婚活するのに気が重い。動けない自分がイヤになる

中村陽子/心理カウンセラー

婚活するのに気が重い。このまま取り残される気がする

自分だけ、周りから取り残されていく気がする。
周りはみんな結婚して、子どもを産んで、お母さんになっているのに。
自分だけ、取り残されている気がする――。

こんな気持ちになっているとき。
心の無意識に「結婚したくない理由」を持っていることが少なくありません。

無意識だから、自分で意識することができないのだけれど。
「結婚したくない理由」を持っていることがあるんです。
「結婚するわけにはいかない理由」といいかえても、いいかもしれません。

結婚するわけにはいかない理由が心の中にあると、どうしても「結婚」を遠ざけるようになっちゃうんです。
もちろん、無意識にですよ。

気持ちとしては、「私もほんとうは家族がほしい」「パートナーがほしい」というのもあるのだけれど。
結婚するわけにはいかない理由が心の中にあると、結婚や家族をもつための行動ができなくなっちゃったりするんです。

せっかく婚活したものの、「腰が重くて、いいねをポチれない」「2回目のデートが入るとイヤになる」とか「自分を気に入ってくれた相手がいても、お断りしてしまう」なんてことが起きて、「結婚に向かっていけない自分って、ダメなんじゃないか」という気持ちになってしまうのです。

婚活しても、動けない、ポチれない、決められない自分って。
けっきょく自分が悪いんじゃないか……。
こんな自分じゃ、だめなんじゃないか……。
と、自分にだめ出しする気持ちになってしまうのです。

だけどね。
動けないのには、わけがあるんですよ。
動けない自分がだめなわけじゃなくて、動くわけにはいかない理由があるわけなんですよ。

しかも、動くわけにはいかない理由が「無意識」にあったりするわけなんですよ。
もしくは、動くのがいやな理由が「無意識」にあったりするわけなんですよ。

「無意識」だから、自分では気づけないわけなんです。
だけど、気づくことができたら、「おおお~、こんなふうに思ってたんだ」とわかるし、「動くわけにはいかない理由」を手放すための手を打っていけるわけなんですよ。

大切なので、繰り返します。
動けない、ポチれない、決められないと自分にだめ出しする必要はぜんぜんなくて
無意識に「動きたくない理由」「動くわけにはいかない理由」があるだけなんです。

無意識にある「動きたくない理由」を見つけて、手放していければ、「ほんとうはこうしたい」という方向に心を向けて、動いていくことができるんです。

深層心理で結婚するわけにはいかないと思ってる⁉

結婚したくない理由、結婚するわけにはいかない理由。
それって、人それぞれ違うのだけど。

無意識にある「結婚するわけにはいかない理由」や「動けない理由」って、ほんと、気づきにくかったりするんです。

「結婚に、いいイメージがない」というのは比較的わかりやすい理由のほうかもしれません。
代表的な結婚するわけにはいかない理由は、↓こちらの記事も読んでみてくださいね。

合わせて読みたい
結婚したいけど、したくない。潜在意識の原因を探ってみよう
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結婚するわけにはいかない理由に、自分で気づけないわけ

「結婚するわけにはいかない」理由の中に、かなりわかりづらい理由もあるんです。

たとえば、「子どもを持つのが怖い」と感覚的な理由。
無意識に「子どもを持つのが怖い」という感覚をもっていて、だけど自分ではそんな感覚を持っていることすら、ふだんはぜんぜん気にしたことがなかったりするんです。

話を聞くと「子どもは好きなんです」「親戚の子どもとか見てて、かわいいなって思うんです」と返ってくることも多いくらい。だけど、よーくよく聞いてみると「子どもを持つのが怖いという感覚、そういえばあるかもしれない」なんて話になっていくことって、けっこうあるんです。

感覚レベルの話って、本人が体験したことから生じているというよりは、親が感じていたことを子どもの自分も知らず知らずに持っているということも多いんですね。

だから「子どもの頃から、なんか子どもを持つことに怖いイメージがあった」「自分が子どもを産むことの変な夢を見たのを覚えている」とか。
感覚的だったり、不思議な感じだったりするんだけど、感覚的に「なんかヤだと思ったことがある」的なやつ。

ほかにも「そういえば! 母性を怖いと強烈に思ったことがある。すっかり忘れてたけど」とか。

よーく聞かないと出てこないような「ヤな理由」。
ふだんは全然意識したことがないようなもの。
だけど「自分だけ、結婚してなくて。周りから取り残されている感じがする」とか「婚活してみるものの、ぜんぜんうまくいかない」と悩んで、グーグルで検索したらブログにたどり着き、読んでみたら「あれ? 自分もそういうところあるかもしれない」と思った。
みたいな。

かなり迷って(場合によっては半年迷って)カウンセリングの予約をしてみたら、「ちょっと変なこと聞いていいですか? 子どもを持つことについてどう思ってる気がします?」とカウンセラーに聞かれて、答えているうちに「ほんとだ。子どもを持つのにヤなイメージがあった」と気づいた。
みたいな。

そのくらい無意識の話であることもあるので。
気づかなくて、当たり前なんです。

だけどですよ。
言い方を変えると、そのくらい無意識で「結婚を避けるように、避けるように」しているのに、いま、このブログを読んでいる段階で「結婚したり、家族を持ったりしたい気持ち」もちゃんと動いているということなんです。

「結婚したり、家族を持ったりしたい気持ちさん(←擬人化してみました)」が、一生懸命「いかん、いかん。このままにしておくと、結婚したり、家族を持ったりする方向に向かっていかないぞ」と思って、グーグル検索して、このブログを探し当てて、いまこの記事を読んでいるわけなんです。

すごくないですか。
(エライ!)

なので、安心してください。
結婚したり、家族を持ったりしたい気持ちさんも、あなたの中にちゃーんといるようです。

「だけど自分には無理なんじゃないか」と思う理由

結婚したり、家族を持ったりしたい気持ちさん(←擬人化してます)も、ちゃーんと自分の中にいることに気づけると、「そうだ、自分はこれがほしかったんだ」という感覚がしてきます。

「結婚や家族を持つわけにはいかない理由」が心の中にあると、「したい気持ち」が表に出て来れないことも多いんです。

それでも、グーグル検索して、ブログにたどり着けるんだから。
ほんとにすごいと思いませんか。
そのくらい「ほんとは結婚したい」「ほんとは家族を持ちたい」という願いが心の中にあるんです。

そして、「ほんとは結婚したい」「ほんとは家族を持ちたい」という気持ちをしっかり持っている分だけ、焦るんです。自分だけ取り残されている感じもするんです。

「ほんとは真っすぐ進みたい」と思ってるのに、「ちょっと待ったー」とブレーキがかかっている状態だから、焦りが出てくるんです。
「ほんとは進みたいのに。だめーって思ってる気持ちもあるみたい」と心のどこかでわかってるから、「このままでは取り残されちゃう」とも感じるです。

だとしたら、「結婚するわけにはいかない理由」「動けない理由」を見つけることで、自分の心がほんとうに望んでいるものに近づいていけます

理由を見つけて、手放した分だけ、心がほんとうに望んでいるものに向かっていけるようになるんです。

そう思うと、「そんなこと言ったって、無理なんじゃないかな」「ほかの人はできても、自分には無理なんじゃないかな」という考えも浮かんできたりもします。
実はそれも、「結婚するわけにはいかないマインド」が生じさせている考えなんです。

「結婚するわけにはいかないマインド」にとっては、うまくいっちゃうと困るわけなんです。だから、断固阻止したいわけなんです。
そのため「そんなこと言ったって、難しいんじゃないかな」という考えを脳裏に浮かび上がらせて、進むのを止めようとするんですね。

ほんと、人の心って不思議なんですけど。
そのくらい無意識にある「それをするわけにはいかない理由」の力って、強いんです。

(いや、ほんと。私自身の50数年の人生を振り返ってみても。びっくりするくらい実感しています)

このブログを見つけてたどり着いてこられた方は、自分の力でここまで頑張ってきたタイプの方が多いかもしれません。なので「それをするわけにはいかない理由」を見つけるのも、「自力でなんとかしなくっちゃ」と思うかもしれません。
(私自身、そのタイプだったからわかります)

心に関する本はたくさんあるし、本にいろんなワークも載っているので、ノートにあれこれ書き出してみたりしながら、なんとか自分でやろうとしたりもしますよね。

で、あくまで私の体験からいうと。
ノートにあれこれ書き出した気づきと、カウンセリングで話して気づくのとではぜんぜん違いました。まるで違った。

そのときの自分自身の状態にもよるのですが。
カウンセリングで何回か話をしていく中で、自分でも思ってもみなかったようなことに気づいたり、思い出したりして、「無意識の中にある何か」がだんだんわかっていったんです。

説明するのが、ちょっと難しいのですが。
心の無意識の領域に、知らない間に「思い込んだもの」とか「書き込んでいたもの」があって、「うわ~、こんなふうに思ってたんだ。そして、こんなにも影響を与えていたのか~」と、あれこれ気づくことができたんですね。

ほんとに不思議なんですが。
自分では気づけないことも、人に話していく中で、「うわ、こんなこと思ってたんだ」と気づけたりするんです。

もっと早くに、カウンセリングに出会えていればよかったなと。
だけど、自分の心の中に自分では気づかない「昔に思い込んだもの」があるなんて全然知らなかったし、それが自分の生き方に影響を与えているのも知らなかったし、カウンセリングなどで話すことで気づけるのも知らなかった。

ほんとに、もっと早く知っておければよかったなとよく思いました。

とはいえ実際に、最初にカウンセリングに興味を持ってからも「うーん。どうなんだろう。これを受ける必要ってほんとにある?」とか思ったし、ぐるぐるしたりもしました。
興味はあるから遠くから何度も見るんだけど、「うーん、だけどどうなんだろう。これってほんとに大丈夫なの?」みたいにも思いました。

クライアントさんたちからお話を聞くと、「半年くらい前からずっと知ってはいたんだけど。なかなか予約の電話をかけるとこまで、いけなかったんです」とけっこうたくさんの方からもお聞きします。
だから、きっとそういうもんなんだろうなって思うんです。

私自身は、ここ数年、自分でもたくさんカウンセリングを受けてきたし、いまはカウンセリングをさせていただくのを仕事にしてますが。
それでも「ここぞ」のときのカウンセリングは、予約するまでに2,3カ月かかるし、予約してからも前日まで「ほんとにカウンセリングを受ける意味って、あるのかな」という考えでもやもやしたりします。

「ここぞ」というのは、自分にとってターニングポイントになるような、そんなタイミングのときです。
そういうときほど、迷いが出てくるみたいなんですね。

結果的に「どうしてあんなにぐるぐる悩んだんだろう。もっと早く申し込めばよかった」「今の自分に必要だから、申し込むかずっと気になってたんだな」と思うことになるんですが。
きっとそのときの自分には、迷う時間も必要だったのかなとも思います。

ちょっと脱線しましたが。
結婚したい気持ちがないわけじゃないのに、なぜか動けないとき。
心の無意識に「結婚するわけにはいかない理由」や「家族を持つわけにはいかない理由」があったりして、そっちの力ってけっこう強くて、知らぬ間に「結婚」とか「家族を持つこと」から遠ざかるような行動や生き方になっていることってあるんです。

だけど、パートナーを持ったり、家族を持ったりしたい気持ちもあるんですよね。
だから、いまこのブログをここまで読んでいただいてるんですよね。
「ほんとは結婚したり、家族をもったりしたい気持ちさん」の気持ちを大事にしてみてくださいね。

きっとそれは、あなたの人生にとって大切なことだから。
大切なだからこそ「このままでいいの? 置いてかれちゃうよ」と焦る気持ちがささやいているわけだから。

あなたの人生にとって大切なものを手にすることができるように。
あなたの心がほんとうに望んでいる生き方を手にすることができるように。
どうぞお手伝いさせてくださいね。
一度、お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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