人生やり直したい・停滞感

もう一度、自分の人生を取り戻すために

中村陽子/心理カウンセラー

いまの自分の状況に、ぜんぜん満足できない。
満足もなにも、いまの自分には何もない。

もうこんな年齢になってしまった。いまさら、取り返しもつかない。
どうにもならない、どうしようもない。
だけど、しんどい。

もし、そんな思いを抱えているとしたら。
それは、「いまの自分にOKが出せないこと」の苦しさかもしれません。

人は、葛藤を抱えることがあります。
葛藤というのは、引き裂かれた想いです。

いまの自分に対して、「そんなんじゃだめだ、だめだ」と言っている自分がいる状態。
それがつらいのです。

たぶんそれは。
昔、「こうなりたかった自分」がいたのでしょう。

「こうなりたかった」という思いが強すぎて、「なれなかった、なれなかった」と責めているのです。
「本当は、ならなきゃいけなかったのに」と責めているのです。

「こうなりたかったのに、なれなかった」
「本当だったら、こうなってなきゃいけなかったのに」
という思いは、「もう、そう思わなくていいんだよ」と自分で自分を許さない限り、なくなることはありません。

自分で「もう、そう思わなくていいよ」と思うまで
「こうなりたかったのに、なれなかった」
「本当だったら、こうなってなきゃいけなかったのになれてない」
を持ち続けてしまうんです。

これは、本当にしんどいことです。
なぜなら、いまの自分を認めることができないからです。

いまの自分だって、いろいろやってきた。
いまだって十分いろいろやっているはずなのに。
そう思うことができなくて、いまの自分を全否定してしまう。
「たいしたこと、やってない」と思ってしまう。

だけど。
いまの自分だって、ここまでくるのにベストを尽くしてきているはずなんです。
「こうなりたかった自分」から見たら、ぜんぜん大したことやっていないように思えるものだけど。

それでも、いまの自分だって、自分なりのベストを尽くしてきたはずなんです。
その「やってきたこと」に目を向けてほしいんです。
じゃないと、「やってきたこと」の価値がゼロになってしまいますから。
ゼロじゃないのに。いままで自分なりにやってきたのに。

昔。
なりたかったものがありました。
ずっと「自分は、なれなかった」と思って生きてきました。

代わりに、見つけた道もありました。
だけどその道も、途中で退場になりました。

どうしてうまくいかないんだ。
全部途中で、ついえてしまう。
自分はなんてダメなんだ。何もできてないじゃないか……。

そして、諦めてしまったんです。
なにかを頑張ること、もうできないって思いました。

負け犬として生き続けた時期がありました。

どれくらいかな。
5年かな、10年かな。

負け犬感。
かなりしんどかった、気がします。

だって。
もうそのルートを歩くことはできないのに。
「なれなかった自分は、負け犬」と思い続けなきゃいけなかったから。

過去に戻ることができないのは当たり前だけど。
先に進むこともできない。

自分の未来を想像するなんてこと、ぜんぜんできなくて。
自分の人生終わっちゃったと、宙ぶらりんのまま生きていた気がします。

もう頑張れないって、諦めたから。
もう無理だって、諦めたから。
だけど、諦めのなかにいた時期。世界がモノクロに見えました。

ずっと
「本当はこうならなきゃいけなかったのに、なれなかった」と思ってました。
「こうならなきゃいけなかった自分」と「いまの自分」を比べて、「ぜんぜんだめだ」と叩いていました、自分で。

そんなに叩かれたら、頑張れなくなります。
当たり前です。
自分で自分に、パワハラしてるのと同じだから。

少しでも頑張れなくなると、「頑張ることさえできない自分って、ダメだ」とまた叩かれます。自分に。

もうだめ、ヘトヘト。

燃え尽きます。
だって、叩かれて叩かれて叩かれて。
だけど何をやっても、満足してくれないから。

そんなこと続けてたら
燃料、なくなります。
もう頑張れなく、なります。

ここまで頑張れなくなっても――。
「本当なら、こうなっていなきゃいけなかったもの」を手放せませんでした。
ずっと自分を責めながら、自分にムチを打ってきた。

そろそろその道から、降りてもいいのかもしれません。
「降りていいよ」と自分に言ってあげても、いいのかもしれません。

ヘトヘトになる道を、ずっと行くこともできるけど。
そうじゃない道を選ぶことも、できるのかもしれません。

そうじゃない道とは……。
「自分の心が喜ぶこと」を選ぶ道です。

「こうならなきゃいけない」を手放して
心の内側からの「こうしたい」「これができたらうれしい」をしていくこと。

それは、自分の心を取り戻すこと。
目の前に選択肢が出てきたときに
いつも「自分の心が喜ぶほう」「自分の心が満たされるほう」を選ぶんです。

そんな選択、すぐにできるようにならないかもしれません。
だとしたら、こう思ってみてもいいのかもしれません。

「自分を生かす道を歩きたい。
だから、自分の心が喜ぶほう、自分の心が満たされるほうを選んでみたい」と。

自分の人生を自分の手にして、いいんです。
だって、自分の人生だから。

自分の人生を取り戻すことは
自分を生かす最大の道だから。

もう頑張れないとき。人生の転機を呼び込むチャンスにする

このままでいいのかな?を転機にする2つの質問

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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