恋愛心理学

女性性を受け取る、送る。そんな体験をしてみませんか?

中村陽子/心理カウンセラー

自分を見つめ直す作業
一人でやっていませんか?

自分を見つめ直したい、自分を変えたい。
その作業を、以前はひとりでやっていました。

いろんな本を買って、読んでみる。
ノート書き出してみる。

何年かに一回、1カ月の旅に出て。
日常を離れた環境で、いろんなことをノートに書き綴る。
そんなこともしてました。

たしかに、ひとりで自分と向き合うこともできます。
そこでは、自分の心の中にあるそのときのモヤモヤした思いはなくなっていったりするし、心の中の整理もできる。
だけど、ひとりで自分と向き合う作業の中では新しい視点を得ることはありませんでした。

自分を変えたい。
これまでの生き方を変えていきたい。
そう思ったときに大切なのが、新しい視点。つまり人の視点なんです。

これまでやってきて、うまくいかないことがある。
恋愛や人間関係や仕事で……自分なりに頑張っているつもりなのに、なぜかうまくいかないことが繰り返されてしまう。

そんなときに大切になってくるのが、人の視点なんです。

人の視点は、これまでにないものの見方を教えてくれる

人の視点って、自分にはないものを教えてくれます。
自分では思い浮かばなかったものの見方や発想を教えてくれるんですね。
ずっと自分ひとりでは受け入れなかった自分の昔のできごとも、人の視点を借りながら一緒に振り返ってみることで、あらたな解釈が生まれたりもするんです。

「想い」を感じるという体験

そしてなにより、人からの想い。
自分へと向けられている想いが、これまで自分ではどうにもできなかった心の中の氷を溶かしてくれるんです。

心の中に、凍らせている想いってあったりしませんか?
ずっと昔、子どもの頃とか思春期とかに起こったこと。
大好きだった彼と別れたこと。
それがあまりにしんどかったり、つらかったりして、自分では扱うことができないまま、自分の心の中に凍らせたままで残っている。

問題って、その凍らせた思いが「ここに凍らせたままの想いがあるよ」というのを知らせるために、起こってくるとも言われているんです。

その凍らせた想いを溶かしていく、その力をくれるのが
自分へと向けられた人からの想いなんですね。

ひとりでは凍らせたままにしかできなかったもの。
それを一緒にみつめながら、一緒に溶かしてくれる。
それが自分へと向けられた人からの想いなんです。

一昔前ならば。
コミュニティがありました。自分の住んでいる地域のコミュニティ、自分が育ってきた環境でのコミュニティ、働く場でのコミュニティ。
その中に、人とあたりまえに心を触れ合わせられたり、ただ自分という存在を受け入れてもらっていることを感じられたりも、したのかもしれません。
つらいことがあったんだとただ聞いてもらいながら、淹れてもらった一杯のあたたかいお茶が心になぜか染みる。そんな日常もあったかもしれません。

だけど。
そんなあたたかな場を感じることがないまま、自分のことは自分でやらなきゃと、自分の問題の解決策は自分で見つけ出していかなくてはとやってきた人も、とてもとても多いんじゃないかと思うのです。

ワークショップの場で、想いを受け取る、送る

ワークショップという場。
それがいまどきのコミュニティのひとつの形なのかなって思うんです。

初めて会う人なのに、なぜか気持ちを通わせることができた。
初めて会う人なのに、なぜか自分のことをわかってもらえた気がした。
初めて会う人なのに、なぜか自分のことのように思えた。心から応援したくなった。

そんなことが起こる場なのだと思います。

心って、主成分は想いです。
つらい想い、苦しい想い、しんどい想い、不安な想い。
あたたかな想い、やさしい想い、祈るような想い、願うような想い。

つらいとか、しんどいとか、不安とか、自分ではどうにも抜け出せそうにない感じとか。
それらをあたたかな想い、やさしい想い、やわらかな想いでくるんであげたら。
もう自分ひとりでで、つらいとかしんどいとか不安とかを抱え続けなくてよくなるんです。

女性性を感じるという体験

つらさをあたたかな想いでくるんであげる。
がんばってきた自分をやわらかな想いでつつんであげる。
自分に向けられた誰かの想いを感じながら、そんな体験をしていくこと。
また、同じように、誰かに向けて自分のあたたかな、やわらかな想いを送ること。

それがきっと、女性性を感じている体験なんです。
そして、自分の中の女性性をつかっている体験なんです。

誰かから女性性を受け取る。わかってもらう、つつんでもらう体験を通じて。
そして自分が相手をわかる側、つつむ側になり、自分から人に送る。

ワークショップの中で、そんな体験をいっぱいしていただけたらなと思うんです。
それは、誰かの女性性のカタチを自分に取り入れることでもあり
女性性が自分の中にもこんなにもいっぱいあったのだと、気づくことでもあります。

誰かと心を通わせてみる。
初めて会う人だからこそ、やりやすいかもしれません。
いつも会っている人に、自分のピュアさを見せるのって意外と恥ずかしかったりもしますから。

自分の中の心の凍りの溶かした分だけ
誰かの心の中の凍りも溶かすことができます。

自分の中の傷ついた男性性をやわらかな女性性でくるんだ分だけ
愛する人の心を、やさしくくるんであげることもできます。
そんなことができる自分って、すてきですよね。
自分の中の女性性に気がつくだけで、きっと自分のことを好きになれます。

ワークショップという場で、自分の女性性に気づく。
そんな体験をしていただきたいなと思っています。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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