自己肯定感

気分転換の方法~自分のアンテナの向きを整える

中村陽子/心理カウンセラー

自粛スタイルがすっかり板に付いてきた今日この頃ですが。
ふと、思ったことがありました。

自粛してると、エネルギーが内側にこもっちゃうかもって。

買い物や電車に乗るなど、ちょっとした人と接する機会にも「コロナに感染しないように」と意識している状態って、やっぱり意識やエネルギーが内側にこもっちゃう気がしたんですね。

先日、ちょっと疲れたな~と思うことがありまして。
散歩に行ったら、かな~り元気になったんですね。

1.外のエネルギーに触れて、気持ちいいな~に波長を合わせたこと。
2.自分の内側から外に向けてエネルギーを放出できたこと。

この2つで、元気~になった気がしています。

2には、1の効果も入ってくるんですね。
外のエネルギーに触れて、気持ちいいな~ってなりますよね。
するとこの「気持ちいいな~」のエネルギーが、自分の内側から外に向けて出ますよね、自然に。

体を動かすことで内側のエネルギーが高まるのと、「気持ちいい~、心地いい~」を感じているのと。
ダブルで外側に向かってエネルギーが出て、元気になるんだな~と。

しかも、自分から「いい気分~」とか「元気~」とか「楽しい~」などのエネルギーを出しているとき、それが周りにも波及したりするんですよね。
同じ場にいる人に、エネルギーが伝わると言えばいいでしょうか。

コンサートで、みんなでわ~って盛り上がったりしますよね。
あれはその場にいるみんなで、わ~っというエネルギーを共鳴し合っている(だから盛り上がれる)。

そんなふうにエネルギーって伝わるみたいなんですね。

怒ってる人のそばに行くと、なぜかこちらもイライラしたり。
楽しそうな人のそばにいくと、なぜかこちらも楽しい気分になったり。

先日、「うわ~、夏空。きれいだな~」とウキウキしながら散歩していたら、自転車に乗った年配女性に「いいわね~」と声をかけられました。
きっと楽しいことが好きな人なんだろうなと。
なので、楽しそうななにかを醸し出している私に、思わず声をかけてくれたんでしょう。

声をかけてもらったおかげで、にんまり。
さらに、楽しい気分が上がりました。

いい気分になる簡単な方法

自粛モードで生活していると、気分が平坦になりがちで、楽しいとか心地いいといったいい気分を感じる機会が少なくなっているかもしれません。

どこか自分の感情やエネルギーを内側に抑えている感じ。
すると詰まっちゃうんですよね。

そんなときに簡単にいい気分になる方法は。

1.気持ちよさを感じる

室内にいるときには気づかなかったけれど。
一歩外に出て空を見上げたら、夏空が。
それだけで、グッと気持ちが上がることってありませんか?

身の周りにある気持ちのいいもの、きれいなもの、美しいもの、心地いいものを感じてみる。
青空、月、風、青葉……。
気持ちいいな~、きれいだな~と感じるだけで、気分がよくなります。

というのも。
気分って大きく分けて、怖れモードと愛モードのどちらかなんです。
そして、ネガティブな気分(怖れモード)とポジティブな気分(愛モード)って、同時に存在することってないからなんです。

仮に、ついさっきまでちょっとイライラしていたとしても。
外に出て気持ちいい~、きれい~と感じた瞬間、さっきまでのイライラは感じてませんよね。

イライラとかうつうつした気分などを感じることがあっても、心地いい~とか気持ちいい~、おいしい~などを感じることによって、気分って切り替えられるんです。

別の言い方をすると、「気分って選べる」という言い方ができるかもしれません。
ちょっとイラっとすることがあっても、「引きずらないようにしよう」と思って心地いい、気持ちいい、おいしい、うれしい、楽しいものを見つけて、そっちの気分を選んでみることって、できるんですね。

2.好きなこと、楽しいことについて話す、考える

好きなことや楽しいことを考えているときは、気分が愛モードでいられます。

前に行ったあの温泉はめちゃめちゃよかった~。何といっても泉質が…とか。
あの店のプリン、めちゃおいしいんだよね。とか。
あの映画、超よかった。なんといってもあのシーンがとか。
好きなことや楽しいことについて考えているときって、うれしい、楽しい、わくわくな気分がしてますよね。

一方で、暗いニュースや誰かのうわさ話、陰口、仕事のグチなどを話しているときって、気分はどうしても怖れモードになるんですね。
仕事のグチを話し出したら止まらなくなって、そういえばあんなこともこんなことも……とあれこれ嫌だったことや批判を話しているとき。その時間はずっと気分は怖れモードに留まることになります。

嫌だった話を延々続けることは、嫌な気分を自分に与える時間を増やしていると言えるかもしれません。

3.気持ちのよい場に行く

気持ちのよい場って、ありますよね。
公園、緑道、自然の中、海、ホテルのラウンジ、美術館などなど。
自分が「ここに来ると気持ちがいいな~」という場に出かけていって、場のエネルギーとシンクロしてくるといいんですね。

たとえば。公園に行ったときの空気感、風、匂いなどなど。
気持ちいい場にいくといろいろなものを感じますよね。
その場にある空気感などを感じながら、自分をそこに合わせてみるといいんですね。

公園の空気感だったり、子どもたちの陽気な感じだったり。
その場にある「いいな~」「気持ちいいな~」「楽しいな~」「心地いいな~」を感じることで、場にシンクロしていきます。

すると、その場にある「気持ちよさ」や「楽しさ」に共鳴して、自分も気持ちよくなったり、楽しくなったりします。

4.いいなと思う人を見つける、話す

自然の中にいるときは、自然を相手にして、自分をシンクロさせていくわけですが。

人との間でも、気づかないうちにシンクロってしているものなんです。

イライラしている人を見ながら、自分もなぜかイライラし始めたり。
ご機嫌な人を見て、自分もご機嫌な気分になったりしてるときってありませんか?

人についてもアンテナを立てて、シンクロしたい人を選んでみるのも面白いかもしれません。

例えば。町中にいるときって、たくさんの人がいますよね。
このときどの人に自分をフォーカスしていくかも、選んだりできるんです。

楽しそうな人、ご機嫌そうな人を見つけて、その人にフォーカスすることもできれば、忙しそうでパツパツイライラしている人にフォーカスすることもできます。
すてきな人を見つけて、その人が身にまとっている雰囲気にフォーカスすることもできます。

アンテナを、いい気分、楽しい気分、面白いことなどに立てるようにするといいんですね。
一方で、イライラしてる人、浮かない顔の人にフォーカスして、その浮かない感じの気分にシンクロしてることもあったりします(知らず知らずのうちに)。
自分はどんなものに普段アンテナを立てているかな?と意識してみてもいいかもしれません。

ほかにも、感動する映画を観る、音楽を聴く、おいしいものを食べるなど。
いい気分になる方法って、いろいろありますよね。
自分流の気分転換法をいくつか持っておくと、いいですよね。

いい気分でいると流れに乗りやすくなる

いい気分でいると、何がいいのかというと。
自分の周りにあるものに気づきやすくなるんですね。

というのも、いい気分でいるときは、自分が開いているからです。
自分が開いている分、周りにあるいいものに気づきやすくなるんですね。
楽しいこと、心地いいことといったことから、彼なりに私のことを想ってくれてるんだなという想い、周りの人が向けてくれている想いなどに気づきやすくなる(受け取りやすくなる)んです。

いい気分でいると、いい流れに乗りやすくなりますよ。
というのは、そういう意味もあるんですね。

一方で。怖れモード(ネガティブな気分)でいっぱいのときは、自分が閉じてしまうんですね。
自分が閉じている状態は、自分の気持ちしか見ることができません。
また、人と接しても「相手は自分のことをどう思っているの?」と、意識が自分向きになってしまうんです。

「○○さんのさっきの発言って、暗に私のこんなところにだめ出しをしてたんじゃないか」
「彼のさっきの態度って、そっけなかった。私のこと、やっぱり好きじゃないんだ」

人と接しているのに、自分を見てしまう。
相手を見ることができないため、相手の真意を受け取ることができなかったりするんです。

周りからこちらに向けた想いがあっても、それに気づくことができなくなってしまうんですね。

なにかのチャンスが目の前に訪れたとしても、怖れモードにいるときは「守り」に入っているため、チャンスに気づくことができないんです。

だから、自分をいい気分にしておくことって、実は大事なんです。

また、自分をいい気分にしておくと、いい気分を周りに感じさせることもできます。
自分のいい気分が、自然と周りにも伝わるからです。

「○○さんと一緒にいると、楽しいんだよね」
「休憩で○○さんのところにおしゃべりにいくと、気が休まるんだよね」たとえばこんなふうに、周りに感じさせるかもしれません。

また、自分から発する言葉や態度、雰囲気も、人にいい気分を感じさせるものになるものです。

「うわ~、おいしい~~~」
「この花、きれい~」
ふと発する言葉が気持ちいいエネルギーのものになるかもしれません。

「いつもありがとう。ほんとに助かります」
「○○さんの仕事って、こんなとこまで考えられててすごいですね」
など、人を気遣う言葉が増えるかもしれません。

自分がいい気分になる。
すると、周りにある想いやチャンスや豊かさに気づきやすくなります。
いい感情を感じることを通じて、周りにいいエネルギーを与えることにもつながります。
いい流れに乗りやすくなるんですね。

いい気分で過ごせることにアンテナを向けてみるだけで。
きっと毎日がちょっとずつ変わり始めるはず。
お試しくださいね~。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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