婚活、結婚したい

結婚できない理由を探しても、婚活はうまくいかない

中村陽子/心理カウンセラー

結婚できない理由は、探さないほうがいい

なかなか結婚できない。
あれ?私だけ、結婚してないんじゃないの?
周りはみんな結婚できてるのに、どうして私だけ???

そんなふうに思ったとき、ついつい「結婚できないのはなぜ?」とうまくいかない原因探しをしてしまいがちです。

結婚できないのは、自分に何かが足りないから?
結婚できないのは、年齢のせい?

いったん考え出すと、あれもない、これもない、あーだからダメなんだ~と
うまくいかない理由が、いくつもいくつも出できたりします。

心当たり、ありませんか?

うまく行かせたいのに、うまくいかないと。
「うまくいかない原因探し」をしてしまうんです。
けれど、原因探しをするほど……次のような気持ちになります。

うまくいかない原因探しをすればするほど
・どんどん自信がなくなっちゃう
・うまくいくと思えなくなっちゃう
・気力もなくなってくる
・気分的に疲れてくる
・どうせ何かしてもムダと思えてくる……。

「うまくいかないスパイラル」に突入してしまいやすいのです。

うまくいかない原因ばかりを見ていると……

さらに……。
うまくいかない原因探しにハマりはじめると、こんな現象も起こります。

「男性に好かれる人、結婚したいと思われる人って、
きっとこんな女性に違いない……」

男に好かれて結婚できる女性像を、自分の中で勝手に作り上げてしまうんですね。

かわいくて癒し系の女性が、いいに違いない。
料理ができて家庭的な女性が、いいに違いない。
ちょっと抜けてる天然な女性が、いいに違いない。
男性を立てることのできるかわいげのある女性が、いいに違いない。

と、脳内妄想をどんどん膨らませていってしまうんですね。

「自分にはあれもこれもない」というワナ

するとどうなるかというと……。

自分のことを、あれもない、これもないと「ないものばっかりの私」に感じる一方で

結婚できる女性像を「自分とはぜんぜん違う、好かれる女性」として作り上げてしまうんです。

そして、
ないものばっかりの私のことを、だめだめに感じてどんどん自信をなくす。
結婚できる女性像は自分とは違う存在なんだと、思ってしまうことが起こります。

ないものばかりの私 < 結婚できる女性

だけどこれは、心の中で起きていることなんです。

これを「ないものばっかりのワナ」と呼びたいと思います。

ないものばっかりのワナにはまると
「私にはあれがない、これがない、ない、ない、ない……」と
「ない」に目が向くようになってしまうんですね。

言い換えれば

「ない」にアンテナが立ってしまいます。

(自信がなくなるのも、うなづけます…)

ここで、「自分は結婚に縁がないんだ……」と諦めてしまいたくなる気持ちが出てきたりします。
(そうそう、いま、そんな感じと深くうなづいている方も、いらっしゃるかもしれませんね)

「自分ではない何者か」になろうとしていませんか?

さらにさらに…。

それでも、諦めそうになる気持ちを乗り越えて、よーしがんばるぞと思うとどうなるかというと…。
「自分ではない何者か」になろうとし始めることが多いんです。

「こんな私では、結婚できない」と思った

「結婚できる女性はこんな人像」に自分を合わせようとする

「きっと男はこういう女性が好きなんでしょ」という(脳内妄想の)女性像に、自分をはめていこうとするんです。

だけど、本来の自分とは違うものを目指すので、
「なんか中途半端な感じの自分」になってしまったりします。

そうすると

本来のよさが消えてしまい、その人らしさがなくなった状態になってしまいます。

私らしさが消えてしまうんですね……。

そして、相手から見たときに「どういう女性なのか、よくわからない」という人物になってしまうんです。

さらに、自分ではない自分になろうとした結果、「○○な女性みたいに、なれていない」と感じて、自信も持てなくなってしまうのです。

こんなふうにうまくいかないスパイラルにハマってしまっているのは
「うまくいかない原因探し」をしたから、なんですね。

うまくいかない原因探しをしても、うまくいかない。

自分のよさ、自分らしさを取り戻す

じゃあ、どうすればいいのかというと……。

そうなんです。
自分のよさ、魅力、自分らしさを思い出すことなんです。

自分に「ある」ものに、目を向けよう

「自分ではない何者か」になろうとしているときは
「ない」に目が向いて、「ない」にアンテナが立ってしまいます。

私には○○がない。
私は○○じゃない。
私は○○みたいじゃない。
→だから、男性に好かれないんだ
etc…

だけどこれは、ほんとうのことではないんです。

いまは「ないもの」に目が向いているだけ。
自分の意識が「自分ではないもの」に向いて、「ない、ない」と感じているだけ。

そこで、スイッチを切り替えるといいんです。
どう切り替えるのか。

「ある」ものを見る。

自分らしさ、自分のよさ、自分にもともとあるものに目を向けていくんです。
というのも、自分らしい魅力をほんとうはたくさん持っているからなんです。
(そこに、いま、自分では価値を感じられていないというだけなんです)

例えば
婚活がなかなかうまくいかなくて、何度も諦めそうになりながらもこうして続けているということは
それだけ「誰かを愛したい」という想いがあるから……ですよね。

私の愛情、情熱をほんとうは注ぎたい。
私の愛情、情熱を注ぐ相手がほしい。

そんな熱い想いを心の奥に秘めているということですよね。

誰かのために、自分の情熱を注ぎたい。
誰かを応援したり、愛したりしたい。

自分の中に誰かを愛したい気持ちがこんなにもあるんだと、心から思えたとき。
こんなふうに思うかもしれません。
「私と一緒になったら、きっとあなたは幸せだよ~」って。

ほかにも、自分では気づいていないかもしれないけれど。
たくさんの魅力があるはずなんです。

そんなあなたに、ぜひ考えてみていただきたいことがあるんです。

 

あなたが、未来のパートナーに与えてあげたいものはなんですか?

・おいしい~って言いながら、一緒にごはんを食べてあげられる
・誰よりも私が味方になって、応援してあげられる
・私と一緒にいると、元気が出る
・一緒にテレビを見ながら、笑い合える。楽しい時間を一緒に過ごせる
・けっこうヌケたところがあるから、「僕が頑張らなきゃ」って思ってもらえるかも
 etc…

どんなことでも、かまいません。
思いつくままに、5個でも10個でも、20個でも挙げてみてください。

そこに思いを馳せれば馳せるほど、きっと自分のよさを思い出せるはず。
たくさん、思い浮かべてみてくださいね。

もし、ひとりで考えていても、ピンとこないという方は
いつでもお手伝いさせてくださいね。

結婚したいけど、したくない。潜在意識の原因を探ってみよう
この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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