自己実現、やりたいこと

ほんとにやりたい仕事をしていきたい。だけど……と思うとき

中村陽子/心理カウンセラー


好きなこと、やりたいことを仕事にする……。
このテーマに、個人的によくかかわってきた気がしています。
前職で、雑誌を作っていたんです。
そこで、よく取りあげるテーマだったんです。

好きを仕事にする。
雑誌の編集者としてこのテーマにかかわっていたころは見えなかったものが、最近は見えてくるようになりました。

好きって何かというと。
想いなんじゃないかと思うんです。

誰かのために何かをしたいという想い。
これをすることで、誰かを笑顔にしたいという想い。
これを世の中に広めたら、世の中が幸せになるんじゃないかという想い。
これを世の中に送りだしたら、世の中がもっとよくなるんじゃないかという想い。
後世のために、これを残したいという想い。

人それぞれ、心の中に持っている思いが仕事を通じて表現されている。
そんな状態が、好きを仕事にしている、やりたいことを仕事にしているって状態なのかなって。

ひとりひとりが持つ、それぞれの想い。
誰もがきれいになれるよってことを知ってもらって、女性たちに元気になってもらいたい。
ひとりひとりの力をもっと活かせるように、サポートしたい。
もっともっと自分らしくいきいき輝けるよって伝えたい。
etc…

それぞれが持つ想いは
いまの仕事の中に落とし込んでいける想いかもしれないし、
いまとはぜんぜん違う「やっぱりこれがやりたい」ということの中で実現させたい想いかもしれません。

いまの仕事の中で
やりたいことの中で
自分の想いを形にして表現していけたら、うれしいだろうと思うんですね。

やりたいことを仕事にするといったとき、新しいことを始めるだけがやり方なわけではなくて
いま取り組んでいる仕事の中で、自分の想いを表現していくことも
きっとできると思うんです。

どうやったら、自分の想いを仕事の中に入れ込んでいけるんだろうって思いながら仕事をしてみると、いまとはちょっと違う角度から仕事を見ることもできるかもしれません。


また、やっぱりこれがやりたいというものを持っている人にとっても
いま、やりやすい時期に来ているんじゃないかなと思うんです。

というのも。
会社員として組織で働きながら、土日のちょこっと時間を使って別のことをするということがしやすくなっているように感じるんですね。

・会社の仕事以外にもうひとつ別の仕事をする人が増えている
(会社以外でも、自分の力を使っていこうという流れが大きくなっている)
・ネットを使って「自分はこんなことやってます」と発信できる(お客さまに知ってもらうことができる)
・小さな空き時間を使って、自分ができることを提供する場が増えている

もし、何かしてみたいものがあるのなら。
いまの仕事と掛け持ちしながら、はじめてみることってできるかもしれません。
ほんとにほんとに小さいことからはじめてみて、一歩一歩大きくしていく。
そんなことも、できるかもしれません。

だけど。
ほんとうに「これがしたい」ってものほど。
そこに向かう手前で「いやいや、無理でしょ」「そんなこと言ったって、できるわけないでしょ」という気持ちが、ムクムクと出てきたりもするんですね。

むりでしょ。
そういうのは簡単だけど。実際ムリでしょ。
疲れちゃって、それどころじゃない。
とか。

ほんとにこれがしたい、というものの手前で
「むりだよー」「できるわけないよー」という気持ちって、どうやら出てきたりするみたいなんですね。

むりだよー、できるわけないよーって。
こわいってことにも、つながってるみたいなんです。

だって、それはそうですよ。
それだけ自分にとって大事なものだから。
自分にとって大事なものほど、こわいって気持ちは出てくるもののようなんです。

むりだよーって思って、そのまま「ま、いっか」と思えるならそれはそれでよし。
だけど、むりだよーって思って、でもそのあとモンモンとしているなら。
やっぱり、実現していきたい自分の想いがあるのかもしれないですよね。
誰かのために役立てたい想いが、あるのかもしれないですよね。

だとしたら。一歩あゆみを進めてみる。
これまでの生き方をガラリと変えるわけじゃなく、
これまでの生き方にプラスアルファするやり方で、一歩あゆみを進めてみる。

そんなこともできるかもしれません。

人の道のりの中で、ある時期まで、自分の意思のようで自分の意思じゃないところで生きていることって、あったりします。

こうしなければならない、を優先しなきゃいけないような
そっちの気持ちに引っ張られて、生きている時期ってあったりします。

そういう時期から、早くに抜けられた方がいいかどうかはわからなくて。
そういう時期にも意味があるから、そういう時期を過ごしているんですよね。

でも、あるとき
「やっぱり、自分のこの想いを生きてみたい」
「自分のこの想いを表に出してみたい」
という、もぞもぞとした想いに突き動かされて、動き出してみたら。

あ、やっぱりこれがしたかったんだな
という生き方にシフトチェンジしていくことも、あるかもしれません。

でもこれだって、ガラリと全部を変えるんじゃなくて。
これもやるし、いままでの仕事もやるしと、うまくバランスとりながらやっていく方法だって、あったりすると思うんです。

やり方とか、バランスとか。
人それぞれに、しっくりくるところを見つけていけばいいんだろうなと思うんです。

動きたいけど動けなくて、もぞもぞむずむずとしている時期もあっていい。

それぞれが、それぞれのやり方で
自分の咲かせたい花を、咲かせられるといいな~。

いつか、あなたらしい花を咲かせることができますように。
その咲かせた花で、あなたが笑顔にしたい人を笑顔にできますように~。

30代からの「何がしたいのかわからない生き方」を抜け出すヒント
この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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