問題が起こるのは、本来の自分を取り戻すため
どうして彼と別れることになっちゃったんだろう。
なんで家庭も持たないまま、ここまで来ちゃったんだろう。
なぜ仕事でこんなにも行き詰まってしまったんだろう……。
なんでこんなことになっちゃったんだろうという壁にぶつかった時。
自分の何が悪かったんだろう、何がいけなかったんだろう、どこで間違えちゃったんだろうって、「いけないところ探し」をしてしまうものです。
そして
あのとき、ああしておけば。
あのとき、あんなことしなければ。
と、ついつい自分のいたらなかったところを探してしまう。
そして。
もっと若いころから気づいてればよかった。
人生どこで間違えたんだろう……と遡って考えてしまったりします。
「自分が悪かったんだ、自分がいけなかったんだ」と反省しすぎて、「これまでの自分の生き方が、そもそも間違ってたんじゃないか」と自分のすべてを否定したくなってしまうこともあるかもしれません。
というのも。
「ほんとは、もっとうまくやりたかった」という気持ちがある分だけ、自分を責めてしまうのです。
そうなんです。
「ほんとは、もっとうまくやりたかった」という気持ちから、自分を責めてしまうのです。
だけど。
うまくいかないことが起こるのは、必要だから起こっているのかもしれないという見方もできるんですね。
必要だからとは、どういうことかというと。
これまでのやり方、これまでの生き方、これまでの自分からシフトチェンジするチャンスが来た。そんな見方もできるんですね。
例えば、失恋。
自分があんなことさえしなければ、彼と別れずにすんだのにと思うことがあるかもしれません。
あのとき、私が爆発しなければ別れずにすんだのにと思うなら。
そこには、自分の気持ちを我慢して、ほんとの気持ちを誰にも見せないで、自分ひとりでやらなきゃと思ってきた自分がいるのかもしれません。
彼の前でもっといい彼女、理想的な彼女になれたらよかったのにと思うなら。
そこには、ほんとの自分を表に出したくても出せないでやってきた事情があるのかもしれません。
なんでも言うことを聞いてくれる彼だからって、わがままばっかり言ってあぐらをかいてしまったと思っているなら。
そこには、子どもの頃にずっと甘えられずにきた自分がいるのかもしれません。
問題が起こるのって、表に出たがっている自分がいるからなんです。
表に出たがっている自分って、いまの自分からはきっと想像もつかないようないきいきとした自分です。
いきいきとした自分、情熱的な自分、人懐っこい自分、天真爛漫な自分、とってもかわいらしい自分、バイタリティあふれる自分……。
昔、なんらかの事情があって、「もう傷つかないように」って閉じ込めてしまった、もともとのいきいきとした自分がいるんです。
問題が起こるのは、そのもともとの自分が表に出たがっているからなんです。
だから。
なんでそんなに我慢してきたんだろう。
なんで仮面をかぶらなきゃいけないって思ってきたんだろう。
どうして甘えられずに来たんだろう。
そんなふうに自分の気持ちを見ていってあげるんです。
責めるんじゃなくて、どういう事情があってこうなったんだろうって。
自分のことをわかってあげるんです。
そうすると
だんだんと、一枚一枚薄皮がはがれていくかのごとく
それまで外側を覆っていた何かが、はがれていきます。
それは、必要だったから着た鎧かもしれないし、傷つかないために身につけたものの見方かもしれないし、こうしたほうがいいと思ってやり始めた役割かもしれません。
それらがだんだんとはがれていくと、だんだん自分の気持ちが見えてきます。
寂しかったんだ、悲しかったんだ、わかってほしかったんだ。
それらは、ずっと見ないようにとフタをしてきた気持ちかもしれません。
だけど、これらの気持ちって大事なんです。
いったんね、これらの気持ちとちゃんとつながるといいんです。
すると。さらに、それらの気持ちを超えた先の自分もいます。
ほんとは、こんなにも誰かに寄り添ってあげたかった私。
こんなにも、誰かを愛したかった私。
こんなにも熱い想いを持った私。
こんなにも誰かと心を通わせたかった私。
こんなにも誰かを笑顔にしたかった私。
昔、「もう傷つかないように」って閉じ込めてしまう前の自分です。
彼のことが好きで好きで。だけどすごく傷ついちゃったから。
誰かを一途に好きになる私を閉じ込めちゃった。
お母さんと心を通わせたかったけれど、それが無理だったから。
わかり合うことを諦めて、ひとりの自分だけの世界観を持つようになった。
だけどほんとは、わかり合うこと、心を通わせ合うことがしたくてしたくてたまらない私がいた。
そんな閉じ込めちゃう前の自分が、いるんです。
いきいきとした自分。
自分にとってとても大事な自分らしさをいっぱい持ったままの自分。
その自分を取り戻すために、問題が起こっているのかもしれないんです。
だから。
何が悪かったんだろうって、自分を責めるんじゃくて。
本来の自分らしさを取り戻すチャンスが来たんだって思ってみるといいんです。
もしかしたら、いま、大変な気持ちをいっぱい抱えているかもしれないけれど。
これを越えた先に、きっとあなたらしい生き方が待っています。
ほんとうはこんなふうに自分を表現したかった。
ほんとうはこんなふうに誰かを愛したかった。
ほんとうはこんなふうに誰かに寄り添いたかった。
ほんとうにしたかったことのできる生き方が、越えた先に待っています。
だから、自分と向き合ってみませんか?
責める必要はぜんぜんなくて。
ただただ本来の自分らしさを取り戻すために。
あなたがあなたらしくいきいき生きられるように。
お手伝いさせてくださいね。