子どもどうする?

子どもを先延ばしにするのは、母の愛情が重かったから

「子ども、ほしくないわけじゃないんです」と話すA子さん。
結婚して4年目。
そろそろ子どもがいてもいいのかなとも思う。

子どもどうしようかと思い始めると、いろんな考えがうかんでくる。
いまは、まだいっか。
いろいろ遊びに行くのが楽しいし。
仕事も忙しいし。
それに、子どもが生まれたらせっかく仲良くやれているダンナとの関係が崩れちゃったりするかもしれないし。
子どもは、まだいっか。

だけど、こんなことを思うときもある。
周りの友達から「子ども産まれました」という報告を受けるたびに、うらやましい気持ちにもなる。
「いいな~、友達は。子どもを持つことができて……」

A子さんに、問いかけてみました。
「どうして子どもを持つわけにはいかないと思っているんですか?」と。

「友達はいいよな、子どもを持つことができて」という気持ちがあるということは、子どもがほしいってことじゃないのかなと思ったからなんです。

すると、A子さんは涙を流し始めました。
「そっか。私、子どもほしかったんだ……」

子どもを持つのがこわい

子どもをほしい気持ちがあるのに先延ばしをしているとしたら。
そこには、なんらかの「子どもがほしくない心理」「子どもを持つわけにはいかない心理」が働いています。

例えば――
子どもに嫌な思いをさせてしまうんじゃないかという気持ち。

子どもの頃に、つらかった体験をしていると「自分の子どもが同じようにつらい体験をしてしまったらどうしよう」という気持ちを持つことがあるんです。

子どもの頃に親によく叩かれていたとしたら「自分も子どものことを叩いてしまったらどうしよう」と思ったり、いじめにあってつらい体験をしていたら「自分の子どもが友達とうまくできなかったらどうしよう」と思ったりするんですね。

自分のなかの内なる子ども(インナーチャイルド)が傷ついたままだと、その傷つきを自分の子どもにも映し出して「同じようなめに、あってしまうのではないか」と思ったりするんですね。

「自分の子どもができたら、その子がつらい思いをしてしまうのではないか」という感覚があるのだとしたら、自分自身の中に「傷ついたままの子どもの頃の気持ち」が残っているだな、それを教えてくれているサインなんだなと思ってみるといいかもしれません。

傷ついた子どもの頃の気持ちを癒していくことで、いまの自分自身がラクになったり、生きやすくなったりすることにつながりますし、子どもを持つことへの怖れを手放すことにもつながるんですね。

子どもの頃につらかった体験があるがゆえに、子どもをもつのが怖いという気持ちがあるというのは、つかまえやすい感覚なんですね。
これを読みながら「そうそう、わかるわかる」「自分の中にも、あるある」と感じている方はいらっしゃるのではないでしょうか。

母の愛情が重かった

A子さんと話をしていく中で、もうひとつ見えてきたものがありました。

「私は子どもを愛したい気持ち、あるんだと思う。
だけど、私は思春期に親を『重たい』と拒絶したから。
同じように子どもにも拒絶されたらどうしようって。
そんな思いがあるかもしれない……」

お母さんは、A子さんにいろんな習い事をさせたといいます。
小学生の頃に、塾にも通わせました。

お母さん自身、「もっといい学校に行ければよかった」という気持ちがあった分だけ
子どもに教育を与えようとしたんですね。

そのお母さんの期待に応えようと頑張ったものの、頑張っても頑張ってもお母さんが満足してくれない。
その結果「もう無理、もう頑張れない」となって、学校に行けなくなり。
最終的には、お母さんを拒絶した。

A子さん自身、思春期の大変さやしんどかった気持ちについてはカウンセリングなどで扱ったこともあり、癒されているといいます。

だけど「お母さんを拒絶してしまった」という気持ちは、まだ残っているようでした。

「お母さんのこと、もうずいぶん許してきたつもりでいたんだけど。まだ残ってたってことなのかな……」

愛情って、迷惑なんじゃないか

A子さんの話を聞きながら、思いました。

「子どもに拒絶されるのが怖いというよりは
自分の愛情が、子どもにとって迷惑なものになってしまうのではないか。
だとしたら、子どもに愛情を注ぎたくても注げない。
どちらかというと、そっちの気持ちのほうが強くないですか」

子どもを持つということは
自分の愛情を注ぐ相手ができるということです。

子どもがほしいということは
自分の愛情を注ぎたい、自分の母性で育みたいということです。

だから根底には、愛したいという気持ちがある。

だけど、自分が注ごうとしている愛情や母性に「×印」も一緒にくっついてしまっていると
注ぎたくても注げないわけなんです。

子どもがほしくない葛藤の中には
自分が注ごうとしている愛情や母性をいいものだと思えない、という葛藤も含まれていたりするんです。

子どもを育てていく中で、親というものはどうしても「自分が子どもの頃は、こうだった」という思いを自分の子どもに投影してしまうものなんです。

なぜかというと。
親もひとりの人間だから。
完ぺきではない、不完全な人間なんですよね。

そして、「自分にはこれがなかった。だから、これを子どもに与えたい」と思うと同時に、「せっかく与えているのに、どうしてやらないの!」という思いも乗っかってしまう。
子どもの視点でみると、重たい、やめて、しんどいって感じるし、そう思っちゃうものだよねとも思うんです。

だけど子どもの視点でとどまり続けることって、意外とつらかったりします。
子どものままでいなくてはいけない、つらさ。
自分だっていい年齢だってわかってるのに、自分の中の一部が子どものままで居続けている。それって、自分を小さい器に抑え込んでいるようなところがあるんです。

そしてそれは、
自分が持っているものを与えることができないつらさ
でも、あるかもしれません。

ところでね。
子どもを育みたい、愛を注ぎたいという気持ちってどこから来るんでしょうね。

生き物として、DNAに組み込まれているものなんでしょうか。

私は、こんなふうに感じているんです。
もしかしたら、生き物として「育みたい」という気持ちが自然発生的に生じるところもあるのかもしれない。

だけどそれ以上に、
「誰かからもらったから。自分も与えたい」
という気持ちのほうが大きんじゃないかと。

自分を育ててくれた人。自分に愛情を向けてくれた人。
お母さん、お父さん、おばあちゃん、おばさん、学校の先生、元カレ……からもらったものを、自分も与えたい。
もしくは、もらえなかったからこそ、もらえなくて寂しい思いをしたからこそ与えたい。

母の愛情には、「期待という成分」も入っていたから重かった。
その重さが、つらかった。
だけど同時に、愛されているのも知っていた。わかっていた。

ここで、心が二つに分かれてしまうんです。
愛したいけど、愛は重くて迷惑かもしれないと。

だけど、子どもがほしい気持ちが少しでもあるのなら。
それは、愛を注ぎたい思いがあるということ。

だとしたら、親(養育者)からもらった愛情や母性の中で、いいものを受け取り直すといいのかもしれません。

重たい、つらい、迷惑だ。
私がほしかったのは、こんな愛情じゃなかった。

そんな気持ちがあるのは、もちろんわかりつつ
それらの気持ちを越えて、「だけど、いいものももらってたよね」の部分を見ていく。

重たい、つらい、迷惑だ。ほしかったのはこんなんじゃない。
そんなフィルターで見えなくなっていた、「いいもの」のほうにも目を向けていく。

「愛したいけど、迷惑かもしれない」の向こう側の景色を見るために。

それは、「子どもほしいかもしれない」という気持ちを少しでも感じているあなたが
見たかった景色、生み出したい景色かもしれません。

子どもほしいか、ほしくないか。
子どもを持つか、持たないか。

これは女性が生きていく中で、とても大きなものだなと感じています。

シングル女性にとっても、既婚女性にとっても、どこかの段階で「どうするの?」に向き合う時期がくるものなのかもしれません。

だからこそ、悩むし、迷う。
悩んだ分だけ、迷った分だけ先延ばしにもなったりします。

だけど悩んだり、迷ったりするくらいきっと大きな意味を持つことなのだとしたら、「自分にとって大事な想い」につながれるといいなと思うんです。

子どもどうする?で迷いを抱いているなら。
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中村陽子/心理カウンセラー
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