自己実現、やりたいこと

これからどう生きるか~自分らしさのタネを掘り起こしつつ、ビジョンを描こう

中村陽子/心理カウンセラー

先週は、これからどんなふうに生きていくのがいいんだろう…。
そんなお話を伺うことがとても多い週でした。

自分と向き合う時間が増えたこともあり、この大きな変化の時期だけに、「自分はほんとうはどう生きたいんだろう」という自分の本質とつながる問いが出てきているんですよね。

心の内側にいろいろな思いが湧き上がってきて、アップダウンやそわそわした感じがある人もいるかもしれません。いまの心のゆれは、過去の思いを手放すために出てきていることが少なくないようなんですね。

それらを手放しながら、「自分はどう生きたいんだろう」「どう生きられたらうれしいんだろう」ということに向き合う。
そんな時期のようです。

常識、価値観、ルールが変わっていき
自由度がどんどん高まっていく

これまで「従わなくてはいけないから」「そういうものだから」と、
決定権が自分にない状態で、過ごしてきた人は多いかもしれません。

けれど。
この大きな変動期を経たあとで、旧来型の常識、価値観、ルール、性格様式がどんどん「もう、これに従う必要はない」となっていくとしたら。

例えば……
会社員も、副業もする。
会社員と副業のハイブリッド型の働き方、したければしてもいい。
社内でも、副業パートナー制度が登場。ほかの会社で本業しながら、うちの会社で副業パートナーとして働くAさんともともと社員のBさんと同じチームで働いたり。

働く時間も自己裁量で決められるようになったし。
オフィスに行かなくてもよくなったから、どこに住んでもいいし。

ヤフーの副業人材制度(他で本業を持ちながら、副業で働いてくれる人材)が話題になっていますが、大きな会社がこれだけドドンと打ち出したことで、雇用の自由化の流れはこれから加速することが予想されます。

きっとこれから、自由度がどんどん増していくと思うのです。

自由度が高まるほど
自分はどうしたいのかが大事に

自由度が高くなればなるほど

「自分はどうしたいのか」
「何をしているときにわくわくするのか」
「自分をどんなふうに使いたいのか」
「どんな人たちと一緒にいたいのか」
そんな自分軸が大事になっていくんですね。

旧来型の「しなければならない」が、ゆるんでいけばいくほど
「自分はどうしたいのか」が大事になっていくんですね。

自分らしさのタネを掘り起こそう

自分はどうしたいのかがわからない。
でも、大丈夫です。
自分の中に「どうしたいのか」を実は持っているものなんです。

いまはそれがまだ見えていないだけで。
自分の本質ってちゃんとあるんです。

「自分はこういうことが好きなんだ」
「こういうことが気になって放っておけないんだ」
「自分のこういうところが、いいところなんだ」
「自分って、こういう部分があるんだ」

「こういうことは、できちゃうけど。やってても楽しくないんだ」
「こういうことには、放っておいても手が伸びるんだ」

自分と向き合ったり、過去を振り返ったり、手放したりといった作業をする中で、自分にとって大事なものが掘り起こされたり、わかってきたり、見えてきたりするんです。

イメージとしては、自分にとっての大事なタネみたいな感じでしょうか。

自分らしさのタネ、掘り起こしておくとめっちゃおすすめです。
カウンセリングでもいろいろ話す中で、自分の特徴って見えてきたりしますよね。「自分にはこういうところがあるんだな~」って。
それらはぜーんぶ、立派なタネです。

こんなふうに生きられたらいいなを
書き出してみよう

そして。そんなものがぼんやりとでも見えていたら、
「これからどうしたいんだろう」を、あれこれ書き出してみるといいんですね。

・自分のこういう部分を使って、何をしたいと思ってるんだろうな、私は。
・どんなことができたら、うれしいんだろうな、私は。
・どんな人たちと、どんなふうに生きていきたいかな、私は。
・当面はこんなふうになりたいな
・ゆくゆくはこんなふうになりたいな

といったことを、あれこれ書いてみるといいんですね。
いつでも書き直しOKなので。
思うままに、書いてみるのがおすすめです。

「今現状がこうだから、思い描いたところでムリ」
という考えは、いったん横に置いて。

現状がどうであれ、それは横に置いたまま
こうなりたい
こうなったらいいだろうな
こんなふうに自分を活かしたいな
こんな人たちと一緒にいたいな
といったことをあれこれ思い描いてみるといいんですね。

いま、とってもいい準備期間なんですね。
だから、いーっぱい、自分らしさのタネ、自分の本質を見つけてみてください。

そして。
ネガティブな思いだけに囚われるのではなく、ワクワクする思いにも時間を使ってみてください。
「こんなふうに生きられたら、楽しいな~」というワクワクの発想に、時間や思いを投じてみるんです。

それがきっと未来につながっていきます。

奥の奥に封印されてるタネもある

自分らしさのタネや自分の本質って、心の奥に埋まっているものもとても多いんです。

表面に近くて、見つけやすいものもあれば
奥の方にあって、掘り起こすのにちょっと時間がかかるものもあります。

でも、コロナによって大きな変動期にある今、いつもなら掘り起こすのにちょっと時間がかかるものが、表に出てきやすくなっているようなんですね。

私自身、先週出てきたものがありました。
薄々はわかってたんですが。
「やっぱりこれだったか~」というタネ。

それは、とても小さな子供のころに封印したもので、さらに思春期にも封印したもので。
たぶん何重にも封印されていたと思われる、タネでした。

自分でも、「まあそうだよね、やっぱりこれだよね」と思わざるを得ないもの。
でも「とはいっても……それを実現したいといっても……」と思ってしまうようなもの(あくまでも自分的に)。

だけど。
このタネは、私にとっては大事なタネなんです(まだ受け入れたくないと抵抗してますが。笑)

こんなふうに。
タネっていくつもいくつもありまして。
そして、自分がほんとうにこれが実現できたらいいだろうなと心の奥でネガがっているタネほど、受け入れるのに抵抗が出たり、時間がかかったりするようなのですが。

でもそれは、それだけずっとずっと昔から「ほんとうはこうだったらいいな」という、自分にとって大事な願いのタネなんですね。

これから3年後、5年後、20年後……。
自分の心が喜ぶような生き方をするためにも。
自分らしさのタネを探して、ビジョンを描いてみませんか?

ライフシフトーこれからの自分をつくるために、ほしい生き方を描いてみよう

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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