恋愛心理学

彼がいないのは自分に魅力がないから…という誤解

中村陽子/心理カウンセラー

自分には魅力がないと思っていませんか?

なかなか恋人ができないでいるとき、
「自分に魅力がないから恋人ができないんだ」と思い込んでしまっていることは少なくありません。

だけど「自分には魅力がない」というのは、誤解なんです。

自分に魅力がないのではなく、
・自分で自分の魅力がわかっていない
・自分の魅力を表に出していない
・自分らしさにOKが出せていない

ということのようなんです。

自分に合う人と出会うには、自分らしくいきいきすること

自分が自分らしく、いきいきしているとき。
自然といきいきとしたエネルギーがその人から出ているものです。
パートナーがあらわれるのは、そのいきいきとしたエネルギーを出しているあなたに、相手が引き寄せられてくるからなんですね。

自分に合ったパートナーと出会うという言い方ってありますよね。
これは、自分が発しているなんらかのエネルギーがあって、それに合う相手が現れるってことなんです。

そのなんらかのエネルギーって、例えばですけど
好きなことに夢中になって、いきいきしているエネルギー
楽しい~、うれしい~を感じているときのエネルギー
誰かを見守っているときの慈愛のエネルギー
凛としたかっこいいエネルギー
おちゃめでかわいいいエネルギー
母性的であたたかなエネルギー
などなど

自分がもっている魅力的なエネルギーのことです。

魅力的なエネルギーがお花が咲くように開いていくと、そこに蜂がよってくるかの如く
そのエネルギーに魅力を感じた相手が引きつけられてくるんですね。

だから
自分らしくいきいきしていること
よろこびや楽しみ、わくわくを日々の中で感じていること
をしていれば、自然と魅力的なエネルギーが自分から放たれている状態なわけです。

自分らしさを閉じ込めていませんか?

だけど……
とはいっても……
魅力的とは思えないとしたら。
考えられることがいくつかあります。

たとえば
自分らしさを抑圧していること。

なんかいきいきした感じがしない。
楽しさとか、喜びといわれてもピンとこない。

たとえばそんな感覚があるとしたら。
自分らしさを抑圧しているのかもしれません。

自分らしさ、自分らしい魅力って一人一人の中にあるものなんです。
天真爛漫さとか、ちょっと抜けているほんわかした感じとか、活発さとか、人なつっこいところとか…。
いろいろな魅力があるわけですが。

それらの自分の魅力(特徴)を、よくないものだと感じてしまったできごとが過去にあって、それらを封印してしまっている…ということはよくあります。

例えば
子どものころ歌を歌ったりしてみんなの注目を集めるのが好きだったんだけど、あるとき親から「恥ずかしいからやめなさい」と言われて、これをしたらいけないんだと思ったとか。

かわいいもの、きれいなものが大好きで親に「これきれいでしょ~」とよく見せていたけれど、ぜんぜん反応してもらえなかったので、こんなふうに思う自分っておかしいのかなと思うようになったとか。

もともと自分が持っていた自分らしさを「いけないもの」と思ってしまうことって、ほんとによくあることなんです。

だから、ほんとは自分らしい魅力をいろいろ持っているけれど、それらが表に出せていないということ。
ほんとにいっぱいあるんですね。

自分らしくいきいきするために

とはいえ、自分らしさってなんだかよくわからない。
そんなふうに感じているかもしれません。

そんなときは、自分の好きなことにいろいろ手を出してみるといいんです。
自分が好きと感じること、自分の心が喜ぶようなことをしているとき、自分らしいいきいきとしたエネルギーが自然に出てくるんですね。

そういうと、こんな声が聞こえてきそうです。
そもそも、好きなことがわからない…。

わからなくても大丈夫です。
好きなことがわからないなら、ちょっとでも気になるな、やってみたいな、昔やってみたいと思ったことがあったな、興味があるけど手を出したことがなかったなというものに、どんどん手を出してみるといいんですね。

やってみたけど、あんまりなんにも感じなかったなということもあれば
やってみたら面白かったと感じることも出てきます。
そうしたら、やってみたら面白かったと感じることにどんどんハマってみるといいんですね。

途中で飽きてもOKだし、どんどん違うものに興味が移っていってもかまいません。
それでも、興味を持って、ちょっとずつ面白がるようなことをしているうちに、だんだんいきいきオーラも出てきます。

自分の魅力を見つけていくには

自分には魅力がないともし思っているとしたら
表に出てきていない自分らしい魅力や、自分では気づいていない自分らしい魅力があるんだな~ということなんです。

自分の魅力を見つけていく方法はいろいろあるんですが。
簡単な方法としては、人の中に魅力を見つけていくことなんです。

あの人のああいうところ、素敵だな~。
あの人のいいところって、こういうところだな~。
と、人の中に魅力を見ていくこと。

自分の身近な人でもいいし、憧れのモデルや著名人でもいい。
あの人の、ああいうところって素敵だな~と感じるものを、具体的に書きだしてみるといいんですね。

・モデルの○○さんのすてきなところは、本当に楽しそうに笑うところ。無邪気に心から笑っているだけで周りの人を楽しくさせてなごませてしまう。

・友達の○○さんは、ほんとうにやさしい。誰かが困っているのを知るとさりげなくその人に手を差し伸べて助けている。ほんとに情が深くやさしい。

・友達の○○さんは、とても感性が豊か。生活の中に素敵なものを取り入れながら毎日の生活を味わっているところがとても豊かだなと思う。

などなど。

誰かの中に見つけることができる魅力は、実は自分の中にも同じものがあるんです。
投影の法則というものがありまして。
外の世界を見るときに、自分のフィルターを通して見ているんですね。
自分の中にないものは、外側(相手側)に見ることができないんです。

だから、「無邪気に心から笑っているだけで周りを楽しくなごませる」というものが人の中に見えるとしたら、自分の中にも同じものがあるということなんです。

だけど、そんなふうに言われても本人的には
自分と一緒にいても周りがなごんだり、楽しくなったりするわけがない。自分といてもつまらないと思う
なんてふうに思っているものなんです。
楽しませる資質がある分だけ、周りはほんとに自分といて楽しい?っていうことが気になっちゃうから、自分といてもつまらないんじゃないかって感じてしまったりしがちなんです。

でもいったんは
外側に見えている魅力って、どうやら自分の中にもあるらしい
と思ってみること。

え? ほんと???
って思いますよね。

だけど、どうやら自分にもあるらしいと思ってみる。

そして、それがほんとにあるんだとしたら。
使ってみたいな~と思ってみるといいんです。

自分にそれらの魅力があるとして、それを誰かに向けて、周りに向けて使っていくとしたら
どんなことができるかな、どんなことをするのかな、どんなふうに過ごすことになるのかな
って思いながら、やってみるといいんです。

あんなふうになりたいな、と思う人を真似てみるというやり方でもいい。

表に出ていないもの、表現されていないものなわけですから
使うこと、やってみることで、それらを自分の表に出していくんです。

自分の自己イメージ(自分ってこういう人)という枠組みを、超えてやってみる。
そうすることで、表に出していくことができるんです。

感情を抑圧していると、いきいきさも出てこない

また、自分らしいいきいきとした感じを抑圧している原因に、なんらかの感情を抑圧しているからということもあります。

とってもしんどいことや悲しいことがあったときに、泣いてはいけない、しんどいって思ってはいけないと思ってしまったとか。
ほんとうはとても寂しかったのに、寂しいと思ってはいけないと思ってしまったとか。
なんらかの出来事があったときに、感情を抑圧したとします。

そうすると
楽しい、面白い、うれしい、これが好きといったことも感じなくなってしまう。
ということも起こるんです。

感情は、「悲しい感情だけ感じないようにする」ということができないんです。
だから、ある悲しみをぎゅっと抑え込んだら、それと一緒にほかの感情たちも感じないようにぎゅっと抑え込んでしまうということになるんです。

感情を抑え込んでいる状態にいると、なんか平坦な感じがするかもしれません。
その平坦さの中にいるとき、いきいきとした感じはないかもしれないんですね。

そこから抜け出すには、悲しい、しんどい、さびしい、むなしいなどの心の中に抱え込んできたネガティブな感情に触れて解放していくといいんです。
抑圧されてきた感情は、感じられていない感情なのですが
感情は、感じ切ることでなくなっていきます。
抑圧してきたネガティブな感情を感じ切っていくことで、それらは解放されていきます。
そして感覚的に軽さが出てきたり、うれしい、楽しい、喜びといった感情も蘇ってくるようになります。

やり方って、それこそたくさんあるんです。
どんなやり方でもぜんぜんよくて、
自分らしさや、自分らしいいきいきとした感じを自然に発することができればできるほど
あなたは魅力的になります。

その魅力的ないきいきとしたエネルギーがどんどん高まれば、それに合った相手が引き寄せられてきます。
それは恋愛に限らず、人との出会い、仕事との出会いなど全般的に当てはまることなんですね。

自分らしさってこの程度、みたいなものってなくて
自分で決めている自分の枠を超えるような瞬間があればあるほど
そっか、こういうのも自分なんだ~って思えてきて
さらにどんどん魅力的ないきいきとしたエネルギーが出てくるようになるんですね。

魅力的なエネルギーが出れば出るほど、ステージが高まっていく。
そんなふうにも言えるかもしれません。

あの人だから魅力的に思われるんでしょ、ではないんです。
あの人だって、自分の魅力を表に出していなかったときはいまほどの魅力を感じさせなかったかもしれないんです。

あなたの潜在的な魅力をどんどん発して、恋も仕事も遊びもあなたの望むものを引き寄せてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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