恋愛心理学

男性と付き合ったことがない私。親との関係が影響しているの?

好きな彼はいるけれど、男性と付き合ったことがない私。

好きな彼とときどき一緒に遊ぶようになって1年になるけれど……。
関係が進まない。

彼の部屋に遊びに行ったときに、ちょっと彼のモードが変わったことがあった。
私が嫌がって拒絶しちゃったら、一時期関係が悪くなった。
彼から「人としては好きだけど」と言われたこともある。

それでも好きな彼と2人で会うとなったら、うれしいなってワクワクする。
だけど当日になると緊張して、もやもや感が出てくる。
そして実際に会うとそっけない態度になってしまう。

もともと恋愛モードの男性が苦手で、気持ち悪くなってしまう。
男性と友達として仲良くなることはできる。
だけど男友達と思っていた人が恋愛モードに入ると、すごく嫌だと感じてしまう。
「相手はこちらのことを想ってやってくれてるんだな」とわかっても、嫌だと感じてしまう。

自分のことを「女性」と感じる場面が出てくると、逃げ出したくなる。

恋愛経験がないことが、すごくコンプレックスだけど……。
好きな彼と、お付き合いしたい。
男性と付き合ったことのない自分を変えたい。
彼との関係を進められるようになりたい。

男性と付き合ったことがない背景に
「大人になりたくない気持ち」があることも

彼のことが好きという気持ちがあるのに、二人の関係が進まないと
「私がいけないのかな? 私に魅力がないからかな?」と思ってしまいがちです。

男性とお付き合いしたことがない場合、なおさら「私がいけないんじゃないの?」と思ってしまったりします。

けれど、魅力がないわけではなく
「大人の女性になること」への抵抗があることがあります。

男女が惹かれあったとき、おのずと目の前の男性の「男」の部分を意識することになります。
それは同時に、自分の中の「女」を意識することでもあります。

けれどこの「自分の中の女を意識すること」が嫌で、
恋愛対象としての男性を遠ざけてしまうことがあるんです。

友達としては男性と仲良くできる。
でも相手が恋愛モードに入ると気持ち悪くなるのは
「大人になりたくない自分」がいるからかもしれません。

これは多くの人の中にあるマインドで、異性と付き合えないという形で出る人もいれば
恋愛・結婚してから「すごく仲はいいんだけど、男と女ではなく友達みたいな関係」という形で出ることもあります。

そのため「男性とお付き合いしたことがない。彼といい雰囲気になると気持ちが悪くなる」とか「ダンナさんとエッチするのかと思うとムリ~って思う」というお悩みなのに、親との関係についてひも解いていくことになったりするんです。

私の気持ちを見てくれなかった過干渉のお母さん
期待に応えることだけ考えてきた

恋愛経験のない私だけど、好きな彼と付き合えるようになりたい。

そう思ってカウンセリングに来られた恵子さん(仮名・20代後半)は
かわいさときれいさを併せ持つ方で、赤いリップがとっても似合っている女性でした。

友達としては男性と仲よくできるけど、好意を持たれると気持ち悪いという悩みを持っているとき、お母さんとの関係性が、関係していることがあるんです。
恵子さんのお母さんは、どんな方ですか?

そうたずねると、恵子さんは「実は今日、お母さんの話をするのかなと思ってたんです」と言って、お母さんについて話をしてくれました。

恵子さんは、現在実家暮らし。
お母さんは過干渉で、大人になったいまも「どこ行くの? 誰と行くの?何時に帰ってくるの?」と聞いてきて、ちょっと帰りが遅いと、携帯のGPSでどこにいるかを調べられてしまうといいます。

子どもの頃からお母さんの期待に応えようと、ずっといい子をしてきたそうです。
どうすればお母さんを満足させられるんだろう。
そのことに一生懸命だったのです。

心理セラピーで、子どもの頃のお母さんとの関係を見ていきました。
すると、恵子さんの中に「お母さんに見てもらいたかった自分」がいることがわかりました。

過干渉のお母さんは、自分のことをいろいろ世話してくれた。
だけど、私がほしいものではなかった。
お母さんが勝手にやってくれていることを、いつもこんなのいらないって思ってた。
そんな気持ちが出てきました。

というのも、過干渉のお母さんは世話はいっぱいしてくれるんです。
けれど子どもは「自分の気持ちは見てもらえていない」と感じます。
お母さんはいつも私がやることに否定的なことばかり言っていた。
私がほしいものは、それじゃなかった。

子どもの頃の満たされなかった思い。
それが、大人になりたくない私を生み出しているんですね。

子どものころの満たされなかった気持ちを、満たしていく

だとしたら、子どもの頃の満たされなかった思いの存在がいること気づいて
その声をちゃんと聞いて、満たしてあげるといいんです。

お母さんが私のほしいようにはかまってくれなかった。
その思いが強くありそうなのは、何歳のときですか?
直感で、何歳ごろな気がしますか?

すると「10歳のころ」と答えてくれました。

10歳のころ、TVを見ているときにスポーツ選手になりたいと言ったんです。
スポーツ選手になれたら、楽しそうだなって思ったんです。
すると母から「そんなの絶対無理でしょ」と言われました。
私は「そうなんだ。できるよ」と言ってほしかった。
私が何か言ったとき、お母さんから否定されたことはいっぱいあるけど応援されたことはなかった。
ウソでもいいから「やりたいなら、やってみればいいよ」と言ってほしかった。

そこで10歳のころの自分に、今の自分が話しかけてもらいました。

お母さんに否定的な言葉ばかり言われていた10歳のころの自分に、かけてあげたい言葉はありますか?

「なんで、そうしたいの?」と聞いてあげたいです。
そして、「それ面白そうだね。それいいね」って言ってあげたいです。
そしたら子どもの頃の自分は「こう思うから、こうしたいって言えるようになるんじゃないか」って。

10歳のころの自分に、かけてあげたい言葉をたくさんかけてもらいました。
「そんなふうに考えるんだ。すごいね。面白いね。
 やってみたら?
 だめだったら、また考えればいいよ」

「夢を見る力を持っていて、すごいね。
 やりたい気持ちをいっぱい持っているのって、すごいね。
 すごいじゃん。恵子ちゃんならできるんじゃない? やってみたらいいよ」

恵子さんの中のインナーチャイルドに、たくさん言葉をかけてもらいました。

すると「なんか気持ちが満足しました。すごいじゃん、できるんじゃない?ってずっと言ってほしかったんだと思います。自分の中で満たされたから、今度は人に言ってあげたくなりました」
と話してくれました。

実は、親になかったものの中に、自分だからこその才能があるんです。
恵子さんの場合、「夢を見る力」や「応援すること」が恵子さん自身の才能なんですね。
才能は、人に使えば使うほど花開いていきます。

もし、彼に応援の言葉を言ってあげたら、彼はどんな顔するでしょうね。
「きっとうれしくて、喜ぶと思います」

子どものころの満たされない思いを満たすことで、大人になりたくないマインドを成長させることができます。

満たされない思いがあると、そこにこだわり続けてしまうことがあります。
それはまるで「満たされるまで、ここを動かないぞ」とでもいうかのように。
これは、潜在意識で起きていること。
だから、「どうして自分でも身動きが取れないのかが、わからない」ということが起こるんですね。

満たされない思いがあるなら、満たしてあげる。
そうすることで執着を手放すことができ、動き出せるようになります。

さらに、「親はどうして、ああだったんだろう」と大人の目線で理解することも、心の成長・成熟につながるでしょう。

心理セラピーでインナーチャイルドを満たしたことで「やりたいこと、やってみたいことも本当は自分の中にあるんだなって気づいた」といいます。
「やりたいという気持ちを持ってはいけないって思っていたみたいです。
 やりたい気持ちを押し止めなきゃいけないって、ずっと思ってきました。
 でも、やりたい気持ち自分の中にあるんだなってわかりました」

初回の面談カウンセリングはこうして終了しました。

自分のインナーチャイルドの気持ちを受け入れ、大人の自分が子どもの自分を満たす。
それによって、たくさんの気づきを得てられたようです。

女性らしさや夢見る力をもともといっぱい持っている恵子さん。
これからどんなふうに変わっていかれるか、とても楽しみです。

(この記事はご本人の許可を得て掲載しました)

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中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
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