恋愛心理学

自立女子が、これまでの生き方を否定したくなったとき

中村陽子/心理カウンセラー

しっかり者の自立女子は「自分の力で生きられるようにならなきゃ」と頑張ってきたタイプの人が多いんです。
仕事は、努力した分だけ成果を出すことができます。
けれど恋愛・結婚となると……うまくいかないことも少なくありません。

ふとあるとき
「このままずっとひとりなんだろうか」
「どうして私には家族がいないんだろう」
「これまでの生き方が間違っていたのだろうか」
「どうしてパートナーに頼ることができないんだろう」
と感じて、自分のこれまでの生き方を否定したい気持ちに、なってしまうこともあるのです。

そこには、しっかり者の自立女子ならではの悲しみと寂しさがあるようなのです。

周りから、「○○さんなら、一人で生きていけるよね」と言われる。
負けず嫌いで、責任感が強い。頑張るのは当たり前。
ずっと、そんな生き方をしてきた。

気がつくと、男の子に勝っちゃうこともよくあった。
私よりも強い男性って、あんまりいないとよく思っていた。

それでも、「いいな」と思う男性もときどきはいた。
でも、「私じゃ、ムリだよね」って内心思ってた。
男性ウケする女性たちみたいに、好きな男性にボディタッチなんて、とてもできない。

女子をウリにしているような人を見ると、内心よくムカついていた。
「えっ。そんなの私にはできません」というような女子にも、内心よくムカついていた。

いいなと思う男性とは、友達っぽい関係になる。
一緒にいると楽しいから、ときどき会ったりしてたけど、ぜんぜん進展しなかった。
そして気がつくと、みんな取られちゃった。
ほかの女性と、結婚していっちゃった……。

気がついたら、もうこんな年齢に…。

私の人生なんだったんだろうと思う。
仕事を頑張ってきた。
自分のことは自分でできるようにならなきゃと思ってきた。
だけど、この生き方自体が、間違っていたんじゃないかって。

結婚している人たちと比べると、私は何も手に入ってないじゃないかって。
むなしい気持ちになってしまう――。

***

しっかり者の自立女子は、学校や職場で、男性と互角かそれ以上に頑張ってきたタイプの人が多いんです。

並の男よりも、男らしい。
そんな一面も持ち合わせています。

自分の男性性をたくさん使ってやってきたから、仕事で成功していることも多いんです。

これからも、仕事に生きることはできるかもしれないけれど。
「むなしい。この生き方、何か違う」と思うなら。

それは合図なのかもしれません。

あなたは、女性なんだよ。
女として生きてもいいんだよ。

そう教えてくれる合図なのかもしれません。

これまで男性的に生きてきた自立女子が「この生き方は、違う」と感じ始めたのは、
これまでずっと心の奥に眠らせてきた、女の子の自分が
「女性として、生きたい」と、言っているのかもしれません。

ほんとは、誰かに守ってほしい。
ほんとは、女性として生きたい。
女の子のマインドが、心の奥でささやいているのです。

ほんとうは頼りになる男性に私だって守られたいという気持ちがありながらも
女の子の自分を表に出すことができないでいる。
そんな葛藤を抱えているんです。

女の子の自分を表に出せない。
だから、気づいてもらえないんです。
女の子の私が、ここにいることを。男の人に気づいてもらえないんです。

それが、自立女子の悲しみなのかもしれません。

***

しっかり者の自立女子が、自分の中の女の子を表に出さなくなったのには理由があるものです。

たとえば
お母さんが弱い人だったから「私がお母さんを守ってあげなきゃ」と幼心に思い、お母さんを守るポジションに入って、夫役や長男役になったのかもしれません。

両親の夫婦仲がよくなかったり、母親が嫁姑問題でとても苦労をしていたり、「どうしてお父さんと結婚しちゃったんだろう」と愚痴を聞かされたりして、結婚にいいイメージを持てなくなり、自分のことは自分でできるようにならなきゃと思ったのかもしれません。

お母さんが家族のことで大変そうだったから、面倒をかけないように、自分のことはなんでも自分でするようになったのかもしれません。

もしくは
「お前が男だったら家業を継げたのに」とお祖父さんから言われたなど、ほんとうは男の子であることを望まれているんじゃないかと感じた経験があるのかもしれません。そして「男の子のように生きよう」と男性と同じような生き方をするようになったのかもしれません。
期待に応えたかったから。

子どものころ、お母さんを守る役目をするようになった女の子は、その後も女性を守る側に立つようになります。
いろんな人を守り、自分のことは我慢するようになります。
自分のことは自分でやるのが当たり前。
頼ったり甘えたりすることは、「迷惑かけちゃうこと」に感じてしまうのです。

自立女子には、甘えたり、頼ったりすることをずっと我慢してきた人が多いんです。
我慢の下に、頼りたい、甘えたい、守ってもらいたい気持ちをずっと押し込めてきたのかもしれません。

我慢して、押し込めてきた分だけ
誰かに見つけてほしいと、心のどこかでずっと思ってきたのかもしれません。
私がずっと我慢してきたことを、言わなくてもわかってほしい、見つけてほしい。
そんな気持ちがあるのかもしれません。

ほんとは見つけてほしいと思っている分、さびしさを抱えるかもしれません。
見つけてほしいのに見つけてもらえない、さびしさです。

でも、見つけてほしいと思っているだけでは、
見つけてもらえないのです。

そこに、さびしそうな女の子がいるのが、外側からは見えないから……。
「ここにいるよ」と言わないと、見つけてもらうことはできないのです。

じゃあ、どうすればいいのか。
女の子の自分を、人に見せていくことなんですね。

頼りたい自分、甘えたい自分、か弱い自分を

人に見せていくことなんですね。

男性じゃなくても、いいんです。
友達でも、先輩でもいいんです。
「あのね、ちょっと話を聞いてもらいたいんだ……」
そんな一言が、言えるようになるといいんです。

超自立な女子は、友達にも言えないかもしれません。
頼る=迷惑をかけちゃいそうだから。

カウンセラーになら、話せる。
弱音とか愚痴とか、言える。

それでも、十分いいんです。
誰にも頼らずにやってきた人にとっては
それも、人に頼るということだから。

まずは誰か一人に、愚痴が言えるし、弱音が吐けるといいんです。
続けるうちに、ほかの誰かにも、弱音が吐けるようになるかもしれません。

もうそろそろ、ひとりで何でもやるという生き方を降りる時期が来ているのかもしれません。
一人で生きるために着ていた鎧を脱ぐ時期が、来ているのかもしれません。
ちょっと勇気が入るけれど……。

あなたの中の女の子を外に出していくことができますように。
そして、あなたの中の女の子が笑顔になりますように。
あなたの中の女の子を誰かに見せることができますように。

もし、心のどこかでこの記事があなたの心に響いたなら。
いつでも、お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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