離婚後の恋愛が、なぜかうまくいかない理由
離婚後の恋愛、しんどい恋愛していませんか?
離婚したあとの恋愛が、なぜかしんどい恋愛になってしまう。
そんなご相談をよくいただきます。
ちゃんと付き合えない彼を
選んでしまうことも
離婚後に付き合った彼が、
・既婚者の彼
・他にも女性の影がチラつく彼
・ぜんぜんこちらを大事にしてくれない彼
・結婚が現実的になりそうもない彼
という話を、とてもよく伺います。
また、好きになった彼とぜんぜん関係を縮められないという話も伺います。
・遠距離の彼
・恋愛を怖がっている彼
を好きになり、発展しないまま時間ばかりが過ぎていく。
そんなこともあります。
一方で、結婚が現実的に考えられそうな相手からアプローチを受けても、
「この人は、なんか違う」「魅力的に思えない」と感じて、スルーしてしまう。
そんなことも起こるのです。
離婚後は、猛烈な寂しさを抱えますよね。
一緒に暮らしていた夫がいなくなることで、心にぽっかりと大きな穴が開くからです。
大切だった相手を失った。
それはまるで自分の一部をはぎとられてしまったような大きな欠落感――。
だから
ものすごくさびしい。
一人でいるのは、本当につらい。
とにかく誰かと一緒にいたい。
誰かに触れたい……。
そんな気分になります。
心は誰かをものすごく求めている。
なのに。
パートナーシップをしっかりと築ける相手とは、なぜか付き合わないのです。
ちょっと苦しい恋愛や、大切にしてもらえない恋愛をしてしまったりするのです。
それは――。
離婚で受けた心のダメージが、とても大きいからなんですね。
離婚後のいまの恋愛を数値で表すとしたら?
ここでちょっと質問です。
もし、理想の恋愛・パートナーシップを100としたら、
離婚後のいまの恋愛は、数値で表すといくつになりますか?
30? 50? 70?
100-30=70
100-50=50
足りない数字の分だけ、
何かしらのダメージや
ちゃんとした付き合いを持ってはいけない理由が
心の中にあるのかもしれません。
離婚したのは、自分に悪いところがあったから
そんな気持ちはありませんか?
離婚したあとに、離婚に至った原因について
「私の何が悪かったんだろう」とさんざん考えてきませんでしたか?
「あのとき、ああしておけば」といっぱい思いませんでしたか?
ついつい自分を責めていませんか?
私が、至らなかったんじゃないか。
別れるとき、彼からあんなことを言われたけど。どういう意味だったんだろう。
私がもっとこうしておけば、彼にあんな思いをさせずにすんだんじゃないか。
私の性格が、彼にいやな思いをさせてしまったんじゃないか。
もっとあれをしてあげれば、よかった。
どうしてあのとき、気づかなかったんだろう。
etc…
「なぜ離婚になったのか」を考えては、
「私の何が悪かったんだろう」とものすごく自分を責めてしまうんです。
繰り返し繰り返し、自分の至らなかったところを反省し続けてしまうんです。
自分の生き方そのものまで、否定してしまう気持ちになることもあります。
仕事を頑張ってきた生き方そのものが、間違っていたんじゃないか。
もっと別の生き方をしなきゃいけなかったんじゃないか。
頑張ってきたのに手元に何も残っていないのは、生き方を間違えたからなんじゃないか。
そんな思いを持ってしまうこともあるんです。
女としての自信も、持てなくなってしまう
離婚をしたあと、女としての自信がぼろぼろになっていることも多いんです。
もうだめだ、私なんて、もうだめだ。
もうこんな年齢なのに、一人になっちゃった。
女として通用しない年齢なのに、一人になっちゃった。
もう、女として終わってるのに――。
いったいどうすればいいんだろう。
そんな気分にもなります。
自分のことを責めている分だけ
大切にしてくれない相手を選ぶことも
女としての自信が傷ついていたり、自分を責める気持ちが強かったりすると
その分だけ、自分を大事にしてくれない相手と付き合ってしまうんです。
例えば
「おかしい。他にも女がいるんじゃない?」という匂いがしても、見ないふりしてしまったり。
ひどい暴言を吐かれても、自分が悪かったんじゃないかと感じて、相手にすがってしまったり。
自分の誕生日なのに「私、誕生日なの」と相手に言えずに一人で過ごしたり。
(誕生日をお祝いしてもらえるって思えていないんですね)
そんな話も、実はとってもよく聞きます。
ちゃんと愛してもらえない付き合いをして、さらに自分を傷つけているのかもしれません。
無意識的に、自分自身を罰している行為といっていいかもしれません。
そのくらい、「私が悪かったんじゃないか」と自分を責めてしまっているんです。
離婚に至ってしまうくらい、私の何かが足りなかったんだと思ってしまっているんです。
長期的なパートナーシップが
つくれる相手を避けてしまう
もうひとつ、こんな気持ちも心の奥にあるかもしれません。
ちゃんとした関係を築くことを恐れる気持ち、です。
また壊れちゃうんじゃないか
また裏切られちゃうんじゃないか
また相手を傷つけちゃうんじゃないか
そんな恐れから、長期的なパートナーシップを築いていける相手を無意識的に避けてしまうんですね。
いま、目の前にいる離婚後の恋愛の彼は、頭から離れないほどの存在に、なっているかもしれません。
いつも彼のことばかり考えて、彼なしの生活は考えられないように感じているかもしれません。
彼がいなくなったら、また一人になっちゃうから。
だけど。
その彼との恋愛が、安心できる関係ではないのなら……
その関係は、真実のパートナシップでは、ないのかもしれません。
もっと自分にやさしくしてもいい
別に、その彼と別れたほうがいいと言ってるわけではないんです。
ただね。
もしいま、ちょっと苦しい恋愛をしているのなら。
まずは自分のことを大切にすることから、はじめてみませんか?
そしてもし、あなたの人生が粉々に砕け散ってしまったように感じているのなら
そのかけらを、一緒に拾い集めていきませんか。
パートナーシップは、自分が自分を大切にしている分だけ
相手もあなたを大切にあつかってくれるんです。
その彼は、
あなたを大切にしてくれる相手ですか?
あなたと共にこれからの人生を歩いてくれる相手ですか?
彼も心の傷を抱えているのかもしれません。
心の傷を抱えた者同士が、引きつけ合ったのかもしれません。
自分を大切にしはじめることで、
離婚後の恋愛は、ちょっとずつ変わっていきます。
その彼と、真実のパートナーシップを築いていくかもしれないし、
その彼ではない、と感じるようになるかもしれません。
それは、あなたが自分を取り戻していく過程で、だんだんと見えてくるでしょう。
まずは、離婚でうけた心の痛みを回復していきませんか。
離婚の心の傷を回復する
自分にやさしくすることからはじめよう
離婚後の恋愛で、あなたを大切にしてくれる彼と出会うために
まずは、自分を大切にすることを自分にたくさんしてあげることです。
おいしいごはんを、自分に食べさせてあげていますか?
心地よい空間を、自分に与えてあげていますか?
きれいな服を着たりお化粧したりと、自分をきれいにしてあげていますか?
自分のために、心地いい音楽を流してあげていますか?
やってみたかったことや、行ってみたかったところはありませんか?
やってみたいおけいこ事やレッスンがあるなら、どんどん出かけてみる。
行ってみたい場所があるなら、足を延ばしてみる。
毎日の生活に小さな楽しみを取り入れていくといいんです。
カウンセリングで話をして、自分の言えずにいた想いを打ち明けて
傷ついた自分をいたわってあげることも
自分を大切にすることの一つです。
そうやって
心地いいこと、気持ちいいこと、楽しいこと、うれしいこと、自分をいたわることを
自分にちょっとずつ与えてあげる。
最初はなかなか何をすればいいか、戸惑ったとしても
ちょっとずつちょっとずつ、自分に与えることを続けるうちに
楽しいこと、気持ちいいこと、心地いいことが増えていくでしょう。
結婚生活を振り返り
よくやった自分を見つける
そして、よくやった自分も見つけていきましょう。
離婚後は、「結婚しているとき、もっとああすればよかった」と反省ばかりしてきたのではないでしょうか。
カウンセリングでは、どんな結婚生活だったのか、どんなところを至らないと思ってしまったのかについて、たくさんお話いただきます。
離婚を切り出した立場でも、切り出された立場でも
「あのとき、ああしておけばよかったんじゃないか」という思いをいっぱい抱えています。
それをたくさん、お話いただくんですね。
そうすると、
「自分が足りなかったからだ」と思っているところに、
「こんなに十分やったじゃないですか」ということが見えてきたり、
「こんなことしちゃった」と感じているところに
「本当はこんな思いから、したんですよね」ということが見えてきたりするんです。
そうやって、相手のためを想っていた気持ち、相手のためにしてあげたこと、自分なりに頑張ったことを見つけていきます。
いっぱいいっぱい、あったんです。
相手を想う気持ちが。
ボタンが掛け違ってしまったことも、あったかもしれません。
それでも、相手を想う気持ちはいっぱいあったんです。
「これだけやったんだよね」
「自分なりにできることはやったかもしれないな」
そんな気持ちが出てくると、自分のことをちょっとずつ許せるようになります。
「これだけ、やったんだよね」を、ちゃんと拾ってあげてくださいね。
そして、こんなにも自分を責めてしまうほど、相手を大事に思っていた。
そのあなたの愛の大きさも、認めていく。
立派に愛したと思うよ。そう、認めていくんです。
もっとこうすればよかった……は
自分を責めることなく、学びにするだけ
「だけど、もっとこうすればよかった……」
そんな思いが出てきたときは、離婚を通じて学んだことに目を向けてみてほしいんです。
うまくいかなかったことで、自分をもう責めなくていいんです。
うまくいかなかったことは、次にやらないようにすればいいだけだから。
「もっと夫のことを気にかけてあげればよかったなと思う。でもこの反省を通じて、男性の気持ちがわかるようになった。次のパートナーは、寂しい思いをさせないようにしたい」
「夫のやさしさにあぐらをかいて、ダメ出しをいっぱいしてしまった。すごく我慢させてしまった。だから次に付き合う人は、たくさんいいところを見つけて、彼を応援できる女性になりたい」
こんな女性になりたい。
こんな自分になりたい。
こんなふうに男を愛せる自分になりたい。
「できなかった、失敗した」という思いではなく、
「あの経験があったからこそ、次はこうしたい」と
そちらに目を向けていくんです。
すると、気づくことがあるはずです。
「私、成長したのかもしれない」と。
そうなんです。
離婚という別れを経て、一回りも二回りも、成長した自分がいるのです。
そこに気づいていただきたいんです。
離婚後の恋愛で、得たものも見つけていく
また、離婚後の恋愛の彼との間で得たものも、本当はたくさんあるはずです。
離婚後の恋愛の彼と付き合ったことで、どんなことを得ましたか?
・女としての自分になった。
・女として見てもらえた。
・男性に気遣う自分になれた。
・彼のことを自分なりに、いっぱい愛した。
離婚後の恋愛で得たこと、学んだことに目を向けていくことは
女としての自信回復にもなるんです。
この視点が、とっても大事。
離婚後のうまくいかない恋愛が、気づかせてくれること。
それは「もう一度、幸せになっていい」という許可をそろそろ出していいのではということ。
離婚を通じて、学んだことがたくさんある。
反省もいっぱいしたけど、成長もいっぱいした。
だから、もう責めなくていいんです。
あなたは、幸せになっていいんです。
いまは、まだすんなりと、そう思えないかもしれないけれど。
でも、幸せになっていいんです。
離婚したあと、自分で思っている以上に心が傷ついているものです。
だけど、そのほとんどは「もっとうまくやれればよかったのに……」という後悔の気持ちだったりします。
「もっとうまくやれればよかった(のに、できなかった)」という気持ちがあるということは、それだけ愛情深いということなんです。
自分のなにがいけなかったんだろうと思っている間は、愛情深い自分になかなか気づけません。
だけど、いったん愛情深い自分に気づけると。
自分を許せるようになるんです。
そして、また誰かを好きになることもできるんです。
心から、誰かを好きになること。
心から、誰かを愛すること。
取り戻していけるように。
離婚後の恋愛が、なぜかうまくいかないことが続いているなら。
いつでもお手伝いさせてください。
お話聞かせてくださいね。