星野源とガッキーの結婚に心がざわついたのは…

中村陽子/心理カウンセラー

結婚してる側の住人と、結婚していない側の住人。
結婚してない側の住人だった人が、結婚してる側へ行ったとき。心がザワザワするとしたら。
結婚してる側に自分は行くわけにはいかない、と思っているところはありませんか。

源さんとガッキーの結婚で

結婚したいとは、思ってるんですよねー。
と話すYさん(38歳)。

「結婚したいとは」という絶妙な表現で、自分のいまの気持ちを語る方なのですが
Yさんがこんな話をしてくれました。

きっとこれ「わかる~」と思っていただける方が多いんじゃないかと思いまして。
Yさんにお願いして、ブログにシェアさせていただいています。
(ブログにシェアしていいと言っていただいて、Yさんありがとうございます!)

Yさん

つい最近、ちょっと落ち込んでたんですよね。
GWに、結婚したい相手像を100個書き出してみて、そうかそうか私はこういう人と結婚したらよさそうなのかと自分を盛り立てることができていたんですけど。
まあ、やる気あったはずなんですけど。
そのあと、調子を崩しちゃいまして。

私はやっぱり、このままひとりなんじゃないかなーって。
結婚に向かっていきたい気持ちもあるけど、私はこのままひとりかもししれないという気持ちの方が
自分の場合、割合的に強いんじゃないかって。
思うわけですよ。

中村

GWに100個書いたのに、そのあと何があってそう思うようになったんですか?

そう尋ねると、星野源とガッキーの結婚については話してくれたのです。

Yさん

この間、源さんとガッキーが結婚しましたよね。
うわ~、よかった~。って私も祝福気分になったんですよ。

だけど、同時に。
この人たちはどれほどの徳を積んできたんだろうかって思ったんですよ。

中村

徳、ですか?

Yさん

だって、日本中の人から祝福される結婚ってすごくないですか?

中村

たしかに。すごいですよね。
日本中から祝福されてますもんね。

Yさん

そうなんです。
で、それは喜ばしいことなんですけど。

だけど、源さんあっち側の世界の住人になっちゃったなって。

中村

あっち側の世界の住人?

Yさん

そう。
だって、源さんはずっと自分は一人だって言ってたんです。
孤独仲間だと思ってたんです。

ずっとひとりでいるのかも世界の住人だったんじゃないの? 源さん。

私たち、仲間なんじゃなかったっけ?って。

中村

そっか。
仲間の一人がいなくなってしまったと…。

Yさん

そうなんです。
源さんは、孤独仲間のはずだったのに。
みんなのアイドルガッキーを捕まえて、ちゃんと幸せつかんどるやないか―って。

だけど、日本中が祝福してるのに、
自分がこんなふうに思ってること、誰にも言っちゃいけない気もして。

で、落ち込んじゃったんです。

中村

孤独仲間のうちの一人が旅立つと。
心がザワザワしますよね。

Yさん

源さんは、いいタイミングでいい人と出会って幸せちゃんとつかんだけど。
私には、いい人なんて現れないんじゃないかって。

源さんは、結婚してあっち側の世界の住人になったけど。
私は、結婚できないこっち側の世界の住人のままなんじゃないかって。

あっち側の世界には、行けないんじゃないかって。

どうしてもそんな気持ちが出てきちゃうんです。

結婚しました報告で、心がザワザワするのなら

おひとりさま仲間、ずっとひとりかもしれない仲間だと思っていた人から
「結婚しました」報告を受けたのをきっかけに
気持ちがすごく沈んでしまった……。

というお話、とてもよく伺います。

今回、登場いただいたYさんのように、身近な友達ではなくて、芸能人であっても
自分だけが取り残されたような気持ちになって、沈んでしまうことは起こります。

誰かの結婚報告を受けたり、誰かの妊娠・出産報告を受けたときに気持ちが沈んでしまうこと。
実はここからわかることがあるんです。

結婚してる側の住人、結婚していない側の住人

結婚してる側の住人と、結婚していない側の住人があって、自分は結婚していない側の住人。
こんな感覚を持っているとき、次のような感覚も持っていることが多いんです。

きっと自分は、結婚していない側(=ずっと一人かもしれない側)の世界に自分はずっと居続けるんじゃないか。

この深層心理には
ずっと一人かもしれない世界に、居続けなくてはいけないという思いがあることがとても多いんです。

結婚できない、のではないんです。
いい人に出会えない、のでもないんです。

ずっと一人かもしれない世界に居続けなくてはいけない、という思いが強く心のどこかにあるということなんです。

潜在意識や無意識で
居続けなくてはいけない、って思っていることが本当に多いんです。

いやいや、そんなことありませんよ。
結婚したいと思ってますよ。だけど、出会いがないし、出会ってもいい人がいないし、そもそも私の周りには既婚者か若い人しかいないし、出会ったところで私を気に入ってくれるかはわからないし…って思うけど。
でも、結婚したいと思ってますよ。
と、みなさんおっしゃいます。

特に「出会いがないし、出会ってもいい人がいないし、そもそも私の周りには既婚者か若い人しかいないし」とみなさん、口をそろえたかのようにおっしゃるんです。
ほんとにびっくりするくらい。同じセリフを聞いています。

ずっとひとりでいなくては、と思ってませんか

だけど。
結婚して幸せそうな側の世界の住人に、自分はなれないような気がしているなら。
いい人がいないからではなくて
ずっと一人かもしれない世界に居続けなくてはと、心のどこかにそんな思いがあることを教えてくれているんです。

誰かのために、自分はずっとひとりかもしれない世界に居続けなくては
と思っている。

心のザワザワが教えてくれるのは、
自分にはほしいものを持つことができないと、諦めているということなんです。

だから。
絶望だってしちゃうんです。

自分はずっとひとりかもしれない世界に居続けなくてはと思っているから
みんなみたいに彼氏つくったり、結婚したり、家族になったり…自分にはできない
結婚したり家族をもったり……自分はできないから
と思っていたら。

結婚したり家族もったり、自分らしい幸せをほんとうはつくりたいってという気持ちだってあるからこそ
絶望だってしちゃうんです。

ほしがっちゃいけない、という思いは
自分には手に入らない気がする、という言葉として表現されているけれど。

ほしがっちゃいけない、ほしがるわけにはいかないって。
心の奥で思っているところ、ないでしょうか。

たとえば
両親の仲が悪い中で育った。自分が家を離れたら親はやっていけるんだろうか。
あの仲の悪い両親2人でやっていけるんだろうか。

自分が家を離れたら、お母さんをひとりにしてしまう。
ずっとここまで自分のことを犠牲にして私を育ててくれた母をひとりにさせるわけには、いかない。

家族みんなが大変な思いを抱えて生きているのに、自分だけそこから抜けて自由になるなんて。
それって家族を裏切ることになる。自分だけ自由に幸せになるわけにはいかない。

例えばこんな思いが心の奥にあって、結婚するわけにはいかないと思っていることがあるんですね。
というのも、結婚する=親元を離れるということだから。

ずっとひとりかもしれない世界の住人は、心やさしい人がほんとうに多いんです。
そう伝えても、いやいやぜんぜんそんなことないです、ぜんぜんやさしいとかじゃないんですとおっしゃるのですが。
それどころか、自分はクールだとか冷たいとか思っていることも多いようなんですが。
だけどほんとに、心やさしい人が多いんです。

心やさしいから、自分だけが幸せになるわけにはいかないと思っているとしたら…。
ちょっと切なくなります。
というのも自分だけが幸せにならない、というやり方では、もしかしたら誰も幸せにならないかもしれないからです。

だけど、2つの思いがあって

結婚したい気持ちと、結婚するわけにはいかない気持ち。
2つの相反する思いがあって、進むに進めずにいるとしたら……。
その状態にいるの、しんどいですよね。

身動きが取れないことだけでもしんどいのに
身動きが取れていない自分を、「自分だけ、結婚できていない」って責める気持ちも出てきたりするから
とてもしんどくなるんです。

2つの相反する気持ちがあったら、先に進めなくて当たり前なんです。
進みたくても進めない、身動きを取りたくても取れないものなんです。

そこを抜けるにはやり方はたくさんあるけれど
まずは、決めること。

私は、結婚するんだ。私は結婚して幸せになるんだって決めることなんです。
心の奥から、私は結婚して幸せになるって決めることなんです。
決めたらね、動き始めますから。

ほんとにびっくりするくらい
決めると動き始めますから。

動き始めたら動いた分だけ、いろんなことが起こります。いろんな気持ちも出てきます。
そうしたら、そのたびに、その気持ちを掘り起こして、解き明かして、手放していけばいいんです。

Yさん

わかりました。決めればいいんですね。
決めます、決めます。
だって、結婚したいし、子どももほしいから。

中村

決めるなら、できるだけ具体的に決めるといいですよ。
自分の心はこうしたいって思ってるから、だからこうしますって。
なるべく具体的にね。

Yさん

具体的にか~。
うーむ。
どんな結婚生活したいかって思い描こうとしても、浮かびません~。

中村

思い浮かばないなら、浮かばなくても大丈夫ですよ。
それでも、どうなりたいかってのは、なるべく具体的なほうがいいんです。

Yさん

ハッ。わかった。
じゃあ、こうします。

私は、源さんのいる世界に行きます。
私も、源さんのいる結婚してる側の世界に行きます!

中村

めっちゃいい!
じゃあ、私は源さんのいる世界に行くんだって。
心の奥とつながりながら、決めてみてください。

Yさん

う~ん、抵抗も出てきます~。

だけどほんとにこれ、
私も、源さんのいる結婚してる側の世界に行きます!
って決められたら。

私の人生変わる気がします。

結婚するわけにはいかないマインドが強いと、決めようとするときに、いろんな思いが出てきます。
抵抗するような、反勢力のような気持ちがいろいろと出てきます。

それでも、向こう側に行きたい、行ってみたいと思うこと。
その決意が、人生で止まっていた何かを動かして、転換させていくんですね。

「結婚するわけにはいかない」と思っているマインドをもし自分も持っているのかもしれないと思ったら……。
だけど、あっち側の世界の住人を見たときに心がチクチクするのなら
あっち側の世界に行きたい自分もいるんだなって、思ってみていただきたいんです。

そして、ひとりでやらなくてもいいんです。
抵抗する思い、いっぱい出てきますから。
誰かと一緒にそれらの思いを超えていっていただきたいんですね。

あなたが本当にほしいと思っているものは、あなたにとってとても大切なものなんです。
それを手に入れていいんだっていう許可を、自分に出してあげてくださいね。

一人きりでなんとかしようと悩んでいたら
どうぞカウンセリングもご活用ください。

いつでも、一緒に伴走させてくださいね。

Yさん、ありがとうございました。
このブログを読んでいただいたみなさま、わかるわかる~って思っていただいたみなさま。
Yさんの決心がうまくいくよう、応援のエネルギーを送ってみてくださいね。

その応援は、きっとあなたにも返ってきます。
それが心の法則なんです。

自分はこれがほしいんだって、思えますように。
あなたのほしい未来を手にできますように。
応援しています!

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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