恋愛心理学

甘えられないしっかり者の長女の恋愛がうまくいかないのは…

中村陽子/心理カウンセラー

どうやって甘えればいいのかわからない。
甘えたり、頼ったりするのが上手な女性を見ていると、正直、腹が立ってしまう。

自分でもかわいげがないな、って思うけど。
どうすればいいのか、わからない……。

自分のことは自分でなんとかしなきゃ。自分でできるようにならなきゃという生き方を長い間してきた自立女性は、甘えられない、甘え方がわからないという気持ちを抱くようです。

実は、どうやって甘えていいのかわからないという人は、子どものころ、早くに自立をした人が多いんです。

例えば
お母さんの愚痴の聞き役をずっとしていた。
お母さんがいつも大変そうで、自分が迷惑かけないようにしっかりしなくてはと思った。
手のかかるきょうだいがいて、お母さんがいつもその子にかかりきりだった。
お父さんの会社が倒産したなど、家庭の状況が大変な時期があり、自分は親に負担をかけてはいけないと思ってきた。
お父さんが家で暴れていて。自分がお母さんを守らなきゃと思った。
お姉ちゃんだからと言われて、自分のことは我慢してきょうだいの世話をしてきた。
etc…

自分のことは自分でできるようにならなきゃ、親の負担にならないためにもちゃんとしなきゃと思って、やってきたことが多いんです。
子どものころから。

さらにいうと。
甘えられない女性は、お母さんを守る役をしていることも多いんです。

頼りにならないお父さんの代わりに、自分がお母さんを満足させようとしてきた。
暴言を吐くお父さんから、お母さんを守ろうとしてきた。

こんなふうに自分がお母さんを男として守るんだと思ってきたとしたら、
心理的には、お母さんの夫がわり。
(お母さん以外の家族の誰かを守るために、男役をしていることもあります)
男役をしているので「自分は長女というより長男」と感じていることもあるかもしれません。

お母さんの夫がわりということは、どういうことかというと。
お母さんの横に自分がいる状態、なんですね。

お母さんの横に、夫役として自分がいる。
すると「私も大きくなったらお嫁さんになりたい♪」ってなりにくいわけで(心理的にはお母さんと結婚しちゃってるみたいなものなので)。

自分では意図してないんだけど、仕事優先の生活をしていたり、パートナーをつくるにしても結婚できなさそうな男性(不倫、野良猫男子、経済的に不安定な彼など)を選んでしまったりということが起こります。

自分の横にお母さんがいる、という状態です。

つまり
自分の横に、彼(夫)がいる

と、なりにくいわけなんです。

パートナーシップでは
男性が守る側、女性が守られる側に立てると
「頼りになる彼と一緒にいられて、安心できる」と感じられるのですが

お母さんを守ってきたタイプの自立女子は
自分が守る側、に立ちやすいんですね。

そのため、パートナーシップを組もうとしたときに「女としての私」を守ってくれる人の位置に、男性が入りずらくなってしまうんです。

そのため、男役をやってきたタイプの人は……
・自分よりも強い男性(超自立男性)を選んで守ってもらおうとするものの、相手が超自立なのでなかなか近づけなくて寂しい思いをする
・やさしいけれどいま一つ頼りにならない男性と付き合って、自分が守る位置のままでいる
ということになりやすいんですね。

また、お母さんの母親役になってることもあります。
お母さんの愚痴の聞き役をして、なぐさめてきた。
・お父さんと結婚なんてするんじゃなかった。私は不幸だ、私の人生にいいことなんてないというお母さんのそばに寄り添って、愚痴を聞き続けて、なぐさめてきた。
・「自分は親に捨てられた、みんな私のことを見捨てる」と言い続けるお母さんを、なぐさめてきた
・子どもっぽくて少女のままでいるお母さんをいつもなぐさめてきた。
そんな場合は、お母さんの母親役になっていることも多いんです。

そうなるとパートナーシップでは、男性と縁遠くなっていることがあるようです。
例えば、周りの友達は結婚したり彼がいたりするけれど、自分だけなかなか彼ができずに取り残されているように感じて悩んでいたり。
あんまり彼がほしいと思っていないんだけど、そんな自分に「あれ?なんかおかしいのかな?」と感じたり。

男役としてお母さんを守り、お母さん役として愚痴を聞いてあげた。
そんなふうに両方の役割をしていた人も少なくないかもしれません。

いずれにしろ
ここらへんに、しっかり者の長女の恋愛の悩みが出てくるんですよね……。

だけど、しっかり者の長女の中にだって、自立女性の中にだって、心の中に「誰かに守ってもらいたい」「誰かに見つけてもらいたい」という女の子の自分がいるんです。

ほんとうはその女の子の自分をを、誰かに見つけてもらいたい、誰かに触れてもらいたい、誰かにわかってもらいたい。
だけど、守ってもらいたい女の子の自分、ほんとは誰かに甘えたい女の子の自分をなかなか見せられなくて、ひとりさびしさを抱えていたりもするんです。

そして、表に出られない女の子の自分が、周りの幸せそうな女性たちを見たときに悲しむんです。
どうしてみんなは、あんなふうに幸せになれるの? 
どうして自分はなれないの?って。

お母さんを守る生き方をしてきた人は、もしかしたら女性特有の疾患を持っていることもあるかもしれません。

家族のために頑張ってきた。
だけどその分だけ、自分が女性として生きることを後回しにしてきた。
そんな悲しみも、あるかもしれません。

だけど
ほんとは、誰かに守ってもらいたいですよね。
ほんとは、誰かにわかってもらいたいですよね。
ほんとは、誰かと出会って、一緒に生きていきたいですよね。

だとしたら、女の子の自分を救ってあげませんか。
女として生きることを後回しにしてきた自分を、救い出してあげませんか。

ずっと我慢して、閉じ込めてしまった女の子の自分を助け出して
その子の声を聞いてあげませんか?

そして、その子に「女として生きていい。女としての幸せをつかんでいい」と許可を出してあげませんか?

親を守る役割をしてきたために、閉じ込めてきた女の子の自分。
その自分とつながる。そしてその自分を表に出していく。
かわいい女の子としての私に、表に出てきていいよ~って言ってあげる。
誰かに守ってもらってもいいんだよ~って言ってあげる。
自由になっていいんだよ。ほしいものを手にしていいんだよ~って言ってあげる。

もう十分、頑張ってきましたよね。
そろそろ自分を解き放ち、自分のために生きてもいいですよね。
自分のことを幸せにしてあげても、いいですよね。

自分を置き去りにしたまま、一生懸命がんばってきたとしたら。
疲れてて、当然です。
なんで自分は頑張れないんだろう、なんて思わなくっていいんです。

自分を大切にする。
自分の気持ちに耳をかたむける。
そんなことから、始めてみませんか。

自分の気持ちに耳をかたむけ始めると。
きっとちょっとずつ、変わっていきます。

なにがしたいの?と聞かれるのがつらい、って声もいっぱい聞きます。
それはそうだと思うんです。
なにがしたいのか、いまはわからなくってぜんぜんいいんです。
自分の気持ちに耳をかたむけることをしながら、これから見つけていけばいいだけなんです。

誰かのために頑張ってきた生き方をしてきたあなたは、とてもやさしい愛情豊かな人なんです。
だからこそ、自分のことも幸せにする。

もし、これまで生きてきた中で「抑え込んできた自分、いるかもしれない」と思うなら。
その自分の声を一緒に聞いていきませんか?
よかったら、お手伝いさせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
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私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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