頭で考えすぎて、動けないとき

頭で考えすぎると、うまくいかない?
「頭ではわかってるのに、心がついてこない」
「こうしたほうがいいと思うけど、なんだか動けない」
「わかってるのに、心がついてこない」
こんな感覚、ありませんか?
私自身も昔は「頭で考える」思考が強すぎて、自分が思考優位なタイプだという意識すらなかったんです。今でこそ体の感覚や感情を大切にできるようになりましたが、それでもやはり思考が先に立つことも多いですね。
思考優先タイプの人は、なにをするにも頭の中であれこれ考えますよね。
それ自体に、いい悪いというのはぜんぜんないんですが。
頭で考えても、心とつながっていないと
「なんかやってもやっても、うまくいかない」
「やらなきゃと思いながらも、ぜんぜん動けない」
ことも多んです。
たとえば、婚活。
「こういう人がいい」と考える時、頭であれこれ考えてしまいますよね。
「やっぱり年収はこれくらいあって、AIの時代に仕事が先細りにならないような職種の人で、お店の店員さんへの態度が横柄じゃなくて、何かあったときにちゃんと向き合って話し合いができる人で……」
頭で考え出すと、条件がどんどん膨らんでいきます。
そして「やっぱ、こうじゃなきゃ」と思う。
だけど……。
頭で考えたものは、あくまで頭で考えたもの。
心や感覚とつながっていないことが、とっても多いんです。
動けないのは、こころがつながっていないから?
頭と心がつながっていない状態で
頭で考えたもの(心とつながっていないもの)で行動しようとするとどうなるかというと……。
「やったほうがいいとわかってるけど、やる気にならなくて…。
だめだ。自分ってなんてナマケモノなんだろう」
「やらないと現実が変わらないと思って行動したものの。
結果がぜんぜん手に入らない」
などの状態になりやすいんですね。
婚活の例でいえば
「婚活したほうがいいって思うけど。マッチングサイトまたやるのかと思うとなんか気が重くて。だけど、こんなふうに動けない自分ってほんとダメだなって思う」
「出会いの場に行かないと現実が変わらないから、行くんだけど。いろんな人に会ってもピンと来なくて。仲良くはなれるんだけど、付き合うとこまでいかなくて。いつになったら付き合えるんだ?と思うと、もうやってられない気持ちになる」
こころ(感情)とつながっていないまま、頭で考えて「やらなくては」とか「こうするといいに違いない」と思ったところで、動けないんです。
こころ(感情)とつながっていないと、なかなか動き出せなかったり、行動してもピンと来ないことが続くことに、なりやすいんですね。
「いきいきとした感覚」は、ありますか?
「頭で考えて、動けない」から抜け出すためには
心(感情)を取り戻すことが大切なんです。
私たちは子どもの頃から、知らず知らずのうちに感情を抑圧しています。
・泣いていたら「そんなことで泣くなんて」と親に言われた。
・感情的になったときに、誰かにからかわれて、恥ずかしい思いをした。
・すごくショックなことがあって、あまりにも辛すぎて、感情を感じることなく心の中に埋め込んでしまった。
そんな経験が、一度や二度ではなく、無数にあったりするんです。
感情を抑圧することが当たり前になりすぎて、もはや「感情を抑圧している」という意識すらない、ということも珍しくありません。
けれど、感情は抑圧したからといって、なくなるわけではありません。 だから、未消化のまま残っている感情は、似たような状況が起きたときに、またぶり返すんです。
つまり、今現在、何かが起きた時に感じる「不快な気持ち」は、昔に抑圧したままの感情がぶり返している状態であることも多いんですね。
大人になるにつれて、感情の抑圧を「感情をコントロールすること」だと思いがちです。
けれど、感情を抑圧すればするほど、どうなるか。
「面白い」「楽しい」「嬉しい」「これ好き!」「わくわくする」といった、「いきいきとした感覚」を感じなくなっていくんです。
逆に
・やる気がわかない
・面白くない
・昔みたいに夢中になれない
・退屈だ
・日常が色褪せて、味がしない
といった、だるくて、つまらなくて、まるで「死んだような感覚」を日常的に味わうようになっていることもあります。
感情って
悲しい、悔しい、激おこから
嬉しい、楽しい、すごく好き、わ〜きれい〜、わくわくするなどまで
私たちに人生のあらゆるものを感じさせてくれるものですよね。
感情を感じるからこそ、いろんなものを味わえるんです。
一方で、感情を抑圧している状態は、まさにこの「いろんなものを味わうこと」に、自分で蓋をしている状態だと言えるんです。
置き去りにした感情を取り戻す
じゃあ、どうすればいいかというと。
置き去りになってしまった感情を取り戻していくことなんです。
カウンセリングでは、「今の悩み」を話しながら「それの嫌な感じを最初に感じたのはいつですか?」と、遡っていきます。
それは幼稚園のころかもしれないし、小学生、中学生のころかもしれない。 社会人になってからのことかもしれない。
ずっと昔に閉じ込めてしまった感情・気持ちを探していき、そのときに生じた「思い込みの誤解」も解いていくんですね。
そして、あのとき封じ込めた感情・気持ちを、もう一度感じていく。
そうすることで、感情の解放が起こります。
抑圧された感情を少しずつ解放していくことで、心はしだいに柔らかさを取り戻し、頭と心がつながっていくようになるんです。
それをカウンセリングを受けながら、何度か繰り返すうちに、だんだんと「自分らしさ」や「いきいきとしたエネルギー」も表に出てくるようになるんです。
やりたいことがわからない人も
感情を取り戻すのがカギ
「自分は何がやりたいのか、わからないんですよね」と言っていた人も
感情を取り戻していくにつれて
「そういえば、こういうことが好きだったんです!」
「こういうことしたいって、思ってたんです!」
「え? そんなことしていいんですか? だけど、考えるとワクワクする」
と、自分の感覚とつながりながら「こういうこと、してみたいかも!」が出てくるようにもなります。
私たちは知らず知らずのうちに、自分の感情・気持ちを抑圧して、箱に入れて生きています。そして、「箱に入れてしまった自分」を生きることができなくなっている。 自分の一部、それはきっと大事な一部を、自分の中に閉じ込めてしまっているわけなんです。
閉じ込めた自分の一部を、閉じ込めた感情とともに取り戻していく。
そうすることで、「本来の自分」を生きられるようになります。
いきいきとした自分を、取り戻すことができるようになります。
もちろん、「頭だけで考えている状態」からも抜け出していきます。
動きたいのに動けないときこそ
閉じ込めてしまった自分を見つけるチャンス
もし、あなたが今、
「頭ではわかってるのに、心が動かない」
「したいと思っているのに、動けない」
「自分がどうしたいのかが、よくわからない」と感じているなら。
心の中に閉じ込めた気持ちを見つけていくチャンスかもしれません。
一人でこの状態を抜けていくのは、なかなか難しいものです。
なぜなら、その「抑圧」は、ずいぶん昔に自分でも気づかないうちに起きてしまったものだから。
そのとき、あなた自身を守るために、感情を閉じ込めることもあるからです。
けれど、それが今のあなたを縛ってしまっているとしたら、少しずつ、その紐を解いてあげる必要があるんです。
カウンセリングでは、あなたの心を見ていきながら、どこに、どんな感情が眠っているのかを探していきます。
あなたの心の内側に丁寧に耳を傾け、一緒に探していきませんか。
あなたらしい「本来のいきいきさ」を取り戻し、心が望む生き方をつくっていけるよう。いつでもお話を聞かせてくださいね。
「いきいきとした感覚」を取り戻し、頭と心が一致した、あなたらしい毎日を歩んでいくために。
いつでも、あなたの話を聞かせてください。 私と一緒に、あなたの心の奥にある本当の気持ちを見つけにいきましょう。

