや心の痛みと向き合うタイミングとして、捕えてみてもいいかもしれません。

子どもを欲しいと思えない心理

子どもをほしいと思えない気持ちには、次のようなものがあります。

  • 子どものころ、つらい思いをした。自分の子にも、つらい思いをさせてしまうんじゃない
  • いい親になれないんじゃないかと思う
  • 自分のコピーがほしくない
  • 子どもにイラッとする。子どもをどう扱っていいかわからない
  • 家族のことで苦労するお母さんを見ていた
  • 障害のあるきょうだいがいる
  • 親の愛情が重かった
  • (自分は)子どもでいなくてはいけない
  • 無意識的な子どもを産むことへの怖れ

子どもに、子どもの頃の自分を映し出す

子どもがほしいと思えない気持ちの中に
自分自身の「子どもの頃の気持ち」が、映し出されていることが多いんですね。

これは無意識的に起こっているもので、「自分の子どもに、自分自身の子ども時代の気持ちを投影する」ということが起きています。

子どもを欲しいと思えない心理の代表的なものに、
「子どもに、自分と同じようなつらい思いをしちゃうんじゃないか」があります。

例えば
子どものころ、お母さんが仕事で忙しい人だった。
小学生のとき、学校でいじめられてつらかったけど、忙しいお母さんには気づいてもらえなくて、ひとりで黙って耐えていてすごくつらかった。

こんなことがあったとしたら、
それを投影して「自分の子どもも同じように、つらい思いをするんじゃないか」と思ったりするんですね。

親が過干渉で、子どもにすごく期待をしてきた。親の期待に応えるために必死で頑張ったけど、親の期待の重さに押しつぶされそうな毎日を送っていた。
そんな子ども時代を送っていたら「押しつぶされそうな毎日を送らなきゃいけないとしたら、かわいそう」と思います。

子どもの頃のつらい思いを抱えたままだと、そのつらい思いを子どもに映し出してしまうんです。

自分自身の子どもの頃のつらい気持ちを子どもに映し出して
自分の子どもにも、同じようなつらい思いをさせてしまうのではないか
寂しい思いをさせてしまうのではないか、
傷つく思いをさせてしまうのではないかと、過度に恐れるようなところがあるんですね。

もし、子どもを欲しくない気持ちの中に「子どもにつらい思いをさせちゃうんじゃないか」があるとしたら、子どもの頃のつらかった気持ちが自分の中にまだあるかもしれません。

親になる自信がない

親になる自信がない
いい親になれそうもない
と思うこともあります。

親への文句を、子どもの頃にいろいろ持つものです。

例えば…
お母さんが否定的な言葉の多い人で、子どもの気持ちを全然わかってくれなかった。ぜんぜん寄り添おうともしてくれなかった。お母さんが気持ちをぜんぜんわかろうとしてくれなかったのが辛かった。

お母さんが働いていて、すごく寂しい思いをした。
あんなにも子どもに寂しい思いをさせたり、子どもの気持ちに気づいてあげる余裕がないのは、どうかと思う。

親にいろいろ批判的な気持ちや文句を持つことって、ありますよね。
いうなれば「(私の望むような)理想の親じゃなかった」という文句。

子どもって、親に「こうしてほしかったのに、してくれなかった」という文句を持つものなんですよね。

だけど、親への文句を持ち続けていると、
自分が親になろうとするときに「理想的な親にならなくては」と感じてしまうんですね。

自分が文句を持っていた分だけ、
「ちゃんとした親にならなきゃいけない」と思うわけなんです。

例えば、
「子どもの頃に、私が我慢していた気持ちにお母さんは気づいてくれなかった。気持ちをぜんぜんわかろうとしてくれなかったから、私は寂しい思いをした」と思っているとします。

すると、「自分が親になるなら、子どもの気持ちにちゃんと気づいてあげなくては。
寂しい思いをさせないようにしなくては。寄り添ってあげなくては」と、思うわけです。
もちろん、これらは子どもを思う気持ちだし、悪いことではないのですが、「こういう親にならなくては」という理想が高くなる結果、「親になる自信がない」と感じるんですね。

親に文句があったぶんだけ、親になるプレッシャーが強くなるんですね。

例えば「私の気持ちにぜんぜん気づこうとしてくれなかった」と思っている分だけ、「子どもの気持ちにちゃんと気づいてあげなきゃ。だけど、ちゃんと全部気づくことなんてできるんだろうか。いや、できそうもない……」
そんなふうに、感じるようなんです。

自分が批判した分だけ、自分に返ってきてしまうんですね。

これらは、子どもの頃のつらかった気持ち、寂しかった気持ち、わかってほしかった気持ちなどが、自分の中に残ったままになっているということなんです。

子どもの頃の寂しかった気持ち、わかってほしかった気持ち、悲しかった気持ちを解放していったり、親を許したりしていけるといいんですね。

自分のコピーがほしくない

自己嫌悪を子どもに映し出していることもあります。

自分のコピーがほしくない。
子どもが自分と似ていたら、きっとかわいがれないと思う。

こんな気持ちになるとしたら、「自分のことが嫌い」という気持ちがあるのかもしれません。

自分の○〇なところが嫌、人と違う自分が嫌など自覚しやすいような「嫌い」もあれば、
人にはなかなか言えないような体験がある、人に見せられないなにかがあるなど、自覚しにくい「自分のここはよくないという感覚」を持っていることもあります。

「自分が嫌い」「隠さなくてはいけない何かがある」といった感覚があると、それを子どもに映し出します。
そして「自分のコピーはほしくない」「自分と似た子は、愛せないと思う」と感じます。

自分の嫌いなところ、隠さなくていけないと感じているところは、「自分自身では、受け入れられない部分」です。

自分自身が「受け入れられない」と感じているから、「人からも受け入れられないだろう」と思う。
そのため「受け入れられないところ」を隠して、抱え続けることになります。

受け入れられないと感じている部分を、受け入れられるようになる。
それって、とても大きなことなんです。
感じ方が大きく変わるし、「自分が嫌」と以前ほどは思わなくなります。

だけど「受け入れること」って難しいんです。
自分では……。

<自分では>と書いたのには理由があります。
「自分で受け入れられないことは、誰かに受け入れてもらう」のがカギだからなんですね。

誰かに打ち明けるだけで、心が軽くなることはとても多いんです。
誰にも話せないなら、カウンセリングで話してみることもできます。

受け入れられないものを自分だけで抱えていると……なくならないんです。

誰かに話して、そっか、そんなことがあったんだと聞いてもらう。
それだけで「自分のここが嫌」が、すーっと軽くなること。とても多いんです。

自分のコピーが欲しくないと感じているとしたら。
自分を受け入れていくことが、カギかもしれません。
それができるだけで、生きづらさが和らぐことは多いようです。

子どもを見ているとイラッとする

子どもを見ていてイラッとすることがある。
泣いている子どもがいると、どう接していいかわからない。

この感覚を持つのは、子どものころに
「いい子でいなくては」「親の期待に応えなくては」と頑張ってきた
子どもの頃に自分自身の感情を抑え込んできた
など、我慢をいっぱいしてきたり、頑張り屋さんだったりしたのかもしれません。

子どものわがままなふるまいに、イラっとするなら。
子どもの頃に「わがままを言っちゃいけない」と自分を律してきたり、
親の期待に応えるために、みんなと遊びたい気持ちや好きなことをしたい気持ちを我慢して、習い事や塾に通っていたなどの体験があるかもしれません。

子どもの頃、子どもらしく好き勝手にふるまうことを禁止してきたとします。
すると、いま子どもを見ているときに「自分が子どもの頃に禁止していたことをやっている姿」にいら立つことがあるんですね。

また、子どもの頃に感情的な自分に×印をつけて抑圧したとしたら、
子どもが感情を爆発させる姿を見ると、自分が禁止していることを目の前でやられている分だけ、腹が立ってイラッとします。

子どものいる人も、自分の子どもにイラっとしたり、子どもを愛せないと感じることはあるものです。それは、自分の我慢してきたこと、禁止してきたことを子どもに映し出しているという意味では同じなんですね。

もし、自分の禁止してきたことを子どもがしている姿にイラっとしているなら。
子どもの頃にどんな我慢をしてきたのか、どんなことを禁止していたのかを見つけて、解放していくといいんですね。

親を助けたかった

ほかにも、子どもの頃に家が大変だったとき「親を助けたかった」という気持ちを持つことがあります。

「お父さんがお酒を飲んで暴言を吐く人で、お母さんがぜんぜん幸せそうじゃなかった。
いつも父親の愚痴を言い、なんであんな人と結婚なんかしちゃったのかと言っていた」

こんなことを聞き続けていると場合によっては、「私がいなければ、お母さんはお父さんと別れることもできたんじゃないか」という思いを持つこともあるんですね。

私さえいなければと思ってしまうほど、親を想う気持ちがあるんです。

だけど、このときに抱いた「私さえいなければ」が、結果として生きづらさを生み出していることも少なくありません。

親のために「子どものままでいなくては」

親を助けたいの別バージョンとして
「子どものままでいなくてはならない」気持ちを持っていることもあります。

過保護・過干渉な親の元で育った。親にとっての生きがいは子どもである私。
そんな親のために「自分は子どもで居続けなくてはならない」というマインドを持つことがあるんですね。

自分が子どもで居続けることを、親のためにしている。

もし、「子どもでいなくてはいけない」というマインドがあると、子どもが子どもを産むことはできないと思うため、無意識のうちに「子どもを持つわけにはいかない」という気持ちを内面化していることもあります。

親が子育てで大変そうに見えた

障害をもつきょうだいがいることが、子どもが欲しくないという気持ちに影響を与えていることもあります。

お母さんが、障害のあるきょうだいのことで手いっぱいだったとします。
すると、子どもの頃の寂しい気持ちに加えて、お母さんがきょうだいのことで苦労しているように見えた分だけ「子どもを持つことは、ものすごく責任の重いこと」と感じることがあります。

大変そうだったお母さんを投影して、「親になるのは大変だ」と感じるんですね。

無意識にある子どもを持つことの怖れ

無意識的な「子どもを持つわけにはいかない心理」もあります。

子どもの頃、変な子どもが産まれちゃう夢を見た。
中学生のころ、出産が怖いという夢を見た。
出産について「なぞの怖さを持ったことがある」。
小さな頃に「私は子どもを産まないと思った」。
などの記憶がある。

また、「自分は子どもができにくいんだと思う」、「若い頃に婦人科検診で『もしかしたら、子どもができにくいかもしれない』と言われたことがある」などのこともあります。
子どもができないと言われたわけではないのですが、「子どもができないかもしれない」と思っていることがあります。

これらは、自分の体験が元になって「子どもが欲しくない」となっているのではなく、自分の親の体験した「子どもを持つことの怖れ」であることも多いんです。
子どもを持つことの恐れが感覚的にあって、結果として「子どもを持つことを遠ざけるような生き方」をしていることもあります。

また、母親に飲み込まれるように感じたことがあり、母性が怖いと思うようになった。
など、母性をめぐる感覚が理由で、子どもを持つことを遠ざけていることもあります。

無意識の「子どもを持つわけにはいかない感覚」は、なかなか気づけないことも多いのですが、もし昔から「なんとなく、子どもほしくないと思ってたかもしれない」と思うなら、「自分はいつから子どもほしくない感覚を持ってただろう?」と、一度自分に問いかけてみてもいいかもしれません。

子どもを遠ざける気持ちが、結婚も遠ざける

子どもをほしいと思えない気持ちは、子どもを持つかどうかだけでなく、結婚にも関係してくることが少なくありません。

子どもが欲しくないという気持ちがあったために、結果として、遠距離恋愛、既婚者との恋愛、結婚しそうもない相手との恋愛など、結婚を遠ざけるような付き合いばかりが続いていた……ということも、けっこうあるんです。

また、子どもが欲しくない気持ちがあったために、夫から「そろそろ子どもを」と言われたことをきっかけに、夫のことがだんだん嫌になり始めて離婚にいたることもあります。
意識では「夫のことがだんだん嫌になった」と感じているのですが、心の奥を覗いてみると「子どもが欲しくない私では、夫に申し訳ない」という気持ちから夫を遠ざけるようになったということも少なくないんですね。

子どもの頃の気持ちを癒すとは


ここまでの復習なのですが。

・子どもが自分と同じように寂しい思いをしたらかわいそう
・子どもが自分と同じようにつらい思いをしたらかわいそう

など、傷ついた子どものころのマインドや、満たされなかったマインドがあると、それを自分の子どもに投影します。
子どもが欲しくない気持ちは、傷ついた子どもの頃のマインドが自分の心の中にあることを教えてくれているともいえるんですね。

子どもの頃の満たされない気持ちや子どものころの傷ついた気持ちは
誰もが持ちうるものです。

特に子どものころは
お母さんやお父さんから、
自分がほしい形での愛情をもらえなかったり
自分がほしい形で受け入れてもらえなかったりすると
傷ついてしまうんですね。

お父さんやお母さんなりに、子どもを愛していても
子どもからすると、お母さんなりの愛情が理解できないことも多いからなんです。
子どもですから、親がどうしてそうだったのかという親の事情も理解できないんですね。

ほんとは一緒にいてほしかったのに、ぜんぜん一緒にいられなくて寂しかった。
私の気持ちをぜんぜんわかってもらえなくて、悲しかった。
あんなふうに感情的に怒られて。嫌だった。
両親のケンカするところを見ているのがつらかった。

子どもの頃に抱いたこれらの気持ちがあるのがわかったとしても、「もう大人なんだから。子どもの頃のことをいつまでも引きずっていてもしょうがないじゃない」と思ったりもするものです。

でも……頭ではわかるんだけど。
心がついていかない。

昔のことをいつまでも引きずっている自分って……と思うけど
感情的に嫌な気持ちがなくならない。

そうなんです。
感情的にそう思えないんですよね。

「こんなふうに思っちゃいけない」と抑圧する

どうしてそうなるのかというと。
昔、子どもの頃の自分の気持ちや感情が、心の中に未完了のまま残っているからなんです。

「お母さんが仕事ばかりしていて、さびしい」と、子どもの頃に思ったとします。
だけど、お母さんが忙しいのもわかる。
すると、「こんなふうに寂しく思っちゃう自分がよくないんだ」と寂しい気持ちを「こんなふうに思っちゃいけない」とフタしてしまうこともあるんですね。

寂しいと思っちゃいけない。
悲しいと思っちゃいけない。
嫌だと思っちゃいけない。

思っちゃいけない。
否認して、蓋をする。

すると……
その気持ちは、心の奥で、親への不満としてずっと残ることになるんです。
寂しい気持ち+怒りの気持ち(寂しいを抑え込むためのフタ)がごちゃ混ぜになって、不満になってしまうんです。

子どもの頃の気持ちをわかってあげる、開放する

だからいったん
自分の中に満たされなかった気持ち、わかってほしかった気持ちがあることを、
ちゃんと見てあげる、わかってあげる、受け入れてあげることがとても大事なんです。

大人のいまの自分が
子どものころの満たされなかった気持ち、つらかった気持ちを
わかってあげる、受け入れてあげるんです。

満たされなかった気持ちが自分の中にあるんだな。
寂しかったんだな、悲しかったんだな、嫌だったんだな
その気持ちを、大人の今の自分が受け止めてあげるんですね。

カウンセリングでは心理セラピーとして、
子どものころの自分の気持ちを扱ったりします。
カウンセリングで、心の中にずっと抱えてきた気持ちに気づいたり、話したりする。
それだけでも、気持ちは開放されていきます。

インナーチャイルドセラピーとして、
子どもの頃のわかってほしかった気持ち、抑圧してしまった感情を
大人のいまの自分が、受容する、わかってあげるというセラピーをすることもあります。

これまで「持っちゃいけない」と思ってきた感情を
ただ、認めてあげる、見てあげること、わかってあげる。
そうやって、ずっとフタしてきた未完了の感情を開放してあげるといいんですね。

「こんなふうに思っちゃいけない」と否定していると、
感情は心の奥に残り続けてしまうんです。

蓋をしてきた気持ちを誰かに話して聞いてもらって、受け止めもらう。
子どもの頃に抑え込んだ気持ちを見てあげる、わかってあげる、感じてあげる。
そうすることで、癒されていきます。

ずっと我慢してきた分だけ
自分の中のほんとうの気持ちを「言えない」と感じるかもしれません。
親に迷惑をかけないようにと、ずっと我慢してきた分だけ
自分のほんとうの気持ちを「そんなもの言えない」と感じるかもしれません。

だけど。
自分がずっとずっと我慢してきた気持ち、ほんとうの気持ちを
「言えない」と閉じ込めておくことは
自分を「閉じ込めている」「切り離している」とも言えるかもしれません。

自分の心の一部を、閉じ込めている、切り離している――。

その閉じ込めた自分の心。
それをいま、見つけてあげるんです。大人の自分が。

そして、ずっと閉じ込めてきた自分の心の一部を、わかってあげるんです。

それをひとりでやろうとしないでほしいなと思うんです。
だってずっと、ひとりでなんとかしようと思ってきたと思うから。

だから、誰かと一緒に、ずっと閉じ込めてきた自分の心を
見つけて、わかってあげる。一緒に見つけてわかってもらう。

そんなことをしてほしいなと、思うんです。

心の奥に残り続けていた感情が、開放されてなくなっていくと……。
それまでとは、感じる感覚が変わったりするんですね。

子どものころの心の痛み(インナーチャイルド)を癒していくことで、
これまでとはものの見方、とらえ方、感じ方が変わります。
自己肯定感が高まったり、自分の気持ちを人に伝えることの抵抗感が減ったり、自分らしさにOKを出せたり……と、より自分らしく生きやすくなることにもつながります。

子どもが欲しいかどうかだけでなく
恋愛や友達・職場の人間関係などでも、ラクに感じられるようになっていったり、いい関係をつくれるようになっていったりもします。

子どもが欲しくない気持ちは、心の中に残っている子どもの頃の気持ちがあることを教えてくれいます。
それらを癒していくことで、無意識的に結婚を遠ざけていたパターンが変わるかもしれません。
子どもは絶対ほしくないと思っていたのが、いてもいいし、いなくてもいいしと思うようになるかもしれません。

すると、選択できる幅が広がります。
結婚してもいい、しなくてもいい。
子どもを持ってもいい、もたなくてもいい。

どちらでもいいけど、どっちがしたい?

選択の幅が広がると、自分の生き方にも広がりが出ます。
一番いいと思えるものを選べるようになるんですね。

そしてこのとき、自分の中の「愛したい気持ち」とつながれるといいんです。

誰かを愛したい気持ち、何かを愛したい気持ち。
自分の中の「愛したい気持ち」につながれると
それをね、じゃあどうしていきたいんだろう?と思うから。

人は、自分を誰や何かに注いだり
誰かや何かを愛しているとき、幸せや心が満たされる感じを得るといいます。

もらうよりも、与えるほうが自分の心は満たされるようなのです。

でもね
まずは、自分の心の痛みを癒していくことからスタートなんです。

もしかしたら、子どもの頃の心の痛みがあるのかもしれない。
そんなふうに思ったときには、まずは自分の心を癒していきませんか。
自分の心を癒してから、そのうえで、どうしたいかをあらためて考えればいいんです。

お手伝いします。
いつでもお話を聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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