恋愛心理学

「一生恋愛できないかも」の下に、心のブレーキがあるのかも

中村陽子/心理カウンセラー

この世界から恋愛なんて、なくなってしまえばいいのに

「この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに」
もしかして、そう思っていませんか?と伺うと、「どうしてわかるんですか!」と言われることがよくあるんです。

めっちゃわかります。
めっちゃ思ってますって。

この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。
この世界から男なんていなくなってしまえばいいのに。
この世界に恋愛さえなければ、私は幸せなのに。

みんなはふつうに彼氏がいたり、結婚したり、家族を持ったりしてるのに。
私だけ、みんながふつうにできていることができない。
みんなはできるけど、私はできない。
私は一生、恋愛できないに違いない。

だから、この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。

この言葉の裏には、こんな心の叫びが隠れています。

私は恋愛することができないから。
私は恋愛するわけにはいかないから。
だから、この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに――。

私は恋愛をするわけにはいかない。
私には恋愛できない。

そう決めている自分が、どこかにいるのかもしれません。

「一生恋愛できない」の裏にあるもの

一生恋愛できないと感じているとき。
周りの人たちは恋愛したり、家族を持ったりしていくけど。自分だけ取り残されていく。
きっとそれは、自分だけ恋愛できないからなんだと感じたりします。

「どこか、自分に足りないところがあるから恋愛できていないんじゃないか」と感じてしまうことも多いんですね。

だけど、何かが足りないからではなくて。
どこか恋愛を遠ざけてきたふしがあることが、多いんです。
恋愛への心のブレーキがあることが、多いんです。

たとえば。
若い頃、好きな男子に告白したものの振られてしまったとか。なんらかの「恋愛を遠ざけたい気持ちになった体験」があって、それがゆえに恋愛への心のブレーキをもつようになったなんてこともあります。
自分ではぜんぜん気づかないうちに。

たとえば。
小学4年生のとき、好きな男の子がいた。バレンタインデーだったので、学校の近くの公園に呼び出して、チョコを渡した。だけど、チョコを渡したことがはずかしくなっちゃって次の日学校を休んだら、お母さんが連絡帳にそれを書いちゃって。担任の先生も乗り出してきたりして、大騒ぎになった。

うわ、私がヘンなこと思っちゃったから。男子を好きとか思って、チョコレート渡したりとかしちゃったからこんなことになったんだ……。
それ以来、男子を好きになる気持ちを出しちゃいけないように思うようになった……。

あー、思い出しただけではずかしい。
これ、私の体験なんですけどね。

思春期の心って、とてもピュアだし、一方でとてもはずかしがりなんです。
だから、こんなちょっとしたことが、心に大きな影響を落としている…なんてこともあるんですよね。

誰かを好きっていう気持ち。それが表に出ちゃうのははずかしい。
たとえばそんなことから、「恋愛を遠ざけるマインド」や「恋愛を禁止するマインド」を持つようになった、恋愛への心のブレーキを持つようになったなんてことも、あるんです。

恋愛したいのに、してはいけないと思ってる

また、家の事情で「恋愛をするわけにはいかない」と思っていることもあります。

頭ではもちろん「私も恋愛したい。私も彼氏ほしい」って思っているんです。

だけど、心の奥で「自分は恋愛をするわけにはいかない。好きな彼をつくるわけにはいかない」という気持ちがある。
ほんとうはほしいのに、自分だって彼氏がほしいのに、パートナーがほしいのに、「持つわけにはいかない」って思っていることもあるんです。

ほんとは恋愛したいのに、してはいけないと思ってる。
だから、絶望的な気持ちになっている――。

そんなこともあるようなんですね。

だけど、恋愛したいのに、するわけにはいかないと絶望しなくてはいけないのは。
どうしてなんでしょう。

そこには恋愛をするわけにはいかない事情が、あるようなんです。

たとえば……。

親を置いて実家を離れるわけにはいかない。
家族を置いて自分だけ実家を離れるわけにはいかない。

といった事情。

お父さんとお母さんの仲が子どもの頃から悪かった。
お父さんはお酒を飲むと人が変わってしまって。両親がいつもケンカをしていた。いつもお母さんからお父さんの愚痴を聞かされていて、お母さんがぜんぜん幸せじゃなさそうに見えていた。
お母さんの話し相手は私。もし私が家を出て行ってしまったら、お母さんがひとりぼっちになってしまう。何の楽しみもなくなってしまう。
だから私は、実家を出るわけにはいかない。

シングルマザーのお母さんが、女手ひとつで私を育ててくれた。お母さんに恋人がいた時期もあったかもしれないけれど、もしかしたら私がいるから再婚をしなかったのかもしれない。そんなお母さんをひとりにするわけにはいかないから。
だから、私は結婚するわけにはいかない。

身体の弱いお母さんがいる。
お母さんは日常生活を送るのに、誰かの助け手が必要なときもある。
私が家を出てしまったら、お母さんが困ってしまうんじゃないか。
そう思うと、自分は家から出るわけにはいかないなと思ってしまう。

私は体質的に体が弱いところがあって。
子どもができたら、遺伝しちゃうんじゃないかって思う。遺伝したらかわいそうだなって思う。
私が子どもの頃、体のことで大変な思いをしたから。
そう思うと、子どもをもつのがどこか怖い。

だから――私は結婚するわけにはいかない。

結婚するわけにはいかないという気持ちがあると、恋愛からも遠ざかってしまうようなのです。

だって、相手とうまくいってしまったら。結婚することになるかもしれないから。
だから、恋愛さえも遠ざけて「私のことを好きになる人なんて、いるわけない」と思ったり。
なぜかうまくいかない恋愛ばかり(既婚者、遠距離、三角関係)をしていたり。

もちろん、恋愛や結婚を遠ざけてるなんて、自分ではぜんぜん思ってません。
そんなつもりなんて、全くないから。

でもね。
この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに
という言葉が、もし心に響くとしたら。

「恋愛するわけにはいかない」と心の奥で思っているのではないでしょうか。

表面的には「私を好きになってくれる人いるわけない」と感じているかもしれないけど。
心の奥では「恋愛するわけにはいかない」だったりするんです。

自分の人生、ほんとは生きたい

だけど、自分の人生を本当は生きたい。
自分だって恋愛したいし、結婚したいし、家族だってほしい。

恋愛するわけにはいかない気持ちと、ほんとうはパートナーがほしいという気持ち。
両方の気持ちがあるんです。

本当はパートナーがほしいのにと思っている自分が
この世界に、恋愛なんてなくなってしまえばいいのに
と心の叫びをあげている。

大好きな彼、本当はほしいから。
だけど、それを持つことを自分に禁止しているから。

だから
この世界に、恋愛なんてなくなってしまえばいいのに
って、思うんです。

いなくなるとさみしいと言われたけれど…

でもね。
自分の人生、生きていいんですよね。

親のことが心配だったとしても。
自分の人生、生きていいんですよね。

親から「あなたがいなくなったらさみしくなる」と言われたことがあるのかもしれません。
「あなたにいてもらえないと困る」と言われたことがあるのかもしれません。
そのときの親は、そういう気持ちもあったのだと思います。

一方で。
あなたの幸せを願っている。
そんな気持ちだってあるのではないでしょうか。

あなたに幸せになってほしいとも、思っている。
それだって、親の気持ちなのではないでしょうか。

いなくなるとさみしい。
いてくれたら助かる。

そんな気持ちもある一方で

幸せになってほしい。
幸せを願っている。

そんな気持ちもあるのです。

親も人間なんですよね。
だから、矛盾したことだって言う。
気が弱くなってるときには、「いなくなったらさみしい」「いてくれたら助かる」と思うのかもしれない。

だけど両方の気持ちがあることも、見てあげてほしいんです。

心やさしい人は、親を裏切るような気持ちにもなってしまうのかもしれません。

だけど。
あなたの幸せを願っている気持ちも、見てあげてほしいんですね。

親に八つ当たりしてしまうのは…

親にイライラしたり、怒ってしまうことがある。
八つ当たりしちゃうこともある。

そんなお話もよく聞きます。

向こうが怒らせるようなことをするから悪いんだ、と思いながらも
怒ってしまう自分をふがいないとも感じていたりしませんか。

怒ってしまう原因、それは――

結婚するわけにはいかない。
自由に生きるわけにはいかない。

本当はしたいこと、本当はしたい生き方に蓋をしているからなんです。

親を一人にするわけにはいかないと、あなたが親のそばにいようしますよね。
だけど、「本当は私だって結婚して、家族をつくりたい」という気持ちもある。
でも、しちゃいけないと思ってる。
やりきれない。

だから、ぶつけちゃうんです。
イライラや怒りや文句を、ぶつけちゃうんです。

「お母さんのせいで、私は自由に生きることができないんだ」って。
そう思っちゃいますよね。
そう思っちゃうのもしかたないことだって、思うんです。

もっとやさしくしてあげればいいのに。
どうして私はできないんだろうと心密かに悩んでいるかもしれません。

だけど、 自分がしたいことをしないで「犠牲的に生きている」と感じていると、どうしてもやさしくできないんです。

自分がほんとうにほしいものを諦めて、自分の人生を犠牲にしている。

そんな気持ちがあったら、やさしくしたくても、できないんです。
だから、自分を責めないでほしいんです。

イライラしちゃう自分、やさしくできない自分を責める代わりに
「自分の本当の気持ちを見てあげたいな」と思ってみてほしいんです。

どうして怒っちゃうんだろう。
どうしてイライラをぶつけちゃうんだろう。

これらが教えてくれることは

自分の気持ちを見てあげて。
もっと自由に、自分が望む生き方をしたいんじゃない?

ということ。

自分の気持ちに気づいてあげてもいいタイミングかもしれません。

幸せなパートナーシップを持つという才能

一生恋愛なんて、できないんじゃないか。
この世界から恋愛なんてなくなってしまえばいいのに。

こんな思いを持つ人は、もしかしたら誰よりも幸せなパートナーシップを望んでいる人なのかもしれません。

ずっとずっとほしかった。
だけど、手に入れるわけにはいけないと思ってきた。
ほしいものを手に入れられない人生なんて、生きていても意味がないとさえ、思ったこともあったかもしれない。

そのくらい、幸せなパートナーシップがほしかった。

だとしたら、あなたは幸せなパートナーシップをつくれる人です。
なぜなら、それだけほしかったから。

幸せなパートナーシップ。
ふたりの絆。
ほっとできる自分たちの居場所。
みんなが自分らしくいられること。
それらをつくる才能、あったりするんです。

もし、手に入れることができたら、すごくうれしいはずだから。
手にした幸せを、きっと大事にするはずだから。

心の奥に「恋愛するわけにはいかない気持ち」や「恋愛を遠ざけている気持ち」が、あるかもしれません。
自分ではわからなくても、カウンセリングで話すなかで「あ、自分の心の奥にこんな気持ちがあったんだ」と気づくことって、多いんです。

心って、「自分の中にある気持ち」に気づかないままだと変わるのが難しかったりするんですが、「自分の中に、こんな気持ちがあったんだ」と気づくことができると、心のブレーキを外していくことができるんです。

これまで自分は恋愛できないんじゃないかと思ってきたのは、自分に足りないものがあるわけじゃ全然なくて。
心の中のブレーキになっている気持ちに気づいていなかっただけかもしれません。

この記事にたどり着いたということは。
きっとほんとは恋愛したい気持ち、ありませんか。
誰かのことを思いっきり好きになりたい気持ち、ありませんか。
好きな人と一緒にいろんなことをしてみたい気持ち、ありませんか。

ほしいものを手にしていい。
ほしいものを手にして、自分の人生生きていい。
自分を幸せにしてあげていい。

いつでもお手伝いします。
どうぞお話を聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
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私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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