カラダの声を聞いてみたら、家族連鎖のパターンが見えてきた話

中村陽子/心理カウンセラー

今日はただの雑記です。
私自身のことなのですが。
最近、カラダにまつわるいろいろなことが、動き始めている感じです。

カラダの声を聞いてみた

10年くらい前に初めてのギックリ腰をしてから、長い間腰痛持ちなんです。
ときどきぎっくり腰になるんです。あるときなんて、駅で立っていたらぎっくり腰になって、びっくり。
えーっ、立ってただけなのにーって。

そのため、ぎっくり腰になりやすいんだーと思いながら、ふだんは痛いわけじゃないけど、やばいなやばいな感を常に抱えている状態でした。いろんな整体に行くものの、完治せず。

なんで腰痛が治らないんだろうな~と思っていたのですが。

最近ふと、もし、腰になんらかの感情が溜まっているとしたら、どんな感情が溜まっているんだろうと思ってみたんですね。

もしかしてこの腰痛、母親からのコピー!?

家族のパターンってありまして。
子どもって知らず知らずのうちに、親の感情を自分の中に取り込んでしまう(無意識的に)ということがあるようなんです。

私の母は腰痛持ちで。
出産後に椎間板ヘルニアの手術をして、それ以来ずっと腰が痛い腰が痛いと言っていたんですね。
そのため子どものころ、腰が痛いという言葉をあまりに当たり前に聞いていたのですが、それに対してかわいそうだ~とか思ったこともなく、母=腰が痛いという人くらいの認識でした。

それにしても。
なんで私の腰痛は治らないんだろう?とふと思ったとき。
あれれ? 
そういえば子どもころ、母からぎっくり腰になった話を何度も何度も聞かされていたっけ?と、ふと思い出しました。

我が家では、お米、おしょうゆ、味噌と同じくらい、ぎっくり腰は日常的に聞く言葉でした。

母が高校生の頃に最初のぎっくり腰になり、それから子ども(私)を産んだ後、またぎっくり腰になり。「立ち上がるのも辛くって。這って歩いて、泣いている赤ちゃんのところにいった」と話していました。私が生後10カ月ごろに母は椎間板ヘルニアの手術をすることになり、私は1年ほど祖母の家に預けられて育ったんですね。

そういえば!
私が初めてぎっくり腰になったとき。
まさに「立ち上がるのも辛くって。這って歩いた」体験でした。
私の場合はトイレに行くのに、だったのですが。笑

そしていま、日常生活は何の問題もなくできるんですが、ぎっくり腰になっちゃうんじゃないか不安をいつも抱えている状態なんですね。

がーん。
もしかしてこれは!!!
母のしていた体験を、私が再体験してるということ???

親の気持ちを理解するために、親と同じ体験をする!?

子どもって不思議なもので。
親がしていた体験を、なぜか自分も身をもって繰り返すということがあるようなんです。

それはなぜかというと。
その体験をしたときの親の気持ちを、理解するために。

えーーーーっ。
なんでそんなことが起こるんですか!!!

そのくらい、親のことを理解したいらしいんです。子どもって。
しかも子ども心に「どうしてお母さんはいつもいつも腰が痛いって言うんだろう」とか「腰が痛くて這って歩くって、どんな思いだったんだろう」と思ったことが記憶にあるわけではなく、心の潜在意識や無意識の領域に埋め込まれているみたいなんですね……。

だから、自分自身では腰痛になりたいなんて、これっぽっちも思ってないつもりなんです。
なのに、「立ち上がるのも辛くって。這って歩いた」体験という形で、「親の気持ちを理解したい」というマインドが立ち現れる。

なんと……。涙

感情とはエネルギー

感情って、エネルギーなんだそうなんです。
感情って、その場面その場面でどんなことが起こっているのかを教えてくれるために湧き上がってくるものなんですが、その湧き上がってきた感情を抑え込んでしまうことってあるんです。

何かがあって、悔しいと思った。
そのとき悔しいって感情が湧き上がってくるわけですが、それを「こんなもの感じちゃいけない」って思ったとしたら、その感情を抑え込んで、自分の内側にため込んでしまうことが起こります。

怒りという感情も、「こんなもの感じちゃいけない」と思うと、内側に閉じ込めてしまうんですね。
そして、閉じ込めた感情を「出しちゃダメ出しちゃダメ」と思っていると、さまざまな感情そのものを「閉じ込めなきゃ」と作用するので、怒りも感じない代わりに、うれしい、楽しいも感じないということが起こったりするんです。

また、閉じ込めた感情はカラダにもたまるようなんです。
閉じ込めた感情とは、未完了の感情、想いのこと。

それらが、カラダにたまって不具合を引き起こしているということも、あるようなんですね。

腰の痛みの中に、母の気持ちを見る

もし、母の気持ちを理解するために、自分が腰痛を抱えているとしたら。
私が理解したい母の気持ちって、何なんだろう?
そう思いました。

そして。腰に聞いてみました。
もし腰痛に母の気持ちが埋め込まれているとしたら。
それはどんな気持ちなんだろう?

母は何のために、腰痛になったんだろう?

そう、腰に聞いてみました。
すると、ふと浮かんだんですね。

「自由にならない言い訳ができるから。
だって言われたんだもん。私には夢があったのに、お父ちゃん(祖父のこと)が女は外になんて行かなくていいって。
東京に出させてくれなかったんだもん」

そこに、高校時代の母の諦めを感じました。
すると、ぽろりと涙が流れました。

そっか。悲しいよねって思いました。
夢があったのに、それを叶えちゃいけないって言われて。
諦めたんだね。それは悲しかったよね。

この腰痛は悲しみなのか。
自分を諦めなきゃいけなかった悲しみなのか。

その諦めなきゃいけなかった悲しみ。
ここで終わらせたいな。
そう、思いました。

家族のパターンを終わらせるという選択

埋め込まれた感情や思いは、気づくことで手放していけます。
自分が親からコピーした感情が、自分の中にあったとしたら。
それは、自分がそれに気づくことで、感情の連鎖を終わらせることができます。

もしかしたら、親も、そのまた親、そのまた親と代々伝わってきた思いや感情を受け継いだだけかもしれません。

もしそれを自分も受け継いでいるとしても。
終わらせることができます。
気づいて、理解して、手放すことで終わらせることができます。

そして、終わらせるとき。
別の道を選ぶこともできます。

それは親ができなかった選択、代々の家系ができなかった選択。
それを自分が自らの意思で選択することで、新しい道をつくっていくことができます。

その新しい道は。
幸せになる道です。

親からの連鎖、先祖代々のパターンとは別のやり方で
幸せになる道です。

この「別のやり方」を選んだ時、
自分だからこそできる、自分だからこそ生み出せる幸せを
「そうか、これだったんだ」と感じることができます。

無意識の中にあった家族のパターンに気づくきっかけを
カラダの声から、もらいました。

無意識の中にある思い、物語、感覚に気づいてひも解いていく方法って、
カラダの声以外にも、いろいろあります。
いま悩んでいる悩みをひも解いていく中で、見えてくることもいっぱいあります。
気づいたら、気づいた分だけ、自由になれます。
新しい選択をしていくことができます。

よかったら一度、お話を聞かせてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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