セクシャリティ、魅力

やりたいことがわからない、自分らしくいられないのは、怒りを抑圧しているから

中村陽子/心理カウンセラー

「あなたのやりたいことは何ですか?」と聞かれるのが苦手。

「人からどう思われるか気になって、自分の気持ちが言えない」 
「婚活しているけれど、相手が近づいてくると、なぜかイヤだなと感じてしまう」「毎日それなりにやっているけれど。楽しいとか面白いとか感じることがあんまりない」
「イヤなことがあった日は、家に帰って落ち込んでしまう」

もしこう感じることが多いなら。
もしかすると「怒り」と関係しているかもしれません。

「え?怒り?」
そう思われるかもしれませんね。

でも実は、私たちは知らないうちに、たくさんの怒りを心の奥底に押し込めているものなのです。

知らないうちに
怒りを抑圧している

あなたは「怒り」について、どう思っているでしょうか。
「怒ってはダメ」と思っていませんか?

「怒りはよくないもの」
「怒りはコントロールしなくてはいけないもの」
「怒ったら嫌われてしまう」

そんなふうに思っていると
怒りを感じる出来事があったとき、怒りの感情を抑圧してしまうものです。
これ、けっこう無意識にやっています。

その結果、こんなことが起こります。
「昼間のイヤなことが、ずっと頭から離れられなくて何度も何度も考えてしまう」
「夜になると、ぐったりして。お風呂も入りたくないと思ってしまう」
「なんだか落ち込んで、やる気のない状態が続いている」

これらは、怒りを抑圧しているサインかもしれません。

怒りは、ただの感情です。
「いいもの」とか「悪いもの」とかではなく
ただの感情なんです。

感情なので、本来は、感じてリリースすることで
自然に流れていくものなんですね。

だけど、「怒りはよくないもの」と思っていると
知らず知らずに怒りを押し込めて、「ないもの」にしようとするんです。
けれど押し込められた感情は、心の中に溜まり続けてしまうんですね。

「嫌い」が言えないと「好き」も言えなくなる

心には興味深い特徴があります。
感情について「これは良い感情で、これは悪い感情」という区別は、一切ありません。

心にとっては、どんな感情も、どんな気持ちも
大切なあなたの一部なんですね。

たとえば「怒りを感じたくない!」と抑圧してしまうと
自動的に、その他の感情も抑圧されてしまうようなのです。

「嫌い」「イヤだ」という気持ちを封じ込めてしまうと
「好き」「楽しい」「うれしい」という気持ちも感じにくくなってしまうんですね。

だから、心からの「好き!」を感じるためには
「嫌い!」も感じられる必要があるんですね。

やさしい人ほど、抑圧してしまいがち

「嫌だ!」や「ムカつく!」という気持ちを、封印してしまうことがあります。

親が怒りっぽかったり、ヒステリーだったりすると
子ども心に「怒りはよくない」と思い
自分の怒りの感情を「よくないもの」と感じることがあります。

また、友達との関係で「あの子嫌い」と仲間外れにされたり陰口を言われて傷ついたりした経験があると、自分の中に起こる「誰かを否定する気持ち」を嫌います。

そして、自分の心の中に起こる「イヤ」とか「嫌い」とか「ムカつく」などの否定的な感情を無意識的に心の奥に閉じ込めてしまうんですね。

感情的な人を
「ああはなりたくない」と思ったことない?

子ども心に
「あれはない、ああはなりたくない」と思ったことはありませんか。

「あんなふうに、感情的になるのは最悪だ」という思いがあると、
自分の感情的な面や怒りを「否認」することにつながってしまうんです。

そして、自分の中に生じた怒りや、好き嫌いの感情を
「ないもの」として扱うようになることがあります。

そして気づかないうちに、長い間、抑圧した感情を抱えることになってしまうんですね。

「ある感情を閉じ込めると、他のよい感情も閉じ込められて感じにくくなる」のが心の法則です。

イヤ、嫌い、むかつくといった感情を無意識的に閉じ込めた結果
・自分は何が好きなのか
・どうしたいのか
・何を感じているのか
が、わからなくなってしまうこともよくあることなんです。

いきいきとした感情が味わえなくなってしまうんですね。

「こんなことをされるのは嫌だ!」という気持ちを押し込めてしまうと
我慢がたまってしまいます。

そして、場合によっては
我慢し続けていること、感情が麻痺していることにさえ
気づかなくなってしまうんですね。

怒りを抑圧すると
「自分らしいエネルギー」も抑圧してしまう

「怒り」と聞くと、ネガティブなイメージを持つかもしれません。
でも実は、「怒り」は攻撃のエネルギーでもあるのと同時に、情熱的なエネルギーでもあるんです。
怒りとやる気は表裏一体の関係で、怒りを抑圧すると「やる気がわかない」などの状態になってしまうんですね。

また、怒りとセクシャリティも密接な関係があります。

セクシャリティというエネルギー。
これは、狭い意味でいうと「性的な魅力のエネルギー」のことですが
広い意味でいうと、生命力のエネルギーなんです。

自分らしいいきいきとした感じは、セクシャリティがいきいきと循環して放たれている状態なんですね。

怒りとセクシャリティの関係でいうと
「子どもの頃、お母さんがヒステリックだった」という人もいるかもしれません。
あのヒステリックな感じは、セクシャリティをうまく循環させることができなくて、ヒステリックな形で放出されていたともいえます。

怒りを抑圧すると
いきいきとした生命力のエネルギーも一緒に封じ込めてしまうことになるんです。

そのため、怒りを抑圧すると

  • 自分らしさがわからない
  • やる気が出ない
  • 毎日がなんか味気ない
  • いきいきしている感じがない
  • 自分が何をしたいのかわからない
  • どこか生きづらい感覚がある
  • 自分を活かしたい気持ちはあるけれど、どうしたらいいかわからない

という状態になってしまうんですね。

これが、あなたが感じている「生きづらさ」の正体かもしれません。

あるときから
「自分は変わったかも」と思うことはない?

「そういえば、もっと活発だったのに。
ある時期から、自分の気持ちを言えなくなった。目立たない存在になってしまった」

「中学2年生までは、みんなでお弁当を食べたり、移動教室に行ったりしてたけど。
あるときから『自分一人でやるからいい』と、一人行動が多くなった」

こんなふうに、自分が変わったなと思う地点はありませんか?
もしかしたら、そのあたりに、いまの生き方に大きな影響を与えているような抑圧した怒りがあるかもしれません。

人と深く付き合うのが苦手
自分をうまく表現できない

A子さん(30代後半)は人とのつきあいにおいて
うまく自分を表現できない
思っていることをなかなか言えない感覚が常にありました。

いつもどこか、生きづらさを感じていたといいます。

人からどう思われるかをいつも気にしてしまう。
自分の気持ちをなかなか言葉にできない。
人との間に波風を立てないように、愛想笑いをすることも多かったといいます。

一度、彼氏ができたことがありました。
だけど、自分の気持ちを表に出すことができなくて。
表面的な話しか、できていなかったといいます。

彼との間で、うまくいかないことが起こったとき
二人の間で、踏み込んでお互いの気持ちを話すことがなかった。
だからなのか、気まずい空気になったのをきっかけに、だんだんと疎遠になってしまったといいます。

そんなA子さんですが、小学校中学年までは、活発な子だったのです。
感情を素直に表現して、面白いときは大きな声で笑い、後先考えずにそのとき楽しいと思ったことに飛び込んでいくような子どもだったのです。
その頃は、「人からどう思われるか」を気にすることはありませんでした。

転機は小学校4年生の仲間はずれ

小学4年生のある日、突然、仲の良かったグループの子の態度が
そっけなくなったのです。
グループのリーダーの子が、あからさまに、A子さんに対してだけ冷たい。
ほかの子には笑顔で話しているけれど、A子さんには冷たい態度。

だけど、グループから外れることもできなかったので、冷たい態度を取られながらも、一緒にいたといいます。

そのときから、すごく気を遣うようになったんです。

「あの子は、なんでこういう態度をするんだろう」
「私が、何かよくないことをしちゃったんだろうか」
気を遣うようになりました。
顔色を窺うようになりました。

それをきっかけに
 「人と仲良くなるのが怖い、女の子の友達は怖い」と感じるようになりました。
 「ほんとの意味で仲良くはできない」と思うようになりました。

あの仲間はずれの出来事が起きたことで
「人と仲良くなるのは怖いな、簡単に信用できないな、女の子って怖いな」
そんなメガネをかけるようになったんです。

昔つくった「ものの捉え方のメガネ」を
いまも使い続けている

人は、ある出来事があったときに作った

「人というのは、こういうものだ」
「こういうことしたら、こんなことされちゃうんだ」
というメガネ(ものごとの感じ方・捉え方)をかけながら生きています。

10歳のときに作ったメガネを、40歳になってもかけている。
それって、ふつうに、誰の中にも、あることなんです。

だけど、昔、あのときかけたメガネのおかげで
自分の可能性を狭めたり、生きづらくなっていることも、少なくないんです。

A子さんは、10歳のときの仲間はずれのときに
「人にどう思われるかを気をつけないと。自分をそのまま出しちゃいけないんだ」
「自分が思ったことをそのまま言うと、嫌われてしまう」

「自分を出すと仲間外れにされる」
「気を遣って、大人しく目立たないようにしていないと安全じゃない」
というメガネをかけた。

これらは、子どもの頃の彼女にとっては、身を守るための大切な戦略でした。 

でも、大人になった今もそのメガネをかけ続けて世界を見ているため
本当の自分を表現することができなくなってしまったのです。
周りに気を遣い続ける生き方になったんです。

職場で機嫌が悪い人がいると
「あんまり話さないようにしよう。自分を出さないで、大人しくしていよう」と思う。
仲間外れにしてきたB子ちゃんに対して、気を遣ったのと同じように。

封印された怒りは、生きづらさを作り出す

だけど。
「自分を出さないようにしよう」と自分を閉じ込めた分だけ
自分らしさとか、何が好きかとか、何がしたいかとかが
わからなくなってしまいました。
楽しい、面白い、うれしいも感じなくなってしまったんです。

あのときに感じた
怒りや悔しさ、悲しみが
そのまま心の奥底に封印されてしまったことも、大きな影響を与えていたんです。

A子さんのケースで考えてみましょう。
小学校4年生のとき、グループのリーダーの子に冷たい態度を取られたとき、
本当はどんな気持ちだったでしょうか?

「なんで私だけこんな態度を取られるの?」
 「理由もわからないのに、冷たくされるなんてひどい」
 「仲良くしてたのに、急に態度を変えるなんておかしい」
 「なんで一人だけ仲間外れにするの?」

こんなふうに、怒りや悔しさ、理不尽さを感じていたかもしれません。
そして、悲しみやさびしさも。

子どもの頃のA子さんは
その怒りや悲しみを表現することができませんでした。
心の奥底に押し込めてしまったのです。

「怒りはよくないもの」が、感情を抑圧する

「怒りはよくないもの」
「感情的なのは、よくないこと」

こう思っていると、自分の中に怒りがあることを否認して
「そんなものは、自分の中にはない」と思いやすくなります。

でも、怒りは本来とても自然な感情です。
理不尽なことがあれば怒るのは当然だし、
「NO」と言うことで、自分の境界線を守るためのエネルギーでもあるのです。

けれど「怒りはよくない」と押し殺してしまうと、
うつうつとした気持ちに変化します。 

そうやって感情を抑えれば抑えるほど
楽しい気持ち、面白い、うれしい、わくわくする、これが好き!
などの感情も、わからなくなっていくんです。

長年溜め込んだ怒りを解放していくこと。
それは、いきいきとしたエネルギーが出てくることにつながっているんですね。

怒りを解放すると
イキイキとした力強さが戻ってくる

カウンセリングの心理セラピーで、怒りについて扱うと
そのあと「イキイキとした力強さ」のエネルギーが出てくることが多いのです。

表情が、イキイキとして、凛とした自信を携えたような、そんな雰囲気になります。

これは、生命力のエネルギー、セクシャリティが再び流れ始めるからです。
怒りを解放することで、滞っていたエネルギーが再び流れ始めるんですね。

怒りは、やる気に変えることもできます。
生きている実感にも、つながっていきます。

怒りは「感じる」ことでリリースされていく

では、どうやって怒りを解放していけばいいのでしょうか?

まず大切なのは、「怒りは悪いものではない」と理解することです。
怒りは、本来「感じる」ことで自然にリリースされていく感情です。

「怒りを表現する=相手にぶつける」と思いがちですが、実はそうではありません。
怒りは、「感じる」ことで解放することができるんです。

怒りをぶつけているとき「あなたのせいで、私はこんな気持ちになった」ということをしているわけですが、それはおすすめのやり方ではありません。

自分の感情は、自分で責任を持ちながらも、溜め込まずにリリースすることはできるんです。

「嫌だった!」「ムカついた!」
そんな気持ちに気づいて、その感情をちゃんと感じてあげる。 
それだけで、怒りは流れていくものなのです。

ここでよく誤解しがちなのは、
「怒りは、相手にぶつけるしかない」と思ってしまうこと。

だから、相手を傷つけたくないやさしい人は、怒りを抑圧してしまうんですね。

でも実際には、誰にぶつけるでもなく、
ただ、怒りを感じてリリースしていくことは可能なんですね。

感情は「感じ切る」と自然に消えていく

感情の特徴。
それはどんな感情も、ちゃんと感じ切ると、自然に消えていくということ。

怒りを感じて、心の中で「私は今、すごく腹が立っているんだな」と認めてあげる。 すると、その怒りは自然に流れていくのです。

そして、怒りの感情をリリースしたうえでコミュニケーションを取るようにする。

怒りは攻撃のエネルギーですから、それをそのままぶつけることは攻撃になります。他人に向けずに自分に向けると、自己攻撃になります。

怒りを相手にそのままぶつけると、罪悪感を抱えることになります。
そして、罪悪感を抱えた対象を見ると、自動的に嫌な気分になります。
そのとき「嫌な思いをさせた、あいつのせいだ」と感じるのですが
実際には、自分の罪悪感が刺激されているからなんですね。

だから、怒りの感情は、感じてリリースする。

怒りが生じる状況になったときに「怒ってるんだな、私。ぷんぷんぷん」と2、3分も怒れば、怒りはリリースされていくんですね。

そうやって、攻撃的なエネルギーはリリースしたうえで
「ほんとは、こうされると嫌だなと感じだんだよね」とコミュニケーションをしていく。

そうすると、伝えられた相手は「攻撃されている」と感じないため
防御の姿勢を取る必要がなくなります。
なので、言われたことを理解しやすくなるんですね。

一方で、「怒りはよくないもの。怒ってはダメ」と押し込めてしまうと、感情は完了せずに心の中に残り続けてしまいます。
これが、怒りが蓄積していく理由です。

抑圧していると
感情を「感じる」力が弱くなる

長い間怒り抑圧していると、
感情を感じる力そのものが弱くなってしまうことがあります。

「怒りがあるんじゃない?と言われても、自分ではぜんぜんわからない」
「自分の気持ちが、自分でもよくわからない」
こんな状態になっていることは、けっこう多いんです。

これは感情がないのではありません。 

感情はちゃんとあるのですが、長い間閉じ込めていたために、
感じる力が鈍くなってしまっているだけなのです。

怒りの中には、他の感情も混じっている

怒りは、二次的な感情と言われています。
実は、怒りの下には別の感情があるんです。

悲しみ、寂しさ、悔しさ、失望感、無力感、不安…
これらの感情が「怒り」の下にあるんですね。

怒りを感じていくと、その奥にある「本当の気持ち」に出会うことができるんです。

「私は怒っていたというより、本当は悲しかったんだな」
「実は寂しかったんだな」

こんなふうに、怒りの奥にある本当の気持ちに気づくことで
より深い癒しが起こります。

未完了の感情を感じることで
いきいきさが戻ってくる

感情を感じることができるようになると、不思議なことが起こります。
いきいきした感じが戻ってくるんです。

感情を抑圧しているとき
私たちはいきいきとしたエネルギーも一緒に封じ込めてしまっています。
滞っていた感情をリリースすることで、いきいきしたエネルギーも一緒に解放されるのです。

すると、日々の味わいが変わるんです。

毎日の生活の中に美しさを感じられたり、これが好きとか楽しいなと思えたり、やりたいことが見つかったり、人との関わりが楽しくなったりします。

感情を取り戻した分
「自分はどうしたいのか」もわかるようになる

怒りを解放していくと、不思議なことが起こります。

感情を取り戻した分だけ
「自分はどうしたいのか」
「自分は何が好きなのか」
「自分にとって大切なものは何なのか」
もわかるようになってくるのです。

たとえば、A子さんのケースなら
小学校4年生のときの未完了の感情を扱うことで、
本来の活発で素直な自分を思い出すことができるようになっていくんです。

恋愛においても「一緒にいられてうれしい」「楽しい」という気持ちを素直に表現できるようになっていきます。
これが、感情を感じることのいい面での効果です。

怒りを解放すると、魅力的になる

怒りを適切に解放できるようになると、もう一つ興味深い変化が起こります。
それは、魅力的になるということです。

セクシャリティは、性的な魅力であり、その人らしいいきいきとした生命力です。

怒りを抑圧していると、どこか「生気がない」「エネルギーが足りない」という印象を与えがちです。
一方で、感情表現できる人は、いきいきとして魅力的に見えます。

これは、セクシャリティが自然に循環できているから。

怒りを解放すると、いきいきしてくる

セクシャリティは、生命力のエネルギー。
それは生きている間、ずっと湧き続けています。

セクシャリティをうまく循環させることができずに、滞らせると
「怒りん坊のお母さん」のような状態にもなります。

一方で、好きなこと、楽しいこと、やってみたいこと、喜びに使っていくと
いきいきとした生き方になっていきます。

セクシャリティをどの方向に使っていくのか。それが大事なんです。

もし最近
・楽しくないな
・生きている感じがしないな
・なんとなく憂鬱だな
・やる気がしないな
そんな気持ちがしているなら。

それは、怒りを抑圧して、セクシャリティが滞った状態になっているかもしれません。

セクシャリティというエネルギーは、たえず湧き出ています。
それを何かに向けて使っていけば、いきいき充実感を味わえます。

一方で、うまく循環できていないとき
そのエネルギーが外に向かうと、人に対する怒りになるし
自分に向かうと自己嫌悪や自己攻撃になります。

セクシャリティのエネルギーを
好きなことや、自分の望む方向に向けていくとき
希望が持てるし、わくわくするし、とてもいい感じがしてくるんですね。

一方で、過去の出来事にエネルギーが向いているとき
停滞して重たくなってしまうんですね。

過去の出来事に「あれは、ひどい」と思ってること、ありませんか。
それは、出来事が起きた時に消化できなかった
未完了のままの怒り・感情が、関係しているからかもしれません。

あなたの中に眠る
「いきいきとした自分」を取り戻そう

ここまで読んで
「そういえば、私も…」と思い当たることがあったかもしれません。

だとしたら、それはあなたの中にも「いきいきとした自分」や「いきいきとしたエネルギー」が眠っているということ。

長い間閉じ込めてきた怒りの下に
いきいきとした自分らしさや、本来の自分が眠っています。

怒りを解放して、それを取り戻すことで
自分を生きられるようになるんです。

やりたいことがわからない、自分がどうしたのかわからない。
そんな悩みも、怒りの下にある「閉じ込めてしまった自分」を取り戻すことが鍵なんです。

とはいえ、「怒りはよくないもの」と思ってきた人が
いきなり「怒りの解放」ができるかというと、そうではありません。

少しずつ、自分の感情とつながることをしていきながら
どこかのタイミングで「子どもの頃のあの嫌だなと思ったときの怒り」と
つながることができる。

そして
「あの時は嫌だった」
「なんで私があんな目に遭わなきゃいけなかったんだ」
「ほんと嫌だった」
と、カウンセリングの場で吐き出すことができたとき
なんか、スッキリするんですね。

「中学生のとき、同級生との間で嫌なことがあって。
自分の中ではもう終わったことになってたけど。
今回、嫌な気持ちを吐き出してみて。
これが怒りなんですね。やっとわかった気がする」

カウンセリングのセッションで
中学生の頃に閉じ込めた怒りを解放したC子さんは言っていました。

セッションの途中から、いきいきとして凛としたエネルギーが出てきているのが、見ていてわかったほどでした。

「もう、済んだ出来事だと思ってたけど。
こんなふうに怒りを表現したことがなかったから。
感情的には、終わってなかったんですね」とC子さんは言っていました。

自分の気持ちや感情、何がしたいのか、どうしたいのかがわからない。
そんなお悩みでカウンセリングを受け始めて、
だんだんと、自分のやりたいことをやっていいんだと思えるようになって
そしてやっと「これが怒りかとわかりました」と怒りを吐き出せた。

そうやって「怒りを吐き出すこと」をするまでに
C子さんの場合は、少し時間が必要でした。
C子さんは感覚が繊細なタイプだったため、怒りを嫌う気持ちが強かったことも影響していたかもしれません。

その後のC子さんは
カウンセリングのあとも「いきいきエネルギーが続いてます!」とのこと。
そのくらい、感情の解放で得られるものって大きいんですね。

ひとりひとり、その人のプロセス(辿る道)があります。
すぐ怒りに触れて解放していくタイプの人もいれば
だんだんとそこに向かっていくタイプの人もいます。

1回吐き出したけど、また出てくるということも、当然あります。

これを読んで「怒りを解放したほうがいいらしい」と思っても
焦らないで大丈夫です。

ただ
「感情に、いい悪いはないんだな」
「怒りの感情って、あってもいいらしい」と思ってみてくださいね。


閉じ込めてきた気持ちと向き合うことは、
自分一人では、かなり難しいものです。
なぜなら、自分で向き合うことができるものなら、ここまで閉じ込めなくても済んだはずだから。

まずは
「私はこんなことを我慢してたんだな」
「こんな気持ちを押し込めてたんだな」と気づくことから。

そしてカウンセリングでは、一緒に、その気持ちを吐き出していきます。
一緒にその作業に付き合ってくれる人がいることで、ひとりでは吐き出しにくいものも、吐き出すことができるんですね。

もし、この記事を読んで
「なんか気になるな」「自分もそうかもしれないと感じるな」と思うなら。
あなたのいきいきとしたエネルギーが、外に出たがっているのかもしれません。

あなたらしい本来のいきいきしたエネルギーを取り戻して
自分らしい生き方をつくっていけますように。

いつでもお手伝いします。
お話聞かせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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