K-1ご参加ありがとうございました!(諦めと絶望から抜けるための補足)
こんにちは。カウンセリングサービスの中村陽子です。
10/23(日)にK-1(講演者No.1)グランプリが開催されました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
講演している私がいうのもなんですが。
どの講演もほんとうにたくさんの想いや体験から得たことが詰まっていて。
ご参加いただいたみなさんにも、何か、想いに触れていただいたり、心の癒しへのヒントを感じていただいた時間になっていたらいいなと思っています。
今回、講演をするにあたり。
ブログに、応援にきてくださいねと書いたんです。
自分の力だけではとても乗り越えられない何かがあって。
この半年はずっとそれと葛藤してきたように思っています。
ご参加いただく(だろう)方々の顔を思い浮かべることが、力になりました。
みなさんから、力をもらいながら講演の原稿を書きました。
当日も、聞いていただいたみなさんから、力をいただき、最後まで話しきることができました。本当にありがとうございました。
また、投票をいただいた方。コメントをいただいたみなさま。
ほんとうにほんとうに、ありがとうございました。
原稿をつくるにあたり。
ご参加いただくだろう方々の顔を思い浮かべたとき
届けたい想いが、出てきたんです。
予選会で話したバージョンにも、届けたい想いはあった。
もうひとつのバージョンにも、届けたい想いがある。
うんうん唸りながら2つ作って、前日の夜寝る前まで、どっちにしようかめちゃめちゃ悩んで。
後者を選んで、今回の講演となりました。
20分の時間では伝えたいことを入れ込むのに、ぜんぜん収まらなくて。
伝わったかな、届いたかな、どうかな……と、いまも思ったりしています。
自分の気持ちを人に見せない。
こうなるのには、それぞれの事情があります。
私の場合は、16歳のころに、自分の気持ちを見せたら親が苦しむと思ってから。
自分の気持ちを見せなくなりました。
自分の気持ちを見せたら、迷惑をかけてしまう、負担をかけてしまう。
自分の気持ちを見せたら、相手を傷つけてしまう、苦しめてしまう。
自分の気持ちを見せようにも、まるでわかってもらえない。
いろんな事情があると思うんです。
そして
自分の本当の気持ちを誰にも見せなくなる
自分のしんどさを誰にも見せなくなる
自分でも自分のほんとの気持ちがわからなくなる……。
そんなことが起こるようなんです。
しんどい気持ち、つらい気持ち、悲しい気持ちを自分の中で抱え続けると。
それはどんどん重たさを増して、たまっていきます。
怒りで自分のしんどい気持ちを抑え込むから、怒りも自分の内側にため込みます。
その怒りが、「自分を責める」「他者を責める」という形で現れます。
自分を責めたり、他者を責めたりするのが脳内で続いているうちに、自分のことを嫌いになります。ネガティブな妄想を抱いている自分を、「こんな自分を人には見せられない」とも思うようになります。
そしてますます、人に自分の本当の気持ちを見せなくなる。
しんどい、つらい、いやだ、こんなふうに思っている自分がいやだ……。
そこから抜ける手がかりは
いまの苦しみやしんどさは、自分ひとりで抱え続けているというやり方が生んだ苦しみかもしれない
と思ってみることなんです。
ちなみに。
ネガティブな妄想を抱いている自分を、「こんな自分を人には見せられない」とも思っている人には、心根がとてもやさしい人が多いんです(自分ではそう思えていないものなのですが)。
なんらかの理由で、なんらかの事情で
自分の気持ちを見せるわけにはいかないという生き方をしていると
鎧を着こむようになります。
鎧の自分と、内側の自分。
内側の自分は、たくさんいて、自分から切り離したり、心の奥に埋め込まれたりしていて、自分では意識できなかったりします。
切り離したり、埋め込んだりした自分。
この自分をひとつ、またひとつと取り戻していく。
すると、心が蘇ってくるんです。
面白さ、楽しい、うれしい、これが好き……。
これらの感情が、わからなくなっている。感じなくなっているとしたら。
もしかしたら、切り離したり埋め込んだりしている自分がいろいろいるのかもしれません。
切り離したり、埋め込んだりしている自分は、感情的に縛られてしまって、その部分のマインドは過去のある時点で止まったままになっているものです。
感情的に縛られてしまっている――。
なぜかというと。
自分のそのとき感じた気持ちを「見せちゃいけない」「出しちゃいけない」と閉じ込めたから。
もしくは、その瞬間に感じるにはあまりにつらすぎて、心を守るために切り離したのかもしれないから。
だから……
切り離したり、埋め込んだりしている自分を取り戻したり、心を蘇らせたりするのに
必要なのは
自分の気持ち、誰にも見せなかった自分の気持ち、思いを
誰かに打ち明けること、誰かに見てもらうことなんです。
ひとりで自分だけで「見せちゃいけない」「出しちゃいけない」と抱え続けてきた。
そのやり方。
いまの苦しみやしんどさは、自分ひとりで抱え続けているというやり方が、生んだのかもしれない。
心の痛みや苦しみは、誰かにわかってもらうことで溶けてなくなります。
誰かと心をつなげることで、切り離した自分とも、再びつながりを取り戻すことができるのです。
切り離した自分とのつながりを取り戻すためにも、誰かと心をつなげるんです。
だから、誰かたったひとりでいい。
自分の誰にも見せなかった気持ちを、誰かに一緒に見てもらう。
それを自分に許してあげる。
それが、諦めと絶望から抜けて、心を蘇らせるための鍵なんです。
自分の心が何も感じられない。
諦めと後悔の中にいて、もう先のことなんてぜんぜん見えない。
そんな状態を私たちの心理学では、デッドゾーンと呼んでいます。
カウンセリングで、デッドゾーンにいる方のお話を聞かせていただいています。
1年とか、人によっては2年とか、お話を聞かせていただいています。
そんな元デッドゾーンの方から、最近、ハッピーな報告いただいたり
この1年ですんごいラクになったと思う、なんかぜんぜん違うと思うとおっしゃっていたり。
また仲間内でも、デッドゾーンを抜ける手前(直前)にいるね~という話になったり。
(ちなみに、デッドゾーン抜ける手前は「疑い」がめっちゃいっぱい出てきます。
あっちの方向に行くんだろうなと思う気持ちと、いやいや絶対それはないからみたいな気持ちと出てきたり。また、次のステージに進むことへの躊躇で、なんか落ち込み気分になることも)
うわ、すごい。
抜けつつある……。次のステージ行きつつある。
という話。
最近、耳にすることが多いんです。
だから。
いま、諦めや絶望の中にいるとしても大丈夫です。
抜けられます。
ということで。
補足ができて、ほっとしております。笑
みなさまご参加いただきまして、最後までお聞きいただいて。
ほんとうにほんとうに、ありがとうございました。