人生やり直したい・停滞感

自分の人生、終わっちゃってる。自分には何もない――の思いの中にあるもの

中村陽子/心理カウンセラー
いまの自分の状況に、ぜんぜん満足できない。
満足もなにも、いまの自分には何もない。もうこんな年齢になっちゃった。取り返しも、つかない。
人生、終わっちゃってる気がする……。

もし、そんな思いを抱えているとしたら……。
かなりしんどいはずです。

何がしんどいか。
「自分には何もない」ことが、しんどいのではなくて――。
実は、いまの自分の状況を「これじゃダメだ、これじゃダメだ」と責め続けている自分がいるのが、しんどいのかもしれません

◇  ◇  ◇
自分の中に、2人の自分がいると思ってください。

「これじゃダメだ、これじゃダメだ」と責める側の自分。
仮に、「Aちゃん」と名づけます。

Aちゃんは、「本当ならこうなっていなきゃいけないのに、なってない」と、いまの自分を責めています。

すると、いまの自分は、「いま手にしているものじゃ、ぜんぜんダメ」と感じます。

現状手にしているもの・持っているものは、まるで価値がないように感じる。
「いま、もっているもの」は、まるで見えない。
「いやいや、何ももっていないでしょ」としか、思えない。

これまでずっと、「いまの自分じゃダメだダメだ」と感じながら、走り続けてきたのかもしれません。
常に「ダメだ。まだまだだ」と感じてきたのかもしれません。

そして、少しでも手に入れようとするのをやめたとたんに、「頑張ることさえできない自分って、ダメだ」と自分を責めてきたのかもしれません。

だけど。
「本当なら、こうなっていなきゃいけない状態」って、本当にあなたのほしいものなのでしょうか。

「こうなっていなきゃいけない状態」と、「自分にとっての幸せ」は、実は別ものなのかもしれません……。

「いまの自分には何もない」の中にある想いとは

もしかしたら、とても奥の深層の意識に、こんな想いがあるかもしれません。

その昔、誰かのために「自分は、こうならなきゃ」と思った――。
そんな想いがあるかもしれません。

その昔、Aちゃんは誰かのために「自分はこうならなきゃ」と思った。
そのAちゃんの思いが、いまの自分に「足りない足りない」と言い続けているのかもしれません。

「本当は、こうならなきゃいけないんだから。なんとかしなきゃ。なんとかしなきゃ」

そのくらい、「自分はこうなりたかった。誰かのために」ということかも、しれません。

だけど、本当にその思いを持ち続けなきゃいけないのでしょうか……。
いまの自分を犠牲にしてでも、それを果たさなきゃいけないものなのでしょうか。

「こうでなきゃいけないのに、なってない」という思いを手放した先に、「自分にとっての本当の満足」が見えてくるかもしれません。

いま、前に進めていない気がしているのなら……。
「本当なら、こうなってなきゃいけないのに」という思いを、もう持たなくていいのかもしれません。

果たせなかった思いを持ち続けているのは、実はしんどいことなんです。
自分の中の気持ちが、二つに分裂していて、前に進もうにも進めない。
心の中で、二つの気持ちがケンカしてしまっている。
その状態って、しんどいんです。心が休まらないんです。

もし、なんらかの「果たせなかった思いがあるのかもしれない」のなら、心の中にある思いを吐き出してみてください。
人に話してみるんです。

そこには、悔しかった思いや期待に応えたかったのにという思いが詰まっているかもしれません。
その悔しさや無念さを抱え続けてきたのかもしれません。
だからこそ、話してほしいんです。
話すことで、心の中でケンカをしている状態を終わらせることができたら――。
先に進めるかもしれません。

それは、あなたの心がいちばん手にしたかったものを手にすることのできる道なんです。

これまでずっと、ひとりで頑張ってきた。
だけどもう、ひとりで頑張らなくてもいいのかもしれません。

一度、お話を聞かせてください。
自分らしい生き方を、自分の心が本当に満足する生き方を一緒に探してみませんか?

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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