人生で繰り返し現れるパターンは、無意識のストーリーから生じている
幸せなパートナーシップがほしいのに、結婚できない関係ばかりが続いてしまう。
仕事が順調に行き始めると、なぜか途中でうまくいかなくなってしまう。
etc…
もし、本当はこうなるといいのにと思っているのに、手に入らないことばかりが続いているとしたら、自分のパターンを見つめてみるといいかもしれません。
無意識のストーリーが人生に影響を与える⁉
何のパターンかというと。
潜在意識や無意識に書き込まれた感覚やストーリーのことです。
心の無意識の中に、たくさんのストーリーを持っている
人の心には、顕在意識、潜在意識、無意識の3つの層があります。
ふだん自分で意識できている部分を、顕在意識といいます。
これは意識全体の3~5%ほどといわれています。
残りの95%以上が、潜在意識と無意識です。
この潜在意識や無意識に、私たちは子どものころからいろいろな感覚やストーリーを書き込んでいるといわれているんです。
特に無意識に書き込まれたストーリーや感覚って、自分ではほんとになかなか意識できないんです。
けれど、無意識に書き込まれた感覚に、ふだんの行動は引っ張られているんですね。
例えば、頭でいくら「結婚したい」と思っていても、無意識で「結婚なんて、するわけにはいかない」と思っていたら、結婚するという現実がなかなか手に入らなかったりするんですね。
うまくいかない問題は、自分の無意識を映し出している
無意識のストーリーの中には、ハッピーなものもあれば、罪悪感からくるごめんなさいストーリー、悲劇のストーリー、リベンジ物語……などなど、さまざまなストーリーがあります。
子どものころに作ったストーリーもあれば、大人になってからの体験(大きな失恋をしたなど)から作られたストーリーもあります。
とにかくたくさんのストーリーを無意識の中に持っているんですね。
無意識にあるストーリーは、なかなか自分では自覚ができないんです。
けれど、いったん意識化していくことで、変えていくことができます。
結婚したいのに、できない。
そもそも出会いがない。
なかなか男性との間の距離を縮められない。
付き合った人と、なぜか結婚にはいたらない。
結婚したけど、夫とうまくいかない。
子どもがほしいけど、なかなか授からない。
etc…
いろいろなうまくいかないことをひもとく中で、
無意識のストーリーが見えてくることは、少なくありません。
うまくいかない問題が、自分の無意識を映し出してくれているんですね。
けれどこれらは、自分の心の中にあるストーリーなんです。
つまりは、書き換えることができるものなんですね。
うまくいかない問題の中にあるパターンから、無意識のストーリーを見つけていき、
「あ、こんなストーリーを自分は持っていたんだ」とまず気づく。
意識化です。
無意識のストーリーが意識化できると、次のステップに進むことができます。
「私は、こういうストーリーを持っていたのか」とわかったあとに
このストーリーを持ち続けたいか
それとも別の選択をしたいのか
選ぶことができるようになります。
というのも、自分の心の中にあるストーリーだからです。
例えば「こんな自分は、幸せになってはいけない」というストーリーを持っているんだと気づいたら、「自分を幸せにしていい」と選ぶことができます。
なれるわけないとか、自分には向いてないとか……。
それでも、「これまでとは違うストーリーを選んでいくんだ」と決める。
揺れ戻されそうになりながらも、そのたびに何度も決めて選んでいく。
そうすることで、これまでの人生パターンから抜け出して
ほしいものを手にしていくこともできるのです。
無意識のストーリーから生じたパターンを超える
無意識のストーリーって何ですか?って思いますよね。
例えば、私の場合ですが。
私にはお兄さんがいるんです。父の亡くなった先妻との間に生まれたんですね。
お兄さんは、お祖父さんとお祖母さんにと一緒に暮らしていたので、私は一緒に暮らしたことがないんです。さらに、お祖父さんとお祖母さんが亡くなってから、お祖父さんの実家のある秋田に行ってしまったので、40年近く、会っていませんでした。
一人っ子として育っていた私は、自分に兄がいることさえ、ふだんは忘れていたんですね。
だけど、無意識のうちに兄を助けるような行動をしていたんです。
海外旅行にいくと、ストリートキッズのいそうな場所に出かけていっては仲良くなって、ごはんをごちそうしたりしていました。
お付き合いする男性も、私が養わなければいなさそうな相手をわざわざ選んで、背負い込もうとしていました。
お付き合いする男性の友達は、食べていくことがちょっと大変そうな人たちで、「私がどーんと稼げるようになって、みんなで暮らせるような場をつくれるといいのに」と思っていました。
その人たちが、実際に養わなければいけない男性たちだったかというと……
経済的に不安定な人たちではありましたが、生きていく力はちゃんとある人たちでした。
私の認識の中で養わなきゃいけなさそうな相手に見えていただけなんです。
だけど。
男の人を背負い込もうとしても、うまくいかなかったんですね。
計画が壮大過ぎて、「自分の力では無理~」ってつぶれそうになっては
別れてしまうことを繰り返していました。
私自身がカウンセリングを受けて、わかったことなんですが。
私は、身寄りのなくなった兄を無意識の中で「探さなきゃ」と思っていたんです。
ずっと心配してたみたいなんです。
無意識の中で。
そして「助けなきゃ、背負わなきゃ」と思って、兄の代わりに、付き合う男性を背負い込もうとしていたんですね。
自分を幸せにするストーリーを選んでいこう
なぜか助けなきゃいけないような男性とばかり付き合う。
例えば、そんなパターンをひもとく中で、自分の中にある無意識のストーリーが見えてくることもあります。
「自分の中に、こんな想いがあったのか」
そうわかることで、何かを大きく変えていくこともできるんです。
カウンセリングを受けたことで、自分のパターンに気づいた私は、その後は助けなければいけないタイプの男性を選ぶことはなくなりました。
男性を弱いものとして見ることもなくなりました。
以前よりずっと、男性のたくましさ、頼りがいを見ることができるようになったんですね。
自分の無意識のストーリーに気づいたことで、思い描くパートナーシップも変わっていきました。いまは、好きな相手に守ってもらいながら、お互いに支え合って、お互いの夢を応援し合って一緒にやっていけるといいなと思っています。
無意識のストーリーは、いくらでも変えていくことができます。
目の前の問題や人生パターンから、ダークストーリーを見つけて、書き換えていくことはできます。
ダークストーリーを持つ以前の、もともとの自分らしさで生きていけるような自分らしくいながら自分を幸せにできるストーリーを選んでいくことはできるんです。
あなたはどんなストーリーを持っているのでしょうか?
そして、もともとのあなたなら、本当はどんなストーリーを描きたいのでしょうか。
一緒に探してみませんか?