10年彼氏ができなかった私に、彼氏ができたわけ

10年彼氏のできなかった私に彼氏ができたわけ
中村陽子/心理カウンセラー

周りはみんな結婚してるのに、どうして私だけ…

なかなか彼氏ができない。
婚活がぜんぜんうまくいかない。
自分は幸せな恋愛とは縁がない。
こじらせすぎて結婚できるイメージがわかない。

個人セッションに来られる方からこんな言葉をよく伺います。

婚活がうまくいかない悩みも、5年くらいは当たり前。
10年婚活してるけど……うまくいかないんですという声も本当によく伺っています。

だけど10年婚活してうまくいかないと、さすがにこんな気持ちにもなりますよね。

「もうだめなんじゃないか。
周りの人たちは結婚できても、私だけはうまくいかないと思う」

わかります。
そんな気持ちになりますよね。

だけど、突破口ってあるんです。
ものの感じ方やとらえ方が変わることで、「自分には無理なんじゃないか」と思っていたことが「うまくいった。幸せ~」になったりするんです。

私には一生、彼氏できないに違いない

今回は、10年婚活&恋活して彼氏ができなくて「私に彼氏ができるなんてぜんぜん思えなかった」というB子さんの実例から、うまくいったヒントをお届けします。
(ご本人の許可をいただいています)

B子さん(40代前半)は、長い間婚活していたけれどぜんぜんうまくいかないことに悩んでいました。
30代前半には、結婚を考えていた彼と結婚できなくなった経験をしたといいます。

やっと結婚できると思ったのに。またダメだった。
どうして自分だけ、彼氏ができないんだろう。
どうして自分だけ、結婚できないんだろう。
私には手に入らないんだ、私には手に入らないんだ。

ずっとそう思ってきたといいます。

その後も結婚相談所で婚活しても、1回会っただけで終わってしまうことが続き
いいなと思う男友達に一生懸命アプローチをするものの、ぜんぜん距離が縮まらない。

うまくいかないたびに「どうして、私だけ手に入らないんだろう。どうして私だけ、彼氏ができないんだろう」と思ってきたといいます。

B子さんなりに、いろんなことを試しました。
B子さんは、ごはんをつくるのが得意だったので、男友達に手作り料理を振舞ったりもしたんです。
「自分の気分がよくなることをしたほうがいい」とも聞いたので、頑張りました。
だけど、恋愛がうまくいく兆し(きざし)はぜんぜん見えてきません。

「こんなに頑張ってるのに、どうして結婚できないんだろう」

過去を振り返っては、うまくいかない原因を探した

ずっと考えました。
考えれば考えるほど、あれがいけなかったんじゃないか、これがいけなかったんじゃないかと思えてきます。

「自分の過去に原因があるんじゃないだろうか――」

20代のときに付き合った彼。あの彼以外とは、結婚できなかったんじゃないか。
私がヘンなこと言っちゃったから、あの彼と別れることになったんじゃないか。
高校生の時に、派手めな女子たちと遊ばなかったから。私は恋愛が下手になっちゃったんじゃないか……。

もう、ありとあらゆる「うまくいかない原因探し」をしまくったのです。

いまから思うと、婚活がうまくいかないこととはぜんぜん関係ないよねと思えます
だけど、原因探しをしているときは「これが悪かったんだ」「あれが悪かったんだ」と過去を振り返ってはうまくいかない理由ばかりを探していたのです。

そんなことを続けているうちに、こんな思いに取りつかれるようになりました。

「私は男性に結婚したいと思ってもらえないんだ」
「私に魅力がないから、価値がないからうまくいかないんだ」
「私は男性に誘ってもらえない、ということは私は男性に選ばれないってことなんだ」

「もう無理に違いない」とドーンと落ち込む時も、定期的にきたといいます。
本当に嫌。もう嫌。どうして私だけうまくいかないんだろう。

「うまくいかない」に意識を向けていませんか?

うまくいかないことがあると、
なんでだめなんだろう
何がよくなかったんだろう
と原因探しをしてしまうものです。

原因探しを続けていると「答え」がほしくなるんですね。
するとどうなるか……。

「きっと自分に足りないところがあるからだ」
「高校生のときのあの体験がよくなかったからだ」
「自分に魅力がないからだ」

「なぜうまくいかないの?」の答えを見つけるために
「よくない(かもしれない)ところ」や
「うまくいかなかった(かもしれない)ところ」
ばかりに意識が向くようになってしまうんですね。

自分について

「よくない(かもしれない)ところ」
「うまくいかなかった(かもしれない)ところ」

を一生懸命見つけると、どうなるかというと……

自信がなくなってしまいます。
きっと私じゃだめなんだ
と思うようになります。

しかも、四六時中
自分の「よくないかもしれないところ」「うまくいかなかったかもしれないところ」ばかりに意識を向けて、私じゃだめなんだ、私じゃだめなんだ、私じゃだめなんだと言い続けていたらどうなるか。

それが自分の意識に刷り込まれます。

そして出会いの場で男性を前にしたときに「私じゃだめなんだ」と思いながら、相手と接するようになってしまうこともあるのです。

男性からいい反応がもらえないことが先、ではないんです。
「私じゃだめなんだ」が先、にあるんです。

「私じゃだめなんだ」と思って、男性と接する。
そうすることで「私じゃだめですよね」的な態度を、知らず知らずのうちにすることになるんです。

LINEを送るにしても、デートで話をするにしても
「私じゃだめですよね」を招くような行動を、知らず知らずのうちにしてしまうんです。

その結果
「私じゃだめなんだ」という反応が相手から返ってくる。

そういうことが、起こっていたりするんです。

彼氏をつくる!と決めたら…

うまくいかない原因探しをし続けた結果、
「私は選んでもらえない。私じゃだめなんだ」としか思えなくなっていたB子さん。

負のスパイラルにはまり込んでいたB子さんの意識が変わるきっかけがありました。
それは「決めること」でした。

ある日、決めたのです。
たしか、年末くらいだったと思います。
「もう婚活するの嫌。私、GWまでに彼氏つくる。GWまでに彼氏できなかったら、もうやめる」

決めたとたん、婚活サイトで男性と出会い「付き合うことになりました」と報告がありました。GWまでに彼氏をつくるんだと決めてから超スピードでした。

「私にも、彼氏できた」

これまでも、婚活サイトや結婚相談所など出会いの機会はあったもののうまくきませんでした。
それが「GWまでに彼氏をつくる」と決めたことで、出会いが生まれた。
言い換えれば、それまで目に入ってこなかった「付き合えそうな男性」が目に入るようになったわけなんです。

もちろん、これまで自分を癒してきて「こんな自分だからだめなんだ」という自分にかけてしまった誤解をときながら、自分のいいところを見つけたり、私と付き合ったらこんなに幸せになれるよというところを見つけたり、自分がいい気分になることをしたりと、いつ彼氏ができてもいい準備は整っていたんだと思います。

2、3か月前には自己肯定感が上がったことで、会社のお給料が上がったりしていたんですね。
自分にはこのくらいのお給料をもらえる価値があると思えるようになったことで、お給料が上がっていたんです。

恋愛でもうまくいくようになるのは、タイミング次第だったのです。

だけど、自信がなかった。
だって10年、うまくいかなかったから。
「やってみたらうまくいくかもしれない」という気持ちより、「どうせだめだろう」という気持ちのほうが勝ってしまっていたんですね。

それが、GWまでに彼をつくると決めた。
そして動き始めた。

そうしたら「自分をいいと言ってくれる男性」がいることに、気づくことができたんです。
それまでは、ずっと目に入ってこなかったけれど。

「彼氏ができた。彼氏つくるのって、そんなに大変じゃなかったんだ」

そう思えたことが、B子さんの意識をさらに変えていきました。

この彼とは1カ月くらいで別れました。
というのも、付き合ってみたけれど
「彼のこと、男性として好きってわけじゃないみたい」
と思ったからなんです。

「いい人だけど、好きというのとちょっと違うな」

1カ月と短い期間だったけど。
お付き合いできたということが、B子さんの「私にはもう、彼氏なんてできないに違いない」という思い込みを外すパワーを与えてくれたのです。

とはいえ。
馴染みの気持ちは出てきます。
10年間「うまくいかない、うまくいかない」という考えに馴染んできたから、ちょくちょく「うまくいかないという考え」に囚われて、またドーンと落ち込むこともありました。

「やっぱり婚活したところで結果なんて出ないんじゃないの? 結果出ないなら、婚活しても意味ない」
「私の人生は、結婚しない人生なんだ。前世からそう決まってるに違いない」

だけど、以前のB子さんとは違います。
うまくいく体験ができたから。
「あ、彼氏ってできるんだ」と思えたから。

ときどきお馴染みのネガティブな妄想に囚われながらも、「GWまでは続けるって決めたから」とめげずにいたんです。

すると。
婚活サイトとは全く関係のないところ出会いがありました。
とんとん拍子にお付き合いが始まり
「彼氏できました。いまとっても幸せ。一緒に暮らそうという話も出ているんです」

ネガティブ妄想が出てきたら、切り替えればいい

自信がなくて、また傷つきたくなくて、動けずにいたB子さんを動かしたこと。
それは、「決めること」だったんです。

「GWまでに、彼氏をつくる」と決めた。
すると「私じゃだめなんだ」と言ってる場合じゃなくなった。
動いてみた。
そしたら、うまくいった。

動き始めてから彼ができるまで、半年かかっています。
だからその間、何度も何度も「やっぱりだめなんじゃないか」「無理なんじゃないか」という気持ちも出てきたといいます。

長い間の馴染みの考えですから、出てくるものなんです。
ちょっとうまくいかないことがあると「やっぱり私は選ばれないんだ」という気持ち、出てきます。

そうそう、出てくるんですよね。
出てきても、切り替えができればいいんです。

もうね、トレーニングみたいなものなんですね。
あ、またネガティブスパイラルに入っちゃったと気づいたら、気分転換。
いい気分になることをしたり。おいしいものを食べたり、好きなことをしたり、散歩をしたり、部屋の模様替えしたり。

ネガティブスパイラルにハマって抜け出せないときは
「カウンセリングで話を聞いてもらおう」で、いいんです。
カウンセリングで話せば、「ちょっと気持ちがラクになった」とか「そんなにネガティブモードにならなくても、いっか」という気分になったりします。

どんな方法でもいい。
切り替えられれば、いいんです。
「やっぱり私は選ばれないんだ」という気持ちが出てくるのを、否定する必要はぜんぜんないんです。「こんな気持ちがあるからだめなんだ」と押しやろうとすると、逆に切り替えづらくなったりしますから。

話すことで、ネガティブスパイラルから抜けられれば
次の日からうまくいくほうを見ることができたりします。

もちろん、またネガティブにハマります。
そのたびに、気分転換したり、引っ張り上げてくれる相手に話したりしているうちに
ネガティブにハマる時間が、だんだん短くなっていったりするんですね。

そして、ネガティブな気持ちになったり、切り替えてまた前を向いたりしながら続けることで、B子さんはずっとほしかったものを手にすることができたのです。

もしいま、恋愛や婚活がうまくいかなくて。
失恋や離婚がなんだかんだと尾を引いて。
うまくいかない原因はなんだろう、自分のどこがよくないんだろう、自分は何を直せばいいんだろう……とばかり考えてるとしたら。
「うまくいかない原因探し」をしているかもしれないな。
そのせいで「自信がなくなっちゃってるかもしれない」
と思うなら。

そこから一緒に抜けていきませんか。

突破口はあります。
うまくいかないことが続いていても、突破口ってあるんです。

うまくいかないことが続いていたのは
「自分ひとり」で格闘していたからかもしれません。

そんなときほど、自分とは「別のものの見方をする人」と話をすることなんです。
そうすることで、自分にはなかった「ものの見方、とらえ方」を自分の中に取り入れていけるんですね。

うまくいかないのは、自分のうまくいかないパターンにはまりこんでいるから。
だから、「別のものの見方をする人」と話しながら、いまとは違うものの見方・捉え方を自分の中に取り入れる。

繰り返し、繰り返し「別のものの見方を取り入れる」をしていくうちに
気づくと、以前の自分とは違う発想の持ち主になっていた。

人と接することで、そういうことが起こるんですね。

もしいま、ひとりでうまくいかずに悩んでいるのだとしたら。
一度、個人セッションでお話ししてみませんか。
一回話してみることで、なんらかの突破口が開そうと感じていただけるかもしれません。

これまでたくさんの「長い間、彼氏がいない・・・」という女性のみなさんと個人セッションでお話をしてきました。

そして、自分の中の「こんな自分はきっと好かれない」という思い込みに気づいて癒していったり、男性に苦手意識を持っている理由を見つけて癒していったり、「ほんとうはかわいい私」を見つけて自己イメージの中に入れていったりしたところ…。

みんな自分らしさに気づいて、いきいきとしはじめて
素敵なパートナーと出会っていったのです。

人って、ほんとに変われるんです。

うまくいかないのが続いてると、自信がなくなっちゃうもの。
だけど「自信がなくなっちゃっている私」が、本来の自分ではありません。

自分に自信を取り戻して、自分らしくいきいきとしたオーラを放つあなたになって
すてきなパートナーと出会えるように。

どうぞお話聞かせてくださいね。
いつでもお手伝いさせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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