失恋、復縁

失恋・離婚。相手から別れたいと言われて、自分を責めすぎていませんか?

中村陽子/心理カウンセラー
恋愛や結婚で、相手から別れを切り出されたとき。
実は自分を責めすぎて、自分を見失っていることはとても多いんです。

別れを切り出されたとき。
切り出された側は、あまりに突然のことに「え? どうして?」と驚き、原因探しを必死に始めます。

どうして別れるって言われちゃったんだろう。
自分の何が悪かったんだろう。

そして、「あのときのあの態度が、悪かったんじゃないか」「自分のこういうところが、よくなかったんじゃないか」と思い返しては、「こうなったのも、自分が悪かったんだ」と自分を責めます。

相手に「どうして別れるって言うの?」と聞いたときの「お前のこういうところが嫌だった」「こんなふうに我慢したんだ」というダメ出しの言葉を、文字通りそのまま受け取ってしまい、「自分のここが悪かったからだ」と自分を責めることを加速させます。

相手の気持ちが離れて行けばいくほど、「自分のこういうところが悪かったんだ」と自分を責めてしまうのです。

場合によっては。
自分のダメダメなところを次々に探し出しては、自分を粉々に破壊するくらいまで、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。

けれど自分を責め続けることは、負のスパイラルしか生み出しません。
立ち上がれなくなってしまうのです。

◇自分を責める気持ちの奥にあるもの

気づいてほしいことがあります。
そこまで自分を責めるのは、どうしてなのでしょう……。

自分を責めてしまう気持ちの奥には、「本当はもっとやさしくしてあげたかった」という思いがあるのです。

もっとやさしくしたかった
気持ちをわかってあげたかった
もっと上手に愛したかった……

そんな思いがあるのです。

もっとやさしくしたかった。
もっと愛したかった。

自分の中にあるそのピュアな想いは……「愛情」です。
愛情があふれんばかりにあるからこそ、「もっとこうすればよかった」と自分を責めているのです。

繰り返しますね。
そこにあるのは、あふれんばかりの愛情です。

◇「苦い経験から学んで成長した自分」の存在に気づこう

「あのとき、こうすればよかった」
「あんな態度、取らなければよかった」
後悔がいっぱい思い浮かぶかもしれません。

でも、もう自分を責めないでほしいのです。
もう十分すぎるほど、反省したのですから。

反省と、自分を責めることとは別物です。
反省とは、過去の自分の言動を振り返って考えることです。
「あそこがよくなかった」と気づいたなら、次はしないようにすればいい。
そして、いまのあなたなら、それができるはず。

だから。
「もう自分を責めなくていい」と、自分に言ってあげてほしいのです。

「もっと上手に愛したかったんだよね。上手に愛してあげられなくてごめんねって、思ってるんだよね。その思いは、きっと相手にも伝わってる。だからね、もう自分を責めなくてもいいよ」
そう言ってあげてほしいのです。

苦い経験をしたことで、一回り大きく成長した自分がいるはずです。
次は、いまより上手に愛することができるはず。
そこに自信をもってほしいのです。

いまはまだ、まるでイメージができないかもしれません。
それでも、次の恋愛・結婚では、もっと上手に愛することができるはずです。
愛する人と、いい関係を作れる自分になっているはずです。


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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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