ムリムリ星人を卒業して、自分らしく生きる

中村陽子/心理カウンセラー

話題のAI。
質問を投げかけると数秒で回答を返してくれるChat GPT。
こんなテイストでこんな様子と指示を出せば描いてくれるイラスト作成AI。

今年になってものすごく話題になっているからと思って、使ってみました。
で、驚きました。

Chat GPTは、質問を丁寧に投げかければ、ちゃんと答えを返してくれます。
イラスト作成AIも、いろんなテイストの中から選んで、描きたいシーンを指示すれば、ものの10秒くらいで描きあげてくれます。
もうね、レパートリーが豊富すぎて。やり始めたら、延々と作成し続けてしまいました。

技術革命によって、人の生活は大きく変わります。
インターネットが出てきたり、スマホが出てきたり、ZOOMが出てきたりしたことでも人の生活は大きく変わりました。

いま話題のAIは、さらに生活を大きく変えると思われます。
いままで人力で時間をかけてやっていたことを、ものの数秒でAIが返してくれるとしたら。いままでやっていたような仕事スタイルをしなくてもすむようになる。

AIに仕事を奪われるという考え方もできるけど。
AIが人に代わっていろんなことをやり始める時代がくるのだとしたら。

そんな時代だからこそ。
キーワードは、自分らしく生きる

コロナになって、
会社行かなくてもなんとかなるじゃん
リモートワークでも大丈夫じゃん
副業だってできるじゃん…
と、それまで「制約」に思えていたことから、かなり自由になりました。

なーんだ、別に縛られなくてもよかったんだ。
一時期であっても、そんな体験をした人が多かったわけです。

AIをふつうに使いこなせるようになって、これまで作業と思っていたことをAIがやってくれるようになったら、きっとさらに思うはず。

なーんだ、縛られなくてもよかったんだ。

たぶんこれからは
なーんだ、縛られなくてもよかったんだ
発想で生きたほうが、よさそうな時代に突入しつつあります。

なーんだ、縛られなくてもよかったんだ。
言葉を変えると
どう生きたいかは、自分で選んでいい。

もうちょっと言えば
どう生きたいかを自分で選ぶ。

どうやら、そんな時代に突入しつつあるようなのです。

会社がこうだから、そのルールに従わなきゃいけなくて、時間も奪われていて…
という言い方が、どんどん通用しなくなる。

通用しなくなるとは、どういうことかというと。

自由に、どう生きたいかを選んで生きている人
置かれている環境がこうだからと縛られて生きている人

格差が大きくなるんじゃないかと思うのです。

つまり、アカウンタビリティの意識がものすごく大事になる時代。

アカウンタビリティとは
いまの自分の生き方は、自分で選んでいるんだ
という意識。
(それが、今、意にそわないものだとしても)

私たちに起こることはすべて、私たちの選択の結果(無意識も含めて)。
いったんそう思うことで、実は自分を自由にすることができるんです。
自分で選ぶことができる、という意識を取り戻せるという意味で。

環境のせい、会社のせい、上司のせい……
何かのせいにするとは、「せい」にした分だけ、自分で選ぶことができるんだということを放棄していることになります。

言い換えれば
「○○のせい」にした分だけ、自分の自由度が失われてしまうのです。
「○○のせい」と思った分だけ、自分の力を自ら削っているともいえるんです。

自分らしく生きるためにどうしたいのかを選ぶということを、知らず知らずのうちに放棄しているわけなんです。

かくいう私も、ムリムリ星人だったりします。
私なんて、引っ越すのが面倒くさくて、10数年いまの部屋に住んでいます。
で、こんな言い訳してました。

自分は家を買えるほどのお金があるわけじゃないし。
見晴らしのいい場所にある家に住んで、ご近所に仲のいい人たちがいて、毎日気持ちよさを味わって、ときどきみんなで一緒にごはん食べながら暮らせたら超いいだろうけど。
まだ無理だわ。そういうのって、余裕がある人じゃないとできないよね。
無理無理~。

ぼんやりと「こんなふうに暮らせたらいいだろうな~」はあるのに、手をつけない。
そして、何かのせいにして、ムリムリと思ってる。

そうこうしている間に、5年10年すぐ経ってしまうわけなんです。

もしかしたら、これまでは「ムリムリ星人」が世の中の大半だったのかもしれません。
ムリムリ星人が多数派なら、「ほんとうにしたい生き方じゃないけど、しょうがないか~」と思える。

だけどこれからはきっと、ワクワク星人が増えていきます。
なんだかよくわからないけど、楽しそうに生きている。
なんだかよくわからないけど、自分らしく仕事している。
なんだかよくわからないけど、生活ができている。

そんなワクワク星人が、増えていきます。

ワクワク星人が増殖していくのを見ながら、ムリムリ星人は思うかもしれません。
あの人たちはできるかもしれないけど。自分にはムリ。

このとき、大事な視点があるんです。

あの人たちだからできているのではなくて、
自分がそう生きることを選んでいないだけ。
自分の心がほんとうに望む生き方を自分に許していないだけ。

望んでみても、いいのかもしれない。
自分の心が望む生き方を望んでみてもいいのかもしれない。

望まないと、向かえないんです。
ずっと、このまま。

ムリムリっていう気持ちの向こう側に
ほんとうは心が望んでいることがあるのだとしたら。
それに手を伸ばすことを、自分に許可してみませんか。

ほんとうはしてみたいのに、してないことって何だろう?
ほんとうは手を伸ばしたいのに、伸ばしてないことって何だろう?

まずはそんなふうに問いかけることから始めてみませんか。

ほんとうはしてみたいのに、していないことをふと思い出しても
ムリムリな気持ち、出てくるかもしれません。
そもそも望みなんて、ぜんぜん浮かばないかもしれない。

だけど、だいじょうぶです。
心の奥にきっと、自分がほんとうは望んでいる生き方って持っているはずだから。
これまで生きてきた中で「ほんとうはこうだったらいいのに」と思った何か、あるはずだから。

私は7年前に心の勉強を始めるまで、ワクワクってなんだかわかりませんでした。
本のタイトルになってるけど、ワクワクって何だ? ただの擬音語でしょと思ってました。
ワクワクすることをしようとか本のタイトルになってるけど。
ただ視覚的に「ワ」と「ク」と「ワ」と「ク」が並んでるものに過ぎない。
そんな感じ。

ほんとにぜんぜん、わかりませんでした。
ワクワクって、何ですか? そんなもんあるんですか?

かなり重かったかったんですよ、心が。
いーっぱい、いろんな古傷を溜め込んできたから。

自分の心の中に溜めこんだ、つらい思い、しんどい思いが
心の重さにつながっているなんて、まったく知らなかったけど。

心の古傷を癒していったら、どんどん心が軽くなっていったんです。
朝起きて、重たい鉛を抱えたまま仕事に出かける日常だった。
まじで、自分って修行僧みたいだなと思ってた。

だけど心を癒したら、重たい鉛がなくなった。

朝起きて、お天気の日は「うわ、気持ちいい~」って思えるようになったんです。
す、すごい!
そのくらい、要らない荷物を背負い込んでいたんですね。

心を癒していくのと同時に
自分の心が喜ぶこと、楽しいこと、心地よいこと、うれしいこと、
ほんの小さな喜びを毎日の中で見つけることを続けていたら。
ワクワクがわかるようになりました。

心が喜ぶってこういうことか。
心がやりたいと望んでることって、こういうことか。
それをしてると、ワクワクするってことなのか。

自分がほんとうはほしいかもしれないのに、ムリムリって思ってるもの何だろう。
何度も何度も問いかけました。
するとだんだんと「もしかして、こういうことを望んでもいいのかもしれない」と思えるようにもなりました。

やりたいこと、したいこと、望む生き方、自分らしい生き方を描きたくても描けない。それには、人それぞれ事情があります。
だから、望む生き方を描けないのはだめなんだ、なんて思う必要ぜんぜんありません。

ただ
自分らしい生き方がしたい
自分の心が望む生き方をしてみたい
と思うこと。

そこに興味を持ってみること。
すると、その方向に向かって進み始めます。

進み始める道のりで、心のブロックが邪魔していたら、「なんかよくわかんないけどうまくいかない」「よくわかんないけど、このままでいいのかなって思う」みたいな気持ちが出てきます。
そしたらそれを、カウンセリングなり、なんなりを使いながら、見つけて癒していけばいい。

その繰り返しで、自分の心が望む生き方に一歩一歩向かっていくんですね。

私の最近のテーマは
自分らしく好きなことや好きな人に囲まれて生きる
なんです。

ずっと「暮らし」について、こうしたい、ああしたいって思ったことがなかった。
心の勉強を始めてからも、暮らしについては、何も思い浮かばなくて。
3年計画を書いてみても、その欄はいつも空欄。
真っ白だった。

ほんとに望むものって何だろうと
人の手も借りながら、何度も何度も掘り起こしていくうちに。

暮らしについても、「こうしたいかもしれない」が出てくるようになりました。
まだ芽だけ、なんですけどね。

AIが描いてくれました。


最近、しみじみ感じています。
どう生きたいかを選んでいいんだ。

自分の心が喜ぶような生き方。
描いて、望んで、選んでいいんだ。

自分の生き方を、自分で選ぶ。
どんな生き方だって、こうしたいと選んでいい。

そこからすべてが始まる――。

ということで。
これから望む生き方に手を伸ばしていけるように。
どう生きたいかを見つけていくお手伝い、いつでもさせてくださいね。
もし心に重たいものがあるのなら、それを下ろしていくところから。
いつでもお手伝いさせてくださいね。

この記事の執筆者
中村陽子/心理カウンセラー
中村陽子/心理カウンセラー
4500件以上の個人カウンセリングを行う。婚活がうまくいかない、片思い、異性とお付き合いしたことがない、出産タイムリミットへの焦りなど、女性の生き方のお悩み、人生やり直したい、何がやりたいのかわからないなど自己実現のお悩みを数多くお伺いしています。 30代後半に子どもがほしいと結婚し、39歳で離婚して、40代前半は諦め&人生迷子のどん底期を味わい、45歳から「50代、60代でも花開く人生」をつくりはじめて、今にいたります。 自分らしい生き方のお手伝いしています。 ツイッター@nakamurayoko70
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