恋愛心理学

ふだんはしっかり者なのに、恋愛で重たい女になってしまうわけ

中村陽子/心理カウンセラー

普段はとても自立的で、しっかりしている、頼りになると思われている自立的な女性が、恋愛になると超依存的になってしまい、彼の言動に一喜一憂して激しくアップダウンを繰り返すような恋愛をしていたり、彼から重たいと言われてしまったりすることがあります。

「周りからしっかりしていて、一人で何でもできる人と思われていて、自分でも実際そう思っているんです。だけど恋愛になると、彼に振り回されてしまいます。彼からのLINEの返事が遅いと不安になってしまったり、彼が忙しいのはわかっているのに会いたい会いたいと言って困らせてしまったりしてしまうんです。彼から最初の頃の印象と違うと言われてしまって。自分でもどうしてこんなに彼のことばっかりになっちゃうんだろうと思うけど、彼のことで頭がいっぱいになってしまうんです」

仕事や友達との間では、しっかり者の自分でいられるのに。
恋愛になると、依存的な自分になってしまう。

どうしてこんなことが起こるのかというと。
子ども時代に満たされていない気持ちが、彼に対して出てしまうからなんです。

まずは、心の距離感のお話です。
自分と友達、自分と会社の同僚、自分と上司などなど
人との関係性において、心の距離感はそれぞれ違いますよね。

この心の距離感で一番近いのが、親です。
パートナーは、その距離感と同じところに入ってきます。

自立的なタイプの人は、子どもの頃に甘えたり、わがままを言ったり、わかってもらったり、自分に関心を持ってもらったり、そばに居てほしいと思ったりなど、子どもとして当たり前に持っている感情を抑圧していることが多いんですね。

たとえば、両親が共働きだったとします。
お母さんに甘えたり、今日学校であったことのお話を聞いてほしかったりしても、お母さんが忙しそうだと「迷惑をかけちゃうから」とそれらの気持ちを抑え込んでしまったりもするんですね。

自分の中に甘えたい気持ちや、もっと一緒にいたい気持ちがあったとしても、それらを持っていたとしても現実に満たされることは難しい。だとしたら持っているままだとつらいからと、自分の心の中に抑え込んでしまうんですね。

この抑え込んだ気持ちは、抑え込まれたままになっています。
つまり、自分の心の中に「ほんとはこうしたかった」という満たされていない気持ちが残ったままになっているんです。

それは大人になったいまでも、です。

その子どもの頃に抑え込んだ気持ちが、パートナーが出来たときにドドドッと出てくるんですね。

ほんとうはもっと一緒にいたい、甘えたい、かまってほしい……
いままで抑え込んでいた気持ちがドドッと出てきているため、彼との関係でさびしさを感じたり、もっともっと一緒にいたいのにという気持ちが出てきたりするんですね。

子どもの頃に抑え込んでいた気持ち、満たされなかった気持ちが、彼に一点集中で向かってしまいます。
過去の分がドドドッと乗った状態で、彼に向かってしまうんです。

ずっと我慢していた気持ちを彼に受け入れてもらえた。
そう思うと、それまで閉じられていた蓋が開いて
「あなたが私のこの気持ちを満たしてくれる人なんだよね」って、
彼に向かってしまうんですね。

ずっと我慢してきた分だけ、そうなってしまいます。
それは、しょうがないことだと思うんです。
だってずっと、我慢してきたから。
彼なら、受け入れてくれるんじゃないかって思えたから。

だけど、一点集中で一気に来られると、彼はびっくりしてしまうんです。
「自分には、受け止めきれないかもしれない」と、彼女の依存を重たく感じてしまうんです。
好きな彼女だけど、自分には受け止めきれないかもしれない。
そんな思いから、「付き合い始めたころと違う」という言葉になってしまったりするんですね。

自立的な人は、自分の依存心を嫌ったがゆえに、自立していることが多いんです。
「頼りたいと思ったところで、どうにもならない。だから自分でなんとかしなくては」「愚痴を言ったところで始まらない。とにかくやるしかない」など、ふだんは自分だけで解決しようとしています。

人に頼ったり、弱音を吐いたり、甘えたりということを、していないんです。
友達や職場の同僚など、誰かに愚痴を聞いてもらったり、弱音を吐いたりということをせずに一人でなんとかしているんですね。

ひごろ、誰にも依存心を見せていない分だけ
彼に一点集中してしまう。

彼に一点集中して、彼に全部満たしてもらおうとなってしまっているんです。

自分の抑えてきた気持ちを満たしてくれるのは、彼。
彼一点になってしまう。
抑えてきた気持ちが出てくれば出てくるほど、「彼にもっとこっちを向いてほしい」とも思ってしまう。

だから、彼からの連絡が少し開いただけですごく不安になったり、彼に「仕事で忙しくてしばらく会えなさそう」と言われると、「どうしてどうして」と彼をこっちに向けようと必死になってしまうんですね。

依存心があることが、悪いことではぜんぜんありません。
依存したい気持ちは、誰にでもあるものだからです。
あって、当たり前の気持ちなんです。

ずっと抑えてきた満たされなかった気持ちが、彼との関係で出てきたことは悪いことではありません。
言い換えれば、満たされなかった気持ちを満たしてあげる機会でもあるからです。

けれど「全部を彼に埋めてほしい」となってしまうと、彼はそれに応じられず、関係が終わりを迎えてしまうかもしれません。
せっかく好き同士になれたのに。
これで終わっちゃったら、悲しいですよね。

せっかく心を開ける彼と出会えた。彼との関係、いいものにしたい。
だとしたら、彼以外の誰かの手を借りながら
いま出てきている満たされなかった気持ちを、満たしてあげるといいんですね。

いま、彼が受け止められる分量を超えた依存を、彼に向けてちゃっているんだ。
過去に満たされなかった思いが、いま全部、彼に向かっちゃってるんだ。
そこは、彼のためにも、わかっておくといいんです。

・まずは、いままでずっと我慢してきた自分の気持ちに、ちゃんと気づいてあげること。
・そのうえで、人に話を聞いてもらって、満たされなかった悲しい気持ち、さびしかった気持ちなどを受けとめてもらうといいんですね。

カウンセリングで行っているインナーチャイルドセラピーで、子どもの頃の満たされなかった気持ちを自分で抱きしめてあげたり、わかってあげたり、満たしてあげたりするのも、とてもいいんですね。
自分では、いま手に負えなくなっているさびしさや悲しさなど、満たされなかった気持ちを満たしてあげることで、恋愛もラクになっていくんですね。

・寂しい気持ちを友達にLINEでつぶやいて聞いてもらったりなど、彼以外にも頼れる関係を作っていく。
これまで、誰かに弱音を吐いてこなかったとしたら、そんな関係をつくる機会なんだと思ってみるといいかもしれません。
彼以外の人にも、頼ること、弱音を吐くことを自分に許してあげるんです。

そうやって、満たされなかった思いを満たしたり、友達などに頼ったり弱音を聞いてもらったりしていくことで、すべてを彼に向けなくてもすむようになります。

繰り返しになりますが
依存心があることは、悪いことではぜんぜんありません。

いままで我慢してきたものを、いま満たしてあげるいい機会なんだ。
いままでの「弱音を吐いちゃだめ、頼っちゃだめ、全部自分でなんとかしなくては」というやり方を変えていく機会なんだ。
そんなふうに思って、自分の心を満たしてあげてくださいね。

みなさんの幸せなパートナーシップを心から応援しています。
お手伝いできることがあれば、いつでも、お声かけくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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