恋愛心理学

「男の子になりたかった女の子」のうまくいかない恋愛とその対策

中村陽子/心理カウンセラー

男の子になりたかった女の子の恋愛がうまくいかない問題

男の子になりたい女の子だった。
子どものころ、男の子とよくケンカもしたし、負けず嫌いだった。
頑張り屋さんでもあったので、学校の成績はそこそこできるほうで
負ける理由がなかった。

思春期以降も「自分より強い男の子」にお目にかかる機会があんまりなくて。
周りから「しっかりした女性」「気が強い女性」と思われることも多かった。

仕事は頑張ってきたほうだと思う。
だけど、恋愛がなかなかうまくいかない……。

というのも、自分が「いいな」と思う男性には好かれない気がしてしまうから。
子どもの頃からそうだった。

私を好きだと言ってくれるのは、頼りなさげな男子。
一方、私が好きになる男子は、もっと「女子っぽい子」にいってしまう。

大人になってもそれは変わらず
頼りがいのありそうな男性を「いいな」と思ったところで
こちらをいいと思ってくれてるふうには見えず。

あいかわらず、頼りにならなそうなタイプの男性に好かれたりする。
そんな彼と付き合うこともあるけれど、やっぱり頼りにならないと感じてしまう。

周りはどんどん、結婚して子どもがいるのが当たり前になっていくなか
心の奥で「いいな、頼りにできる相手がいて。ほんとうは私だって、誰かに守られたいのに」と思う。

だけどいっこうに、頼りにできそうな男性が現れない。
どうして自分の恋愛は、うまくいかないんだろう……。

「女としての私」で異性と接するなんて…よくわからない

男の子になりたかった女の子の恋愛がうまくいかない問題。

男の子になりたかった女の子は、自分の中の「男性性」を発達させてきました。
子どもの頃から男子に負けないとばかりに競争したり、負けず嫌いで頑張り屋な一面があるために、学校の成績や仕事では成果を上げます。

だけど、自分の中の「女性の私」には自信が持てません。
「女の子としての私」「女子としての私」「女性としての私」を使って来てないから、「女としての私」で異性と接するやり方がよくわからないんです。

男性とは友達や同志、きょうだいみたいな関係性や、仲間としては仲良くなれます。

だけど、いざ「いいな」と思う男性が現れても「女性としての自分」で接するなんてことはできなくて。
友達っぽい関係性や、妹や娘のようなポジションになってしまいがち。

その結果、意中の彼と仲良くなれたとしても「恋愛対象としては見られない」という悲しい言葉をもらう羽目になってしまうのです。

ずっと「男の子の私」でやってきたから
「大人の女の私」の出し方がわからない

どうしてこうなってしまうのか――。
それは「女性としての私」や「大人の女としての私」に慣れていないからなんです。

仕事の場面では、男性と対等になれます。
その意味では、十分大人なんです。

だけど、女性としての面では、どこか「子どものままの女の子」で止まってしまっていて、「大人の女性としての私」が不在になっていたりするんですね。

ほかの女子たちが、中学生や高校生で「女子っぽいこと」をしているときにぜんぜん女子っぽい自分をしていなかったり、社会人になってからそれらしいことをしていないから。自分の中の女の部分が「子どもの私、女の子の私」で止まっちゃっていることがあるんです。

しっかり者の頑張り屋の自分には、自信がある。
仕事の面では立派な大人、社会人。
つまり、男性性の面はすごくしっかり成長できている。

そんなこんなで
好きな男性の前で「女性としての私」を出すことができなくて
「男性性優位の私」を出すか、「女の子の私(妹キャラ、娘キャラ)」を出すことになるんですね。

自分では、相手と仲良くなるために頑張っているつもりなんだけど――
男性からしてみると「異性」を感じられない。
だから、恋愛対象にならないんですね……。

恋愛がうまくいかないのは、「かわいくない」「女らしくない」からじゃ、なかった

恋愛がうまくいかないのは「自分は女らしくないからだ」「かわいくないからだ」「容姿がいまいちだからだ」と思ってしまいがちなんです。

もっと女子アナみたいな感じなら、男性から好かれたりするんだろうな。だけど自分はかわいくないから。
そう思い込んでいることも多いんです。

だけど恋愛対象として見られない本当の理由は、そこではなくて
男性に「異性」を感じさせるような「大人の女」を出せないから。
それが恋愛がうまくいかない原因だったりするんです。

というのも、恋愛って。
異性として惹かれ合うから始まるのだけれど、「女を感じさせるような自分」を出すことに恥ずかしさがあったり、どうやって出せばいいのかわからなかったりすると、なかなか恋が始まらないんです。

頼りがいがあって、やさしくて、ひとりの女性を大事にしてくれるような男性との間で、どうやって女を感じさせればいいかわからない。
だから、進展せずに終わってしまうんです。

ときどき、猛者が現れることがあります。
女慣れしているプレイボーイタイプの男性。
女をうまく出せないような女性の中にも「女の子の私」や「女の私」がいることを知っているから(女性経験が豊富ですから)、向こうからガンガン来てくれたりするんです。

彼らは普段は見せない「女の子の私」をつかさず見つけて「お前もかわいいもんな」なんて言葉をさらりと言ってくれたりするもんだから、コロリと好きになってしまったりもするんですね。
(このタイプの男性に、めっちゃ弱いわけなんです)

だけどプレイボーイタイプだから、ほかにも女の影があったりして。
なかなか苦労する恋愛になってしまったりするわけなんです。

「男の子の私」を卒業して「大人の女の私」へ

元「男の子になりたかった女の子」が、うまくいかない恋愛道を卒業していくためには、男の子の自分を卒業しながら、「女の子の自分」を「大人の女性」へと育てていくのがキーワードになります。

じゃあどうすればいいのか(と、自立女子は聞きたくなりますよね)。

男の子っぽく生きてきた私の頑張りを承認する

カウンセリングのセッションでは
まずは、「男の子っぽく生きてきた自分」をしっかりいたわることが多いんです。

「だけど、男っぽい私では恋愛がうまくいかないじゃん!」と、その部分を否定したい気持ちになるかもしれません。
だけど、男の子っぽく生きてきたのにはそれなりの理由があるはずなんです。

それを「こんな生き方、意味なかったじゃないか!」と思ってしまうと、これまでの自分の生き方をぜーんぶ否定してしまうことになってしまいます。

これ私自身の体験なんですが。
気がつくと男っぽい生き方になってた私は、40歳を過ぎたとき「これまでの生き方、ぜんぜん意味がなかったじゃないか!」とそれまでの自分を全否定したんです。

子どもを持てないじゃないか、自分だけ家族を持てないじゃないか。
周りの女性たちは、男性に守られてちゃんと家庭を持てている。
なのに私は……仕事は頑張ってきたかもしれないけど何も手に入ってないじゃないか!

自分のことは自分でで何でもできるようにならなきゃ、仕事をずっと続けていけるようにまずはちゃんと仕事を頑張らなきゃとやってきた生き方を、「こんなの意味ない!」とちゃぶ台をひっくり返すかのようにとひっくり返した。

そうしたら――どう生きたらいいかわからなくなった。
2、3年くらい、どうしたらいいかわからないまま漂ってしまったんですね。

でもね。
男の子っぽく生きてきた自分は、ずっとずっと頑張ってきたんです。
そこをきちんと見てあげる。
これまでの自分の頑張りをちゃんと認めてあげるんです。
本当によくやってきたねって。

ここまで鍛え上げてきた男性性には、ちゃんと意味があって。
決断できたり、実行できたり、行動できたりする力は、
これからの自分の人生を作っていくうえで、力強い「実行部隊」として活躍してくれるはずだから。

だから、男の子っぽく生きてきた自分をちゃんとしっかり、認めてあげる。そのうえで、「もう、男の子として生きなくていいよ」と伝えてあげるんです。
これまでの頑張りをちゃんと承認しながら、もう男の子として生きなくていいと伝えてあげることなんです。

これまで自分で何でもできるようにならなきゃと頑張ってきた自立女子は、こう聞くと「わかりました、自分でやります!」と言いたくなるに違いありません。

だけどできれば、誰かの手を借りながらやってみてほしいんです。
自分一人でやろうとするパターンを手放すつもりで、誰かの手を借りることを意識してみてほしいんです。
(これ、ほんとに大事なんです。誰かの手を借りることが、これまでの生き方を変えていく転機になることはとても多いんですね)

女の子の私として愛されていたことを思い出す

そうやって、男の子として生きてきた自分をちゃんと承認したあと
女の子として愛されていたことを思い出していきます。
誰から? お父さんからです。

いま、お父さんに愛されたとは思えないと感じていたとしても
カウンセリングで、お父さんから娘として愛されたことを見つけていくことで
女の子として男性から愛されるって、どういうことなのかを思い出せたりするんです。

何かやらなきゃ、愛されない。
出来る自分じゃなきゃ、認められない。
そんな生き方をしてきたけれど、そうじゃなかったのかもしれないと思えてきたりもするんです。

大人の女としての私を育てながら、表現していく

そのうえで、「女性としての自分」を表に出していきます。
最初は恥ずかしかったりするけれど(慣れてないから)。
少しずつ「女性としての自分」を表に出して、表現していきます。

自分の中の女性の部分が「子どもの女の子の私」で止まっていたとしても、大丈夫です。
「大人の女性に育てていこう」と決めれば、「女の子の私」を「大人の女性の私」へとだんだん成長させていけますから。

その成長のプロセスでは、どんなふうに男性を愛したいのか、どんなふうに人を愛したいのかも見つけていきます。
それはきっと、女性としての私の自信になります。

いま、恋に不器用でうまくいかない思いをしていたとしても
自分には女性としての魅力なんてないんじゃないかと思っていたとしても
大丈夫です。

女性としての私を生きていいと決めて、大人の女性としての私を表現できるようになったあかつきには、きっと自分に合ったすてきなパートナーと出会えるはず。

男の子っぽく生きてきたあなたは、きっとこれまでたくさんのことを与えてきたと思います。そしていまも、自分のことはどこか横に置いて、与えようとしているかもしれない。

そんなあなただからこそ、幸せになってほしいんです。
だからまずは、女性としての自分を幸せにしようと決めてみてください。

そして、女性性ってなんだろう? 女性として生きるってなんだろう?ということに興味を持ってみてください。

自分には女性性が足りない足りない、じゃなくて。
これまでの自分に、女性性をプラスしていくってどういうことだろう?
そんな感じで。

男の子になりたかった女の子が、大人の女性へと変身していき
すてきなパートナーと出会えますように。

そうなっていけるよう、カウンセリングでお手伝いできることいろいろあると思います。カウンセリングって、自分の生き方をつくっていくためのものなんです。
自分ではなかなか気づけない心のパターンを見つけたり、自分では感じられない愛されていた記憶を思い出したりしながら、自分がほんとうは望んでいる生き方に向けて心を整えていくためのものなんです。

私自身、筋金入りの男の子っぽい女の子を生きてきました。
そんな私でも、変われました。

「こんな私じゃあ、男性から好かれたりしないよね」って心の奥でずっと思ってました。
だけど、いまはぜんぜん思わなくなりました。
しかも、45歳を過ぎてからです。

あなたもきっと変われます。
変わってみたい。
女性としての自分を幸せにしたい。
そう思うことで、変わり始めます。

だからどうぞ、いつでもお手伝いさせてくださいね。

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この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。
私自身、30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。
ツイッター@nakamurayoko70
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