恋愛心理学

結婚できない相手ばかりを選んでいたのは、過去の失恋の影響だった

中村陽子/心理カウンセラー

表面意識では結婚したいと思っているけれど、深層心理では結婚しないでいたいと思っていることがあります。
すると、婚活をするものの、お付き合いが始まらなかったり、付き合ったとしても結婚できない相手ばかりになってしまうということも、あるようです。

結婚したいのに、できない状況が続いている理由

例えば、こんなケースです。
結婚したいと婚活を続けてきたAさんには、悩みがありました。
なぜか付き合う男性が、三角関係になってしまうのです。
あるときは彼女持ちの男性、あるときは既婚男性。
付き合い始めたときは、彼らの背景を知らなかったのですが、あとから彼女がいたり既婚だったりすることがわかったのです。

好きになってしまったから、別れたくない。
結婚したい、一緒になりたいと思いながら2年、3年と付き合います。
ときどき「どうして結婚できないの!」という気持ちを相手にぶつけては、
「やっぱりこの人とは結婚に至れないんだ」と思って、別れる。
そんなことを繰り返していました。

どうして結婚できないんだろう。
いくら好きだからって、既婚者と付き合ってる自分が悪いんじゃないか。
と自分を責める気持ちも出てきます。

結婚できないことが、ちょうどよいとしたら

だけど、こんなものの見方もあるんです。
結婚したいのに、できない状況が続いているとしたら。
結婚できないでいることが、自分にとって都合がいいのかもしれない。

結婚できない相手と付き合いを続けているとしたら
その状態が「自分にとってちょうどいい」からかもしれない。

表面意識で結婚したいと思っていても、
深層心理で「結婚するわけにはいかない」と思っているとしたら
結婚できない相手と付き合っている状態が、ちょうどいいんですね。
結婚に至らないけれど、付き合っている状態が
深層心理的には、ちょうどいいということになります。

過去の大失恋、大きな別れの影響

とはいっても……。
結婚したいと思ってるのに。
どうしてだろう?どうしてだろう?

そんなAさんを掘り下げていくと、こんな話が出てきました。
婚活をする前、付き合っている人がいました。
彼とは長い間、同棲をしていたといいます。
一緒に暮らしていてとても楽しかったし、彼とずっと暮らしていけたらいいなと思っていた。家族のような存在でもありました。
けれど、別れてしまった。

別れた彼への思いが残っていて、先に進めない場合もありますが、
Aさんのケースでは、別れてしまったこと自体が影響していました。

あれほど長い時間を過ごしたのに。
別れてしまったら何の意味もなかったじゃないか。
いくら相手を愛しても、別れてしまったら何の意味もないじゃないか。
別れちゃったら、何の意味もないじゃないか――。

彼と別れた後。
自分の人生、何だったんだという無意味感に、長い間とらわれたことがありました。
彼との間に子どもを持つことを思い描き、家族をつくることを思い描いた。
彼のことも、まるで自分のことのように心配したり、応援したりしていた。
彼の夢を実現してほしいと、彼に想いをたくさん注いだ。

だけど、別れてしまったらゼロ。
何も残らないじゃないか。
家族もいない、子どももいない。
何も残らないじゃないか。

実はこの思いが、結婚を遠ざけていたのです。

いくら想いをたくさん注いだとしても、別れたら何も残らない。
あれほど想いを注いでも、別れたら何も残らない。
あの10年間は、ゼロになった。
なんの意味もなくなった。

もう二度と、同じ思いはしたくない。

同じ思いをしないためには、
彼のように近い関係に、ならなければいい……。

昔の別れの痛みが
結婚できない相手を選んでいた原因だったのです。

恋愛がうまくいかなくなったのは、いつから?

恋愛や婚活がうまくいかないとき。
「いつからうまくいかなくなったのか」を辿っていくことがあります。

前の彼? 前の前の彼?
すると「そういえばこの彼のときから、選ぶ相手が変わった、付き合い方が変わった、恋愛の仕方が変わった」という地点が見つかることがあります。
そういえばあのときから、自分の恋愛が変わったという地点です。

大好きだった彼と別れて、すごくつらくて、絶望的な気持ちになり
もう二度と、あんな思いはしたくないと思ったとしたら。
それ以降の付き合いでは、「昔ほど、好きにならない」「前のようには本気にならない」「あそこまで誰かに想いを注いだりしない」ということが、起こったりするんです。

無意識的にしていることだから、自分には自覚がないけれど。
「あそこまでは好きにならない、あそこまでは愛さない恋愛」
を知らず知らずのうちに、していることがあるんです。

未完了の想いを癒したら、愛したい気持ちが戻ってきた

Aさんの場合は、10年以上前に別れた彼でした。
「10年も経ってるんだから、彼に気持ちなんて別に残っていないし」
自分ではそう思っていた彼でした。

それでも、自分の想いを探っていくと、まだ未完了の痛みが残っていることがあるんです。

その痛みともう一度向き合い、自分の中に残っている気持ちを癒していくことで、再び、大切なものを取り戻すことができます。

Aさんには、セラピーで彼に向き合い、伝えたいことを思い浮かぶままに伝えてもらいました。
思い浮かぶまま、ただただ彼に、想いを伝えてもらいました。

すると、気づいたといいます。
彼と過ごした10年は、ぜんぜん無駄じゃなかった。
彼と過ごした10年は、とても大切なかけがえのない時間だった。

そして。
さらに、こんなことに気づきました。
彼と別れたからの相手には
彼のときのようには、自分の想いを注いでこなかった。
人を愛することに、リミッターをかけていたかもしれない。
自分ではぜんぜん気づいていなかったけど。

誰かをまた、心から愛してみたい。
誰かを心から愛せる自分のほうが、自分はきっと幸せだ。

そんな気持ちがわいてきた、と感じたそうです。

昔の未完了の痛みに向き合うことを通じて
誰かを心から愛すること。
誰かに自分の想いを心から注ぐこと。
を取り戻すことができたのです。


なぜか婚活がうまくいかない、恋愛がうまくいかないということが続いているなら。
昔の失恋を振り返ってみてもいいかもしれません。

あの彼と別れてから。
あそこまで、誰かを好きになることしていないかもしれない。
もしそんな思いがあるのなら。
なおさら、振り返ってみてもいいかもしれません。

もうずっと前のことだし。もうとっくに終わっているしと思っていても。
振り返ることで、「こんな思いがまだ自分の中にあったんだ」と気づくかもしれません。
そして同時に、とてもとても大切な「誰かを想う気持ち」を取り戻すことにもあるかもしれません。

よかったら、お話を聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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