自己実現、やりたいこと

自分のことを話す。大切な想いに気づく

中村陽子/心理カウンセラー

自分のことを話すということ

話すことの力って、ほんとにすごいなと感じます。

「自分の人生、どうしてこうなっちゃったんだろう。
 どうして?」

長い間ず~っと「どうしてこうなっちゃうの?」と思ってきたこと。
それにまつわる大事な気づきが
話している間に、ふと浮かび上がってきたりするんです。

こんなエピソードを思い出した――。

カウンセリングの場で話をすることで
ふっと、浮かんできたりするんです。

私のところに話に来られるクライアントさんは
「もっと自分を生きたい」
と潜在的に思っている方が、多いようなんです。

「潜在的」にといったのは
カウンセリングの予約をしたときにはそこまで思ってないけど

話をする中で
「もっと自分を生きたい」という想い
が、ふっと出てくるような感じ。

そのくらい「自分を生きたい」という想いを
誰もが、胸に抱いているのだと思います。

だけど、なぜかできなくなって。
なんか違う、なんか違うという気持ちを抱きながら
長い間過ごしてきたのだと思うのです。

「自分を生きたい」という想いは
どこかの段階で「抑えらえれないもの」となって
出てくるんですよね。

なんか、いまのままでいいんだろうか――
と、もんもんとした気持ちを抱くこともあれば

うまくいかない出来事
(パートナーができない、失恋、離婚、別れ、休職、会社辞めたいetc…)
が起こるというカタチで、出てくることもあります。

ずっと心の中にあるけれど、表に出てこなかった想いが
「表に出たい、表に出たい」と言っている。

そんなサインとも、いえるかもしれません。

心の奥にあった「大切な想い」と出会う

ずっと表に出てこなかった想いは
人に話すことで、出てこれたりするんですね。

ノートに書くことでも、ある程度は出るけれど。
やっぱり聞いてくれる相手がいて、自分のことを話す。
そうすることで、表に出てこれなかった想いが、ふと出てこれたりするんです。

不思議なんですけどね。
場の力が、関係してるのかなって思います。

カウンセリングって
心が弱っているときに受けるというイメージがあるかもしれません。

だけど、私の思うカウンセリングは
「自分の想いを語る場」
なんです。

「よくわからないけど、カウンセリング行ってみよう」と思った時点で、「いまの状況から抜け出したい」という意思があります(意識していなくても)。

カウンセリングという「場」で話をすることで
心の奥にあった「想い」が出てくるんですね。

カウンセラーが開いた場に、クライアントさんが訪ねてこられて
場の中で「想い」がだんだんと浮き彫りになってくるんです。

想いが見つかりやすいように
あれこれ質問もさせてもらいますが

想いはずっと、自分の胸の中にあったのです。
それとつながれただけなのです。

話してみて「やっぱりそうだった」と思うくらい
うすうす感じていた「想い」が
表に出てくることも、よくあります。

あなたが生み出したいもの

カウンセリングでは

「ほんとうは家族がほしいと思ってるんだけど、婚活がうまくいかない」
「恋愛したい気持ちはあるのに、異性とうまく接することができない」
「いまの働き方、なんか違うと感じてるんだけど。動けない」

など、うまくいかないことについて
「どうして、うまくいかない状態になっているのか」を
掘り下げることが多いです。

昔の失恋、子どもの頃の親との関係、思春期の友達との関係など
過去を振り返りながら、「いまのうまくいかないパターンの根っこの体験」を見つけたりもするんですね。

過去の未完了の想いを癒して、そのときに生じた「思い込みのパターン」を癒していくんですね。
すると、ものごとのとらえ方、見方、感じ方が変わるんです。

それと同時に
「どうしていきたいか」
を大事にしていただきたいんです。

「自分の大事な想い」とつながって、その声に耳をすませることで
なにかを感じたりもするんです。

「自分にとっては、この想いが大事なんだ。
 この想いが自分にとって大切なら
 自分は、こんな世界を生み出したいと思っているんだ」

そんなことが腑に落ちると
「そうそう、自分はこれを生み出せたらうれしい、幸せ、心が喜ぶ」
という何かが見えてきたりします。

それは
「家族をつくりたい。自分の子ども時代にはなかった安心感を感じられる居場所を私がつくっていきたい」

「子どもの頃に、離れ離れになっちゃった体験があるからこそ。みんなでわいわい、楽しく生きられるような関係をつくっていきたい」

「自分が長い間、迷路の中にいた時期があったから。その体験があるからこそ、たくさんの人が、自分の人生を自分でつくっていけるようになったらいい」
などなど

「こんなものがあったらいいよね」と
あなただからこそ、描ける何かです。

自分らしさを開いて
何かにどんどんエネルギーを注いでいくことで
「自分を生きること」がどんどん花開いていきます。

誰もが
自分を活かしながら生きたい自分
こうだったらいいと思う生み出したい世界を
心の奥に持っているのだと思うのです。

カウンセリングの場で、自分のことを話すことで

「自分の想い」

に、つながっていただけたらなと思っています。

自分の想い、自分らしさ、
こうしたいああしたい
これが好き、あれ嫌い

これらを抑えなきゃいけなくなったのは
どうしてだったんだろう?

そんなことも、カウンセリングの場で話をしていくなかで
ふっと浮かび上がってきたりするんですね。
もっともっと自分を、生きるために。

話が右に行ったり左に行ったりしても
ぜんぜん大丈夫です。

聞き手のカウンセラーが
「想い」と出会えるように
グラウンディングしていますから。

グラウンディングって何かというと
地面にしっかり足をつけて、軸をもって
ブレずにいる、ということです。

話が右に行ったり左に行ったり
どこに進もうか見えなくなりそうになっても
「あ、さっきのこの話。もう少し聞かせてもらっていいですか」とお聞きしながら
戻していきます。
ブレない軸の強さには、私、自信があるんです。

みなさんが大切な「自分の想い」と出会えるように。
「もっともっと、自分を生きたい」の原動力の想いに出会えるように。

自分のことを話してみる体験。
一度、試してみていただきたいと心から思うのです。

あなたのお話、どうぞ聞かせてくださいね。


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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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