「独身。子どもラストチャンス!」のあとに、見えてきたもの

中村陽子/心理カウンセラー

子どもがほしいーーーーっ。
DNAが叫ぶ時期、ある気がします。

私自身は、41歳~43歳がピークだった気がします。

子どもがほしくてほしくて。
「もうこれでラストチャンスだぞ」と体が訴えている。
そんな感覚だったんです。

女性の体の変化を感じつつ、身もだえするような苦しさがありました。
子どもほしいよーーーーっ。

人それぞれ「この年齢までに産みたい」があって、その時期に「子どもほしいとDNAが叫んでる!」期に突入したというシングル女性の声を、雑誌の取材をしているときによく聞いていました。

で。
私の場合は41~43歳が最大のピークだったんですね。
「産むなら、ラストチャンス!」と。

しかし、独身。
子どもつくれない
それが、とっても苦しかった記憶があります。

でもね。
41歳になったときに、決めたんです。
最大限、やれることはやろうと。

「本当はやったほうがいいのはわかってるけど、やらずに後悔」だけは、避けたかったんですね。

そのとき、決めたことがあるんです。
「頼りになる男性と、一緒になりたい」と。

そこから、婚活が始まりました。
イロハからのスタートです。

「自分より頼りになる男性、ぜんぜんいない」と思ってました、41歳まで。
本当は、それまでだっていたはずなんです――。
でも、まるで視界に入ってきませんでした。

私自身、女子力や女性らしさとは、ほど遠く。
スカート持ってなかったし、化粧っけなかったし。
女子っぽさとか、女性らしさとか、ぜんぜんわからない。
「どうやればいいの?」
そんなレベルからのスタート。

恋愛本の著者さんに
「隙が大事なんです」と教えてもらっては、「隙ってわかりません!」と思ってました。

ネットで調べましたよ。
「隙 作り方」

だって。わからないんだもの
(調べても、ちっともわからなかったけど)。

そんなこんなで、
「頼りになる男性じゃなきゃ、やだーーーっ」と思っていた私の婚活は、なかなかうまくいきませんでした。
(この「やだーーーっ」が、うまくいかない原因でもあったのですが)

カウンセリングの勉強を始めてからも、
「頼りになる男性が、いいんです」と言うと、「(いまのままでは)無理でしょう」と。

頼りになるタイプの男性は、お姫様タイプの女性とマッチングする。
私みたいな「頼りがいのある女」は、マッチングしないと。
(当時は、そんなふうに聞こえていたんですね)

「頼りになる男性」とお付き合いしたこと、ほとんどなかったんです。
「私が大黒柱、やらなきゃ~」と思って、生きてきたタイプだったんです。

男性性が強い私へ、いろんな声がありました。
「あなたみたいなタイプに、頼りがいのある男性はマッチングしませんね」という声や
「あなたにはいっぱい、女性らしいとこありますよ」という声。

自分でそれまで思っていた自分のイメージは、前者でした。
でもね
後者を、信じたんです

「あなたみたいな姉御タイプには、無理でしょ」と言われること、たびたびあったけど。
その言葉を信じなかったんです。

何を信じるかは、自分で決められるんだなって。
いま、振り返りながら思います。

「あなたにはいっぱい、女性らしいとこありますよ」
と言ってもらった言葉を信じて、よかったなと思っています。
信じたほうに、心は向かい始めるから。
すると、信じたものが手に入るから――。

何を信じるか。
自分で選択できるんです。
応援してくれる声を、信じてみるんです。

「女性らしいとこ、いっぱいありますよ」を信じた先にあったもの。

男っぽく生きてきた私には、「男性の気持ちがわかる」という能力が備わりました。
頼りがいのある男性の気持ちが、手に取るようにわかるんです。
そんな男性たちを包み込む女神性を開花することができました。
そんな男性たちにとって、頼りになる女性にも、なることができました。

女性性も男性性も、両方ある。
それが、強みだってわかったんです。

さらに。
「女性らしさが、よくわからない」と思いながら、女性らしさを模索してきた私は
女性性の価値がわかるし、人の中の「隠れてしまっている女の子らしさ」を見つける目も持てました。

自分には「なかった」と思ってきたものって、「才能」に変化したりするんです。
「本当はほしかったもの」だからこそ、「才能」になるんですね。

自分が生きてきた歴史の中で、
無駄なものはありません。

どんな体験も、
その中に自分なりの意味を見出すことで、次につなげる何かにしていくことはできるんです。

子どもが持てなかったとしても、
代わりに、クリエイトする何かを見つけることはできる。

未来につながる何かに、自分の力も活かせているんだ。
未来につながる誰かのために、自分の体験を生かせているんだ。
未来につながる誰かに、自分の体験を伝えられているんだ。

未来にこだわる必要さえ、ないかもしれません。
誰かのために、自分の力を活かせている。
何かのために、自分の体験を生かせている。
誰かと一緒に、いまを生きている。

そう思えれば、子どもじゃなくても、きっと心は満たされる――。
そう、思うのです。

あなたは、何がほしいですか?
あなたを、どんなふうに活かしたいですか?
あなたは、何を伝えたいですか?
あなたは、誰とどんなふうに生きたいですか?

自由に、考えていいんです。
本当に自由に、制限なく、「こういうのがいいな~」を考えていいんです。

「子どもは産まなかったけど、
40代後半で結婚して『とっても仲のいい夫婦』になって、
『結婚生活って、楽しそうだな~』というモデルになる」
みたいなことだって。

「家族っぽい、村っぽいコミュニティをつくれたらいいな。
雑談したり、一緒にごはん食べたり、助け合ったり、お醤油借り合ったり。
そんなコミュニティをつくれたらいいな」
みたいなことだって。

ぜんぶ自由に、生み出していい。

あなたは、何がしたいですか?
あなたを、どんなふうに活かしたいですか?
あなたは、誰に何を伝えたいですか?
あなたは、誰とどんなふうにいたいですか?

しんどいくらいに、子どもがほしい。しんどいくらいに、子どもほしかったの次のステージとは 子どもを持つのか、持たないのか。そのギリギリの選択を迫られるのが女性の場合、40歳~42歳な気がしています。 子どものいない女性...

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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