子どもどうする?

子どもほしくないけど、結婚してもいいのかな

中村陽子/心理カウンセラー

私、子どもほしい気持ちがないんですよね。
というシングル女性の潜在意識にある悩みのひとつに、
「子どもほしくない私だけど。結婚してもいいのかな?」というマインドがあります。

結論からいうと
いいんじゃない? 結婚しても。
ということなんですが。

「そうですよね」って、すぐには納得できなかったりするんですよね。

子どもほしくない女性は、男性に選ばれない???

なんとなく長いこと、彼氏がいないというアラフォーのA子さん。

別に、彼がほしくないわけじゃないんですよ。
婚活サイトに登録だってしてるし。
だけど、自分がいいなと思う男性とマッチングしないんですよね。

そんなA子さんと話しているとき、ふとこんな言葉が出てきました。
「それに私、子どもほしいと思ってないから。婚活している男性って、みんな子どもがほしいから婚活してるんでしょ」

子どもがほしくない私では、きっとだめに違いない。
A子さんの中には、そんな気持ちがあったんです。

アラフォーで結婚したいと思っている男性は、きっとみんな子どもがほしいに違いない。
そう感じるという話、よく耳にします。

私は子どもほしくないから。
私は子どもができにくい体質だから。
私は子どもができないから。

こんな気持ちが心の中にあると、
「子どもを持てない私では、きっとだめだよね」
という気持ちを抱いてしまうようなのです。

そうするとね。
男性たちがみんな「子どもがほしいと思っている人たち」に、思えてしまうんですね。

自分が無意識的に「子どもを持てない私じゃ、だめだよね」と思っているから、それを外の世界に投影して、「結婚を考えている男性たちってみんな、子どもがほしいんでしょ(だから、私は選ばれない)」と感じてしまうんですね。

こんな気持ちがあると、ちょっとした言葉を拾ってしまいやすくなります。
ある男性から「男がわざわざ婚活しようと思うのは、子どもがほしいからなんだよ」と言われた。
彼(夫)が「子どもってかわいいな。結婚したらやっぱり子どもがいたらいいな」と言っていた。
こういう言葉をわざわざ自分から拾いにいって、「だからきっと、私じゃだめなんだ」と思ってしまうところがあるようなんですね。

子どもほしくない私では、相手に迷惑かけちゃうから

これをもう一歩、深掘りしてみると。
こんな気持ちがあるようです。

子どもを産んであげられなくてごめんなさい。
子どもを産んであげられない私では、あなたに迷惑をかけてしまうから。
だから、私じゃないほうがいいんじゃないかと思う。

子どもがほしいと思えない。
自分は子ども持てないかもしれない。
そんな気持ちを持っている女性たちの心の中に、こんな切ない気持ちがあるようなのです。

ごめんなさい、は罪悪感。
だけど、罪悪感の下には愛があります。

あなたの子どもを産んであげたいという愛
といえるかもしれません。

だけど、自分の罪悪感に囚われているときに見えなくなってしまうものってあるんです。
それは、相手の想いです。

君がいいんだよ。
君と一緒にいたいんだよ。
子どもがいたらもっと楽しいかもしれないけど。君との子どもだからだよ。
僕は君がいいんだよ。

自分の罪悪感に囚われていると、そんな彼からの想いが見えなくなってしまうんです。
そして「私では、彼に迷惑かけてしまうから」という自分の思いばかりを見てしまい、彼との関係を壊すようなことをしてしまったりということもあるんです。

A子さんのように、婚活しようとしてもなかなか重い腰が上がらなかったり
場合によっては、結婚しなくてすむような相手である既婚男性に惹かれたり
ということも、よくあるんですね。

自分の愛情を与えたい相手を選んでいい

だけど、どうしてそんなに子どもがほしくないんだろうね。
そんな話をしていくと、A子さんはこんなことを言いました。

「自分の心と向き合ってきたから。子どものころの心の痛みも癒えてる気がするんです。
子どもも好きだし。自分がお母さんになったらいいお母さんにもなりそうだなって思える。
だけど。自分のやりたいことが子どもを育てることかといわれると。
なんか、そこじゃないって思うんですよね」

なるほど。
自分の愛情やエネルギーを何に注ぎたいんだろうって考えたとき。
一番目にくるのは、子どもではない。

ここまでクリアに思えたら、もやもやとした霧も晴れてきます。
あと一歩。

じゃあ、何に自分の愛とエネルギーを注ぎたいって思ってるんでしょうね。
そんな話をしていったら。
出てきた答えは、「夫」でした(まだ結婚してないけど)。

男性を愛したい。
私の愛で、男性がよりよくなるようにしたい。
だから、自分の愛とエネルギーを注ぎたい一番の相手は、未来のパートナー。

これを聞いて、思いました。
A子さんに選ばれる男性って、めちゃめちゃ幸せ者ですよね。
自分のことをこんなにも想ってくれる女性に選ばれて、めちゃめちゃ幸せ者ですよね。

A子さんが「この人になら、自分を賭けてみたい」って思える相手を選んでいけばいいんですよね。

選ばれないという思いから抜け出して
自分の愛を与えたい相手を、自分が選ぶ。
自分から選んでいい。

そんな話をしていたら。
こんな気持ちにもなってきたといいます。

もし、そんな彼と出会えて、結婚したら。
彼の子どもを産みたいという気持ちも出てくるかもしれない。
もし、そんな気持ちが湧き上がってきたときには、その流れに任せればいいのかもしれない。

流れに任せる。
いま流れが来ているように感じるならなおさら。
流れに任せてみる。

きっといいようにものごとが進んでいくはず、って思いながら。
流れに任せてみる。


結婚してから「子どもをほしいと思えない気持ち」で葛藤し始めたとしてもいいんです。そのとき「子どもがほしいか、ほしくないか」という気持ちに向き合ってみればいいだけですから。
いつでもカウンセリング、お待ちしてますから^^

子どもは授かりもの。
そんな言葉があるように、自分でコントロールできるものではないんですよね。
だから、流れに任せてみてもいいのかもしれません。

子どもを産んであげられないかもしれない私では、迷惑かけちゃうんじゃないか。
そんな気持ちがある時点で、未来の彼を愛する深い愛情があるということなんです。
そのくらい愛情深いんだってことに、気づいてますか?

そんな愛情深い女性に選ばれる男性って、幸せ者なんです。
そこに自信をもってみてほしいんです。
未来のパートナーのためにも。

子どもを持てないかもしれないから、という思いがあって、自分の女としての人生を生きることにどこかストップがかかってしまっているな。
もし、そんな気持ちがあるなら。
一度、お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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