恋愛心理学

自立女子の「自分より強い男がいない問題」を考える

中村陽子/心理カウンセラー

自立女子の「自分より強い男がいない問題」を考える。

おいおい、って感じなのですが。
まさに自分がこのタイプだったわけなんですよ。

いろんな独身男性が周りにたくさんいたはずの20代後半から30代にかけて。
「自分より強い男がいない」と、バリバリに思ってました。
周りにいる男性たちを男として認知していなかったし、頼りなさげに見えてたんです、はい。

私がはじめて「いい男って世の中にいるんだな」と感じたのは、サッカーの北澤豪さんに仕事で何度かお会いしてお話を伺う機会をいただいたときでした。40代になってから。
いい男に決まってるじゃないですか、Jリーグが発足する前から、サッカーに熱中して自分の限界を超え続けて、一流のサッカー選手としてJリーグをけん引した方なわけですから。

だけど言葉を変えると、そのクラスの男性じゃないといい男認定ができないくらい、何かのネジがおかしかったわけなんです、はい。

いまから思うと、20代のころも、30代のころも、40代のころも、自分の身の回りにいい男はいただろうし、頼れる男性もいたはずなんです。
だけどですね、ぜーんぜん、感知できなかったわけなんです。
はい、そうなんです。
感知、できなかったわけなんです。

何を?
男性の頼りがいを、です。

Aさんには頼りがいがあるけど、Bさんはいまいち。
とか、そういう話ではなくて。
Aさんにも、Bさんにもどんな人の中にも、頼れる要素を見つけていけば、「頼れる」と感じられるはずなのに。

そもそも、「男性の中に頼りがいを見る」という発想がなかったんですね。
はい。

そうなると……。
自分より強い男がいないじゃないかと嘆きながら、「頼りになるのは自分だけ街道」をひたすら突き進むことになるわけです。
おいおい。

街道を突き進んでいるだけなら、まだましだったんですが。
お付き合いする男性の男性性を、ポッキリ折っていたかもしれません。
まあ、折ってはいないか。

だけど、こちらが男性性バリバリでいる分だけ、あちらは男性性を引っ込めて女性性優位になるわけなんです。ザ・バランスの法則。

だから。
自分より強い男がいない問題は、さらに拍車がかかります。
こちらが男性性優位でいる分、あちらは女性性優位になるわけですから。
言葉を変えると、相手は女性性優位でいてくれた、といえるんですけどね。
そんなことにも、当時は気づかなかったわけなんです。


自立女子といえども、心の中には「守ってほしい私」もいるわけで。
自分の男性性を全面に出して毎日仕事をバキバキこなしながらも、周りにいる彼氏やダンナさんに守られている(ように見える)女子を見ては、
「どうして自分は、自分で自分を守り続けなきゃいけないんだろう。私だって、誰かに守ってもらいたいのに」
と思っていたりしたわけです。

特に長年お付き合いした男性と別れたり、離婚したりしてひとりになってからは。
結婚してダンナさんがいて家族のいる女性たちを見ては、「どうして自分には手に入らないんだろう」と強く思っていました。

みんながふつうに手にしてるものを
自分には手に入らない、手に入らない
と思ってた。

男性性優位で生きるようになったのには、人それぞれなんらかの理由があるわけで。

「自分のことは自分でなんとかしなきゃ」な生き方が板に付きすぎて、男性性優位なほうの自分のことを、自分だと思って生きていたり
もともとの繊細な感受性を持っているがゆえに、生身のままだといろいろ感じすぎてつらくなっちゃうから、鎧を着こまざるを得なかったなんてこともあったり
人それぞれ理由があって、いまの生き方になっているのだけど。

それは言葉を変えれば
自分のことは自分で守らなきゃという生き方をしてきたとも言えるかもしれません。

恋愛やパートナーシップでうまくいかないことがあると、
強くたくましく生きてきた自分を否定したくなるけれど。

その自分が悪いわけでは、ぜんぜん、ないんです。
だって、ずーっと頑張ってきたんです。
鎧の自分は。
誰かのために、自分のために、ずーっと頑張ってきたんです。

ただ
鎧の中にいる女の子の自分を
誰かに見せるのが、苦手なだけ。

自分で自分のことを守ってきたから
男性の中に頼りがいを見ることができないだけ。

ついつい
他の女性が手にしているものを自分だけ、手にできていないように感じてしまうこともあるけれど。
強くたくましく生きてきた自分が、悪いわけではないんです。

男性性優位なバリバリな自分も
ほんとは女性として生きたい自分も
どちらも生きられたらいいのにね。

どちらか片方じゃなくて
どちらも、生きられたらいいのにね。

自分より強い男がいない、と嘆く自分になったのには
それなりの理由があったからなんです。

だから、まずはその理由を見つけてあげてほしいんですね。

もしかしたら心の奥に
「自分より強い男がいない」と思ってしまうような強い自分について
「こんな自分だから、女としての幸せが手に入らないんだ」と思っている気持ちもあるかもしれません。

だとしたら、やっぱりわかってあげるといいんです。
自分より強い男がいない、と嘆く自分にならなきゃいけなかったわけを。

「そうなんです、そうなんです。
自分より強い男がいない問題。
なんで自分だけ、みんなが手に入れてるものが手に入らないんだろうって
よく思うんです」

そんなお話。
どうぞ思う存分、聞かせてくださいね。

心のうちを話すうちに、気づくこともいろいろ出てくるかもしれません。
そうやって、自分の心を取り戻していくこと。

それがあなたのほしいものに向かっていくための最初の一歩になるかもしれません。

いつでもお話、聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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