恋愛心理学

マッチングアプリで「いいね500」になった秘密

中村陽子/心理カウンセラー

クライアントのAさんから、こんな報告をいただきました。
「マッチングアプリで、いいね500超をもらえるようになりました!
会ってみたい男性とも、会えるようになったんです」

彼女は37歳。
1カ月ほど前は
「マッチングアプリで婚活を始めたけど。
ぜんぜんいい人と出会えないんです」と言っていたんですね。

「自信ない、もうやめたい」って。

いったい、何が変わったのでしょうか。

「つくった自分」でプロフィールを書いていた

1カ月前のAさんは
マッチングアプリを始めて、4人と会ったものの
ぜんぜん次に発展しなかったといいます。

「イメージと違った」と
言われたこともあったようでした。

Aさんは、癒し系のほんわかした雰囲気の持ち主で
お話ししているだけで、なごむんですね。

そんなAさんが、うまくいかないはずないんだけどなと思い
マッチングアプリに載せている写真を見せてもらったんですね。

すると…
きれい系の美人のAさんが、写っていました。

写真としては、ものすごくいいんです。
修正をしているわけでもないから、別に問題はない。

ただ…
いつものAさんと、タイプが違うキャラに見えた。

いつものAさんは、ほんわか系のなごみ癒し系キャラ。
一方写真は、仕事のできる女子アナ風。

ん? ちょっとキャラが違いませんか?

聞いてみると
「女子アナっぽいほうが、男性のウケがいいのかなと思って」

そして
別キャラな写真になってしまっていたのでした。

「つくった自分」を好かれても
遠ざけたくなる心理

「つくった自分」の写真だったから
会ったときに「イメージと違った」と思われるのは、
なんとなく想像がつくのだけれど。

それよりも
「つくった自分」を見せていると
心理的に大きな抵抗が起こるんです。

それは何かというと…
「つくった自分」を気に入られても
気に入られれば気に入られるほど

「バレたら、どうしよう」
という不安が大きくなるということ。

女子アナっぽく見せた自分を、気に入られた。
だけど、ほんとの私はそうじゃない。
もし違うのがバレちゃったら
受け入れてもらえないんじゃないか……。

ここが心理的な抵抗になって
「もう婚活、したくない。面倒くさい」
となることは、少なくないんです。

気に入られないのも、困るけど。
気に入られても、困る。本来の自分と違うから。
それに、つくった自分を求められても、
演じ続けなきゃいけないから。疲れる。
だから、困る。

もう婚活したくないな~って。

自分のダメなところを隠そうとしていない?

で、どうしてこんなことが起こるのかというと。
「こんな自分では、好かれない」と
自分について、思っているところがあるからなんですね。

Aさんは、マイペースな自分、ちょっと抜けたところがある自分を
「自分のだめなところ」と思っていたようでした。


「こんなところがだめ」
「こんな自分では、受け入れてもらえないかもしれない」
こんな気持ちを、誰しも、持っているものです。

自分を取りつくろって
「好かれるような自分」
「男性ウケするような自分」などの
「つくった自分」を見せようとすること。

婚活してると、しちゃいますよね。
婚活あるある。

だけど
つくった自分では
「本来の自分のいいところ」が出ないし
相手から気に入られたところで「バレたらどうしよう」と逃げたくなる。

だから
「こんなところがだめ」と、自分にかけてしまった呪文をとくといいんですね。

ほんとにそうなのかな?と誰かと一緒に見ていくことで
「こんなところがだめ」と思っているところも
「そんなにだめって思わなくてもいいのかもしれない」と
思えるようになっていきます。

Aさんのマイペースでちょっと抜けいるところ。
その部分は
ほっこりとなごむ、癒し系なところであり、愛されキャラな部分なんですよね。

短所と長所って、実は同じなんです。
同じAというものを、右側から見たら短所になり、左側から見たら長所になる。

だから、「ここがだめ」と思ってるところを
いったん受け入れたうえで
長所として捉え直してあげる
のがとても大事なんですね。

「ここがだめ」と自分が自分に思っているところ
それを「そういうところ、あるよね〜」と受け入れてあげる。
ここ、大事。

自然体のよさが伝わる写真とプロフィールに変えたら

Aさんの女子アナ風の写真、とてもきれいだったのですが。
思い切って、写真の差し替えを提案しました。

・やさしいやわらかい感じの写真
・旅先でのスナップ写真

など、Aさんの人柄伝わりやすいものにしたんですね。

そして
プロフィールを一緒に考えて
Aさんの等身大のよさや、お茶目な人柄が伝わるようなものに
変えたんです。

Aさんのお話をカウンセリングでたびたび伺ってきたため
Aさんのよさなら、いくらでも出てくるわけなんです。
こんないいところ。
こんな魅力なところ。
こんな愛し方をするところ。

それらを男性に伝わるように文章にしたら
「私と一緒にいたら、きっとこんな時間を過ごせますよ〜」と
イメージできるものになりました。

すると…

・いいね150が、500超に
・「プロフィールから人柄が伝わってきて
 ぜひお会いしてみたいと思いました」という文章付きのいいね20超
・こちらからいいねを送っても、ぜんぜんマッチングしなかったのが
 相手からもいいねが返ってきて、会いたい人とマッチングするように!

と、いいことづくめ。

これはすべて、「本来のよさ」をそのまま伝えた結果です。

自分を隠すことなく、本来の自然体のよさを伝えた結果です。

つくった自分を気に入って思ってもらっても
「この人とは合わないな」という結果になりがちだけど。

本来の自然体のよさを表現した分だけ、自分に合う人に出会いやすくなります。

それに女性の自然体の姿に、男性は惹かれたりするんですよね。
彼女と一緒にいたら、やすらぎそうだな、楽しいだろうなって。

だめなところを隠そうとすると
「緊張した自分」になってしまいます。
「なんとかうまく隠せたぞ」と思う分だけ
本来よさも、出なくなっちゃう。もったいないですよね。

これは婚活に限らず、人間関係全般にも
いえることかもしれません。

いい自分も、だめな自分も
自分を受け入れた分だけ、自分を隠さずにいられます。

自分を隠さなくなると、自分らしい魅力が自然にあふれ出てきます。

自然体のあなたらしさが、伝わりますように。

もしこれを読んでちょっとでも気になることがあるなら
いつでもお手伝いします。
お話聞かせてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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