自立系キャリア女性は、頼れる男性に縁がないのか?

中村陽子/心理カウンセラー

仕事はけっこう順調なほうだと思う。
趣味も自分なりに持っている。
自分を楽しませることができるのかも、知っている。

でも恋愛が……うまくいかない。

だって。
私のことをいいと言ってくれるのは、頼りない感じの男性ばかり。
やさしいし、言うことも聞いてくれる。
だけど彼だと、もの足りない。

本音を言えば、自分より強い男性がいい。
頼りになるって思える男性がいい。

でも、そんな男性なんてどこにいるの?

頼りになる男性って、ほとんど結婚しちゃってるじゃん。
それに、いたとしても、私のことなんていいと言ってくれない。

みんなは結婚してるのに、彼氏がいるのに。
私みたいな自立系女子で、結婚している人たちって
学生時代の出会いだったり、20代のうちの出会いだったりするんだよね。

私は、その時期を逃しちゃった…。
だから、結婚なんてもうできないんじゃないか。

働いている間に、どんどん強くなっちゃった。
キャリアもついちゃった。

仲のいい男友達はいる。みんな既婚者だけど。
どうして私は結婚できないんだろうっていうと、彼らは言う。

「隙がないんだよ」って。

隙って、なんなのよーって思う。
ネットで、さんざん調べた。

隙 作り方
甘え方

でも、わからないものは、わからない!
こういうのを自立女子っていうんでしょ。
だけど、ここから抜けられないんですよ。

どうしたらいいのか、教えてよ!

***

と……
私自身、思ってました。つい数年前まで。

強くなっちゃった自分の人生、全否定したくなった時期もありました。はい。

働いてちゃんと稼げるようになろうって思ってきたのが、悪かったんだろうか。
学生時代の女友達は、みんな結婚してるのに。
20代のころに付き合っていた彼と結婚するのがベストだったんじゃなかろうか。
どこで間違えちゃったんだろう。

でも、いまから思うと、
自分が強くなったのは、働き始めてからではなかったんです。

もっと前から、男として生きてきたとこが、あったんです。
「男にならなきゃ」みたいに、自分で思ってたところがどうやらあったみたいです。
無意識レベルのお話なんですが。

ただね。
もともとが「男っぽい」なら、男っぽく生きる人生に疑問を抱くこともないはずなんです。
もともとが「男っぽい」わけじゃないから、男っぽく生きてる人生に疑問を持つようになったのです。

もともとが、男っぽいわけじゃない。
そうなんです。

もともとは、女の子っぽい自分が、自分の中にいるんです。

だから。
頼れる男性を欲してるんです。
「頼れる男性に、私も守ってもらいたい」
そう思う女の子の自分が、いるんです。

自分は、頼れる男性となんて縁がない。
自分より強い男なんて、いない。
そう思いながらも、心のどこかで強い男を求めているのだとしたら……。

守ってもらいたい自分、女性として生きたい自分にOKを出すこと。
ここからスタートするといいのかもしれません。

いままで男性的に生きてきたとするなら。
女として幸せになっていいのかもしれない
と思うことから、スタートするといいのかもしれません。

男っぽく生きてきた自分のがんばり、認めてますか?

男性的に生きてきたのには、理由があるはずなんです。

それは、誰かを守ろうとしたのかもしれないし、
男の子であることを望まれていると思って、誰かのために男の子になったのかもしれないし
男の子じゃなくてごめんなさいって思ったのかもしれないし。

いろんな理由があるはずなんです。

これまで男性的にがんばってきた自分を「この生き方は間違いだったんじゃないか」と責める必要なんて、ひとつもありません。

がんばってきた自分のがんばりを、認めてあげてくださいね。
自分ではそのがんばりを認めることができないかもしれないけれど。
がんばってきましたよね。
誰かのために、がんばってきましたよね。

男性的に生きてきた自分に、私はけっこう誇りを持ってます。
だって、そうやって生きてきたんだから。

男性性と女性性のバランスをとればいいだけ

あとはね。
いままであまり表に出てこなかった女性的な自分に「表に出てきていいよ~」って思ってあげられるといいんです。

バランスな、だけなんです。
いままでは、男性的な自分ばっかり、表に出してきただけなんです。

いま
男性的な自分8:女性的な自分2
だとしたら。

お相手の男性は、女性性の高い男性のほうが、二人のバランスがとりやすくなります。
だから、やさしいけれど頼りないと感じる男性が、あなたの前に現れているのかもしれません。

これが
男性的な自分6:女性的な自分4
とか、バランスが変わっていったら。

出会う男性が変わってきます。

もしくは。
なかなか人に見せることのできなかった、守ってほしい女の子の自分を
男性の前で見せることができたなら。

いまのままの自分でも、守ってくれる男性に出会えるかもしれません。

もしくは。
目の前の頼りない男性の中の男性性が引き出されて、彼が「頼りになる男」に変わっていくかもしれません。

いずれにしても、バランスなんです。

女性的な自分をだんだん表に出せるようになっていくとバランスが、取れるようになっていきます。

出会う男性が変わったり
男性との接し方も変わったりしていくんです。

バランスな、だけなんです。

女として幸せになっていい。
そう聞いても、幸せって言葉がいまはピンと来ないかもしれないけど。

女として生きていいんです。
守ってもらっていいんです。

ひとりで強く生きなくて、いいのかもしれない。
そう思える日を一緒につくっていきませんか?

いつでもお手伝いします。
お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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