ライフシフトーこれからの自分をつくるために、ほしい生き方を描いてみよう

中村陽子/心理カウンセラー

いまが大きな変化の時期だとしたら。
ライフシフトの時期だとしたら。
その変化に乗っかって、自分の生き方つくっていくといいのかもしれません。

いつも当たり前に繰り返されると思っていた日常が当たり前じゃなかったんだとわかったからこそ、
「ほしい生き方」を描いていくチャンスなのかもしれません。

ほしい生き方をとにかく描く

ライフシフトとは
心の中の願いを表に出して、それを生きていいんだと思うこと。
そんなふうに感じています。

これ、自分の話なんですが。
受験勉強して、大学に入って、就活して、なんとか会社に潜り込んで、もっともっと頑張らなきゃと思い続けて……ということを、昔、続けていいた時期があったのですが、あるとき心が折れました。

そのあとしばらくは「こんなところでいいように使われて。自分は何をやってるんだろう」と思いながら過ごしていました。

毎日が味気なさすぎて、将棋で言えば「詰んでいる」と思いながら過ごしていました。

そんなある日、旅に出ました。
そして旅先で初めて、「ほしいものリスト」を書いてみました。

だけど何を書けばいいのか、さっぱりわからなかった。
だから、人のまねをしました。
(『ザ・マジック』という著者の「ほしいものリスト」を真似しました)

それがこれ。

初代ほしいものリスト
wishリスト10個書きました。

何を書けばいいかわからなかったから、
世界中を旅するとか、立派な家に住むとか、高級ホテルに好きなだけ滞在するとか書きました。

だけど、この中に、その後に続くものが入ってました。
・仕事を通じて何百万人もの人に、元気を与え、世界中を笑顔にする
・一緒にいるだけで人を和ませ、元気を与えられる自分でいる
・大好きな人と結婚し、愛され、守られ、大切にされる生活をする

その後、ほしいものリストを書くことにはまりました。
それまで「こんなふうに生きたい」ということについて、書いたことがなかったからです。
そして2カ月後くらい?に書いたものが、これです。

2カ月後のほしいものリスト

このときは、仕事編、人間関係編(パートナーふくむ)、お金編と3部作になりました。
まだカウンセラーになろうと思う前の話。
ライターをしていたので「本を書く」になっているんですね。
(何百万人というのは、『ザ・マジック』の著者のリストにそう書かれていたからなんですね。この著者は『ザ・シークレット』を制作し、全世界・何千万人に引き寄せの考え方を届けた人なんです)


・仕事を通じて、何十万人、何百万人を笑顔にする
・私の書いた本で、何十万人の人が悩みの迷路から抜け出す
けっこうやりたいことが言語化されていますよね。

そこからさらに1年後くらいに書いたのが、これです。

これも、まだカウンセラーは考えていない時期です。
だけど、書いてある内容を読んでみると、いま思ってることとほとんど変わらないんですね。
・仕事を通じて、迷っている人困っている人をサポートし、前に進む手伝いがしたい
・具体的に「自分を変える」手伝いのサポートノウハウを提供したい

仕事の職種(ライター)に関係なく、こういうものを生み出したい、こういうふうに貢献したい、こういう社会になるといいなといったことがひたすら書かれています。

自分の中にあった想いをひたすら書き出したわけです。
「想い」が見えてきたら、実現していく方法は後から見つかります。

書き出すことで、自分の中の想いが見えてくる

ほしいものリストなのですが
「素敵な家に住みたい」「世界中を旅したい」などの消費行動について書いているときよりも、「こんなことしたい」「こんな貢献がしたい」を書いているときのほうがめちゃめちゃ熱が入りました。

はじめてほしいものリストを書いたときは、「○○に旅行に行きたい」などのご褒美的なものをイメージしてたんです。

だけど、ほんとうにほしいものって、ご褒美的なものよりも、「自分をこんなふうに使って、こんなものを生み出したい」というもののようなんです。
自分が、周りや世の中に与えたいもの。
それを書いているほうがワクワクしてくるんですね。

ほしいものリスト、したいことリストは、人によってそれぞれ違う特徴が出るものです。

私は、仕事についてはいーっぱい書ける、パートナーシップのイメージもそこそこ書ける、でもどんな暮らしがしたいかについては、ほぼ出て来ないんです。

ある人は、こんな暮らしがしたいということはめちゃめちゃたくさん出てくるけど他はあんまり出て来ないかもしれないし、ある人はパートナーシップやこんな家族をつくりたいについてめちゃめちゃ書けるかもしれません。
それぞれの個性が、出るんですよね。

こうなりたい、こんなことしたい、こういうものを生み出したい……。
定期的に書き続けたほしいもの、したいこと、なりたいイメージ。
これらは、書く中で出来上がっていったものではないんです。
もともと自分の中にあったものが、表に出せるようになったんです。

もともと自分の中にあった想いや願い、なんですね。

これがしたい、こんなふうになるといいのにという想いや願いって、
心の中にあるものなんです。

だけど、心の奥でフタされていたり、~しなければならないばかりの日常でかき消されてしまったり、いつの間にか諦めてしまったりでなかなか表に出る機会がないんです。

それでも書き続けるうちに、出てきたりするんです。

カウンセリングでは、心の中の「過去に引っ張られている思い」を癒すことに費やしている時間が多いかもしれません。
ビジョンももちろん見ていくのですが、手を動かして書く作業をしていくことであれこれ幅広く「あれしたい」「これしたい」を言語化していくことができるんですね。

過去に引っ張られる思いを癒しながら、
何がほしいのか、どうなりたいのかを描く。
両方するといいんです。

まずは誰かのまねでもOK
どうなりたいか、どう生きたいかを書いてみる

ほしいものリスト、どんな生き方がしたいか、どうなりたいか。
とにかく書いてみるといいかもしれません。
最初は人のマネからスタートするかもしれません。
それでも、いいんです。

思いついたら、ときどき書き続ける。
そうやって、自分の中にある想いを外に出していくんです。

途中で書いていることが変わって、ぜんぜんいい。
自分の感覚が変わると、ほしいものも変わるからです。
どんどん変わってOK。
しっくりくるイメージを見つけるつもりで、どんどん書き換えてください。

自分の想いをとにかくアウトプットしてみるんです。
書くとしたら、例えばこんなこと。

 

具体的に「こんなふうになっていたいな~」を書きだします。

・どんな人たちと、どんなふうに生きていきたいか
・誰と、どんな暮らしがしたいか
・自分を、誰のために、どんなふうに役立てたいか
・どんな人間関係がほしいか
・どんな自分でありたいか

「パートナーシップ・家族」
「仕事・いきがい」
「人間関係」
「お金」
「趣味・遊び」
「健康」
思うままに書き出してみます。

整理された文章じゃなくて、ぜんぜんOK。
とにかく思いのたけを、書きつづる。
自分の中の想いを言葉にしてみる。そんな作業。

1回で書けなくてぜんぜんOK。
「すぐ書けちゃった~」となったら、それはホントすごいこと。
「書けないな~」なら、「そっか、いま、書けないんだな」でぜんぜんOKです。

自分の人生は、自分でつくれる

これ、7年分の「したいことノート」です。
こうなりたい、こういうことができたらいい、これがしたいをときどき書いています。

日常の中では、なかなか書けない。
だから、ときどき「したいことノート」を書くために2泊くらいの小旅行に出ています。
いまも、書いてます。

シールが貼ってあるノートが、最初のノート。
南米ボリビアのチチカカ湖の中の島で、感謝を10個書いたことから始まりました。

そして。
最初の写真のボロボロの1枚の紙は、そのときに書いたほしいものリストです。
最初に書いた1枚の紙は、人マネのほしいものリストだったけど……
それでも意味はあったんです。
なぜなら、ほしいものリストを書いたことに、意味があるから。
自分の人生を自分でつくっていいんだと、思うことができたから。

私のライフシフトは、ここから始まりました。

いま大きな変化の時期。世の中全体が大きく変化しています。
だからいまなら、ずっと短い期間で、ぎゅぎゅぎゅっと変化していけるかもしれません。

私は「自分の人生、完全に詰んでる」と思っていた日々から、ここまでくるのに7年かかったのですが。

いまのこの時期なら、ぜんぜん早いスピードで、ライフシフトしていけるかんじゃないかと思うんです。

「ほんとうは、こんなふうに自分を生かしたいんだ」
「こんなふうに、人と一緒にいたいんだ」
「こんなことを好きって、感じるんだ」

それらが見つかると、きっと力が出てきます。
ほんとうにほしいものが思い描けると、それは前に進むパワーになるんです。
一人で書いてもいいし、カウンセリングで話すことを通じて想いを探すのもおすすめかもしれません。
よかったら、ほしい生き方を見つけていくお手伝いをさせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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