出産タイムリミットは、女であることを思い出させてくれるのかもしれない

中村陽子/心理カウンセラー

女であることを閉じ込めていませんか?

女であることを閉じ込めたまま、生きている。
いまを生きる女性たちの中に、そんな人は少なくないかもしれません。

ときどき、自分の中の女の子の声が聞こえることはある。
私だってほんとうは、誰かに頼りたいのに。
私だってほんとうは、誰かと一緒に生きたいのに。

周りの女性たちを見て、結婚したり、彼氏がいたり、家族を作ったりしてていいなと思いながらも、その気持ちにすぐ蓋をして、「私とあの人たちは、住む世界が違うんだ」と思ってみたり。
ときには「私みたいなタイプは男ウケが悪いから」と納得させてみたり。

そうやって長い間、女として生きることを見ないまま過ごしてきても
だけどそれでも、どうしても、女であることに直面せざるえないときがきたりします。

それが、「子どもを産むならラストチャンスかもしれない」という声。

心からの声なのか、カラダからの声なのか、どっちの声かわからないけど、「子どもを産むならラストチャンスかもしれない」と自分の中で何かが大きく騒ぎ出すんです。

焦りの気持ちが先にくるから、ワサワサザワザワとした感覚で感じるかもしれません。
きに苦しくも思えるかもしれません。

それでもこの声が教えてくれることがあるとしたら。
それは、「あなたも女なんですよ」ということなのかもしれません。

「女として生きること、どこかに置き去りにしていませんか。
あなたも女なんですよ」
そう教えてくれるのです。

その声が聞こえた結果、女として生きる道を歩き出すかもしれないし、これまでの自分の生き方のままでいいんだなと改めて思うこともあるかもしれません。
どちらに行くのかに正解かなんてないから、どっちに行ってもいいんですよね。

心の声に耳をかたむけ、いったん気づく。
そうすると、どう生きたいのかを選ぶことができるんです。

無意識のうちに書いた人生脚本に流されるまま生きるんじゃなくて、「こうしたいんだ」とか「これでいいんだ」と選ぶことができます。

子どもを産むならラストチャンスかもしれないよという声は、ずっと蓋をしてきた自分と向き合うことのできる、大事なタイミングなのかもしれません。

ずっと蓋をしてきた「女として生きること」

子どもを産むならラストチャンス――。

そう感じ始めて自分と向き合い始めたとき、焦りや戸惑い、苦しさのようなものからスタートするかもしれません。

長い間ずっと「女であること」を閉じ込めて生きてきたとしたら
それがふと浮かびがってくるときに「なんじゃこりゃー」と言いたくなるような現象が起こることから始まったりするかもしれないんです。

たとえば
街を歩いていると、カップルや家族連ればかりが目に付いてブルーな気持ちになったり
子どもの姿が視界に入るとやけに痛く感じてしまって、「見たくない」と思ったり
親に怒りが湧いてきて、八つ当たりしてしまったり、ときには罵倒してしまったり。

周りのみんながふつうに持っているものが、自分だけ手に入っていないように感じて「なんでなんだ、なんでなんだ」と胸がチクチクしたり。
いつもの道。仕事に向かって歩いているときに、突然、涙が流れてきたり。

なんじゃこりゃ、と言いたくなるような感覚がわきあがってきて戸惑うことから始まるかもしれません。

それはそうです。
これまで、女としての自分を閉じ込めているのが通常モードだったわけですから。

女としての自分とは、大人の女としての自分です。

ふだんは男性性強めで、自分のことは自分でなんとかするんじゃーが板についた生き方をしてきた。
「私、年齢の割には子どもっぽいんだよな」と感じながら生きてきた。
実家を出ていない自分のことを「いい年して、自分は恥ずかしいんじゃないか」と感じてきた。

ひとそれぞれいろんな事情がありますよね。
そこに突然「自分も女なんだ」を感じ始めるわけだから、動揺します。
いったい自分に、何が起こったんだと。

そしてネットで調べまくったりもするわけなんですが。

だけど、いま感じている違和感は「閉じ込めている自分」がいることを教えてくれているのかもしれません。

塔に閉じ込めた「女の子の私」

たとえば私のことをお話すると……。
ずっと長い間、鉄の鎧を着て生きていました。
男性性強めの男っぽい生き方が板に付きすぎて、男の一人くらい自分が食わせられるくらいにならないとと思ってきたわけなんですね。

その生き方がどれだけ板に付こうとも、心の中には女の子の自分もいたんです。
「ほんとは、私だって守ってほしいのに」とつぶやく、女の子の自分もいたんです。

長い間、女の子の自分の声を聞かないで生きてきたわけです。
鉄の鎧を着て世界と格闘している自分が自分なんだと思っていたから。
そこにアイデンティティを置いていたから。

だけど自分の中には、女の子の自分もずっといたんです。
その存在が表に出てくることって、あんまりなかったけれど。

40歳になっても「女の子」だったのは
女として生きてきていないから、女として生きることを止めていたから、大人にはなっていなくて「女の子」のままだったんですね。

男性性強めの生き方をしてきたから、仕事ではしっかり大人になっていたけれど
女性の面は、女として生きてきていないから「女の子」のままだったんです。

ずっとずっと閉じ込めてきた自分。
ずっとずっと聞かずにきた自分の声。

それらにようやく直面するきっかけになったのが
子どもを産むならラストチャンスという焦りだったんですね。

早い人なら36、7歳から感じるかもしれませんが
39歳から43歳くらいが一番のピークなのではないかと思います(体験値)。

これまで

結婚とか考えたことないんだよねと思ってた。
このままずっとひとりなのかなと思ってた。
子どもほしいと思ったことがなかった。

子どもを産むのをずっと前に諦めていた。
自分には結婚なんて縁がないんじゃないかと思ってた。

これまでどんな生き方をしてこようとも、女であることを突き付けられたりするんです。

だって。
カラダが叫ぶわけですよ。

子ども産むなら、ラストチャンスだよーーと。

カラダが絶叫するわけです。
私なんて、夜になると、布団を抱えながら悶絶してました。
(狼に変身するんじゃないかと思うほど)

そんな強烈なゴングが自分の中で鳴り響いてようやく、自分の内側の声に耳をかたむけ始めたんですね。
しんどかったけど(狼に変身するんじゃないかと思うくらい)。

よくよく自分の内側を見ていくと、「女の子」が泣いていました。

もう限界。
いないことにして、スルーされるのもう限界。

私だって、女として生きたい。
女として、生きてみたい。

仕事に向かう駅までの道のり。いつものように歩いていたら、涙を流している自分がいました。
「なんなんだこれはっ」と鎧を着た自分は思たけれど、女の子の自分は「もう限界」と泣いていたのです。

心の内側のささやき声を聞いてみる

もしかしたらあなたの中にも、塔に閉じ込められたままの女の子の私いませんか。
その子はあなたに何を言いたがっているでしょうか。

私も表に出たい。
私だって守ってほしい。
私も女として生きてみたい。
私も大人の女になりたい。

もしあなたの中にとうに閉じ込められたままの私がいるとしたら。
その私は、あなたに何を言いたがっているでしょうか。

自分の中に「女の子の私」がいると気づいたなら。
その子が言いたがっている声に耳をかたむけてみませんか。

そして、女の子の私に大人になる許可を与えてだんだん成長させていけば、きっときれいな花が咲きます。

こんな自分が自分の中にいたなんて、と自分でも驚いてしまうくらいのきれいな花が咲くでしょう。

誰かと一緒にいたいと思うなら、彼を探しにでかければいいし
母になりたいと思うなら、そちらに向かっていくこともできるでしょう。

もし子どもを産む年齢を過ぎていたとしても
母になることはできるから。

自分の内なる母力を、子どもに向けてではないかもしれないけれど
誰かに向けて注いでいくこともできるから。

子どもを産むならラストチャンス――。
このゴングの鳴り方は凄まじいから、いましんどい思いをしていることもあるかもしれません。

だけどそのゴングは「自分にとって大切な何かがあることに気づいてますか。その存在を忘れていませんか」と教えてくれているのかもしれません。

このゴングは、カラダを揺さぶられるほどの強度だから。
大事な何かを押さえているほど、しんどいかもしれません。

どうかひとりで向き合おうとしないでいただきたいんです。
あなたの内側の声が、何を伝えたがっているのか。
一緒に探していきませんか。

この記事を読んで、少しでも何か気になるなって思うことがあったなら。お話聞かせてくださいね。
お役に立てたら、とてもうれしいです。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
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私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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