人生やり直したい・停滞感

カウンセリングを受けて、自分の人生もっと望んでいいんだと思えるように

中村陽子/心理カウンセラー

「カウンセリングって、心が弱っているときのものと思ってました。
だけど、ぜんぜん違ってました!」

クライアントのA子さんからいただいた感想です。

だけど、私の思うカウンセリングは
「自分がほんとうは叶えたい何か」を引き出して、そこに向かうためのものなんですね。

婚活がなかなかうまくいかない。
職場の人間関係に悩んでいる。
自分が本当に何をしたいのか、何をすればいいのかわからない。

そんな「ふつうの悩み」の奥には、「本当はこうなりたい」という願いが隠れていることが多いんです。

カウンセリングは、その隠れた願い、つまり「ほんとうは叶えたい何か」を見つけて、そこに向かっていく自分をつくるためのものだと私は思ってるんですね。

人の愚痴の聞き役をずっとやってた私が
もっとラクになっていいと思えるように

今回ご紹介するA子さんの体験談は、まさにそのことを教えてくれます。

「心が消化不良を起こしてたんだな。
カウンセリングを受けるようになって、思いました。

話すことで、はじめて心の整理がついていくというか。
一人でノートに書いたり、自問自答したりしても、本当に解決に向かっているのかぜんぜんわからなかったんです」

そう語るA子さんは、「人に悩みを打ち明けるのが苦手だった」といいます。

「こんなこと、誰かに話しても仕方ない」
「こんなことで悩んでいるなんて、恥ずかしい」
しんどいことがあっても、自分の悩みを話すことはなかったといいます。

自分でなんとかしなくちゃ、自分で解決しなくちゃと思っていたそうです。
ときには、愚痴を平然と言う人を見るとイライラしてしまうことも。

カウンセリングを受ける前、A子さんは心に重たい感じを抱えてているほうが多かったといいます。
なんか、重たい。

「母は、否定的なことを言うタイプなんです。
たとえば私が『もっと稼ぎたい』と言うと、母から『そういうことを思うとロクな目に遭わないよ』という言葉が返ってくる。
何か前向きにやってみたいと思っても、否定的な言葉が返ってきた。
その結果、ずっと停滞していた気がします」

ちょっと前までは、えんえん愚痴を話す友人と一緒にいたというA子さん。
その人と自分は、気が合って一緒にいるんだと思っていた。

今はその人と会うと、「ネガティブな方向に引っ張られるのが嫌だな」と感じるようになったと言います。

A子さんは、ちょっと前の自分をこう振り返ります。

「以前の私は、人の愚痴のゴミ箱になっていたのかもしれません。友人と話すとき、私がいつも愚痴の聞き役。

というのも、私は『母の愚痴を私が引き出さなければ、吐き出させなければ』と無意識に思っていたようなんですね」

A子さんのお母さんは、「自分のことは後でいいから」と自分を犠牲にして家族のために尽くすタイプの人でした。

「大変なことを言ってもしょうがない」と何も言わないお母さんだったから、A子さんは「私が、お母さんのしんどい気持ちを引き出してあげなきゃ」と思って、お母さんの愚痴の引き出し役、聞き役をしていたようでした。

そんな愚痴の聞き役のA子さんの周りには、自然と愚痴を言う人ばかりが集まっていたのです。

共感力のある心やさしい人は、相手の気持ちをくみとろうとするあまり、「相手をラクにするために、自分がしんどいものを引き受けようとする」ことを無意識にしていることもあるかもしれません。
しかも、長い間、何十年もずっと。

その結果、本来はもっと軽やかなタイプなはずなのに
愚痴の重たいエネルギーの環境に、自分の身を置いていた。
お母さんと同じく苦労性の自分になっていた。

A子さん本来の軽やかな、心豊かな生き方を自分にさせてあげることができなかったのです。

そんなA子さんは、カウンセリングを通して、心に変化が生じてきたといいます。

『自分はもっと楽でいいんだ。人の愚痴を聞かなくてもいいんだ』と思えるようになりました。もっと幸せになっていいし、『これやってみたい、こんな人たちと一緒にいたいと望んでもいいんだ』と」

いま、付き合う友人が変わりつつあるといいます。
それは、「本来の自分が、自分らしくいられる人たちの場所」に行っていいんだと思い始めたということでもあります。

自分に合う環境に行っていいんだ。
苦労性の場所に、いなくてもいいんだ。

「カウンセリングって、しんどいときに受けるものと思っていたけど、違いました。
自分の生き方をより良くするための、大切な心の土台を作るものなんだと思います」

心の中に抱えたネガティブな感情を解放すると
本来の自分らしい生き方が見えてくる

カウンセリングを受けはじめて最初のころは

「ずっと心に抱えてきた、しんどいかった思い」
「もう済んだことと思ってきたけど、実は心の奥にそのままになっていたしんどかった気持ち」
などの話になることが多いかもしれません。

「しんどい話って、人にしたことなかったな」
「知らない間に自分で抱えてたんだな」

カウンセリングを何回か経て、そんなふうに気づくころには、重かった心がだんだんと軽くなっていきます

ずっと抱えていたネガティブな気持ちを受け止めて、解放していく。
一つ打ち明けていくたびに、心が軽くなっていくんですね。

心が軽くなると、こんなふうに思えるようになるんです。

「自分のために、生きていいのかもしれない。
本来の自分って、もっとこんな生き方できるのかもしれない」

A子さんは「いつも不満ばかり口にしている人たちではなく、もっと穏やかで心豊かな日々を送っている人たちと一緒にいる方が、自分らしくいられるのかもしれない」と感じるようになりました。

心豊かな生き方が、本来の自分に合っている。

「これって、すごい変化ですよね」とA子さん。

付き合う人が変わってきたA子さん。
次のステップは、「心で深くつながり合えるパートナーシップを築くこと」。
シングルのA子さんが、本当にほしいもの。
そこに向かって、一歩ずつ進んでいます。

カウンセリングを通して、長年抱えてきた心の重荷を下ろし、本来の自分らしさを取り戻したことで、
これまで諦めていた夢にもう一度向き合えるようになったといいます。

「カウンセリングを受けて、本当に良かったと心から思っています。
迷っている方がいたら、ぜひ受けてみてほしい。心からそう思います」
とA子さんは力強く語ってくれました。

もし、うまくいかないことがあるなら。
そこに、なにか大切なものがあるのかもしれません。
本当にしたい生き方を手にしていくために
いつでもお話聞かせてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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