変わりたいのに変われないときは、自分の気持ちを受け入れるのが大事

中村陽子/心理カウンセラー

自分を変えたい、変わりたい。
現状を変えたい、変わりたい。

そんな気持ちがあるものの、なかなか変わることができない。
そんなこと、ありませんか?

変わらなきゃ、変わらなきゃって思ってるのにそれができていないと。
できない自分を責めちゃったりするんですよね。

けれど、ひとつ知っておきたいことがあります。
それは、私たち人間は「感情で動いている」ということです。

「~したほうがいい」のはわかるけど、感情は「したくない」

「○○したほうがいい」と思うこと、ありますよね。

そろそろ結婚を考えたほうがいいんだから、婚活もそろそろしたほうがいいんだよね。
もう少し収入を増やしたほうがいいから、転職も考えたほうがいいんじゃないか。

彼に「してくれない」って不満をぶつけてるよりも、自分から彼の気持ちをわかってあげたりしたほうがいいんだよね。

別れた彼への執着、そろそろ手放したほうがいいんだよね。

○○したほうがいい。だけど、できていない。
こういう状態になっていることって、ありますよね。

これ、どうなっているのかというと。

頭では「○○したほうがいい」と思っているけれど
感情は「したくない」と感じている

ということなんですね。

婚活したほうがいい
転職したほうがいい
自分のニーズを抑えて、彼の気持ちをわかってあげたほうがいい
彼への執着を手放したほうがいい

これらは「正しいこと」ではあるのかもしれないけれど、感情がついていけていないわけなんです。

いいかえると

「したくない」「することに抵抗がある」という感情を
「○○したほうがいい」「○○しなきゃいけない」という
正しさの論理で抑えつけようとしている。

正しさの論理で、感情を制圧しようとしてるんだけど……。
だけど、このやり方ではうまくいかないんですね。

抑えつけても、感情はなくならない

というのも

「そんなふうに思っちゃだめ」と抑えつけよう、否定しようとしても
感情はなくならない

たとえば
頭は「手放したほうがいい」と思っている。
心(感情)は「彼を手放したくない」と思っている。

手放さなきゃだめだよ(頭)
手放したくないって思っちゃだめなんだよ(頭)

と考えて「手放したくない」という気持ちを抑え込もうとしても

手放したくないという気持ち(手放すのはイヤという感情)は
なくなることはありません。

そればかりか

手放すなんて、絶対いや

と強まってしまったりもするんです。

手放したくないなんて、思っちゃだめ。
(こんなこと思っちゃだめ)とついつい思うものだけど。

自分の気持ちを否定すればするほど
感情って、なくならないんですね。

頭で「こうしたほうがいい」と考えることより
感情のほうが強力なんです。

頭で「手放したほうがいい」といくら思っても
「手放すのがいや」いう感情のほうが力が強い。

「いや」という感情を否定して、ないものにしようとしても……
「いや」という感情は心の中に閉じ込められたままになるんですね。

なくならないんです。
だからいつまでたっても「○○したほうがいいけど、できない」ということに。

そのまんま、気持ちを受け入れる

じゃあ、どうすればいいかというと。

そう思ってるんだね。
そう思うよね。
そう思っていいよ。

と、否定することなく、感情をそのまんま受け入れることなんです。

手放したほうがいいのはわかってるけど(頭)
手放したくない(感情)
  ↓
手放したくないと思ってるんだね。
そう思うよね。
そう思っていいよ。

と感情をそのまんま、受け入れてあげる。

婚活したほうがいいと思うけど(頭)
婚活サイトを開きたくない(感情)
婚活したくない(感情)
  ↓
サイトを開きたくないって思ってるんだね。
婚活したくないって思うよね。
そう思っていいよ。

感情(気持ち)を、いったんそのまんま受け入れるんです。

たとえば

何か小さなミスをしたときも

あー、やっちゃったー。
うわ~、どうしよう~。

の気持ちを、まずは受け入れてあげる。

うわ~、どうしよう~って思うよね。
やっちゃったーって感じだよね。
そう思ってるんだね。
そう思っていいよ。

そう思ってるんだね。
そう思っていいよ。
と受け入れていくことで、気持ちや感情って落ち着いていくんです。

受け入れて落ち着くと
そのあと、変化し始めます。

いやだ~
やりたくない

といった感情は受け入れられることで開放されていくんですね。

開放されて、そのまま落ち着くこともあるし
ひとつ開放されたら、また次の感情が出てくることもあります。
そうしたらまた「そう思ってるんだね」と受け入れると、落ち着いて開放されていくんですね。

しなきゃいけないのに、していないの焦り状態

一方で

「こんなふうに思っちゃいけない」
「ほんとだったら、こうしなきゃいけないのに。できてない。こんなんじゃだめ」

と、気持ちを抑えつけようとしているときというのは

うまくできない自分
やりたくない自分
を排除しようとしている
ということなんです。

婚活してない自分を「ほんとはこんなんじゃいけない」と思って、排除しようとする。
将来のキャリアを考えようとしない自分を「こんなんじゃいけない」と思って、排除しようとする。

うまくできない自分
やりたくない自分
を「だめ、だめ」と責めているということなんですね。

だけど、自分を責めている状態は
心の中で

したほうがいいVSしたくない戦争

が起きています。

心が戦争状態なときって、つらいんです。
うわ~って、自分を責めてるような感覚のときってありませんか。
どうしてできないんだ、どうしてうまくやれないんだ、やんなきゃいけないじゃないか。
そんなことばかり考えてはいるんだけど、ぜんぜん動けないようなとき。

気持ちばかりが急いてしまって、動けなくて。
頭の中では「やんなきゃ、やんなきゃ」となっているから、どっと疲れる。

この状態は、疲労するばかりで先に進むことができないんですね。

受け入れると、感情は開放されていく

まずは
「○○しなきゃいけない」をいったん横に置いて
自分の気持ちを受け入れてあげること。

やりたくないのか。そっか。そう思ってるんだね。
うまくいかないんじゃないかって思ってるんだね。そっか。そう思ってるんだね。

受け入れることで、感情は変わっていきます。

変わりたい、変わらなきゃと思いながらも、変われないときに出てきているのって
実は、過去の感情なんです。

若いころに大失恋をしたときの悲しい気持ち
子どものころにミスしたときの恥ずかしい気持ち
自分なりに頑張ったのにうまくいかなかったときの悲しい気持ち
etc…

そんな昔の感情が出てきて「抵抗」となり、足止めをするんです。
これは心の防衛反応で、誰の心にも起こることなんですね。

だからこそ
抵抗になっている感情を「そう思うよね」と受け入れていく。
そして、昔の感情を開放していくんです。

誰かに「そうなんだね」と聞いてもらうとラクになる

感情は、受け入れてもらったり、感じ尽くしたりすることで開放されてなくなっていくんですね。

変わりたいのに、変われない。
そんなときは、「もしかしたら、変わりたくない気持ちがあるのかな」と自分の心に聞いてみてあげてくださいね。

そして、誰かに聞いてもらうといいんですよね。
というのも「したくない気持ち」「うまくいかないんじゃないかという不安」「失敗しちゃったという気持ち」を自分ひとりで受け入れようとするのって、難しいからなんです。

(以前、何かがあったときに自分で感情を受け入れることができていたら、「感情のしこり」にならずに、いま残っていないかもしれないんです。そのくらい自分のネガティブな気持ちを受け入れるのって、難しかったりするんです)

自分では受け入れることのできない気持ちも、誰かに「そうなんだね。それは嫌だよね」と受け止めてもらうと……気持ちが開放されるんです。
そして、ふっとラクになる。

あれ? いままでもやもやしてたのって、なんでだっけ?
と思うほど、ラクになることもあるくらい。

「こんなふうに思っちゃダメ」と自分一人で抱え続けていると…。
「思っちゃダメ」と否定された気持ちって、どんどん膨らんじゃうのが自然現象。

否定のエネルギーが、心の中でぐるぐる回り続けちゃう。
→そしてどんどん重くなる
→悩みがどんどん深くなる

ポイントは、溜めないこと。
気持ちを心の外に流していくこと。

誰かに聞いてもらう。
「そうだよね、それは嫌だよね」
「そうなんだ。それは悲しかったよね」
そうやって聞いてもらうだけで、心の中にひとりで抱え続けた何かから、解放されていったりするんです。

自分の話を聞いてもらうなんて、迷惑になっちゃうんじゃないか――。
そう思っているほど、気持ちをひとりで抱え込み屋さんかもしれません。

誰かに話を聞いてもらったりしながら、心の中にあったもやもやした気持ちを開放していってあげてくださいね。
いつでもお手伝いします。
よかったらお話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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