しっかり者の男っぽい私と、守ってほしい女の子の私。2つのマインドの間で

中村陽子/心理カウンセラー

自分の中に2つの私がいるような、そんな感覚を感じている人は少なくないかもしれません。

一人は、男っぽい私。
がんばって、自分の人生は自分で作っていかなきゃ。
自分の生涯の分のお金は、自分の手でなんとかしなきゃ。
自分の力をちゃんと生かさなきゃ。
できないとか無理とか言っちゃったら、そこで終わっちゃう気がする。
がんばるのが当たり前。というか、そんなに頑張ってもいないけど。
人に頼ったりとか、そうそうできない。迷惑をかけちゃう気がするから。

どこか長男のような、自分です。
しっかり者の自分です。

もう一人は、女の子の私。
ほんとうは、私だって誰かに頼りたい。
自分一人で頑張り続けるのって、しんどい。
私のことを守ってくれる人、いてくれたらいいのに。
ほんとうは、私だって男性に頼りたいし、守られたい。
もう頑張らなくていいよって、言ってもらいたい。
自分一人でやっていくのは、ほんとうは嫌。
いつまで一人で頑張らなきゃいけないんだろう。

か弱い女の子のような、自分です。

しっかり者の男っぽい私と、ほんとうは守ってほしい女の子の私。

仕事や仲間との間では、しっかり者の男っぽい私で生きている。
けれど、いつも内面には、ほんとうは守ってほしい女の子の私がいる。

“女の子の私”が、自分の中にいるのは気づいてるけど。
ふだん人に見せることは、ほとんどない。

女の子の私がときどきささやく。
なんか、つかれたよって。
ほんとうにほしいものは、これじゃないって。

◇◇◇
男っぽい私と女の子の私。
この2つの私の間で、気持ちが行ったり来たりしているなら。

女性として生きることを、いま封印している状態なのかもしれません。

女の子の自分、女性の自分よりも、男っぽい自分で生きている時間の方が多い。
そんな状態なのかもしれません。

でも、自分の中から女の子の声がするのなら。
ほんとうは、私だって誰かに守ってもらいたいという声がするのなら。
女性として生きることが、したいのかもしれません。

◇◇◇
女性として生きるって、どんな感じなんだろう。
イメージしたこと、ありますか?
自分が女性として生きる人生。

男っぽい私を前面に出して、これからも生きていく。
そのイメージなら、なんとなく思い描けるけれど。

女性として生きていくって、なんだろう?
どんな生き方になるんだろう?

ぜんぜん、わからないや。

そんなふうに感じるかもしれません。
それでも、女の子の自分が「男っぽい今の生き方は、なんか違う気がする」と言うのなら。

女性として生きるって、どういう生き方なんだろう
って、興味を持ってみてほしいんです。

そう思った瞬間、すでにスタート地点に立ってます。
女性として生きていくという、これまでとはちょっと違う生き方へのスタート地点。

きっと一人でも、生きられるのかもしれません。
ずっとそうやって頑張ってきたから。

でもほんとうは、一人じゃなくて、誰かと一緒に生きていきたい。
がんばり続ける生き方とは違う、自分らしい生き方をしてみたい。

その気持ちを大事にしてほしいんです。

「ほんとうは、一人で頑張り続けるのはしんどい」という自分の中の声に耳をかたむける。
そして、その気持ちを受け入れて、やさしく抱きしめる。
それって、とっても大事です。

これまでは、そんな声がするたびに、打ち消してきたかもしれません。
そんなこと思ったって、しょうがないじゃんって。

だけど、その生き方を変えてもいいのかもしれません。
一人で強く生きなくても、いいのだから。

これまでとは違う生き方、ご一緒に探してみませんか?

女性性開花のポイント
自立女子の女性性開花7つのポイント 女性性開花で、女の幸せを手に入れる 自分には女性性があまりない……。そう思っているなら、ふだん男性性を使っていることが多いのかも...
この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
記事URLをコピーしました