何もしてない、自分には何もないと感じる理由~自分らしく生きたい

中村陽子/心理カウンセラー

自分を活かして、自分だからできることでこの世界に役に立っていきたい。
そんな気持ち、誰しも心の中にあるのではないでしょうか。

大したことができてない。
何もできてない。
ちゃんとやれていない。

と感じること、ありますよね。

実は、こんなふうに感じてるとき
心の奥には「自分の力を本当はもっと活かしたいのに。役に立てたいのに」という気持ちがあることが多いんです。

ぜんぜんできていない、何もやれていないと感じるのは、
「本当はもっとやりたい」
「本当はもっと自分を活かしたい」
「本当はもっとうまくできるはずなのに」
といった思いがあるからこそ出てくる言葉なんです。

知ってましたか?

人は「自分をもっと活かしたい」「自分を誰かのために役立てたい」という気持ちをどうやら持っているようなんですね。

もっと活かしたいのにできていないから、「だめじゃないか」と思うし
誰かのために役立てたいのに、うまくいかないから「どうしてこうなるんだ」と思ったりするようなんです。

自分には何もないと感じる理由

私自身の話なのですが。

なんのために生きているのかわからない。
これから先、まだまだ人生は続くのに
時間ばかりが膨大にありすぎて、持て余してしまう。
いったいいつまで、こんな味気ない時間を過ごさなくてはならないんだろう……。

「自分には、何もない」
と強く感じている時期がありました。

たいした仕事を、してきたわけじゃない。
すごいキャリアが、あるわけでもない。
やりたいことが、あるわけでもない。
家族がいるわけでもない。

自分は何にもしてこなかった。
いまだって、何にもしていない。
いったい何のために生きているんだろう。

こんな気持ちになっているとき
「ない」ほうにばかり、目が向いてしまうものです。

そして、みんなにはあるものが
自分には「ない」と感じてしまうんです。

そして
外側にあるものを見て
「子ども、パートナー、家庭、やりがいのある何かを
自分は手に入れられない。
だから、こんなにもむなしいんだ」
と感じるんですね。

ない、ない、ない。
自分には何もないじゃないか!
と、怒りたい気持ちにもなります。

だけど……。
原因は「手に入っていないこと」ではないんです。

「自分の内側にあるもの」を
使えていない、注げていない、与えられていないことが、
「何もなさ」を感じる理由だったんです。

何のために生きているのかわからない

これらの「なにもない」という言葉の裏には

本当は、愛やエネルギーを誰かに注ぎたい。
誰かを心から愛したい。
自分自身を、大切な誰かや何かに、惜しみなく与えたい

そんな思いがあるんです。

いまから思うと。
「自分には何もない」とは
自分を注いでいく対象がない、ということだったんです。

自分の愛や情熱、エネルギーを注いでいく対象がないことを
「何もない」と嘆いていたんだなと思うんですね。

自分の愛や情熱を注げないのが苦しさの理由

みなさんは
愛やエネルギーを持て余している
と聞くと
「あり余ってるんです~」という
どこか余裕な感じをイメージするかもしれません。

だけど、そうではないんです。
愛やエネルギーを持て余しているときに感じるのは

自分は大したことを何もしていない
自分には何もない
自分にはここにいる意味がない
何のために生きているかわからない
自分がいることに価値を感じられない

そんな感覚なんです。

これらの感覚を苦しくなるほどに感じているのは
自分の愛や情熱、エネルギーの向け先がない苦しみだったのです。

大事なので、もう一度いいます。

何のために生きているのかわからない
自分がここにいる意味なんてない
苦しいまでにそう感じるのは、
自分の愛や情熱、エネルギーの注ぎ先がないことを
悲しんでいるからなんです。

それだけ
自分の愛や情熱、エネルギーを
本当は注ぎたい、活かしたいと思っているということなんです。

何もない苦しさから抜ける鍵は、自分の愛を与えること

この感覚から抜けていくカギは
自分の愛やエネルギーを与えていくこと、なんですね。

自分が大人になれたのは、誰かが育ててくれたから
誰かから、愛情を注いでもらったからなんですよね。

だけど、
自分が与えてもらったものを、自分は誰にも渡すことができない。

人は、与えてもらってばかりで、自分から与えることができないと
それだけで、罪悪感を持ってしまうようなんです。
自分は何もできていない、と自分を責めてしまうようなところがあるんですね。

人というのはどれほど、愛を与えたい生き物なんだろうと思うんですね。

自分は大したことをしていないんじゃないかとか
自分はここにいる意味あるんだろうかとか
そういう感覚から抜けていくカギは、自分から与えていくことなんです。

大したことしてきていないと感じるのは
「もっと与えたいものがあるのに、それができていない」
と思っていることの現れなんです。

つまり
「こんなふうに愛せたらいいのに」という何かを
内面に持っている、ということでもあるんです。

自分は必要とされていない、居場所がないと感じるのは

もしかしたら
自分はどこにも根っこを下ろせていないような感じ
居場所のない感じ
をお持ちの方、いらっしゃるかもしれません

これも
自分の愛とエネルギーを注いでいないことからきているようなんです。

自分を必要としてくれる人が、どこにもいない。
自分には居場所がない。

自分に家族がいないからだ。
打ち込めるような何かを持っていないからだ。
周りのみんなは持ってるものを、自分は持っていないからだ。
と感じやすいんです。

こう感じているときは
「与えていく相手、与えていく先が自分にはない」
と嘆きたくなるものです。

だけど。
与える相手、与える先は、
あとから見つけてもいいんです。
具体的に「誰」とか「何」とかが、なくてもいいんです。

与える先、与える相手が見つかってからじゃないと、
何もできない、という発想を
いったん、横に置いてみてください。

そして
いまの日常の中で
いつもの人間関係や、出会う人、目の前にある何かに
自分を与えていくことから始めるといいらしい、
と思ってみてくださいね。

宅急便のお兄さんに、おつかれさま、いつもありがとうの気持ちで接することかもしれない。
職場の後輩を、やさしく見守る姿勢で接することかもしれない。
自分に楽しみを与えたときに、ツイッターに書いて、楽しさをみんなで共有しようと思うことかもしれません。

不思議なんですけど。
いまの日常の中で、自分を与え始めたとします。
するとだんだんと、自分の愛やエネルギーを与えることで流れができていきます。
いままで止めていたものが動き出す、そんな感じです。

自分を注いだ分だけ、居場所を感じられる

自分から愛やエネルギーを注いだ分だけ、
そこに居場所を感じられるようになります。

大事なので、繰り返します。
自分から愛やエネルギーを、何かに誰かに注いだ分だけ
そこに居場所を感じられるようになります。

自分から想いを注ぐから、与えるから
そこに居場所を感じられるんです。

逆をいえば
自分から想いやエネルギーを注いでいないと
居場所のなさ、必要とされていない感じを感じ続けることになるんです。

与えれば与えただけ
注いだら注いだだけ
だんだんとつながりも感じられます。
そして、自分の心も満たされます。

自分が、この世界に与えたいものとは

きっと、あなたの中に
「自分がこの世界に与えたい想い」があると思うんです。

想いがあるのに、できていないから
「自分は何もできていない、できていない」と感じているわけですから。

この想いとは
「あなたらしい愛」
「あなたの中の与えたいもの」
「あなたが大切にしたい想い」
です。

自分がこの世界に与えたい想いがわかってくると

「自分はこんなふうに、人と接したいんだな」
「自分はこんなことを大事にしながら、なにかを生み出したいんだな」

が、わかってきます。

自分の軸になる想い、です。

これらがつかめてくると
「自分はこういうことで、誰かを喜ばせるようなことをしたいな」とか
「自分はこういうふうに与えることで、自分の心が喜ぶんだな」といった
自分がこれから何かをしていくときの、方向性も見えてくるんですね。

それは
ふと気づくと、いつも気になっていることの中にあるかもしれない。
人がやってるのを見て、思わず嫉妬心を感じてしまうものの中にあるかもしれない。
「こうなったらいいのに」と昔からよくあれこれ思い描いていたことの中にあるかもしれない。
気づくとふと目にしているyoutubeの中にあるかもしれない。

自分の軸になる想いを聞かれても、いますぐ答えがでてこなかったとしても。
けっこう、あれこれあったりするものなんです。

あなたの中にもきっと、いろいろあるはずです。

「自分には何もない、何もない」
「大したことをしてきていない、何もできていない」
と苦しい思いをしてきたのは、

あなたのなかに「この世界に注ぎたい想い」が、
それだけあるということだから。

それを一緒に見つけていきませんか。
ぜひあなたの想い、聞かせてくださいね。


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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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