子どもほしい。けど、なかなか授からないときに知ってほしい心のこと

中村陽子/心理カウンセラー

子どもほしいけど授からないとき。
心の声を聞いてみませんか?

子どもほしい。けど、なかなか授からない。
排卵日が来るたびに、がっくりきてしまう。
年齢的に妊娠できる確率は…と書かれたネット記事をつい読んでしまう。
小さな赤ちゃんを抱いたカップルを見るたびに、落ち込んでしまう自分もいる。
正月、ダンナさんの実家に行ったとき、お義母さんの顔を見るのもつらかった。

子どもほしい。けど…。
卵子は老化するといわれる。
年齢との戦いになってくるように思えて、焦りばかりが募る…。

もし、子どもほしいけどなかなか授からないことで、心がギューっとなるような思いをしているなら。
一度、心の声もきいてあげてみませんか?

こんなにほしいのに、どうして持つことができないんだ
いつも思ってた

私は、子どもがいません。
30代後半から40代半ばにかけて、子どもすっごくほしかったんです。
だけど、子どもを持つことは叶いませんでした。

30代後半に不妊の検査に行きましたが、途中で検査を続けることができなくなりました。

そして、子どもラストチャンス。
ほしい気持ちが一番高まった40〜43歳にかけて
結婚していなかった、ということもありましたが
子どもをもつ機会に恵まれませんでした。

子ども、ほしい。
その気持ちは、すごくあったんです。

だけど、同時にいつも思っていました。
ほしいのに、持てない。
こんなにほしいのに、持てない。

いつも思ってました。
こんなにほしいのに、持てないって。

だけど、繰り返し繰り返し、いつもいつも
こんなにほしいのに、持てないという気持ちが出てくるのには
どうやら理由があったようなんです。

いまから思うと
子どもほしい気持ちと
持つわけにはいかない気持ち。

ふたつの気持ちが同時に、心の中にあったんですね。

子連れのカップルを見るのがつらかったわけ

休日に街に出て、子どもを連れたカップルを見るたびに胸が痛んだ。
職場で、産休中の女性が「生まれました」と送ってきた赤ちゃんの写真。見たくなかった。
赤ちゃんを見せにきた時には、その場にいられなくて逃げた。
おむつのテレビCMさえ、なぜか見るのがつらかった…。

どうしてこんなに、赤ちゃんのいる人を見るのがつらかったのかというと。

そのたびに
「自分には手に入らない」という気持ちを感じていたからだと思います。

そのころはぜんぜんわからなかったけど。
40代後半になり、私自身がカウンセリングを受けるようになって
心のことを学び始めてから、わかったことがありました。

それはーー。
自分の中に「子どもをもつわけにはいかないマインド」があって
子どもをもたない道のりを歩むことになったんだなということ。

子どもをもたなかったことだけじゃなく
なぜか結婚にいたらないような男性を選んだり
結婚を無意識的に避けて通っていたりしていたんだなと思うんです。

産休中の女性が、職場に赤ちゃんを見せにきたとき
どうして逃げ出すくらいに、つらく感じたのか。

それも、いまならわかります。
自分は子どもをもつわけにはいかない、というマインドがあることを
私の無意識はわかっていたんだと思うんです。

だから
「自分には持てないのに」という気持ちが、チクチクしたんだと思うんです。

そして
ほしい気持ちもとても深くあったからこそ。
あんなにも、逃げ出すくらいに胸がチクチクしたんだと思うんです。

自分には持てない。こんなにほしいのに
って。

だとしたら
ほしい気持ちがあった、ということなんです。

愛情を注ぎたかったんだと思います。子どもに。
あまっちゃうから、愛情。

いま
子どもがほしいけど。授からない
と心を痛めているのなら。

それほどまでに、ほしい気持ちがあるってことなんですよね。

子どものいる家族の光景を見て、胸がチクチクしているとしたら
「自分もいいお母さんになるのに」という気持ちが、刺激されているのかもしれません。

胸がチクチクするほど
胸のチクチクが大きいほど

こんなふうに子どもを育ててみたい
こんなふうに愛情を注いでみたい
こんなふうにかかわってあげたい
という気持ち。
持っているのかもしれません。
それをすることができなくて、悲しい思いをしているのかもしれません。

友達の出産を喜べないのは心が狭いからじゃない

学生時代の友達に子どもが生まれた知らせを聞いたとき。
心から喜ぶことのできない自分がいたりします。

「よかったね」と喜ぶことができない自分のことを
なんて心が狭いんだろうと感じることもあるかもしれない。
こんな気持ちでいることを、人に知られるわけにはいかないと思うかもしれない。

だけど
よかったねと喜べない気持ち、あってもいいと思うんです。
それくらい「ほんとはほしいのに」ということだから。

心、狭くないです。
根っこがやさしいから、ほんとうは祝福したい気持ちもあるからこそ
心が狭いんじゃないかと感じているだけなんです。

無意識の子どもを持つわけにはいかない気持ち

私自身、自分のことを振り返ってみると
子どもほしい気持ちを持ちながらも、子どもを持つわけにはいかない気持ちも持っていた。
それゆえに、あれだけ子どもほしいと思ったのに、もたないことになったんだなと感じています。

そう気づいたのは、45歳を過ぎてから。
カウンセリングを受けるようになってから、だったんです。

私の場合の「子どもを持つわけにはいかない気持ち」は
「母性が怖い」「母性とは恐ろしいものである」という感覚にありました。

思春期に「母性は恐ろしいものである」との思いを持ったがゆえに
子どもを持つことにつながりそうなことを避けて通る生き方になったようなのです。

なかなか結婚から縁遠くなったのも
あれだけ子どもがほしいと思いながらも持つにいたらなかったのも
不妊の検査さえ、カラダが受け付けてくれなかったのも
「母性を怖いと思ってたんなら、そりゃそうなるよね」と腑に落ちました。

もっと早く気づけたら、よかったな。

だから、思うんです。
もし、子どもがほしいけど。授からないでいるのなら。
一度、心の内側に目を向けてみませんか。

もしかしたら
「子どもがほしい気持ち」と「持つわけにはいかない気持ち」の両方を
もっているかもしれないから。

自分で意識しているのは、子どもほしい気持ちのほうだけど
もしかしたら、無意識に、子どもを持つわけにはいかない気持ちもあるかもしれないから。

自分では、わからないものなんです。
そんな気持ちを持っているなんてこと。

だけど
子どものいるカップルを見たり、テレビCMのファミリーを見たときに
胸がチクチク痛むとしたら。

もしかしたら「自分には、持つことができない」という思いが疼いているのかもしれません。

「自分には、持つことができない」と無意識で思っていることを
胸のチクチクは教えてくれているのかもしれません。

心にどんな想いがあるのか
気づくことで、変えられる

カウンセラーになってから、子どもをもたなかった方にお話を伺う中で
「子どもをもつことへの怖れを潜在的に持っていた」というお話を聞くことがありました。
「だんなさんとの関係が、いまいちうまくいっていなかった」というお話も聞くことがありました。

心のことを学べば学ぶほど、子どもを持つ、持たないことにも、心のことが関係していることが少なくないんだな、と感じるようになりました。

だけど、心で思っていることは変えられるんです。
自分の内側のことだから。

「こんな想いが自分の中にあったんだ」と気づこととで、癒して、変えていくことができるんです。

もし、「子どもほしいのに、どうしてかうまくいかない」という中にいるのなら
心の中に子どもにまつわる想いがないかどうか、一度、掘り下げてみるといいかもしれないと思うんです。

「そういえば。10代、20代のころ。自分は子どもほしくないと思っていた」とか
「自分が子どもの頃、ぜんぜん甘えられなかった気持ちが残っている気がする」とか
「昔から、子どものころから、なぜか自分は子どもを持たない気がすると思ってた」とか
「子どもを持つことに、責任重大な感じがしている」とか・・・

もしかしたら、「子どもをもつことを遠ざけたいマインド」があるかもしれないから。

「子どもを持つわけにはいかない気持ちが、自分の中にあったなんて!」というものが見つかったらラッキーだし、癒していくことで、これまでとは違う展開が開けていくかもしれません。

もちろん、子どもを持つことがすべてと思っているわけではありません。
子どものいる人生もあれば、子どもをもたない人生もあります。

子どもをもたなきゃいけないのに、それをしていないと思う必要はないんです。
自分でも意識できないなんらかの理由があって、子どもをもたないことになっていることだってありますから。
どちらの生き方になるとしても、その人なりの辿ってきた道のりの結果、そこに至るのだと思います。

それでも、もし今、子どもがほしい気持ちがありながら、授からないことに悩んでいるなら。
心の中を一度、見てみるといいんじゃないかと思うんです。

これを読んで、もしちょっとでも気になる何かを感じたなら。
一度、お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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