子どものころに勉強ばかりだった私が、自分らしく生きるには

中村陽子/心理カウンセラー

ふりかえると、おけいこ事や勉強ばっかりしてきた。
そんな子供時代を送ってきた私。
好きなことってなんですか?と聞かれても、パッと出て来ない。
何がしたいの? と聞かれても、なんだろうってよくわからない。
そんなお話を聞くことがよくあります。

子ども時代は勉強やおけいこごとばっかりだった。
そう感じる人は、誰かのために頑張ることをずっとしてきて、自分のしたいことや自分の気持ちを後回しにしてきた。
そんなところがあるかもしれません。

自分の気持ちを後回しにしてきたその生き方をずっと続けてきた。
だから何がしたいの? 何が好きなの?って聞かれても、え?よくわからないって思うのかもしれません。

勉強ばっかり、ならいごとばっかりしてきた子ども時代や、優等生って言われるような生き方を、自分ではどこか嫌っているところもあるかもしれません。

だとしたらそれは、生きられていない自分が自分の中にいるってことかもしれません。

ほんとはこうしたかった~、こんなことしたかった~っていう自分。
自分の気持ちも大事にしてあげたかった自分。
そんな自分が外に出て来られないままで、いるのかもしれません。

だとしたら。
ほんとはこんなことしたかった~、私も。
という、まだ外に出てきていない自分に、出てきていいよー、ほんとは何したいー? どんなことすると楽しいって思う~? 自分にとって心地いいことってなんだろうね~って、いっぱい聞いてあげるといいかもしれません。

でも。
そんな気持ちになる手前で、うらみつらみの気持ちも出てくるかもしれません。

そこには、「ほんとうはこうしたかった自分」と同時に、「誰かのために頑張ったのに、その誰かを満足させることができなかった自分」もいるからです。
ほんとうはこうしたかった自分よりも、誰かのために頑張ったのにその誰かを満足させることができなかった自分と出会うほうがしんどかったりするんです。
そして「満足させることができなかった」という思いを自分の内側に抱え続けて、いまも別の形で走り続けていることも少なくありません。

・勉強をがんばってもがんばっても、お母さんを満足させることができなかった
・面倒かけないようにいい子でいたけど、お母さんはちっともラクにならなかった。家がちっともラクにならなかった
などなど

子どものころは、勉強をがんばること、習い事をがんばることで、誰かを満足させようとしてきた。だけど、満足させることができなかった。
その「満足させていない」という気持ちを持ち続けたまま、満足させられなかったという無力感を抱えたまま、その穴埋めをするかのように、代わりに仕事をがんばること、お金を稼ぐことをがんばること、安定した会社にいることをがんばること……などなどをしている、なんてこともあるかもしれません。

それって、それだけ。
誰かを満足させたかった。
誰かをラクにさせたかった。
誰かを笑顔にさせたかった。
ということなんですよね。

いま、もう子どもではないし、自分の生き方は自分で決められる年齢に十分になっています。
だから、自分の生き方を自分で決めていけるはずなんです。
だけど、自分では意識できない想い(ほんとは誰かを笑顔にしたかった、ほんとは満足させたかった、ほんとはラクになってほしかった。でも、自分にはそれができなかった)に引っ張られて、自分のことを後回しにして、誰かのためにばかり頑張る、誰かに認めてもらえるように頑張るという生き方を知らず知らずに(ほぼ自動的に)してしまっていることも、あったりするんです。

私自身、そういうタイプだったんです。

だけど大人になってから、あるときハタと思ったんですね?
あれ? 自分には好きなことととかって、ないじゃんって。

しかもこう思ってました。
勉強ばっかりで、何してたんだろ。
自分のやってきたことに、なんの意味もないじゃないか。
受験のための勉強なんて、なんの意味もないのに。何をしてたんだろう。
もっと違う生き方だって、できたんじゃないの?
なにしてたんだろう。
って。

ついつい自分の過去を否定しちゃったり、してたんです。
だけど、この否定が出てくるのは
「自分のやりたいことができなかったから」とか
「自分らしく生きられなかったから」ではなかったんです。

母親を満足させたかったのに、できなかった。

この「できなかった」という無念さが、自分の過去を否定し、その後も自分を追い立て続ける根っこにあったのです。

母親を満足させたかったのに、できなかった。
という思いを、社会人になってからもずっと持ち続けて、「満足させなきゃいけないのに。満足させられる自分にならなきゃ」を繰り返し続けていたんですね。
だけど、満足させられる自分にはいつまでたってもなれなかった。

私自身、とっくの昔にレールは降りてると思っていたし、自分の好きなように生きているようにも思ってたんです。

でも、そうじゃなかった。
「満足させなきゃいけなかったのに、できなかった」
「だからそれを、なんとかして果たさなきゃ(いまからでも)」
「だけど、いつまでたっても達成できない」
を大人になってからもずっと、やり続けていたんです。

自分らしく生きること。
それはいつからだって、始めることができます。

そのためには、「満足させたかったけど、できなかった」「ラクにさせたかったけど、できなかった」「助けたかったけれど、助けられなかった」という無念さが自分の中にあるのだと、気づいてあげるといいんです。

その無念さにたどり着く手前では、「なんでこんな生き方しなきゃいけなかったんだろう」「もっと違う生き方だって、できたんじゃないか」「いったい、何してたんだ」って思いも、出てくるかもしれません。

満足させたかった誰かに対して
「なんで満足しなかったんだ」という代わりに
「こんなことさせられた」「あんなことさせられた」といううらみつらみも、出てくるかもしれません。

場合によっては、誰かではなく、状況や環境に対してのうらみつらみを感じるかもしれません。

出てきて、いいんです。
そういう気持ち、あっていいんです。

そういう気持ちになるよね、そりゃそうだよね。
それだけ、がんばってきたんだもんね。
満足させたかったという思いが強かった分だけ、無念さもいっぱい抱えたし、それがうらみつらみにもなっちゃうものだから。

だとしたら。
いっぱい我慢しながら頑張ってきた自分を、たくさん認めてあげてほしんんですね。その頑張りを、たくさん認めてあげてほしいんですね。

そして、自分の内側にあるうらみつらみの想いをひとしきり出したら、その「誰か」は、「どうして満足することができなかったんだろうか?」「どうしてラクになることができなかったんだろうか」って、理解していけるといいんです。
それは、自分が抱えてきた重荷を下ろすためにも大切な理解だったりするんです。

そして、誰かを満足させたくて、誰かをラクにしたくて頑張ってきた自分の、「笑顔にしたかった」という純粋な想いに触れたとき、
自分自身の純粋な、ピュアな、けなげな想いに触れたとき
これまで縛られてきた何かから、すーっと解放されていく。
そんな感覚になるかもしれません。

自分の好きなこと、したいこと、やりたいことがわからないなら
わからなくても、ぜんぜんOK!
これから、見つけていきましょう。

何をしてるとき、心地いいかな。
何について、興味があるかな。
何をしてるとき、楽しいかな。

ちょっとずつ、思いついたことに手を伸ばしながら、
好きなこと、したいこと、やりたいことを発見していく。
たぶん、不発もいっぱいあります。
やってみたけど、あんまりおもしろくなかったな―って。
それも発見していく過程のひとつ。
発見の楽しみを、これから味わえます。いっぱい。

例えばですが、私の場合。
とにかくこれちょっと気になるなと思ったこと、ちょっとでも興味を持ったこと、人がやっていていいなって思ったことに手を出しまくってみた時期がありました。
そのとき、こんなふうに思ってたんです。
「ハマるものがある人って、すごいな。いいな~」って。
そう思ったら、いつのまにか自分もハマる人になりました。

気がつくと
映画を何百本も観たり
ひたすらエヴァンゲリオンを来る日も来る日も見続けたり
古本屋を巡って、マンガをひたすら集め続けたり
なんてことを、していた時期もありました。
おかげで、ハマることができるようになりました。笑

こんなふうになってみたいな~。
そう思うだけでも、心ってそっちの方向に向かっていくんですね。

だから
こんなふうになってみたいな~。
こんなふうに人生楽しんでる人、いいな~。
と、モデルになるような人を見つけてみるのも、いいかもしれません。

気が向いたものにあれこれ手を出してみて、「これいいかも」と思うものを取り込んでみたりしているうちに、ちょっとずつ幅を広げたり、楽しみを見つけていけば、自分にとって「好きなこと」や「楽しめるもの」はだんだん増えていきます。

自分と向き合う時間を持つのもおすすめです。
例えば、自分のことを掘り下げていく話をカウンセリングでしていったりするうちに
「あ、そういえば。こんなことしてみたいって思ってたんだ」とか
「こういうこと好きって思ってたんだ」とか
「こんなことにハマってたんだ」
といったことも、ふと思い出したりもするかもしれません。

気持ちのいいところ、自然の中とか、散歩道とか、リゾートとか、温泉宿とか、ホテルのラウンジとかに出かけていって、心地よさ、気持ちよさを味わうのもおすすめです。
自分の「感じる心」を気持ちよさ、心地よさ、場の空気感に開いていくようなイメージで、味わってみるといいかもしれません。

なかなか「好き」とか「これ楽しい」とか「こんなことしたい」が見えてこなくて焦る必要はぜんぜんなくて、ちょっとずつ、だんだんと
「こういうことするのって、楽しいな」
「これからこんなふうにしていきたいな」
ってなっていきますから。

私は、私の人生を生きていい。
自分らしく生きていい。
私は、私らしく幸せになっていい。
そんな言葉を何度もつぶやいてもいいかもしれません。

私がよくつぶやいていた言葉があります。

これから10年、私の人生はどんどん開けていきます。
これから10年、最高の10年になります。
私は人生を思う存分、楽しみます。やりたいことを、どんどん、全部やります。
これから10年、自分のやりたいことをし、豊かで愛にあふれ、たくさんの人のお手伝いをする、楽しく、実り多い人生になります。

どんな言葉でも、いいんです。
自分に言ってあげたい言葉を、何度も何度も自分に言ってあげてくださいね。
がんばってきた自分も、いっぱいねぎらってくださいね。

そして。
これまでがんばってきたあなたが、自分らしく生き、自分らしい幸せをつかんでいけるように。
よかったら、お話を聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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