恋愛を自分で壊しちゃうクセがあるなら……

もし、そんな恋愛に心当たりがあるとしたら、「こんな私が愛されるわけがない」という思いを心の奥に持っているのかもしれません。

「私には、いいところなどまるでない」
「女性としての魅力がぜんぜんない」
「私はつまらない人間だ」
といった自分には価値がないような感覚だったり

「過去にあんなことをしてしまった自分は、愛されるに値しない」
「過去のあんな自分を知られたら、嫌われるに違いない」
といった過去の自分に×があるような感覚だったり。

「こんな私が愛されるわけがない」という思いが、彼との関係を壊す方向に働いてしまっているのかもしれません。

お付き合いを始めてしばらくして、二人の間の心理的な距離がちょっと近づこうとすると、「本当に受け入れてもらえるのか、怖い」という思いから、ぶち壊すような行為をしてしまうということもあります。

彼のこと、好きなのに。
そして、彼もあなたのことが好きで付き合ったはずなのに。
とてもせつない、ですよね。

まず。
自分なんて愛されないと感じているのかもしれない、と思ってみるといいのかもしれません。
でも、こう思っているのは「私」なんですよね。

彼はあなたのことが好きでいるのに、あなたと一緒にいたいと思っているのに
「私なんて愛されるわけがない」と、「私」が思っている。

そんなふうに思ってみてほしいんです。

「私なんて、愛されるわけがない」という感覚が、なんだかよくわからないけど自分にはあるんだなと思ってみてほしいんです。

「過去にあんなことをしてしまった自分は、愛されるに値しない」
もしそんな思いがどこかにあるのだとしたら……。
昔、自分にとって大事な誰かにやさしくできなかった、傷つけてしまったという思いが心の奥にあるのかもしれません。

「私なんて、いないほうがいいんだ」
もしそんな思いがあるのだとしたら……。
昔、子どもの頃に「自分はいらない子なんじゃないか」「自分は迷惑をかけちゃうんじゃないか」「自分は必要とされていないんじゃないか」という思いを抱いてしまったのかもしれません。

でも……
「愛されるに値しない」というのも
「私なんていないほうがいいんだ」というのも、誤解なんです。

愛される価値があるし、愛されているし、愛されていいんです。

でも、思っちゃうんですよね……。
（だから、壊しちゃったりするんですもんね……）

もし、「愛されるに値しない」「愛されるわけにはいかない」という思いがあるのなら
まずは自分の中のやさしさに気づくこと。

やさしいから、愛情深いから思ってしまったんです。
「あんなことしちゃった自分が、愛されるわけにはいかない」って。

根がやさしくなければ、思わないですから。
「あんなことしちゃった自分は、だめ～」って思っていること自体
やさしいってことなんです。

「私なんていないほうがいいんだ」
「私は迷惑な存在なのかもしれない」
もしそんな感覚があるのだとしたら、昔、誰かのために本当は役に立ちたかった自分が
心の中にいるのかもしれません。
子どものころ、お母さん、お父さんの役に立ちたくて、一生懸命顔色を見ながら育ってきたのかもしれません。でも、ぜんぜん役に立てなくて「私なんていないほうがいいんだ」と思ってしまったのかもしれません。

でも、それでも

愛される価値があるし、愛されているし、愛されていいんです。

過去の自分に×があるような感覚があったとしても、それは「いまの自分」ではなく「過去の自分」です。「こんな私はダメ」と思うに至った過去の傷を、癒していくといいかもしれません。
そして、自分のやさしさを表現できるようになるといいんです。

「私なんていないほうがいいんだ」という感覚があるのなら
それだけ繊細な感受性を持っていることに、気づいてみるといいのかもしれません。
繊細なんです、とても。だから、相手のちょっとしたことに反応して「私は迷惑なのかな？」「私はいないほうがいいのかな？」って思ってしまうんです。

その繊細さは、誰かの不安をわかってあげることに使えるんです。
そしてきっと今までも、使ってきたんです。

そうやって、自分の中のやさしさや、自分のもともと持っている才能を使っていくこと。

これまで「自分はよくないもの」とか「自分は迷惑」と思ってきた感覚を、
「これが自分にとっての才能のひとつなのかもしれない」と思って使っていくこと。

そうすることで、
よくないものという誤解
自分なんて迷惑なんじゃないかという誤解
は溶けていきます。

いまの恋愛に、過去の思いが影響しているのだとしたら……。
その影響を手放していくためにも、自分のよさとして、使っていくんです。

きっとそれは、あなたのパートナーや未来の彼のためにも、使えるものです。

あなたは幸せな恋愛を手できる人なんです。