ありのままの自分を受け入れるとは何か――どんな自分もOKと思い出すこと
ありのままの自分を受け入れるとは
ありのままの自分を受け入れる。
自分を好きになることが大事というけれど。
「ありのままの自分を受け入れるって、どういうことかわからない」
そんなふうに思うこと、ありますよね。
ありのままの自分を受け入れるって、どういうことなのでしょう。
とてもシンプルにいうと
やさしい自分も、やさしくない自分も、怒りんぼの自分も、人には見せられない自分も……
いい悪いの区別をつけずに
「ぜんぶ、自分だよね」と思えることです。
人に知られたら嫌われるかも……
誰もがみんな「隠したい自分」を持っている
人は、「こんな自分なんて、人に見せられない」という面を誰しも持っているものです。
「こんな自分を見せたら、どう思われるだろう」
「こんな自分は、誰にも受け入れてもらえない。みんな引いてしまうに違いない」
「こんな自分は、失望されるに違いない」
そんなふうに「もし人に知られちゃったら――どうなるんだろう」と思っている面を、誰もが持っていたりします。
ひとつやふたつじゃなく、かなりたくさん。
そして「こんな自分なんて、見せられない」と思っている面に、自分でダメ出しをしています。
だけど。
誰かから「そんなあなたって、よくないと思う」とキッパリ言われたわけではなく
自分で「こんな自分って、よくないよね(人に知られちゃだめだよね)」と思ってしまった部分なんですね。
「こんな自分って、よくないよね」と思ったのは
最近のことかもしれないし、
10年前のことかもしれないし、
思春期のころかもしれません。
もっと前かもしれません。
そして「こんな自分って、よくないよね」と思った部分を、隠しちゃうんです。
「人に、知られたらまずいぞ」って。
「人に知られたらまずいぞ」と思って隠している部分が多ければ多いほど……
<ありのまま>では、いられなくなります。
↓
↓
↓
つくった自分 ←だけど窮屈
みたいな構図が、心のどこかにあるわけです。
隠したい自分があると
自分らしくいられなくなる
「こんなの見せたら、まずいって」と思っているところが多ければ多いほど
見せたらまずいものを隠したり、抑圧したりするので(潜在意識も含めて)
自分らしくいられなくなります。
なんか、窮屈だな~って。
だけど。
繰り返しになりますが、
「こんなの人に知られたら、まずいって」
「こんな自分、人前に出せないって」
という思い自体が、「誰かに言われたから」ではないことが、圧倒的に多いんです。
自分で自分を、隠しちゃってる……。
でも。
隠さなきゃいけない自分って、そんなに隠さなきゃいけないものなのでしょうか???
ぐるぐるしたネガティブな気持ちは
話すことで手放せる
「あー、こんな自分はだめ~」と感じるとき、
なんか、いや~な気持ちもくっついてきたりします。
このいや~な感じ、できれば感じたくないですよね(ほんと、やだやだ)。
しかも。
自分一人で抱えていると
ネガティブ~はグルグルして、どんどん重くなっちゃいます。
どよよよーーーん。
で・す・が。
このネガティブ、スパッと手放してもいいのかもしれません。
手放す方法
ネガティブを手放す方法は、人に話すこと。
自分ひとりで抱えていたものを、人に話して「外に放す」。
話す=放す
実際に人に話してみると、こんなふうに思うかもしれません。
「自分では、めっちゃ重大な、隠さなきゃいけない自分と思ってたけど。
あれれ? 人の反応ってぜんぜんそうじゃなかったぞ。
自分が思ってたほど、隠さなきゃいけないものでも、ハズカシイものでは、なさそうだぞ」
そうなんです。
隠さなきゃいけないって、思っているからしんどいんです。←ここポイント
隠さなきゃって思ってしまう、この瞬間に生じているいや~な気持ちは
自分が自分に思っている、ことなんです。
隠さなきゃを超えて、人に話してみる。
誰かに、話してみるんです。
そうしたら……
「隠さなきゃ」が「隠す必要なかったんだ」に変わるんです。
誰にも話さなかったことを、手放すと
自己肯定感が上がる
隠さなきゃいけないことなんて、なかったんだ。
それは、とても大きな気づきになります。
「こんなふうにネガティブ~に思わなくてもよかったのかも」
そう思えた分だけ、自分のことが好きになれます。
これが心理ブロックが外れる瞬間であり
心が軽くなる瞬間であり
ものの見方、感じ方が変わる瞬間でもあります。
自分一人では、そう思えないんです。
「こんな自分、だめでしょー。人に知られたら、めっちゃヤバイでしょ」とビビリます。
だからこそ、人の力を借りるといいんですね。
「これまで言えなかったのだけど。
ちょっと話してみた。
思い切って、話してみた」
すると、自分では予想もしなかった反応が返ってきたりするんです。
「あれ? ぜんぜん変なふうに思われていない。
あ、大丈夫だったんだ……」
これを「許し」と言います。
自分へのダメ出しをやめるには
「自分以外のものごとの見方」を借りること
「私も、案外捨てたもんじゃないのかも」って。
そう思えたら、いまよりずっとラクに生きられるはずです。
ほしいものや幸せも、手に入りやすくなるはずです。
それに、ダメなとこがあってもいいじゃないですか。
部屋を片付けられない自分。
休日にグダグダしていてリア充な人を嫉妬しちゃう自分。
人のよくないところばっかり見つけて、ケチをつけてしまう自分。
カップルや家族連れを見ると、いや~な気持ちになる自分。
友達の結婚を喜べない自分。
親孝行どころか、実家にぜんぜん顔を見せる気になれない自分。
ほんとは暗~い自分。
どんな自分がいたって、いいじゃないですか。
どんな自分もいていいと思えること
ありのままの自分を受け入れるということ
「人に見せたら、どう思われちゃうだろう」という部分にも、
自分の心の中に居場所を与えてあげるんです。
「自分のこんな部分なんて、ないほうがいいんだ」
「こんなところがあるから、だめなんだ。なくなっちゃえばいいのに」と思わないこと。
どんな自分もいていいよ~って、思ってあげる。
人間だもの。
自分の中に「ブラックな自分」がいて、いいんです。
もちろん「うまくいかなかった自分」も、いていいんです。
だって。人間だもの。
どんな自分がいてもいい
ダメな自分も、失敗しちゃった自分も、ブラックな自分も
みーんな、いていい。
「そういうとこも、あるよね」と
否定や批判をせずに、受けとめる。
こんなふうに「どんな自分もいていいよ」って自分に言ってあげられるようになると、
身の周りにおだやかさ、やさしさ、平和、あたたかさ……が流れ始める。
そんな感じ。
目線(アンテナ)も 「ダメダメちゃんな私」ではなく「なかなかな私」に、どんどん向くことが多くなります。
世界や自分を見るときに 目を向ける部分が、変わっていくんです。
こうなってくると。 毎日が楽しくなってきます。
朝起きて、たとえ曇りの日であっても「今日もいい日だな~」と そんなふうに一日が、始められるようになっていきます。
「いいもの」に目が向き、
「いいもの、いい状態」に自分をシンクロさせ、
自分がいい状態でいられます。
すると、恋も仕事も遊びも人間関係も…… いい流れを引き入れやすくなるんですね
自分を受け入れる魔法の言葉
もし自分にダメ出ししちゃう気持ちが出てきたときには
「ま、そう思うこともあるよね。
そんな気持ちになることあるよね。
そんなとこもあるよね。
だって、人間だもの」
こんなとこ人に見せられないなって思っちゃう自分がいて、いいんです。
ぜーんぜんOK。
みんな誰しもそういうとこ、ありますから。
ほんとにOKなんです。
で、できればね。
こんな自分なんて人に見せられないと思ってきたことを、誰かに話してみてくださいね。
ずっと誰にも見せられなかったところを、誰かに聞いて受け止めてもらうだけで、ふっと軽くなることってあるものですから。
よかったら、お手伝いさせてくださいね。
そしていいところ、やさしいところ、すてきなところも、
一緒に見つけるお手伝いをさせてくださいね。
自己否定しちゃうとき、モヤモヤな気持ちをラクにするコツ
自己肯定感が低いからって、自分にダメなところがあるわけじゃない