子どもを持たないままで、いいのかな?

中村陽子/心理カウンセラー

子どもを持たないままで、本当にいいのかな。
子どもを持たないままでいることが、自分にとって本当にいいことなのかどうかわからない。

子どもほしいとあんまり思ってないけれど。
だけど、もやもやと迷う気持ちもある。

子どもを持つか持たないかについて、誰かと話す機会ってない。
こんなふうに思っていることを、子どものいる友達にはきっと理解してもらえないと思う。
だから、このところずっともやもやを抱えている気がする。
こんな声をよく耳にします。

自分のことだけの生き方で、本当にいいのかな

子どもほしいとあんまり思ってないけれど。
このままで、本当にいいのかなと思う。

こう思う背景には、次のような思いがあるのかもしれません。

30代半ばくらいまでは、自分のことをするのに精いっぱいだった。
ちゃんと働いて、自分のことは自分でなんとかしていけるようにしなくてはいけなかったし
自分は何がしたいんだろうとか、自分はどんなことが好きなんだろうとか考える時間もほしかった。

自分なりに興味のあることをやってみたり、行きたいところに行ってみたり、仕事もやってみたりして。
ふと、思う。

このまま、自分のことだけを考える生き方してても。
持てあましちゃうんじゃないか。
自分を持てあましちゃうんじゃないか。

なんか、見えちゃうんですよね。
これまでのように自分だけのことをやる生き方では、もの足りなくなるなって。
これまでの日常の繰り返しをやり続けても、きっと飽きちゃうなって。

ある人は、こう言っていました。

自分のことだけやっていく生き方だと、むなしい。
このままではいつか「私は何のために生きてるんだろう」って、きっと思うだろうな。

自分のためだけに生きるのって、ある時期を超えるとしんどくなっていくようなんですね。

もし「その気持ち、わかる」と感じるなら。

愛情の注ぎ先がほしい。

そんな気持ちがあるのかもしれません。

子どもを産むなら、そろそろタイムリミット

このままでいいのかな、という思いの中には
自分の愛情をどこに向けて注いでいけばいいんだろうという気持ちが混じっていることは少なくないようなんです。

アラフォーになって「子どもを産むなら、そろそろタイムリミットだよ」というカラダからの声が聞こえ出すころになると、一層感じることがあります。

いいのかな、このままで。
このまま、子どもを持たないままでいいのかなって。

このままでいいのかな、は何かを知らせてくれているサインであることも多いんです。
自分にとって大事な何かを忘れてるかもしれないよ。
自分の中の何かが、表に出たがっているのかもしれないよ。

人は、自分の本当の望みがなかなかわからないことってあるんです。
特に、過去のなにかが原因で「あんな思いはしたくない」という気持ちがあると
それが「フタ」になって、自分の本当の望みがわからなくなっちゃったりするんです。

だけど。
フタをされてはいるけれど。
トントンとノックしてきているのかもしれません。
「ほんとに、いいの? ほんとにこのまま過ぎちゃっていいの?」って。

このノックの音。
スルーしないで、聞いてあげてほしいんですね。
なぜなら、あなたにとって大事なものがその中にあるかもしれないから。

もし気になるなら、手を伸ばしてみてください。
もしかしたらそれは、あなたにとって大切な何かかもしれないから。

焦る気持ちの中にあるもの

出産タイムリミットが近づいてくると、焦る気持ちが出てきたりします。
多かれ少なかれ、そんな焦りと葛藤しながらいる方も少なくないかもしれません。

その焦りの中には
愛するものがほしい。
自分の愛情を注ぎたい。
育ててみたい。
そんな気持ちが、含まれていたりしませんか?

自分はそんな器じゃないからと思って、フタをしていることもあるかもしれないけれど。
だけど、フタの下に、あなたにとっての大切な想いがあったりしませんか。

愛するものがほしい。
自分の愛情を注いでみたい。
もし、そんな気持ちがあるのなら、それをしていくことを自分に許可してあげるといいんです。

大人になること、愛することを自分に許していく。
実際に、子どもを持つか持たないかはどちらでもいいんです。

自分の愛を注ぐことができると、それだけでラクになるから。

7月18日のワークショップでは、
子どもがほしいとか、ほしいとあんまり思えないとか
心のもやもやを話したり

子どもがほしいと思えないとしたら、
自分の中にどんな気持ちがあるのだろうと探ってみたり
していただきたいと思っています。

子どもがほしいと思えない気持ちと向き合うことは
自分の子どものころのやり残しの気持ちと向き合うことでもあるんです。
子どものころの自分の気持ちをわかってあげる。
そんなプロセスでもあります。

子どものころのやり残しの気持ちのところで、時間が止まってしまっている。
そんなことってあるんです。
止まってしまった時間を動かしてあげるためにも、やり残しの気持ちを見つけてあげるといいんですね。

小さなグループをつくる予定です。
自分のことを話したり、ほかの人の話を聞いたりすることで
「あ、自分だけじゃなかったんだ」と思ったりもするかもしれません。

ほかの人の話を聞くことで
「わかる、そうそう」ってしみじみ思ったり
「自分にもそんな気持ちあるかも」って気づいたりもするかもしれません。

ふだんは人に話したり、他の人がどんなふうに思ってるのかを聞いたりするのって
なかなかできない話だったりもするから。
もしかしたら、人に話を聞いてもらったり、他の人の話を聞いたりするだけでも
何かを感じていただけるかもしれません。

たった2時間なので。
ほんのさわりしか、話したりできないかもしれないけど。

子どもどうする?
どうしたいんだろう、自分は。
ということに、向き合う時間にしてみてください。

あなたにとって大事な何かに気づくきっかけに、していただけたらいいなと思っています。

ちょっとでも気になるなら。
それはあなたの心のノックの音が聞こえているのかもしれません。

どうぞ、いらしてくださいね。
ご参加、お待ちしています。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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