人生スランプ期は、自分らしい生き方に向かうために起きていた

中村陽子/心理カウンセラー

スランプ期は、人生の転機の前触れかも

人生のスランプの時期ってありますよね。

時間ばかりが過ぎていく。
自分だけが取り残されているように思える。
周りの人たちはうまくいってるように見えるのに
自分だけ、何も手に入っていないように感じる。

人生、詰んじゃった。
これから、どうしろというんだろう・・・。

希望を描けない時期。

だけど、その時期や体験は
人生の転機を迎えるために起きているのかもしれません。

なんかうまくいかない。
このままでいいんだろうかと思う。

それは言い換えると
「このままじゃない自分」を心が望んでいるのかもしれません。

うまくいかない出来事は
自分の殻、思い込みから自由になるためだった

これは私自身の話なのですが。
振り返ると、3回スランプ期がありました。

16歳、32歳、40歳。

私のパターンは、大きな出来事がどーんと起きて
そこから3〜4年くらい
「なぜこんなことになっちゃったんだろう」と後悔しながら
復活の道を体当たりで模索する、パターンなんですね。

学校辞めたり、会社クビになったり、離婚したりと
大事なものが突然なくなる。

そのたびに、人生終わったーと思うパターン。
みんながふつうに歩いている道から、外れてしまった!
みんながふつうに手に入ってるものが、手に入らない!!
と思っていました、当時。

だけど。
いま、振り返ると、わかることがあるんです。
あの時期があるから、今の自分があるということ。

そして
あのとき、あれが起きたのは
自分の殻、役割、思い込みを壊すためだった。

あ、壊すじゃなくて
自由になるためだったんです。

40歳から44歳くらいまで
人生詰んだ!と思ってました。

そこで出会ったのが
心と向き合うためのセミナーやカウンセリングでした。

そして
自分の心を癒しながら、心の仕組みを学び
「いつからだって、自分の人生はつくれるんだ!」
と、10年かけて自分の身をもって体験しました。

ふと、思ったんです。

あれ? もしかして。
初スランプの16歳のときも
進学校を辞めてフリーターになり、自分で人生ぶち壊したと思ってたけど・・・
レールから降りた分、自由になってない?
親の期待に応えるレールから降りた分、自由になってない?

ようやく普通の会社で、普通の正社員になれる…と思った32歳のときも。
正社員になり、住宅ローン組んで、大黒柱になる人生を思い描いたけど
会社をクビになったけど
その役割、やらなくて済んでない?

あのとき、正社員になってたら。
役職や肩書は手に入れたれてたかもしれないけど。
定年までへとへとになるまで、働く毎日だったよ。きっと。

振り返ると
なんでこんなことが起こるんだ!と思った出来事は

「普通は、こういう生き方をするもんだ」という幻想から
自分を解き放つために起きていたようなのです。
(あくまで、私のパターンですが)

まじか。

人は知らず知らずのうちに
「本来の自分」を閉じ込めたまま
生きていることが少なくないようなんです。

私の場合は、どうやら
人生を自分でつくっていくこと
にギフトがあるみたい、なんですね。

振り返ってみると
中学辞めて、フリーターになったり
どこにも就職できないまま大学卒業したり
やっと出会えた天職をクビになったり
子どもほしかったけど、持てなかったり

と、出来事が起きるたびに
どうしてなんだ!
と思ったけど。

そのおかげで
自分でなんとかしなきゃの体験を
いろいろすることになりました。
それらの体験が、力を伸ばすのに一役買ってくれました。

乗り越えた分だけ、必ずそこから得ているものはあります。

きっとあなたも、そうですよね。

普通に戻らなきゃという信仰

親の期待に応える生き方
安定優先の生き方
どこかに所属する生き方を

なぜかことごとくぶち壊してきたのは
「自分の人生、自分でつくる」を
どこまでできるか、やってみたかったのかもしれないなと思うのです。
(無意識で)

それにしても
ずっと反対をしてきたんですよね。

普通のコースに、戻ろう、戻ろうと頑張りました。
何度も、何度も、何度も。

私だって安定がほしいのにと、いつも思ってました。

だけど、うまくいかなくて(ぶち壊すから)
なんでこんなことに、なるんだ!
と思ってた。

いよいよ、40代に入り
人生詰んだ、終わった
という時期を経て

普通にならなきゃ信仰を持ち続けることを
諦めたのだと思うのです。

自分には何もないじゃないか!というモノクロの世界を味わったのも
それまでの価値観から自由になるために
次のステップに進むために
必要だったのです。

だって、どん底にならないと
生き方変えようって、思わないから。

うまくいかないことが起こらないと
これまでのやり方変えようって、思わないから。

それまで思っていた
「こうあるべきなのに」という生き方は
そもそも、自分には合わないものだったのだと思います。

だけど「あのとき、失敗した」と思った分だけ
取り戻さなきゃと思ってた。
失敗した分、取り返さなきゃと思ってた。

これを、執着って呼びます。

どん底にならないと、執着が手放す一歩を踏み出せなかった。
しつこいですよね。笑

だけど
もう、自分の人生に何もない
と思ったところから、次のステージにいく過程で

執着をどんどん手放していけたんです。
(カウンセリングで)

たくさんの失敗感を癒していったら
自由になれた。

もともと持ってた「自由」を
生きられるようになった。

うまくいかないを超えた先に
新しい生き方の扉があった


「うまくいかない」をとことん味わい
自分ではにっちもさっちも行かなくなって。
カウンセリングに出会って、心にたまったいろんな思いを癒していった先に
新しい生き方の扉があったのです。

問題の下には、ギフトあり。
うまくいかない問題は、本来の自分らしさが出てくるために起きている。
そんなところが、あるようなのです。

人生詰んだ!を抜け始めてから
10年かけて、自分の人生じゃ自分でつくれるんだ!を
実体験でやってきました。

そしていま、納得してる自分がいます。
「そうそうこれがやりたかったんだ」って。

この「これがやりたかったんだ、こう生きたかったんだ」
に辿り着くまでに

デコボコな道だったり
よくわからない生きづらさを抱え続けていたり
ひたすらハードワークで疲れ切ったり

ほんとにこれでいいのかな。
何かむなしい。
これといってうまくいってないわけじゃないけど
満たされない。

という時期があるようなのです。


長い目で見ると・・・
「本来の自分」と逆の自分にならなきゃ、と頑張って
「どうしてうまくいかないんだ!」に遭遇したり

「本来の自分」「本来の自分のしたいこと」に向かうために
「なぜこんなことが起こるんだ!」に遭遇したり

そういうことって、案外、起きているのかもしれません。

うまくいかない
このままでいいんだろうか

そう感じることの中に
「ほんとうは、こんなふうに生きたいんじゃないの?」と
教えようとしてくれている何かが、あるのだとしたら。

それに気づいていくことで
そうそう、こんな生き方したかったんだ!
に手を伸ばしていくきっかけになるかもしれません。

もしこれを読んで、何か感じるところがあったなら
あなたの心が、どこか反応しているのかもしれません。
本来の自分らしい生き方の扉を開きたいって。

いつでも、お話聞かせてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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