男性心理

「彼は私のこと好きじゃないかも」と思う女性が知っておきたい男性心理

中村陽子/心理カウンセラー
カウンセリングで「彼は私のこと、好きじゃない」とか「彼を試すような行為をしてしまう」という話になることはとても多いのですが、そのとき「いやいや、彼から愛されてますよ」という解説をすることがよくあります。

・週末に、彼は友達と遊びに行ってしまう。だから彼は私のこと、好きじゃない。
・一緒にいるときに楽しそうじゃない。だから彼は私のこと、好きじゃない。
・いつも会おうと言い出すのは私のほうからばっかり。だから彼は私のこと、好きじゃない。

話を伺っていると「私のことを好きじゃない証拠集め」をしているようにも、聞こえます。
もしかしたら最初から、「彼は私のこと好きじゃない」という前提になっていて、そのための証拠を集めているのでは? と。

そんな訴えですが、よくよく聞いてみると、彼は彼女のことを好きなのでは?と思える証拠も集めることができるんです。

・旅行先で、お土産を買ってきてくれた(たいしたものじゃないかもしれないけど)。
・仕事でとても疲れているけど、彼女が寂しがるから会いに来た(疲れて不機嫌だけど)。
・会わない?と言えば出てきてくれる。そして彼女のおしゃべりにも付き合ってくれてる。
これらは「彼女のこと好き」ということだったりするんです。

男性って、わかりやすいんです。
どうでもいい女性に会うために、わざわざ労力をかけないんですよね。
「ごはん食べない?」とこちらから言って、出てきてくれている時点で、どうでもいい女性ではないわけです。

イマイチな物であっても、お土産を買ってきてくれているのは、彼なりに彼女のことを思っているということなんですね。
(でも、女性はここで「物の価値」で愛情を量ってしまうことも……)

女性が求める愛情表現と男性の愛情表現は、違っている⁉

女性が求める愛情表現と男性が与えてくれるものって、往々にしてズレていたりします。

女性は、言葉で好きだと何回も言ってほしいし、ずっと一緒にいたいし、たからもののように扱ってほしいわけです。

けれど男性は、「好きだって、1回言った」だし、「仕事や友達付き合いの合間を縫って、時間をやりくりして会っている」だし、「彼女という港があるからこそ、広い世界に出ていけるんだ」という感覚だったりするんですね。

彼から「土曜日は、朝から出かけて、夜から同窓会。あ、夕方なら2時間空いてる」と言われたとき
女性は「私のことなんて、どうでもいいんじゃないの?」と思ってしまいがちです。
だけど、男性の論理は「時間をやりくりして会ったじゃん」なんです。

というのも男性は、外の世界に出てナンボの生き物だからです。

外の世界に出て、マンモス狩りに出かけて、肉を持って帰ってくる。

男性の基本的な行動原理です。
(おおざっぱすぎますけど)

桃太郎にしても、映画のヒーローにしても、だいたい下記のような構図なんです。

外の世界に出て、自分の力を試して、戦って、何かを持って帰ってくる。
それが男というものだ。

この基本的な行動原理をわかってあげられると、強いんです。
男性が思わず頼りにしちゃう女性たちは
ここをしっかり押さえて、自由にさせて見守ってるんじゃないかと思うんですね。

このとき「何かを持って帰ってくる」というのが、男性の愛情表現なんです。

それは、マンモスの肉かもしれないし、仕事での成果かもしれないし、将来性のある会社に転職することかもしれないし、お給料かもしれないし、スキーでめっちゃカッコよく滑った俺かもしれません。
心当たりありませんか?

自慢話を聞かされたり、仕事の話をとうとうと聞かされたりするのって、「こんな勲章を獲得したんだよ~」ということかもしれないんですね。
それを女性に見せたいわけです。

好きな女性にだからこそ、見せたいわけなんです。←ここ大事

一方、何も持って帰ってこれないと、ショボンとします。
ショボンとしたところを女性の前で見せられず、強い男でいなくてはと無理に無理を重ねる人もいます。

男性は、「守る」という愛情表現もします。
自分が道路側を歩くとか、彼女を車で家まで送るとか、家族のために高い生命保険に入るとか。

離婚した後なのに、元妻と子供が住む家の家賃を払い続けている(払う義務はないのに)、自分名義のマンションに元妻と子供を住まわせて、ローンを払い続け、自分は安い部屋で暮らしているなんてこともあります。

ヒーローになりたい男性を
ヒーローにさせてあげられる?

男性の愛情って、わかりにくいんです。
「好きだ」とか「愛してる」と、言葉で言わない男性たちもいっぱいいますからね。

大切な人を守ったり
不自由のないように与えたり
何かを持ち帰ってきたり
「どう? すごいだろ」とアピールしてきたり

ということをしていたりします。

男性は、好きな女性にとってのヒーローになろうとしてるんです。
それが男性にとっての「彼女のことが好き」という意味なんですね。

彼女のヒーローになりたい。彼女が好きだから。

男性って、永遠の少年なとこがあるんです。

すごく純粋なんです。

その純粋さを受け取れる女性になれたら……あなたも彼もハッピーになれるはず。

彼をヒーローにしてあげる
それができる女性は、男性にとってのとても大事な存在になれるでしょう。

そのためにも、「私のこと、ほんとに好きなの?」という疑いを手

放していけるといいんですね。

「自分なんて愛されるはずがない」という感覚や、彼と親密になることへの恐れがあると、なかなか彼からの愛情をキャッチすることができません。

彼は彼なりに、いっぱいあなたに差し出しているかもしれないのに、受け取れていないとしたら……もったいないですよね。

ついつい「愛されるためには、〇〇な女性じゃなければいけない」とか、「愛されるためには、何かをしなくてはならない」といったことを考えてしまうものです。

けれど、すでに愛されているのかもしれないんです。
それを、感じ取れていないだけかもしれないんですね。

愛されていることを感じられる自分になってみたい。
まずはそう思うこと。

彼の愛を感じながら、彼といい関係を築いていけるよう。
いつでもお手伝いします。
お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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