恋愛心理学

30代、男性と付き合ったことがない私

中村陽子/心理カウンセラー

男性とお付き合いしたことがない私

30代なのに、40代なのに。お付き合いしたことがないんです。
そんなご相談をいただくことって、実はとても多いんです。
なかには50代の方もいます。

私のところにご相談に来られる方の3割くらいの方が、「お付き合いしたことないんです」というご相談だったりします。

この年齢になって付き合ったことがないって、なかなか人に言えない。
そんなふうに感じていることも少なくないようです。

お付き合いしたことがないんです、とご相談いただく方は、最初は不安げなことが少なくありません。

「はずかしながら、もうこんな年齢なのに、一度も付き合ったことがなくて。誰かと付き合うイメージがぜんぜんわかないんです。
もういまさら、難しいんじゃないかって」

「恋愛経験が少ないんです。
もう40歳になっちゃって。
いまからでも、大丈夫なのかなって」

こんなふうに、自信なさげなお話からスタートすることが多いんですね。

付き合ったことがないのは魅力がないから、という誤解

男性とお付き合いしたことがない。
それをコンプレックスに感じている方は少なくないようです。

男性とお付き合いしたことがないのは、自分に魅力がないからでは?
男性に好きになってもらうだけの魅力が、自分にないのでは?
みんなができていることが、自分だけできていない。それって自分がおかしいからなのでは?

そんなふうに感じていることが少なくないんです。

けれど、これらは真実ではありません。

男性とお付き合いしたことがない人に話を伺っていくと、
「男性と付き合うわけにはいかない」
「自分が女子になるわけにはいかない」

そんな事情が見えてくることが、ほんとうに多いんです。

好きになってもらえないわけではなく
好きになられて、うまくいって、付き合ったり結婚したりするわけにはいかない
男性に近寄られるわけにはいかない
という事情を抱えていることが、ほんとうに多いんです。

恋愛に一歩を踏み込めないわけは…

恋愛に一歩を踏み出しにくいという方にいろいろお話を聞いていくと、次のようなことをよく伺います。

・女として見られると、気持ち悪くなる
・好きじゃない男性に好かれると、気持ち悪いと感じてしまう
・男性と友達として仲良くすることはできる

・自分が女性であることをふだん人に感じさせないようにしている
・自分が結婚してしまったら、実家が困るんじゃないか
・自分は結婚しないほうがいい

恋愛モードの男性が苦手。
男友達と思っていた人が恋愛モードに入ると、すごく嫌だと感じてしまう。
「相手はこちらのことを想ってくれている」と頭ではわかっても、嫌だと感じてしまう。

自分のことを「女性」と感じる場面が出てくると、逃げ出したくなる。
そんな一面があることも。

また、深層心理に
「結婚しないほうがいい」
「結婚するわけにはいかない(実家を離れるわけにはいかない)」
「自分と結婚したら相手に迷惑がかかってしまう」
といった心理がありることが、多いんです。

このようなマインドを持つようになったのには、人それぞれ事情があるものです。いいとか悪いとかはぜんぜんなくて、そう思わざるを得なかった事情があるんですね。

母親と二人暮らしで、自分が離れていったらお母さんを一人にしてしまうのではないかと思っている。

お父さんとお母さんの仲がよくなくて、自分が出て行ったら両親はどうなってしまうんだろうと思っている。

子どもの頃にお母さんにあまりかまってもらえなかった。

子どもの頃にチカンにあったことがある。自分が女の子だからこんな目に遭うんだと思った。

いろいろな事情があるんですよね。

片思いばかりを繰り返すのは
手に入らない男性を追いかけているから

異性と付き合ったことがないけれど、片思いは何度もしているという話もよく伺います。

片思いを繰り返いしているうちに、「私は好きになってもらえないんだ」「私は振り向いてもらえないんだ」と思うようになります。

けれど、ここにも誤解があるんです。

振り向いてもらえないから、お付き合いにならないのではなく、
深層心理に、男性と付き合うわけにはいかない(結婚するわけにはいかない)という思いがあるために、自分を好きになってくれる男性を遠ざけて、あえて手に入りにくい男性を好きになったりしている。
そんなこともあるんです。

私を好きになってもらえないのは、私じゃだめだから。
そう思っているかもしれません。

でも、そうじゃないんです。

もし、お付き合いが始まらなくていい相手を選んで、好きになっているのだとしたら。
「自分では振り向いてもらえないから」「自分では好きになってもらえないから」では、ないのです。

女としての幸せを生きていいって思えていますか?

家庭の事情で、自分が女性として生きることに許可が出ていない。
そんなこともあります。

子どものころから親を支える役割をしていた。
お母さんの夫役(お父さんの妻役)をしていた。
自分がこの家族を支えるために、女子であることを諦めて、男のように逞しくならなきゃと思っていた。

長女として生まれ、自分がこの家を継がなくてはいけないと思っていた。婿養子をもらえって親戚に言われたことがある。だけどそれをするのは嫌だった。

子どもの頃、体が弱くいじめられていたきょうだいがいた。きょうだいを守るために、自分が男の子のようにならなくてはと思い、女の子の自分を封印した。

なんらかの理由で、女子でいてはいけない、女としての生き方をしてはいけないというマインドを持っていることもあるんです。

結婚して自分の家庭をつくり、子どもを産み育てる
結婚してだんなさんと二人で愛し愛されながら生きてく
という女としての生き方を、自分はしてはいけないというマインドを持っていることがあるんです。

子どものころかもしれないし、大人になってからかもしれません。
どこかで「女として生きるわけにはいけない」という思いを、心の奥に持つようになってしまったということがあるんです。
頭で意識してるよりも、もっと深い潜在意識や無意識にそんな思いを持っていることがあるんです。

本来の情熱的な私と出会う

だけど。
なんかこのままだといけない気がするという思いがどこかにあるなら。

ほんとうは、女としての自分を生きたくないですか?
心の奥のブロックを外して、女性としての幸せを手にする生き方をしたくないですか?

だとしたら。
知らず知らずのうちにかけちゃった、心のブロック。
解いていきませんか?

私のことなんて、好きになってくれる人がいない。
いま、そう感じているかもしれません。

だけどこれは、真実ではありません。
もし、これまで手に入らない片思いを繰り返してきたとしたら。
振り向いてくれない男性ばかりを好きになってきたのかもしれないんです。

なぜなら。
恋愛するわけには、いかないから。

私は好きになってもらえない。
これは誤解なんです。
大好きな人を手に入れないために、この誤解を持ち続けてきただけなのかもしれないんですね。

でもね。
恋愛に奥手だったり、恋愛経験が少なかったりする人の中には
実は、情熱家タイプの女性ってとっても多いんです。

誰かを愛したい情熱をいっぱい持っているのに
それを表に出せない。
それって、とても苦しいことなんです。
本来の自分を表現できないことを生きづらさとして感じていることって多いんです。

本来の私を生きられていないから。
それが、苦しかったりするんです。

だとしたら。
自分の中にある本来の私。
誰かにいっぱい愛情を注ぎたい私。
女としての私。
を表に出してみたい~って、思ってみるといいんです。

いまさら無理、とかはぜんぜんないんですね。
気づいたときこそが、自分を変えるタイミングだから。

本来の私を表に出してみたい~、ということをやり始めると。
最初はネガティブな思い出から話すことが多いんです。
というのも、ネガティブな思いが「本来の私」の蓋になっていることが多いから。

ネガティブな思いをいっぱい話して、ひとつひとつ一緒に受けとめていって。
昔、誤解してしまった思いをひも解いていく。

すると自分の中に
情熱的な自分
誰かを愛したい自分
愛情あふれる、エネルギーあふれる自分
女の子らしいかわいさをたくさん持っている自分
に出会うはず。

本来の自分、自分らしさにOKを出していくだけなんです。
封印してしまった本来の自分を見つけて、自分の中に入れなおして、表現していくだけなんです。

それだけで、どんどん魅力的になっていきます。

いつからだって、きれいになれます。
いつからだって、恋できます。

ほんとにね、年齢じゃないんです。
いきいきした自分、情熱的な自分になっていいよ
女性としての幸せを生きていいよって
自分に許可を出していきませんか?

幸せになっていいんです。
あなたが女性として幸せになっていいと思うことは
未来のパートナーを幸せにすることでもあるんです。

だから、女性として幸せになっていいんです。

ぜひ一度、お話を聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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